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■女子中学生・十三から娘(16)

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ライブは物凄く盛り上がった。
 
雅海はふだんテレビの中でしか見ないパーキングサービスの子たちをステージ上で間近に見て「この子たち、ほんとに可愛い!」と思った(歌は褒めない!)。女の子アイドルとかするのも楽しそうとは思うが、たぶんフロントで立つことのできるのは、アイドル志願者の中で、ほんの一握りに過ぎないのだろう、というのもまた考えた。
 
とにかく笑顔で、元気いっぱいにダンスをした。
 
パーキングサービスがお色直しのため中座した時も、音楽に合わせてひたすらパトロールガールズだけで踊り続けた。パーキングサービスが後半用の衣裳で戻って来て一緒に1曲パフォーマンスした後、休憩となりトイレに行き水分補給する。ブラウスをオレンジ色のに交換した。なおトイレには行ったものの、おしっこはほとんど出なかった!他の子も「おしっこ出ない」と言っていた。汗で全部出てしまったのだろう。でもトイレの便座に座っただけでも、少し疲れが取れた気分だった。
 
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男の子は小便器の前に立っただけで疲れが取れるってないだろうから、これって女の子の特性かもね。あれ?ぼく女の子だっけ??
 
ブラウスの交換まで含めて10分ほどの休憩の後、またステージに戻った。その後アンコール2曲までひたすら踊った。
 
2時間のパフォーマンスでさすがにくたくたになった。でも徴用された8人は、ひとりも倒れることなく、全員最後まで踊りきった(実は丈夫そうな子を集めた)。もしかしたら少々ミスったかもしれないけど、破綻するほどのものは無かったと思う。
 
「皆さんお疲れ様でしたー。ありがとう!」
と言って、楽屋で白浜さんが全員に封筒に入った報酬を配る。
 
後でゲーセンちょうしゅうひょう(って何だっけ?)とか送りたいから住所教えてというので用紙に書いて渡した。
 
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またクレンジングシートを配られたので、それでメイクを落とした。
 
「衣裳はどうすればいいですか?」
「こちらで洗濯するから、そのまま渡して」
「分かりました」
 
「みんな汗掻いたでしょ?趣味にはあわないかもしれないけど、替えの下着も配るね」
と言われて、パンティとブラジャーに汗拭きシートまで配られた。汗掻いた着替えを入れるビニール袋ももらった
 
もうその場で裸になって、汗拭きシートで身体を拭き、渡された下着に着替えてる子も居る!
 
雅海はユニフォームとハイソックスを脱いで、洗濯用のかごに放り込むと、下着は交換せずにそのままセーラー服を着た。
 
「あれ?下着交換しないの?」
と一緒に踊った小樽の子から訊かれる。
 
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「私汗かき体質だから、20分くらいしてから着替える」
「大変ネ!」
 

それできららホールを出たが、雅海は近くのコンビニに入ると、そこのトイレ(もちろん女子トイレ)に入り、その中でショーツとブラジャーを交換した。もらった汗拭きシードで顔や胸を拭くとだいぶ気持ちよくなった。
 
ライブで時間を使ってしまったので、そのまま帰ることにする。地下鉄の中島公園駅まで歩き、そこから、さっぽろ駅まで行く(JRは「札幌駅」だが地下鉄は「さっぽろ駅」)。お腹が空いたので(雅海はお昼を食べていない)マクドナルドでベーコンレタスバーガーのセットを食べ、それから16:50の高速バスに乗った(18:48到着予定)。
 
疲れていたのでバスでは熟睡していた。ふと目が覚めたら、もう留萌駅である!バス内で着替えるつもりだったが、終点では仕方ないのでそのまま降りた。
 
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18:48留萌駅前到着予定と連絡していたので、母が駅前まで車で迎えにきてくれていた。母はセーラー服姿の雅海を見ても何も言わず
「お帰り、乗って乗って」
と言って車に乗せる。それで自宅に向かう。
 
「車の中で普段着に着替えてもいい?」
「そのまま帰宅してもいいのに」
「取り敢えず着替える」
「どうぞどうぞ」
 
それで雅海は走行中の車の中で、セーラー服を脱ぎ、トレーナーとジーンズに戻った。
 
「楽しかった?」
「うん。パトロールガールズのライブに飛び入り参加することになって凄く面白かった」
「ああ。パロトールガールズのライブに行ったんだ?」
 
母はパトロールガールズのライブを見に行ったと思っているようだが、まあそれでもいいかな。
 
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「その傘、可愛いね」
「うん。雨降ってきたし、可愛い傘があったから、つい買っちゃった」
 
「女装外出も楽しかった?」
と母は訊いた。
 
「えへへ。楽しかったよ」
 
「セーラー服はクリーニングに出してあげるから机の上に出しておきなさい」
「う、うん。ありがとう」
「それ以外の女物は洗濯機に放り込んでおくといいよ。洗濯して乾いたらあんたの衣裳ケースに入れておくから」
「いつもありがとう!」
 
お母ちゃんが理解してくれてるみたいで雅海は嬉しかった。
 

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「ぼくが女の子の服着ても、お母ちゃん、怒ったりしないの?」
「今更という気がするけど」
「そうかもね」
「別に悪いことしてるわけでもないし。好きな服着ればいいんじゃない?」
 
「そうだよね!」
「それに女装なんてできるのもこのくらいの年齢までだろうし」
 
そっかー。ぼくやはり年齢あがると男っぽくなって女の子の服、似合わなくなるのかな、と思うと少し悲しい気分になった。
 
雅海が悩んでいたら母が言った。
 
「それとも睾丸取っちゃう?そしたら男っぽくならなくて済むよ」
「どうしよう!?」
 
「ちんちん取るのは大手術だけど、睾丸取るのは30分くらしいの簡単な手術らしいよ。痛みもそんなにないって」
「そうなの!?」
 
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睾丸取っちゃって・・・いいのかなぁ!?
 
「睾丸取りたくなったら、お母ちゃんに言いなさいね。手術代くらい出してあげるから」
「あ。うん」
 
でも、お母ちゃん、ぼくのこと理解しすぎということは!?
 
その内、朝起きたら睾丸が無くなってて、
「睾丸取ってあげたよ」
と言われたりして!?
 

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今回の札幌行きは、お年玉を取っておいたものを使ったのだが
 
「お小遣いほとんど無くなっちゃった。でも楽しかった」
と思いながら、夜お布団に入って、ミニスカで踊った時のことを思い出していたのだが、ふと「そうだ。お金もらったんだっけ。いくらくれたんだろう」と思う。それでバッグの中から封筒を取りだしてみた。
 
「嘘!?」
 
そこには福沢諭吉先生が2枚もおられたのである!
 
想像していた金額の1桁上だ。
 
「すっごーい。またやりたいな。ミニスカも良かったし」
 
雅海は自分でもミニスカを買って持っておきたい気分になった。
 
どこで穿くかは問題だけど!!
 

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セナは千里にブレストフォームを貼り付けてもらい?、お股のタックもしっかりとやってもらった?のだが、その日は疲れていたし、そのまま眠ってしまった。
 
翌朝6時に目が覚め、トイレに行く。なんかおしっこの出方がいつもと違う気がする。いつもよりストレートにおしっこが出る気がするのである。まだ身体が起きてないせいかなと思った。でもおしっこの飛び出す向きが、沙苗ちゃん方式だと後ろ向きに飛び出す感じだが、今日は真下に落ちていく感じである。
 
し終わった後、いつものように出た所をトレペで拭くが、これもいつもと感覚が違う気がした。普段はわりとあの付近全体が濡れる感じなのだが、今日は濡れる範囲が狭い気がした。
 
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千里ちゃんのタックの仕方は、沙苗ちゃん方式と少し違うのかも、と思った。タックにもいくつかの流儀があるとは聞いた。たぶん千里ちゃんがしてくれたのは少し難しいやり方なのだろう。
 
ちょっとあの付近を触ってみて、割れ目ちゃんが開けることに気付く。すごーい。ここが開けるなんて。沙苗ちゃん方式だとここは左右の陰嚢の皮を接着するから開けないのだけど、千里ちゃん方式だと、まるで本物の女の子みたいに開くことができるのか、と感心した。
 
でもきっとこういう工作って、マスターするのが難しいんだろうなあ。
 

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セナたちの一家は5月3日の朝9時頃、アルテッツァに乗って家を出た。乗り方は
 
(1)運転席:父、助手席:慧瑠、後部座席:母・世那・亜蘭
(2)運転席:母、助手席:亜蘭、後部座席:父・慧瑠・世那
 
の2通りを交替で使用する。(2)のパターンで世那と隣になる慧瑠は
「姉ちゃんと身体が接したら変な気分になる」
と言って、世那との間にバッグを置いて、車が揺れたりしても身体が接触しないようにしていた。
 
「慧瑠も性転換したら、お姉ちゃんと身体が接しても平気になるよ」
と亜蘭が言うが
 
「性転換なんて絶対嫌だ。チンコ取られるなら死んだ方がマシ」
などと慧瑠は言っていた。
 

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11時少し前に旭川に着き、ポスフール永山店(*13)で水着を買う。
 
母はサポート機能付きのワンピース水着を買った、亜蘭はビキニを買おうとしたが、母からダメ出しをくらってタンキニにした。亜蘭はセナにもビキニを着せようとしたが、何とか背中だけ上下に分かれていて、前はつながっている水着で勘弁してもらった。
 
なお父と慧瑠は適当なトランクス型の水着を買った。
 
「なんか男と女の予算が違う」
と慧瑠。
 
「あんたも女の子水着を着る?」
「無理〜チンコあるの分かってしまう」
 
ちんちんを隠せたら、女の子水着を着てもいいのだろうか?
 
(*13) 元々は地元資本のホクホー(北峯)とニチイが共同で設置したお店で、1990.10.27に「氷山サティ」としてオープンしている。しかしニチイが経営破綻したことから、ホクホーの単独経営となり、2002年の1-5月の間に道内全てのサティが「ポスフール」に改名された。この物語はこのポスフール時代である。その後、イオンがニチイの株を取得したことから結果的にイオンはポスフールの大株主となり、イオングループ入りすることになる。しばらくはポスフールの店名が維持されたが、2011年3月1日、イオン旭川氷山店と改名された。
 
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