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■夏の日の想い出・郷愁(1)

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「現代では《おとこ》と《おんな》が対(つい)の言葉とされていますが、元々は《おとこ》と対の言葉は《おとめ》でした」
と国語の先生は言った。
 
龍虎たちは「へー」という顔で先生の説明を聞いていた。
 
「古い時代に、男女を表す言葉は3組ありました。《おきな》と《おみな》、《をぐな》と《をみな》、《をとめ》と《をとこ》です」
と先生は黒板に3種類、単語のペアを書く。
 
「《おきな》を分解すると、《お》は年長を表し、《き》は男性を表し、《な》は人間を表します。《み》は女性です。日本神話にイザナギのみこと、イザナミのみこと、と出てきますが、この《ギ》と《ミ》が男女を表す音なんですね」
 
という説明に龍虎は「ハッ」とした。“アクア”という彼の芸名は、イザナギのみことが黄泉(よみ)の国から戻った時に、川の水で禊ぎをしたことに由来する。
 
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「それで《おきな》《おみな》は年長の男女を表します。それに対して《を》という音は年少者を表し、若い男女を《をぐな》《をみな》と言いました。《ぐ》は《き》の変化ですね。古代の英雄・ヤマトタケルは、やまとをぐなとも呼ばれています」
 
「一方《をとこ》《をとめ》の《をと》は乙姫の《をと》と同様に小さいという意味で、少年・少女を表します。《こ》と《め》は《き》と《み》の音韻変化とされます」
 
「ですから、皆さんは昔の言葉で言うと《をとめ》から《をみな》に成長していく過程にあるわけですね。そして良き《をぐな》と出会って、妻問いへと進みたいところです」
 
と先生が言うと、多くの生徒が頷いている。田中成美は普通に頷いていたし、龍虎(この日出てきていたのは龍虎M)もうっかり頷いてしまったものの、若干の抵抗感を感じたようで俯いた。武野昭徳は少し居心地の悪いような顔をしている。彩佳はその3人の男子(?)の様子を眺めて微笑んでいた。
 
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「後に《お》と《を》は同じ音で発音されるようになり、年長女性《おみな》と若い女性《をみな》が音韻的に同じ音になってしまいました。更に音便により《おんな》と発音されるようになります。《おうな》も音便ですが別の変化形ですね。また《をとこ》は年齢に関係無く男性一般を指すようになって《をぐな》は使われないようになっていったと言われています」
 
と先生は説明を続けた。
 

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2017年6月。
 
龍虎の学校では水泳の授業が始まった。
 
水着にならなければならないので、この授業を受けるのは基本的にNの担当と“3人の龍虎”は話し合って決めた。それでNは男子用スクール水着を持って初日の授業に出たのだが・・・
 
親友の彩佳にその男子水着を取り上げられて、女子用スクール水着を着て授業に出るハメになってしまう。
 
そもそもその水着に「田代」と名前が書いてあったことで、クラスメイトから「やはり女子用水着を着るつもりだったのね」などと言われた。
 
彩佳は男子水着を返してくれなかったので龍虎Nはこの夏、ずっと女子水着で授業を受けることになってしまった。
 

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ちなみにこの女子用スクール水着に田代という名前を書いていたのは龍虎Fで、自分で着るつもりだったのだが、行方不明になって困っていた。彩佳の仕業だったかと納得がいったのだが、その日の放課後、Fは《きーちゃん》と一緒に別の水着を用意して深川アリーナの地下トレーニング室にあるプールに来た。一般には開放していないのだが、千里のツテで利用者証を発行してもらっている。
 
ここには4コースではあるが25mの温水プールが作られていて、24時間利用できる。実は千里も(日本時間で)深夜のバスケ練習の後、ここでクールダウンを兼ねて泳いでいたりする。
 
この日はトレーニング室には、暢子と渚紗がいたものの、
 
「おお、アクアちゃんか。歓迎歓迎」
と言って、アクアが全然泳いだことがないというと、わざわざバタ足の指導とかまでしてくれた。
 
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「だけど、アクアちゃん、バストがある」
と暢子が言う。
 
「これ、ドラマの撮影で使うブレストフォームを貼り付けたままなんですよ。取り外すのには剥がし液を使うから肌の負担になるので」
 
「しかしそんな胸があったら、男の子としての生活に支障が出ない?」
「それが出るので、人の少ないここに泳ぎに来ました」
「なるほどー」
「でもその胸があるなら、アクアちゃん、女子更衣室使っていいよ」
などと渚紗が言う。
 
「うん。他の女子たちも歓迎してくれると思うし」
 
その《歓迎》がちょっと怖いなと龍虎Fは思う。
 
「今日はどこで着換えたの?」
「よく分からなかったので、青いUFOのマークの入った部屋で着換えましたが」
 
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「うん、そこが女子更衣室」
「わっ、そうだったんですか!?ごめんなさい!」
「いやだから、君は女子更衣室で着換えて構わないって」
 

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一方同時刻、龍虎Mは《こうちゃん》に連れられて、埼玉県某市の市民プールに来ていた。ここは実は龍虎の出身中学の近くにあるプールである。龍虎が「大人・男」のチケットを買って入場しようとした時、係の人は《こうちゃん》には青い札のついた鍵、龍虎には赤い札のついた鍵を渡そうとした。
 
《こうちゃん》が気付いて係の人に言う。
「すみません。この子、男の子なんで」
「え?ほんとに」
「すみません。ボクよく間違えられるんです」
と龍虎が言うが、その声が女の子のような声なので
 
「あんた声だけ聞いたら女の子みたいだけど」
などと言われる。
「生徒手帳とかある?」
「あ、はい」
 
それで龍虎は生徒手帳を出す。
 
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「あんた、C学園って女子校じゃん。この写真もちゃんと女子制服着て写っているし。あんた男の子になりたい女の子?でもまだ身体が女の子であるなら、ちゃんと女子更衣室で着換えなきゃダメだよ」
 
などと係の人に言われる。
 
龍虎は困ったような顔をして《こうちゃん》を見る。
 
「龍、女子更衣室に行く?」
「うーん。。。どうしよう」
 
などと龍虎が悩んでいた時、そこに中学時代の1年先輩・真希が来た。
 
「あ、真希さん」
「あら、龍ちゃん、久しぶり〜」
 
「あなた、この子の知り合い?」
と係の人が訊く。
 
「はい、そうですが」
「この子、女の子だよね?」
「男の子ですよ」
「ホントに?」
 
「まあ普通に女の子に見えるし、女子更衣室で着換えても何も問題は起きないと思うけど、生物学的には男の子のはず」
 
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「女子更衣室で着換えられるって、もしかして性転換してるの?それで女子校のC学園に入ったとか?」
 
「性転換はしてないはずですが、まあ女子更衣室にいても誰も気にしませんね」
「だったら、やはりあんた女子更衣室を使うべきでは?」
 
「うーん。。。。」
 
龍虎はマジで悩んでしまった。
 

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結局、この日は真希が
 
「私が連れて行きますから」
 
などと言って、結局女子更衣室を使って水着に着替えることになってしまった。係のおばちゃんが、どうしても男子更衣室の鍵を渡してくれなかったのである。
 
「龍ちゃん、温泉とかでもこんな感じで女湯に入ってしまってるでしょ?」
と笑いながら真希が言う。
 
「それ困っているんですけどね〜」
と言いながら、龍虎は何の抵抗もなく女子更衣室の入口を通る。その様子を見て真希は少しツッコみたくなった。
 
龍虎がトランクス型の水着を取り出すので
 
「男子水着なの?女子水着は持って来てないの?」
と真希は言う。
 
「そんなの持ってませんよ〜」
 
と龍虎は言っていたのだが、よくバッグの中を見ると、女子水着も入っている。
 
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「なぜこんなのが入っているんだろう?」
「それを着なさいということだと思うよ。それに女子更衣室で男子水着に着替えるのはさすがにやばいよ」
 
それで結局、龍虎Mもこの日は女子水着をつけて水泳の練習をすることになってしまった。むろんバストは無いものの、お股の所もタックしているので盛り上がりができたりはしない。ウェストもくびれているので、胸は無くても女の子にしか見えないシルエットである。その外見を見て、真希はまた少し悩んでいた。
 
ちなみに《こうちゃん》はちゃんと男子更衣室で男子水着に着替えてきて龍虎Mに水泳の初歩を指導した。
 

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2017年5月1日(月).
 
★★レコード、◎◎レコード、%%レコード、KGレコード、〒〒レコード、∂∂レコード、SRレコード、の7社が発起人になり、他にも多数のレコード会社が共同出資して、《株式会社・音源図書館》が設立された。
 
この図書館は、日本で発行された全てのレコード類を収集し保管することを目的とする。収集したレコード類は媒体自体を適正に温度湿度を管理した書庫(群馬県館林市と広島県福山市の2ヶ所に設置)に保管すると同時に、全てデジタルデータに変換して同社のデータベースに記録するが、一般の利用者には原則として貸し出さない。テレビ局・ラジオ局・インターネット放送局などにのみ有料でそのデジタルデータを貸し出すものとした。それ以外では東京・大阪・札幌・福岡(当面4ヶ所)のサービスステーションまで来てもらえば、一般の人でもデータ検索と試聴が可能である。
 
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近年著作権の保護期間が長くなる傾向があり、結果的に保護期間中の音源媒体がコピーできないために消滅する危険が高まっているという声が一部の音楽関係者から出ていた。それに対処するため、メジャーやインディーズのみならず自主制作されたCDなどでも、一定の水準を満たしていると判断されたものは購入して保管していくことにしたのである。
 
古いSP版などで音質の悪い録音に関しては最新の技術でノイズ除去やダイナミックレンジの拡大などの補修も行うことにしている。運営費は音源のレンタル料と各レコード会社の拠出金でまかなっていく。
 
この音源図書館の代表取締役社長(兼館長)にTKRの松前社長(前★★レコード社長)が就任した。これに伴い、松前氏は★★レコードの会長を退き、相談役になることになった。なおTKRの社長の方はこちらと兼任で継続する。
 
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しかし松前さんの★★レコード会長辞任は、★★レコード内部の創業者グループにとっては、昨年度にもまして発言力が弱くなることとなった。
 

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2017年のローズ+リリーのアルバムは『Four Seasons』というタイトルで行こうと私は考え、2016年の『やまと』の制作中から、そのアルバム用の曲を少しずつ書いていた。
 
それで春のレコード会社なども入った制作会議の席でその承認を求めたのだが、否決されてしまった!
 
一昨年の『The City』は多少揉めたものの何とか押し通したし、昨年はレコード会社の内紛に乗じて、うやむやの内に『やまと』通したのだが、今年は抵抗勢力が多すぎた。代わって提示されたのが、★★レコードの村上社長から提案された『郷愁』というタイトルである。しかも発売時期を11月上旬と指定された。
 
これまでアルバムの制作には構想を練り始めてからだいたい1年半程度の時間を掛けていたのを、ここまでの作業を全部ひっくり返され、ゼロの状態からわずか半年で制作するというのは、絶対に無理だと思った。そもそも楽曲を揃えることができない。
 
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それで、七星さんと話し合った結果、今回のアルバムでは自作曲にこだわるのはやめて、友人たちから大半の楽曲を提供してもらい、曲数を揃えることにしようと決め、何人かの友人作曲家に呼びかけた。また村上社長には、この制作期間でいつものように12曲入りのアルバムを作るのは無理なので10曲構成でいきたいと打診。その点は了承してもらった。
 

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