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■春四(31)

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2月8日(水)は早朝から代車のN-BOXで富山県運転教育センターに行った。牽引の免許をセットしてもらうためである(受付時間8:30-9:00)。
 
(ここの免許センターで牽引の免許申請は月・水・木)
 
現在の免許証と、自動車学校の牽引コースの卒業証明書を提示して視力検査の上、新しい免許証を受け取った。準中型・大型・大型特殊・牽引・自動二輪がセットされた免許証である。これで新しい住所が表(おもて)に印刷された免許証になった。

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いったん伏木に戻ってから、明恵ちゃんに同乗してもらい、というより彼女に運転してもらい、通勤所要時間計測を兼ねて、南砺市の事務所予定地まで行ってみた。しかしこれはカーナビがあっても走ったことの無い人には到達困難な道だった。
 
物凄い変則交差点があった。
 
「ここを曲がるの〜?」
「普通こういう進行は思いつきませんよね」
「初めての人には絶対無理」
 
地元の人に運転してもらわないと道に迷って所要時間の計測どころでは無かったと思った。
 

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やがて、それらしき所に到着する。
「ここのようですね」
「広い敷地だ」
「さすが大企業だ」
 
所要時間は1時間半ほどであった。
 
建物は実際問題としてほぼ完成しているように見えた。作業している人もいなかった。
 
「これもう完成しているように見えます」
「雪とかがあるから少し長めの予定にしてたのかもね」
「竣工の日は最後の釘1本とかを打って完成とするのかも」
「あるよね〜。そういうの」
 
建物は建坪100坪くらいの2階建てだが、敷地は100m四方(3000坪)程度ある。(敷地内でドローンの練習ができるよう広い敷地が取ってある)
 
ヘリポートも4つ設定されている。聞いてたのより1つ多い。ヘリ通勤が可能だったりして!?
 
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「青葉さんちの庭は小型のヘリなら離着陸できますよ。いつかいらした§§ミュージックの秋風コスモス社長がそんな話をしてましたから」
「あはは本当にヘリ通勤?」
「燃料代が凄まじそうですけど」
「ほんとだね!」
 
(Robinson R22の燃料消費は34L/h. 片道12分として6.8L使う、往復13.6Lとして2000円程度?月20回勤務したとして4万円。もっともパイロット代のほうが遙かに高い!)
 
帰りは月子が運転して高速を通って帰った。所要時間は35分だった。
 
「これはやはり上道(うえみち)を通らないときついね」
「そんな気がします」
 

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この日は水川さんからメールが来て、広報用の資料を作ってということだった。彪志は青葉には休ませるため、自分の部屋に行き、資料を書いていた。水川さんは今日(2/8)子供たちと一緒に新幹線で引っ越してきたが、荷物の到着は一週間後くらいらしい。でもストーブと布団は富山本社の人が入れてくれていたので助かったと書いてあった。
 
彪志は段ボール箱の中に埋もれて資料を書いている内に書きながら眠ってしまう。なおこの家は全館暖房である。
 
夢の中に例の白衣の女性が出てくる。
 
「彪志さん、採精しましょう」
「はい」
 
それでカップを渡され、採精室の中に入って4日ぶりの自慰で精液を出した。採精室を出てカップを渡すと
「OKです。また4日後12日に採精します。今日9日は自慰していいですが、10日から12日までは禁欲をお願いします」
「分かりました」

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2月9日は青葉も連れて、先日車の登記移転の代行を依頼していた車屋さんに行く。それでナンバープレートを大宮ナンバーから富山ナンバーに付け替えたフリードスパイクを受け取った。
 
更に一応電話で昨日相談しておいたのだが、軽自動車の購入について相談した。実はこれのために青葉を連れて来た、
 
彪志は南砺市の営業所まで最初バイクで通勤しようと考えた。しかし北陸の冬はまだ2ヶ月ほど続く。バイク通勤は雪が降ったら彪志の技量では無理ということで、冬の間また強雨の日などの足として、軽自動車を買うのを青葉が勧めたのである。
 
それでフリードスパイクの受け取りを兼ねて見に来たのだがやはり半導体不足がまだ続いていることもあり新車はどうしても納期が掛かるらしい。それで中古車を買うことにする。
 
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「燃費がいいというのなら、ハイブリッドかEV買う手もあるよ」
「それ迷ったんですけどね」
「鈴江さんの場合は遠出する時はフリードスパイクの方を使えばいいから近場での使用を中心に考えるならEVもありだと思う」
「ですねー」
 
要するに都会ならいいが、田舎では軽自動車は非力で、雪の坂道ではうまく登れなかったり、慣れてない人だと発進すらできないこともある。その点コンパクトカーなら安心なのである。それで軽よりEV,HVのコンパクトカーという選択肢が浮上した。
 
ということで在庫している車の中で青葉が付けた "4WD" という条件のもので、3年落ちの2020年型ハイブリッド車 Fit e:HEV Home 4WD 1500cc (水色) を購入することにした。名義書換をして3日程度で渡せると言われた。月子がその場で代金140万円を払い、保険等の手続きもお願いした。
 
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4WDを条件にしたのは雪道に慣れてない月子の事故率を少しでも下げるためである。
 
「そちらは義理のお姉さんですか?」
と訊かれたのはいつものことなので青葉は「はい」と笑顔で答えておいた!
 
 

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2月9日の夕方、水川から彪志に電話が掛かって来て
「ねえ。まだ中には入れないけど、現地を下見しない?」
と言われた。
 
 
「じゃ明日の午前中にでも」
「了解。じゃ10時に現地で」
「10時ですね」

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それで2月10日(金)の午前中。月子(彪志)はフリードスパイクに乗り、南砺営業所まで行った。服装はポール・スチュアーとのレディススーツである。千里さんに作ってもらったメンズスーツはまだできてないので、今はこれを着るしかない。現地で落ち合うと水川さんは何だか楽しそうであった。
 
「もう工事は終わってる感じね」
「雪で思わぬ遅延が発生する可能性があるから早めの進行で工事したのでしょう」
「それで13日から3月5日まで必要ならその先まで、開店準備のため本社と高岡支店の人に5人ほど来てもらえることになった。その人たちにしてもらうこと、私たちがすべきことをリストアップしよう」
「私もそれ考えてました」
と言って月子(彪志)は電子ボードを見せた。
・電気・水道・電話(光回線)の契約
・床上げ(オフィスフロア)を買ってきて敷く
・事務用の机・椅子の購入・搬入
・PBXの導入
・携帯電話の契約
。練習用ドローンの購入
・パソコンの導入とセットアップ
・本店とシステムをつなぐ
・ドローン会社の人を呼び、本番用ドローンの導入
・ウィングロードの下見
・一度ウィングロードに沿って飛ばしてみる
・移動店舗の確認?
・一度移動店舗との間で飛ばしてみる
・社員リストの整備・名刺の作成
・各自治体との打合せ
・オープニングイベント(南砺・高岡・金沢・富山市)の準備 会場ごとの各責任者指名
 
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・ヤープニングに社長が来るので宿泊など手配
 
「よく色々考えたね。確かにこれ全部必要だ」
「電気・電話・水道は今すぐ手配しましょう」
「そうだね。私やっておくよ」
「ドローンもすぐ実機ほしいですね」
「わかった。連絡しよう」
「移動店舗は私が確認しておきます」
「うん。よろしく」
「自治体との打合せは開店前にまず13日の午後以降にも顔合わせだけでも設定しましょうよ」
「そうだね。必要なのは・・・」
「南砺市・砺波市・小矢部市・高岡市、これは実験に協力したいと言っている市です。あとオープニングイベントを実施する金沢市・富山市、あとウィングロードがのびている氷見市・七尾市・津幡町・射水市、滑川市・魚津市・黒部市・入善町・朝日町」
「じゃ時間はそちらで決めていいから13日の週のどこかで」
「わかりました。スケジューリングします」
 
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月子(彪志)は最初に移動店舗について元上司である本店QAP本部の佐藤課長(QAP部長)に問い合わせてみた。すると横浜支店の木橋さんという人が運転してこちらに向かっているということだった。彼もプロジェクト参加者らしい。
 
「13日の午後くらいに到着予定」
「分かりました。ありがとうございます」
 
木橋さんはヘリコプターの免許も持っているらしい。また13日にはヘリコプターの実機Robinson R-22 が納品されるらしい。それは木橋さんが来てからであってほしいなと月子(彪志)は思った。自分達では何も分からない。
 
そのあと月子(彪志)は各自治体に連絡し、打合せの日時を決めて行った。最初に富山・石川の県知事とアポを取り、そのあと、地元の南砺市、それから富山・金沢・高岡、と大きそうなところから順に日時を確定させていった。どこもD製薬の名前を出すとすぐに秘書さんが出てくれて話はスムーズだった。やはり上場企業のネームバリューである。
 
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富山本社の池端さんという人から水川に連絡があり、どこかで会いたいということだったが、まだ南砺営業所が使えないので、高岡支店1Fにあるココスで会うことにした。月子(彪志)も同席する。
彼女は「南砺営業所開設準備班・班長・池端余江」という名刺を水川と月子(彪志)に渡した。
「本社と高岡支店から合計8人、参加しています。何でも申しつけ下さい。雑用どんどん引き受けます」
「うん。雑用してもらえる人が欲しい。よろしく」
 
オープニングイベントの責任者は池端さんから4名(南砺・高岡・金沢・富山)指名してもらうことにした。最大のイベントになる富山市のを池端さん自身が担当することになった。ドローンのライセンスを富山支店の青木・石田、高岡支店の浜辺も取得したらしいのでその人たちに高岡・富山・金沢のイベントにいってもらい、南砺のは月子(彪志)が操作することにした。イベントの次第はこのような感じである
 
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・社長挨拶
・UDD準備室長挨拶
・市長(知事)祝辞
・「ドローンが導く未来」(本店制作ビデオ)上映
・ドローン実演
 
 移動薬局・明日(あす)薬局の紹介
 
来場記念品:D製薬のシャーペン、ドローン型消しゴム、栄養補助食品“アスパワー”
抽選で3名に小型ドローンプレゼント
 

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2月10日(金).
 
お昼頃、車屋さんから「Fit受け取れるよ」という連絡があったので、朋子と2人でアクア(朋子の車)に乗って出掛けた。そして月子がフィット、朋子がアクアを運転して帰った。
 

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この日彪志は銀行・保険など様々な登録の変更手続きをした。ほとんどがネット上で手続きすることができた。

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2月10日(金).
 
金沢市のG大学で1期の合格発表があり、双葉と愛佳はどちらも合格していた。2人ともここに行くことにし、すぐに入学手続きをした。
 
 

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