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■春零(11)

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食事が終わってから、昨日のUFO同様、青葉が(正確には姫様が!)ハンガリーのチョコを出して、それを摘まみながらお茶を飲んでいたら、山村マネージャーが運転する“アクアのアクア”ver3 "Virgo"に乗ったアクアが入ってくる。
 
「アクア!?」
と青葉が驚いていると、町田朱美が説明した。
 
「1月に私たちがアクアを取材した時、ラピスラズリの取材は自分がしようかとアクアが言っていたので、インタビューアーをしに来てくれたんですよ」
「言ってたね!」
 

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それでお庭に出て、アルハンブラの前に、アクア、スパイス・ミッション、ラピスラズリ、が並んでいるところの記念撮影をした。
 
ラピスラズリは、さっきのインタビューをする間は2人ともアニエスベーの黄色いカジュアルワンピースを着ていたのだが、今度はインタビューされる側になるので、黒いドレスと白いドレスに着替えた。安芸千紗登さんデザインのものである。
 
なお、来紗の部屋をラピスラズリの控室として使わせてもらっている。ゲストの控室は京平の部屋を使用している。現在子供たちは西側の部屋を使う緩菜と由美だけなので、東側の子供部屋は使われていない。
 
アクアはディオールの紺色キュロットスーツを着ている。放送時に、なぜスカートじゃない?と非難された。
 
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ケイが運転するアルハンブラに乗ってラピスラズリが入ってきて、それをアクアが迎えるシーンを撮影する。
 
その上で、スパイス・ミッションとマネージャーは放送局の車で次の撮影地・海王丸パークに向かった。今回、海王丸は人気アイドル・スパイスミッションの来場を歓迎して特別に総帆展帆してくれるらしい。(警備が大変な気がする)
 
その上でアルハンブラは明恵が運転して金沢に回送した。アルハンブラを回送して行ったので、青葉は「ラピスの取材で今日は終わりだから回送したのだろう」と思った(甘い!)。
 

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アクアがラビスラズリを案内してサンルームに導く。通路のポスターは北里ナナ!、UFO、スパイス・ミッション、ラピスラズリとなっている。青葉が笑顔で全員を迎える。
 
「アクアを取材した時に、ラピスラズリを取材する時は、アクアがインタビューワーを務めるよという約束をしていたので、今回の聞き手はアクアです」
と青葉がカメラに向かって説明した。
 
「ということで、自己紹介をどうぞ」
とアクアが言い
 
「ラピスラズリの東雲はるこです」
「ラビスラズリの町田朱美です」
と2人は挨拶する。
 
「本名じゃないよね」
「はい。芸名でーす」
 
「これ、ケイ先生・マリ先生と醍醐春海先生とコスモス社長の四者会談でユニット名とともに決まったらしいです」
と町田朱美が言う。
 
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本当は“東雲はるこ”“町田朱美”の名前はコスモスが単独で決めて、ラピスラズリというユニット名を決めたのが↑4人だが、この付近は朱美の勘違いか、そもそもこのように教えられたかである。そのことにケイは気付いた(千里は忘れている)が、わざわざ突っ込まないことにした。
 
「枕草子の“春は曙。ようよう白くなり行く山際、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる”というのが元ネタなんだよね」
とケイは言う。
 
「朝の時間帯の名称が、あかつき(暁)→しののめ(東雲)→あけぼの(曙)→朝ぼらけ、と移行するらしいです。暁はまだ暗い時間帯、少し明るくなり始めたくらいが東雲で、そこから東雲はるこはまだまだ未完成だけどこれから伸びていくという意味、私は東雲ちゃんを導いていく“露払い”ということでひとつ先の時間帯あけぼの、だったんですが“あけぼの”というとお相撲さんの名前にあったし、男らしすぎるので、性転換して“あけみ”になったんですよ」
 
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「朱美ちゃんが性転換したというのは名前の話なんですよねー」
とアクア。
 
「そうなんですけどね。世間では私は性転換手術受けて女の子になったと思われてるみたいで」
「実際は生まれながらの女の子だよね」
「そのつもりでーす。自分のお股にちんちん付いてるの見たことないし」
と朱美は言ってから
「アクアも自分のお股にちんちん付いてるの見たことないよね?」
「えーっと」
 
こら、なぜそこで言いよどむ?
 
(ここに居るのはアクアFなので実際、自分のお股にちんちんが付いているのは生まれてこのかた、見たことが無い。Mの方は勾陳や九重のおもちゃにされて自分のペニスが消失している状態を体験している)
 
「アクアもそろそろ『ごめんなさい。ぼく女の子でした』とカムアウトすべきだなあ」
などと町田朱美は言っている。するとケイが
 
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「今日はインタビューされるのはラピスラズリだから」
と言って、この話を打ち切ってしまった!
 
これでアクアの性別疑惑は宙ぶらりんになってしまう。
 
どうも千里姉やケイさんは“アクア女の子説”を広めたいような気がする、と青葉は思った。
 

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「白鳥リズムちゃんが2人の芸能界入りには大きく関わっているんだよね」
と青葉は話を向けた。
 
「そうなんです。私たち、2019年夏に§§ミュージックのロックギャルコンテスト石川県予選を見学に行ったんです。そしたら審査員で来ていた白鳥リズムちゃんと遭遇したんです。『ファンなんです。サインください』と言ったら、快くサインしてくれたんですが、私たち見て『君たちもオーディションに出ない?』と言われて。それで参加したら、東雲はるこが1位、七尾ロマンちゃんが2位、私が3位で」
 
「白鳥リズムは2人に物凄く光るものを感じたと言っていたよ」
とケイが補足する。
 
「一緒に居たもうひとりの子も誘ったけど、その子は『ぼく男の子なので』と辞退したらしい」
とケイ。
「でもその子、ちんちん切ったんだったっけ?」
と青葉。
「結局切らなかったみたいですよ」
と朱美。
 
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ほぼ全ての視聴者がその子って性転換を考えていた男の娘だったのだろうと思ったようで、本人(平野啓太)は朱美が会いに行ったら怒ってたらしい!
 

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「この年は結局石川県予選の1−3位がそのまま全国でも1−3位になったんですよね。それで元々仲が良かった私と東雲はるこがデビューして、七尾ロマンちゃんは1年鍛え直すと言って、翌年トップ合格しました」
と町田朱美。
 
「あの年は物凄いハイレベルの年だったね」
とケイ。
 
「この年、石川県で4位になって北陸予選に行けなかったのが鹿野カリナ、北陸予選で4位になって全国大会に行けなかったのが山本コリンです。地域によらず二次予選に進出できる2020年以降の方式ならこの2人も本選で上位になってますよ」
 
とアクアは補足する。
 
「その2人も現在、地上波のレギュラー番組持ってるし、あけぼのテレビでの露出も多い。信濃町ガールズに籍を置いているのは卒業ということにすると、信濃町ガールズが足りなくなるからです。本当にあの年は凄かったです」
 
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とケイは言った。
 

「それであの時、本当はデビューするのは東雲はるこだけのはずで、私は3位だから信濃町ガールズ本部生になって数年後のデビューを目指す予定だったのですが、お友だちなら組んでペアでデビューしない?と言われて、ラピスラズリが生まれることになったんですよね」
 
実際は東雲はるこが歌は上手いが、精神的に弱いので、お友だちと一緒なら心強いだろうというので組ませたのである。それで成功したからやはりコスモスは慧眼である。
 
ラピスラズリの成功で、§§ミュージックはそれまで実質“アクアの事務所”だったのが、複数の柱を持つ事務所に変わることになる。そして翌年は常滑真音が出て来たし、“その次”を恋珠ルビー、水森ビーナ、薬王みなみなどが狙っている状況。
 
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一方、あけぼのテレビの顔となった鈴花あまめ、ルビーとセットで売れている花貝パール、“3年目のブレイク”を果たした原町カペラ、更には確実にファン層が広がりつつある水谷姉妹、甲斐姉妹、セレン&クロム、また安定して売れている白鳥リズム・姫路スピカなども居て、群雄割拠になってきている。
 
↓2022.6現在の§§ミュージックのプラチナ歌手
 
ミリオン:アクア、常滑真音、ラピスラズリ
ダブルプラチナ:白鳥リズム、品川ありさ、薬王みなみ
プラチナ:姫路スピカ、高崎ひろか、エーヨ、水森ビーナ
 
薬王みなみのデビューシングルは結局80万枚(トリプルプラチナ)で留まったが、2枚目のシングルが現在順調に枚数が伸びており、4人目のミリオン歌手になる可能性もある。
 
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歌のコーナーに行く。ピアノルームに移動する。
 
アクアが
「濡れ縁(ぬれえん)に廂(ひさし)とか、和風で素敵ですね」
と言っていた。
 
この家は播磨工務店の南田の設計・建設、アクアの八王子の家は九重の設計建設である。同じユニット工法でも、アクアの家はアメリカンな感じ、ここは和風の雰囲気になっている。ただしアクアの家には平安貴族の家のような池と釣殿などもあり、“四神相応”が作り込まれている!
 

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今日のピアノ室前のポスターは、アクア、北里ナナ!、姫路スピカ、白鳥リズムである。
 
「本番前に見た時は、日野ソナタさん、コスモス社長、ゆりこ副社長、桜野みちるさんだったのに」
とアクア。
 
「気のせいです」
と町田朱美。
 
ケイも驚いているようなので、コスモスさんの指令だなと青葉は思った。朱美は知ってたようだし。
 
“エレクトーン”の前にアクア(アクアF)が座り、彼女の伴奏で、ラピスラズリのヒット曲『愛のドテ焼き』を軽快なロックのリズムに乗せて歌った。この曲はケイにとっても思い出深い曲なのでケイが涙を浮かべていた。
 
演奏終了後、この曲についてケイが補足説明した。
 
「今演奏した曲は『愛のドテ焼き』とアナウンスしたのですが『愛のドテ焼き』とは歌詞や曲調が違うのではないかと思われた方もあるかと思います。今演奏したのは実は『ドテ焼きロック』という曲です。この曲は最初私が蔵田孝治さんと一緒に作曲した時は『愛のドテ焼き』の名前でした。これがラピスラズリのシングルに収録されたバージョンです」
 
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「この曲はその後、制作途中でロック色が強くなり『ドテ焼きロック』と改名されました。このバージョンを松原珠妃はCD発売前のの2004年12月に、留萌・札幌・スパリゾートハワイアンズつまり昔の常磐ハワイでのライブで演奏しています。更にローカルテレビ局が制作したスタジオライブ、そしてお正月のテレビ番組で披露されましたが、この時期は様々な試行錯誤をしていたので留萌バージョン、札幌バージョン、常磐バージョンが全部違うらしいです。スタジオライブを放送したテレビ局にもお願いして当時のビデオを探してもらったのですが見付かりませんでした」
 

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「ところがこの曲を最初に発表した北海道留萌市のイベントが、当時市の関係者によって録画されていたことが判明し、そのビデオデータが松原珠妃に寄贈されました。そのビデオを元に、私が蔵田さんの許可を得て譜面を復元したのが今日ラピスラズリに歌ってもらったバージョンです。ロックのリズムなので、アクアにはエレクトーンで伴奏してもらいました」
 
青葉はケイの話を聞いていて2004年12月に留萌でのイベントを録画していた人って、ちー姉じゃないの?と思った。当時ちー姉は・・・中学2年生だったハズである。
 
一方、ケイはそのイベントの録画の中で、千里がセーラー服を着てコーラス部として出演し、更に剣道の試斬りをし、若い頃の?山村マネージャーと模擬試合まで披露していることなど他人には言わない。そういうの突っ込むと絶対“反撃”されて消去したはずの写真とかを暴露されそうだし!小学2年生の時のヌード写真!?とか絶対ヤバい。
 
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でもあの時半日でまとめろと言われて学校休んで書いた『美少女剣士・にしん伝説』はきっと千里のことを歌った曲だ!でも千里があんなに剣道できるとは知らなかった。高校になってバスケットするようになって剣道はやめたのだろうか。ちょっと惜しい気もするけど、などとケイは思っていた。
 

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