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■春零(14)

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食事が終わって30-40分し、お腹も少し落ち着いて来た所で
「そろそろ出発しようか」
ということになる。
 
千里が先に出て、駐車スペースからVolvo XC90 を出す。
「乗って乗って」
「いつの間にこんな車が」
 
実はラピスのインタビューをしている間に初海が持って来たのである。
 
「やっと見付けた。誰が最後に使ったか分からないけど鹿児島まで行ってた。それを回送してもらった」
と千里は言っているが、実は回送ではなく転送である!
 
それで、2列目にラピスラズリの2人とケイ、3列目に舞音と悠木恵美が乗り、助手席に真珠が乗る。それで能登空港に向かう。
 
「みんな寝ててね〜」
と千里が言うが
 
「疲れたから寝てます」
と舞音も答え、ほぼ全員が車に乗って10分もしないうちに眠ってしまった。
 
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「まこちゃんも寝ててね」
「寝ていることにしますから自由にどうぞ」
「あはは」
 

それで千里が運転?するXC90は、“18:45”には能登空港に到着した、本来なら1時間半掛かるからどうしても20時近くになるはずである。待機していた Hond-JetDeepBlueは、19:10頃、熊谷に向けて離陸して行った。
 
ちなみに能登空港は19:30までは離着陸が可能である。富山空港は21:30まで使えるが「離陸がいつになるか分かりません」というのは困る。それで時間制限はあるものの、融通のきく能登空港を使った。
 
座席の配置はこのようにした。
前向きの席:ラピスラズリ、後ろ向きの席:舞音と恵美、ケイ:補助席、千里:コーパイ席
 
体力の無い東雲はるこを最も楽な席に乗せた。千里がコーパイ席に乗るのは万一の場合は千里が操縦できるようにである!千里はライセンスこそ持ってないものの(1番以外は)G450もHonda-Jetも操縦できる。G450は以前からよく練習で飛ばしていたが、Hond-JetもBlackの機体を買ったのでそれでかなり練習した。実はHonda-Jetを自分でも買ったのは練習のためだった。
 
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本当は舞音、ラピスラズリ、アクアは同じ機体には乗せないルールなのだが、千里が同乗するなら大丈夫でしょう、ということでコスモスは今回の同乗を許可していた。
 
Flight Schedule
7/2
9:00->10:00 Blue(能登) UFO,Lapis,ケイ、コスモス
12:00<-11:00 Blue(能登) 彪志
17:00->18:00 Red(小松) スパイスミッション・砂糖
19:30->20:30 Orange(富山) 舞音・恵美
7/3
11:00<-10:00 Red(小松) UFO,コスモス
17:00<-16:00 Orange(富山) スパイスミッション・砂糖
17:30->18:30 Blue(能登) 南田・立花(後述)
20:10<-19:10 Blue(能登) Lapis,舞音・恵美、ケイ
 

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ラピスラズリだけが往復とも同じ機体を使用し、往復とも同じ空港を使用した。アクアは飛行機には乗せず往復転送している!
 
UFO Blue/Red 能登/小松
SPM Red/Orange 小松/富山
舞音 Orange/Blue 富山/能登
Lapis Blue/Blue 能登/能登
 
舞音は東京←→熊谷の往復も、富山での取材も同じ“舞音のアクア”1号車を使用したが、まさか同じ車体だとは思ってもいない。熊谷で車内に置き忘れたバッグを富山で「あ、ここに忘れてた」と言って確保したが、深くは考えていない!この車体は舞音や千里6たちが青葉邸を出た直後、千里5が熊谷に転送した。
 
舞音は青葉邸を出てから能登空港までと機内、熊谷から東京まで、ひたすら寝ていた。恵美も同様である。熊谷から東京までは、南川晃奈マネージャーが運転した。
 
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“アクアのアクア”virgoのほうは、そもそもアクア本人ごと転送している。アクアの八王子の自宅と氷見ヘリポートの間の転送である。ちなみに高岡でFがインタビューワーをしている間、Mは(東京の)テレビ局の番組収録をしていた。
 

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さて、舞音や千里たちを能登空港から熊谷まで運んだ DeepBlue には実は能登に飛来する時、南田容子と立花紀子が乗ってきていた。
 
2人は空港1階で舞音たちと遭遇し
「おはよー」
「お疲れ様ー」
と挨拶を交わした。
 
舞音たちがエスカレーターで2階に登って行くので、真珠は容子たちを車に案内する。
 
(能登空港の出発ロビーは2階、到着ロビーは1階)
 

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「北陸へようこそ。大宮万葉の自宅にお連れします。お疲れでしょうから寝てて下さいね」
と言って真珠は2人に言った。
 
「うん寝てる」
 
実際立花紀子はテレビ番組の収録を3本やってから熊谷に移動してきていたのである。それで真珠はふたりをXC90に乗せて伏木の青葉邸まで連れて行った。到着したのは、20:40頃だった。
 
青葉は「さすがに疲れたなあ」と思い、自室で横になっていたのだが、車のエンジン音で起き上がる。車から、真珠、南田容子と立花紀子が降りて来る。青葉は玄関を開けて3人を迎え入れた。
 
(青葉の部屋は東側にあり庭に面している)
 
「お疲れさん。今日来たのね。ごはん食べた?」
「一応食べましたけど、何かあるなら歓迎です」
「じゃ焼き肉でも食べて。たくさん余っちゃって」
と言って3人をリビングに入れてホットプレートを出す。
「まこちゃんも入る?」
「私仮眠してたから何も食べてなくて」
「だったら食べて食べて」
 
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それでホットプレートを3つ出して焼き肉をした。青葉は満腹していたがお茶を飲んでいた。
 

一息付いた所で、疲れているようであった真珠には
「仮眠していきなよ。朝まで寝ててもいいよ」
と言って、西側にある伊鈴の部屋に寝せた。
 
容子と紀子をスタジオに案内する。あれ〜エアコンが入ってる、と思ったが気にしないことにした。
 
「熊谷のコテージとあまり広さ変わらないですね」
と南田容子が言う。
 
「向こうは約20畳、ここは18畳。少しだけ狭いけど、長方形だからかえって広く感じるかもね。部屋は4つあるから好きな部屋を使って。何か用事あったらスマホで呼んでね」
 
「了解でーす。でも取り敢えず寝ます」
「それがいいかもね」
 
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それで青葉は疲れてはいたが、翌日から2人が作業できるように、夜の内に最低限の作業をした。
 
「きついー。ここ1週間くらい水泳の練習もしてないし。でもそろそろ生理が来るはずだけど、今回はまだ予兆が無いなあ。やはり疲れが溜まって乱れてるのかな」
などと青葉は思った。
 

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でもさすがにきつかったので、22時すぎにいったん仮眠した。
 
夜中2時頃に目が覚める。
 
青葉は自分の詩作フォルダからアクアに渡せそうな曲用の歌詞として『塔上の天使』という詩を取り出した。アルバムタイトルの『Angel in High』にも合ってるし。
 
この詩は合宿中のグラナダで書いたものである。青葉は少し考えてからタイトルを『チェルシカの天使』と修正し、松本花子の歌詞入力システムに入れ送信した。これでだいたい5-6時間後には曲が付けられるハズである。その後、曲を手調整しようという魂胆である。さすがに半月で5-6曲まともに書くのは辛いし品質がキープできない。アクアに歌わせる曲は、結構なクオリティが必要である。
 
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7月4日(月).
 
この日H南高校では午前中、身体測定があった。1年1組では、朝の学活の後、男子保健委員の春日君と女子保健委員の美奈子(バスケ部)が話し合っていた。やがて春日君が晃の所に来て言った。
 
「高田さん、悪いけど、今日の身体測定では、男子の最後に測定してもらえない?」
「いいけど」
 
それでまずは男子が保健室に行くのだが、晃は
「廊下で待機してて」
と言われた。それで他の男子が保健室に入ったものの、晃は1人で廊下で待っていた。男子で測定の終わった子が次々と保健室から出てくるが、晃はずっと待っている。やがて保健委員の美奈子が先導した女子たちが保健室前まで来る。
 
そして保健室に入っていた男子の中で最後になった保健委員の春日君が出てくると晃に
「高田さん、お待たせ。入っていいよ」
と言った。それで晃は中に入るが、春日君は教室に帰っちゃって、女子の保健委員の美奈子が一緒に入った。
 
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「ルミちゃんは私が測定するね」
「あ、うん」
 

まあ美奈子だったらいいけど、なんで女子の美奈子が測定するんだろう、と思う。
 
晃はズボンとブラウスを脱ぐ。
「アンダーシャツも脱ごう」
「うん」
 
まあ美奈子にはいつも見られてるし。
 
それで美奈子の前でブラとパンティだけになり、身長と体重を計られた。
 
「167cm」
「43kg」
と美奈子が数字を読み上げ、保健室の神野先生が記録した。
 
「ルミちゃん服を着て出ていいよ」
と言われるので晃はアンダーシャツ、ブラウスを着てズボンを穿き退出した。すると他の女子たちが保健室の中に入った。
 
ということで晃はこの日“男子の最後”に測定されたと思ったのだが、本当は“女子の最初”に測定されたのであった!
 
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昼休み。晃は3年の教室まで来て、姉を廊下に呼んでもらい相談した。
 
「今日困ったことがあって」
「うん?」
「2時間目の後で、ナプキンを交換してから捨てようと思ったら、学校のトイレには汚物入れが無くて」
「どうしたの?」
「替えのナプキンをビニール袋に入れてきていたから、そのビニール袋に取り敢えず入れて、まだ持ってる。これやはり自宅に持って帰ってから処分したほうがいい?」
 
うーん、と舞花は腕を組んだ。
「あんた女子トイレを使えはいいよ。学校の女子トイレにはちゃんと汚物入れがあるから」
 
「え〜?女子トイレとか入(はい)れる訳がないよ」
「いや、多分あんたなら入っても誰も騒がない」
 
使用済みナプキンについては、取り敢えず舞花が3年の女子トイレの汚物入れに捨てて来てくれた。
 
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「漏れてはなかったようね」
「良かった」
 

7月5日(火).
 
バスケット女子代表の第3次合宿が始まり、千里(千里3)たちはNTCに入り、集中的な練習に入った。合宿は7月22日までである。
 

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7月5日(火).
 
春貴は昼休みに3年の高田舞花を面談室に呼んで尋ねた。
 
「僕の思い違いとかならいいのだけど、ひょっとして晃さん、女性だということはないよね?」
 
「あ、それですけど、晃はどうも女の子になっちゃったみたいですよ」
「やはりそうなのか。女性ホルモンとか飲んでるの?」
「詳しいことは分かりませんけど、バストはかなりあるし、最近体臭が女の子の香りになっていますし。最近よく家の中ではスカート穿いてるし(←しっかり見られている)、生理も来たみたいですし」
「生理が来た!?」
 
それどうなてんだ?と思う。
 
先日の健康診断での測定値にも疑問を感じたのだが、やはり本当にバストがあるのか。
 

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春貴は晃の担任の真中先生、更には教頭先生まで呼んで面談室に来てもらった。
 
「実は高田晃さんは最近ずっと女子制服のブラウスで通学してきているんです。下はスカートではなくズボンなんですが」
と真中先生。
 
「確かにブラウス着てるみたいですね」
と春貴。
 
「あれワイシャツが洗濯したあと乾いてなかったので、ちょっと乗せてブラウス着て行かせたんですが、その後ずっとブラウス着ているみたいです」
と舞花は説明した。
 
「一度ブラウスで出て行ったら、それにハマっちゃったのかな」
「それにあれだけ胸があったらワイシャツでは入らないと思いますよ」
「あの胸、本物なの?」
と真中先生は驚いている。先生は晃がバストパッドを入れているのだろうと思っていたようである。
 
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「実は高田さんが明らかに女性のような体型なので、男子更衣室で着替えさせるのは問題ではないかと男子生徒たちから相談を受けていたんですよ」
と真中先生。
 
「もし性別移行したのであれば、医師の診断書を取った上で、学籍簿上の性別も訂正したほうがいいかも知れません」
と教頭先生。
 
「うーん・・・」
 
それで春貴と真中先生・教頭先生、更には校長先生まで入って話し合い、舞花が電話でお母さんとも話し合った結果、晃には明日、病院に行って性別検査を受けてきてもらうことにしたのであった。
 

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ということで、7月6日(水)、晃は学校を公休にしてもらい、母と一緒に病院に行った。
 
ただ、晃本人は、検査のことを全く理解していない。朝は普通に学校に行くつもりで、いつものように女の子ショーツにブラジャーを着け、その上に灰色のアンダーシャツを着てから学校のマークの入ったブラウスを着て、女子用学生スラックスを穿いて出て来たところを
「病院に行くよ」
と言われた。
 
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