広告:ここはグリーン・ウッド (第1巻) (白泉社文庫)
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■女子中学生・十三から娘(12)

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そして千里Rは実は、玖美子・沙苗、そしてR中の木里清香・前田柔良にも声を掛けて、旭川に行き、きーちゃんの家で越智さんに指導をお願いしたのである。要するに特別強化合宿!である。
 
4月30日(金)夕方の高速バスで旭川に出て、瑞江さんがレンタカーで借りたエスティマに全員で乗り込み、きーちゃんの家に入った。この日は夕食を取ってすぐ寝るが、翌日5月1日から、5日夕方まで、5日間みっちりと5人で練習する。千里はその間の雑用と食事作りなどのため“米沢湖鈴”(よねざわ・こりん)もここに泊めることにした。
 
きーちゃんがコリンを「ふーん。いい子だね」と言って値踏みするように見ていたので、コリンは身の危険を感じて?「私男の人が好きです」と言っていた!
 
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ここは6畳サイズの個室が4つあるので、これを
 
No.2 千里・沙苗
No.3 玖美子・湖鈴
No.4 清香・柔良
 
と使用する(No.1は、きーちゃんの私室)。
 
玖美子は千里や沙苗と一緒でもいいと言ったが、沙苗が「玖美子ちゃんと同室はやばいよぉ」と言うので、沙苗と千里が同室になった。
 
越智さんは男性なので!毎日自宅からここに通ってくる。
 
「越智さん、ここに泊まっても問題無いように、ちょっとした手術受けたりしません?いい病院を紹介しますよ」
などと、きーちゃんが言う(実は“例の能力”を試してみたい)。
 
「それやると女房に離婚されそうだから遠慮しとく」
と越智さんは言っていた。
 

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それで5月1日から5日までの5日間、5人は越智さんに、みっちり鍛えられた。
 
きーちゃんは剣道の練習がしやすいように、隣接する土地を買って、そこに剣道の練習ができる、15m×30m(140坪)という小型の体育館並みの家?(名目は倉庫!)を建ててくれていたので、その練習場で練習した。
 
土地が150万円、建設費が400万円だったらしく、値段を聞いてびっくりした。床(フローリング)は檜山産ヒバで、この購入費が建築費の大半を占める。
 
「部活ではどうしても他の子の指導に取られる時間が多いから、こんなに密度の高い練習は超嬉しい」
などと木里さんは、大喜びだった。
 
越智さんは木里さんにもほぼ手加減せずに打ち込んで行くので、木里さんの真剣度が200%アップした感じだった。むろん千里と木里さんもお互いかなりやりあったので、木里さんにとっては、ほんとに充実した5日間となった。
 
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玖美子・沙苗・前田さんの3人が比較的近い実力なので、この3人でもひたすら無限マッチをして、3人ともクタクタになるも、大満足だったようである。
 
「ところで前田さんの名前(柔良やわら)って、まるで柔道でもするような名前だよね」
「ああ。うちの両親はふたりとも柔道選手」
「そうなんだ!」
「だから漫画の『YAWARA!』から採って“やわら”になったらしい」
「だったら柔道も強い?」
 
「全然。小さい頃、道場に通わされていたけど、幼稚園の子にも負けてた」
「うーん・・・」
「4年生の時に、同じクラスだった(木里)清香ちゃんに、剣道の試合で頭数足りないから助っ人になってくんない?と言われて出たら、向こうのチーム3人倒して。それでハマっちゃったのよね」
 
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「すごーい!」
「天才だ!」
「うん。才能あるとか天才だとか褒めちぎられてうまく乗せられて、両親は『剣道なんて』と言ってたけど、完全にこちらに来ちゃった」
と彼女は言っていた。
 

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食事はコリンが作ってくれるが、食材が結構多くなるので(5人で20人分くらい食べる:男子が居ないのでみんな食事も本気)、瑞江に頼んで買出しをしてもらい、コリンはできるだけこの家に居て、千里たちをサポートするようにしていた。筋肉を酷使するので、タンパク質の多いメニューにしていた。
 
練習後は、お互いにマッサージしたりしていた(組合せは寝室を共有しているペア)。なお5人も泊まり込むので浴室待ちが生じないように、“倉庫”に付属して4つバスルームも併設したので、待ち時間無しで入浴できる。沙苗を本棟の浴室に入れたが、木里さんなど、裸で浴室から出て来て、裸のまま素振りしていた!
「竹刀を振り下ろした時に、おっぱいがあまり揺れないのが良い振り下ろし方」
などと彼女は言っていた。
 
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中西太の振りチン素振り伝説か!?(長嶋茂雄にも同様の伝説がある。中西の振りチン練習に付き合わされたのは豊田泰光、長嶋の振りチン練習に付き合わされたのは土井正三)
 
女子にはチンチンが無い代わりに、おっぱいの揺れで身体の安定度を確認する?
 
でも、せめてパンティ穿けよ!!
 
前田さんがこのおっぱいの揺れの確認役をさせられていた!
 
しかし沙苗を体育館付属のお風呂ではなく、本棟のお風呂に入れたのは正解だったようである。
 

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この5日間で、5人ともかなり進化したようだった。
 
「北海道大会には4人、全国大会には2人しか行けないけど、その枠をここにいる君たちで独占できるようにしたいね」
と越智さんは言っていた。
 
「越智さんご自身のお弟子さんはおられないんですか?」
「ぼくは勤め人だから」
「へー」
「転勤とかは無いんですか?」
 
「出世する人は転勤もあって道内飛び回るみたいだけど、僕はそういうのには縁が無いんだよ。一度上司と大喧嘩して出世コースからは外されたみたいで」
「あらあ」
 
「若い頃は上川支庁内を、上川町・下川町・中川町・占冠村とかも行ったけど、もう10年くらいずっと旭川市内だね。市内で勤務先だけ3年くらいに1度変わる」
と越智さんは言っていた、
 
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「でも越智さんは国体で優勝したこともあるんだよ」(*9)
 
ときーちゃんが言う。
 
「すごーい!」
 
「あれは20代の時だからね。今はあの時よりだいぶ落ちてると思う」
「やはり20代30代がどうしてもピークになりますよね」
 
「そうそう。だから剣道で本当に強いのは四〜六段だと言う。七段以上は名誉段位みたいなもの」
「あ、越智さん六段だ」
 
「でも僕も五段の頃が一番強かったと思う。君たちは若い内に思う存分鍛えた方がいいんだよ」
と越智さんは言っていた。
 
(*9) 越智が六段を取れたのはこの実績があったからかも。剣道で六段という段位は充分な実力のある人でも、ひたすら落とされる壁のような段位として有名。だから逆に「五段が最強」という話にもなる。
 
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セナは4月22日の夜に睾丸を取ってもらったのだが、23日(金)の朝、いつものように“タック”をしようとすると
 
タックが楽だ!!!
 
という大発見をした。
 
これまでは、部屋の壁などを利用して、頭だけ起こして横になり、睾丸を体内に押し込んでお腹に力を入れ飛び出して来ないようにし、その間にちんちんを後ろ向きにして紙バンで仮固定し、これを陰嚢の皮で左右から包むようにしては接着剤で固定していく(接着剤が手に付かないようにゴム手袋を付けておく)。
 
作業をする間、睾丸が飛び出してこないようにしておかなければならない。また、もうひとつ面倒な問題もある。こういうことをしていると、つい“興奮”してちんちんが大きくなってしまいがちだが、大きくなると作業ができないのである。
 
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ちんちんが大きくならないようにするには主として2つの方法がある。
 
(1)冷水で冷やして要するに“縮こまった状態”にする。
(2)生理的に“しばらく大きくならない”状態にする。
 
(1)の方法はお風呂場などでやる必要があり、朝からそんなことしているのは大変である。それでセナは不本意ながら(2)の方法を採っていた。でもこれは、男性固有の機能を使うことになるので、そんな機能を使用すること自体に罪悪感を感じていた。
 
更に気のせいか、4月3日夜に、喉仏を消してもらって女の子っぽい声が出るようになって以来、精神的な問題なのか(2)をするのに物凄い時間が掛かるようになっていた。以前は“作業”を始めるとだいたい数分程度で“男の素”の流出があり(*10)、ちんちんは急速に縮んでいたのだが、あれ以来最低でも10分以上掛かるようになっていた(時間が掛かるので手が痛い)。それで(2)の方法を採るにも時間が掛かって困っていたのである。
 
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(*10) 世那の場合、粘度が無いので“噴出”ではなく“流出”する感じである。実は世那は粘度のある液体の流出を過去にも経験したことがなく、“男の素”って、このようなものと思い込んでいた。つまり世那のそれには元々精子が含まれていなかった可能性がある。きーちゃんは睾丸を除去した時、世那のペニスがまだ小学4年生サイズだったのを確認している。今後は女性ホルモンの影響でこれが更に萎縮していくはずだが。
 
しかし、世那は女の子の仕組みにも無知だが、男の子の仕組みに関する知識も、かなり怪しい。また世那はセックスのしかたも知らない。
 

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さて22日朝まではそういう事情だったのだが、睾丸が無いと
 
(1) 睾丸が落ちて来ないようにお腹に力を入れ続けておく必要が無い。
(2) ちんちんが立たない(美事に立たないので感動した!)ので、楽に陰嚢の皮で包み込んでいくことができる。
 
それで木曜までは毎朝この作業に20-30分掛かっていたのが、金曜日の朝はわずか5分ほどでこの作業を完了することができたのである。
 
睾丸が無くなるだけで、こんなに楽になるとはと感動し、朝起きて睾丸が無くなっていることを認識した時は「大変なことしちゃったかな」という気持ちも少しあったものの、タックが簡単にできたことで「これ凄くいい!」と思うようになったのであった。
 
また、これまでは日中に睾丸が降りてきてしまい、物凄くみっともない状態(棒が無くて玉だけある状態)になり、トイレ(もちろん女子トイレ)で修正するのにかなり苦労していた:本当は横になってやりたい。身体が起きている状態で体内に押し戻すのは凄く難しい。しかしこの日は1日学校で過ごして、体育もあったし、剣道部の練習をしてもタックは一切崩れなかったので感激する。そして
 
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「凄くいいことしてもらったなあ」
と思うようになったのであった。
 
「睾丸なんてもっと早く取ってもらえば良かった」
とも思う。
 
「沙苗ちゃんみたいに、幼稚園の内に睾丸取ってもらいたかったなあ」
 
(女子の間では、千里は生まれてすぐ、沙苗は小学校に入学する前に睾丸を取ったらしいと言われている!)
 

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その日、部活に出て、P神社で勉強会に参加してから20時頃に帰宅する。むろんセーラー服を着ての帰宅である。
 
「ただいまあ」
と言ってセナは家に入るがドキドキしている。睾丸取っちゃったこと知られたら叱られるかなあという後ろめたさがある。
 
でも母は特に昨日のことには言及せず
「明日は何時に出るんだっけ?」
などと明日の中体連・剣道大会の話をした。
 
父もセーラー服姿のセナを見て
「なんか5年くらい前から女子中学生してたみたいに似合ってる」
などと言っていた。
 
「5年前は小学3年生だよ!」
 

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「そうだ。あんた、ナプキンとかは用意しておかなくていいんだっけ?」
と母に訊かれた。
 
「それ友だちから言われて、お勧めのナプキンとパンティライナー買っちゃった」
「ああ買ったんだ」
 
「それどこ置いてるの?」
と姉が訊く。
 
「自分の部屋の机の引き出し」
とセナが少し恥ずかしがりながら答えると
 
「トイレに置いとけばいいよ。トイレで装着・交換することになるからさ」
「そ、そうだね」
 
それで高山家には、母・恋蘭(レラ)のナプキン、姉・亜蘭(アラン)のナプキン、“妹”・世那(セナ)のナプキンと、母および娘2人のナプキン・パンティライナーが並ぶことになったのであった(アランは昼用・夜用・パンティライナーの3段重ね)。
 
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24日(土)の大会では、1回戦で負けたが、セナは女子の部に出たことだけで充分満足だった。睾丸を取ってもらっていたことで、女子の部に出ること自体への罪悪感はあまり無かった。
 
沙苗母の車(ビスタ)で、千里・玖美子・沙苗と一緒にC町バス停まで送ってもらい、そこから歩いて帰宅する。大会が終わったのは16時半頃で、17時半頃に沙苗母の車はC町バス停に到着した。この日の留萌の日没は18:22で、太陽はまだ充分水平線より上にあった。バス停まで父が迎えに来てくれていたので、セナは父と一緒に家まで歩いた。
 
「そういや、お前男女どちらに出たの?」
「女子の部に出ちゃった」
 
「ああ。性転換手術受けたんで、女の方に出たんだっけ?」
「そのあたりは少し微妙なんだけどね。私、そんなに強くはないから、あまり問題にならなかったみたい」
「まあ1年間ブランクがあったしな」
 
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「ごめんねー。防具とか竹刀とか買い直しになっちゃって。高いのに」
「どっちみち成長すれば使えなくなるし、それは仕方ないよ」
「私、あんまり強くないから、高い道具もったいない気もするけど」
「上の人たちは凄いんだろうけど、普通の人は健康作りくらいの気持ちでやればいいんじゃないの?」
「そうだよね!」
と言ってから、セナは父に言った。
 
「私、男の子じゃなくなっちゃったのも、ごめんね」
「まあがっかりしなかったといえば嘘になるけど、自分の人生なんだし、自分の思うままに生きればいいんじゃないか」
 
「そうだよね!ありがとう」
 
「ただ後悔はするな。常に前を見て進んでいけ。過ぎたことを悔やんでも変更はできない。だから今ある自分がこれからどう生きていくかだけを常に考えていればいいんだよ」
 
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セナは父からそんなことを言われて、本当にそうだと思った。睾丸取っちゃったこと、後悔したくなることもあるかもしれないけど、取っちゃったものは、もう今更どうにもならない。睾丸を取ったことで失った可能性を羨むのではなく、睾丸を取ったことで広がった未来に夢を持てばいいんだ。セナは父と話していてそんなことを考えた。
 
お父さんと話して良かった!!
 

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帰宅すると「汗掻いてるだろうし、お風呂入ればいいよ」と言われたので、着替え持って来て、お風呂に入る。
 
一般的な女子の長さまで伸びた髪にシャンプーを付けて洗う。この洗い方も男子の髪の長さの時は「頭を洗う」感じだったのが女子になると「髪を洗う」というやり方に変わった。
 
使うシャンプーもお父さんも使っている男性用のサンスター・トニックシャンプーではなく、母や姉が使っているパックス・ナチュロンというブランドのシャンプーを使わせてもらう。独特の優しい香りが、ほんとに「自分は女の子」という気持ちにさせてくれていい。シャンプーをした後、コンディショナーを掛けるというのも、女の子独特の髪のメンテをしている感じでよい。
 
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身体を洗う。ブレストフォームは簡単には外せないので日常は着けっぱなし!である。沙苗ちゃんに取り外し・装着をお願いしないといけないのだが、沙苗ちゃんは5/1-5日は玖美子ちゃんたちと合宿に行くと言っていた。それで4/30に学校が終わった後、取り外して、5月5日の夜にまた装着してもらうことにしている。
 
お股を洗う!
 
そこには長年見ていた、ちんちんの姿は無く、割れ目ちゃんのように見えるものがある。この“ちんちんの無いお股”を洗うのが、凄く心に充足感を与える。これはフェイクだけど、私、ほんとうにこういう感じのお股になっちゃってもいいかもしれないという気持ちになる。
 
(でもセナは女性のお股の構造がいまだによく分かっていない)
 
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その後、足を洗い、足の指先まで手の指を使って洗うが、足の指の間を洗うと疲れが取れていくみたいで気持ちいい。
 
 
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女子中学生・十三から娘(12)

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