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■女子中学生・進路は南(6)

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竹田治昭(たけだ・はるあき)は夢を見ていた。
 
剣道部で練習をしているようだった。自分の他に、工藤公世、佐藤学、潮尾由紀(うしお・よしのり)、春女秀香(はるめ・ひでたか)がいた。
 
「工藤さん、優勝おめでとうございます」
と女性のテレビ記者?が言った。テレビカメラもそばにいる。記者の顔が沢田(玖美子)さんに似ている気がした。
 
「ありがとうございます」
と公世が言っている。
 
「S中女子剣道部の皆さんもおめでとうございます」
「いえ、ぼくたちは男子剣道部ですが」
 

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「そんな馬鹿な。工藤さんは女子ですよね?女子の工藤さんが所属しているのなら、みなさんも女子生徒ですよね?」
 
「工藤さんは女子だけど特例で男子剣道部に所属しているんです」
「だったら工藤さんはこのあと、女子剣道部に移籍するんでしょ?」
「しません。ぼくは男の子です」
「それはあり得ない。では女子剣道部に移籍できるように女の子に変えてあげましょう」
「いやです」
 
と公世は言ったものの、白衣を着た屈強な男性が2人、公世を取り押さえて手術台に乗せる。本人は「やめてー。助けてー」と言っている。
 
公世の股間があらわになるが
「なんだ。ほぼ女の子じゃないですか」
と言われている。割れ目ちゃんもヴァギナもあるようだ。生理があるんだからヴァギナが無いわけないよなと竹田は思う。おしっこも普通に女子の位置から出るようになっているらしい。つまりほぼ女性だがクリトリスがやや大きく、ペニスと誤認されるかもという状態だったようだ。つまり元々ほぼ完全な女子だったようだ。やはり工藤さん女子だったんだなと竹田は思った。
 
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「クリトリスを短く切ってあげます」
と言って、どうもクリトリスの先端を残して途中を切り、先端は根元にくっつけたようである。それで工藤さんの股間はきれいな女の子の形になっちゃった♪
 
「これで工藤選手は立派な女子中学生になりました。これからは女性剣士として活躍してくださいね」
 
「ぐすん、ぐすん。女の子になっちゃったら女子の部に出ないといけないじゃん」
 
いや、工藤さんは女子部に行くべき、と竹田は思った。きっと生まれた時は、クリトリスが大きいのをペニスと誤認され、男子と思われていたのだろう。思春期になって卵巣が働き始めて普通の女子の外見になってきたのだろう。
 

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「他のみなさんも女子中学生になりましょう」
「え〜〜!?」
「ちんちん付いてる人は無くなっちゃうけどごめんなさいね」
 
いや、ごめんと言われても。
 
女性記者は潮尾由紀に目を留める。
「あなたは女の子ですよね」
「はい。生理も来ましたから」
「じゃ問題無いね」
 
うん。潮尾さんは普通に女の子だと思う。
 

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佐藤学が拘束される。
 
「さあさ、あなたも女になりましょう♪」(*3)
「ぼく女の子になれるの?」
「今から手術しますよ」
「わーい」
と彼は喜んでいる。
 
それで彼の男性器は切除されてゴミ箱に捨てられる。そして代わりに可愛い割れ目ちゃんとヴゥギナにクリトリスまで作ってもらった。
 
「すごーい。女の子になれた。嬉しいー」
と佐藤は言っている。
 
ああ、こいつは実は女になりたいんじゃないかと思ってた。
 
(*3) “さあさ女になりましょう♪”は千之ナイフ『逢魔がホラーショー』のホラーショー(性転換手術)シーンで毎回歌われる定番ソングの歌詞の一部。
 

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春女秀香(はるめ・ひでたか)が拘束される。
 
「あれ?あなたは女の子ですよね」
「違います」
「じゃ女の子にしてあげるね」
「いやだー、やめてー」
 
馬鹿な奴。あなた女ですよね?と訊かれた時に「はいそうです」と答えていれば手術されなくて済んだのに。
 
彼は泣き叫んでいたが、男性器を切除され、ゴミ箱に捨てられる。そして可愛い女の子の印を作ってもらった。
 
「嫌だよぉ、こんなの。ちんちんが無いなんて困るよぉ」
とまだ泣いている。
 
「じゃどうしても女の子が嫌なら1ヶ月後に男の娘に戻してあげます」
「ホント?」
「だから1ヶ月間、女の子ライフを楽しんでみて」
 
しかしペニスをゴミ箱に捨てちゃったぞ。ほんとに男に戻せるのか?
 
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「でもぼくセーラー服着ないといけないの?」
「男子制服着てればいいですよ。ちんちんなんて人に見せるものでもないし、実は女の子の形になってても誰にもバレませんよ」
 
「あ、そうかも」
 
公世は「ぼく絶対女子制服とか着ない」と言ってる。普段女子制服着てる気がするけど??潮尾さんは「これを機会にセーラー服で登校しようかな」と言っている。佐藤君は「女の子になっちゃったしセーラー服を着よう」と嬉しそうだ。
 

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「じゃ最後は君の番だよ」
と沢田(玖美子)さんに似た記者は竹田に言った。
 
「俺は女になりたくないです」
「どうして?女の子は素敵だよ」
「俺は男だし、ちんちん無いと困るし、いづれ女と結婚したいです」
「仕方無いね。確かにあなたは女になる手術受けても、女子トイレに入って行くと痴漢と間違われそうだし」
「でしょ?」
 
そういえばここに居るのは自分以外全員、女に間違われそうな奴ばかりだなと思う。まあ工藤と潮尾は元々女だったのではという気もするが
 
「じゃ代わりにちんちん大きくしてあげましょうか」
 
竹田は考えた。
 
「それは悪くないかも」
 
女の子にされるのでなければいいや。
 
それで手術台に乗せられる。やはり長くするのにも手術するのか。
 
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「どのらいの長さにする?30cmくらい?」
「長すぎて困ります!」
「じゃ1cmくらいとか」
「短すぎます。それではほとんどクリトリスです」
「じゃ18cmくらいにしましょうか」
「あ、いいかも」
 
現在のペニスの長さが測定される。12cmと言われた。ああ、そんなものかも。
 

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「では6cm長くすればいいですね」
「はい。お願いします」
 
いきなりペニスを根元から切断される。
 
「切っちゃうの〜?」
「途中を切って、間に延長部分を継ぎ足すんですよ」
「ああ、なるほど」
 
公世から切断したクリトリスの途中部分を洗っている。
 
「それどうすんの?」
「工藤さんのクリトリスの長すぎた部分を再利用します。クリトリスとペニスって組織的には同じ物なんですよ」
「ああ、工藤さんの身体の一部ならいいか」
 
というか、女の子の身体の一部をもらえるって何か少しドキドキする。
 
それで公世から除去したクリトリスの軸が竹田の切断されたペニスの根元に接続された。そして切断された竹田のペニスがそこに縫い付けられる。ただしクリトリスには尿道が無いのでその部分はパイプのようなものでつないだ。
 
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「これでペニスは18cmになりました。良かったですね。これで女の子とセックスすると子宮に当たって女の子は絶頂になりますよ」
 
子宮に当たるってとういうことだう?と考えるが分からない。(中学生はそこまで性知識が無い)
 
「サービスで睾丸を除去するとかヴァギナ造るとかもできますけど」
「お断りします」
「ヴァギナができると男の子とも女の子ともセックスできるようになって便利ですよ」
「男とセックスする趣味はありません!」
 
「欲が無いですね」
 

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そこで竹田君は目が覚めた。
 
変な夢見たなあ。でも工藤さんはやはり女の子なんだから、マジで女子の部に移行したほうがいいよ。女子に行けば、村山さんと優勝争いするかもね、などと思いながらトイレに行く。
 
おしっこをするが、なんか変な感じがした。
 
なんかぼくのちんちん。長くなってない?
 
ほんとにこれ。工藤さんのクリトリスの一部をくっつけて長くしたんだったりして。
 
そして男子剣道部全員女になってたりして!??
 

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8月21日(日).
 
大会翌日。
 
公世は何か妙に気持ちいい感覚で目が覚めて。この感覚には覚えがあった。身体の上半身と下半身に触ってみて、溜息を付く。
「またかよぉ」
 
結局大会本番の1日だけ男の身体で居たことになる。
 
取り敢えずトイレに行って来てこの身体を千里や沙苗に見られないよう、中で下着を交換して少し大きめのTシャツを着た。ボトムはいつもの?レディスのストレッチジーンズである。
 
トイレから出ると千里が
「おはよう」
と言って公世のバストを揉んだ!
 
うっ!
 
「おはよう」
と返事したが千里は何だか首を傾げている。
 
いきなりバレた!?
 
でも千里はそのままトイレの中に消えた。
 

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4人で一緒に朝御飯に行く。その後、旅館の車で二見ヶ浦を見に行った。
 
「この2つの岩の間から太陽が昇ってきたら美しいだろうね」
「偶然が創り出す自然の美だね」
 
「偶然か・・・ぼく実際森田君に負けてたのに」
「でもあれは検印違反だからあちらの反則負けでもおかしくない。きみちゃんがいつもやってるように、性別間違えられやすい人はよけい検印に気をつけておく必要があるよ」
と沙苗は言った。
 
「だけど大会終わったし、きみちゃんには男子からのプロポーズ殺到するかもね」
「いやだぁ!!」
 
「でも本当は既に女の子の身体なんでしょ?」
「高校進学にあわせて女子に来てもいいと思うよー」
「行きたくなーい」
「でも生理も来たしね」
「生理か・・・」
 
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今回何とか処理したけど、あれこれからも何度も来るのかなあと思う。ぼくその度に女の子の身体に変わるのだろうか。
 
というよりなんでぽくまた女の子の身体になったんだろう。
 
「男子トイレじゃ生理用品捨てるのに大変だよ。2学期からは校内でも女子トイレにおいでよ」
 
「うっ。どうしよう」
 
そのこと考えてなかったよぉ。
 
「そして下もスカートにするといい」
「スカート穿きたくなーい」
「スカート似合うのに」
 

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2005年8月20日(土).
 
松戸市のマンションで、志水英世・照絵夫妻は龍虎の4歳の誕生日をお祝いした。思えばこの頃は照絵にとって幸せの絶頂の時期であった。
 
龍虎はこの時期はかなり自分の意志も明確になっており、ダダをこねて叱られたりもする。また小さい頃のように性別が不安定に変化することもなく、ずっと男児の身体のままでいる感じだった。
 
もっとも女の子の服を着るのは好きで、彼の衣裳ケースの中には3割ほど女児服が入っており、よくスカートを穿いていたりした。ちなみに彼は女児服を着ている時はもちろん男児服を着ていても、人からは女の子と思われているようだった。
 
彼は楽器がオモチャ代わりのようだった。ピアノ・エレクトーンなどの鍵盤楽器は特に好きで丸一日それを弾いて遊んでいたりする。よく流行の曲を耳コピーしている。ファイフやウィンドシンセなどもよく吹いていた。
 
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もっとも彼はまだトランペットは音を出し切れないようだった。ギターやベースも楽しそうに弾いていたが、まだ手が小さいので完全にコードを押さえきれなかったりした。
 

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8月20日(土・さだん).
 
この日は六曜で仏滅だが、十二直では「さだん」の結婚吉日である。むろん六曜には全く意味が無いので無視して良い。この日、P神社では結婚式が行われた。
 
参加したのは下記である。
 
三三九度要員:善美(銚子)、浅美(提子:臨時巫女)
 
善美は正職員、浅美は臨時職員だが、浅美はキャリアが長いので、善美が「先輩、提子(ひさげ)をお願いします」と言ってこの担当になった。
 
龍笛:恵香
太鼓:千里!(Vが出て来た)
巫女舞:純代・広海・高木貞美
 
高木姉と玲羅が御札授与所に座ってて、いわば結婚式中のお留守番である。沙苗は剣道大会のサポートで伊勢に行っている。千里も剣道大会に行っているはずだか、ここにも居ることに、もはや誰も疑問をはさまない!それでも千里は昨日までは休んでいた。今日は結婚式があるので特に出て来た。
 
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式は滞りなく行われ、結婚式の三三九度初体験の善美もホッとした。以前巫女さんのバイトをしていた時はまだ中高生だったので三三九度には関わっていない。実は前日に“水”を使って、純代・広海・恵香に協力してもらって3回も練習していた。妊娠中なので参加できない巫女長の梨花が丁寧に指導してくれた。
「小・小・大で注ぐ神社が多いけど、うちは古式通り、小・大・小なのよ」
「へー。注ぎ方もいろいろあるんですね」
「神社によって考え方がいろいろあるよね。うちは基本的に古い伝統に従う。都会では略式の三三六度が多いし、ひどい所では三三三度しかしない所もある」
「都会人は忙しすぎですよ」
 
しかし善美が滞りなく三三九度を執り行ったので翻田宮司もホッとした。
 
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