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■春紅(22)

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三三九度が行われる。
 
が、コロナの折、お酒は使用しないので、飲む振りだけしてくださいと事前に言われていた(そもそも聖子は未成年)。朱塗りの三段重ねの杯を使用する(式が終わると記念にもらう)。
 
巫女さんが最初に小さい杯にお酒を3回に分けて注ぐ振りをする。新郎の聖子がこれを三回に分けて飲む振りをする。杯は花嫁の和紗に渡され、巫女さんが三度に分けてお酒を注ぐ振りをするので、和紗が3回に分けて飲む振りをする。杯は再度新郎に渡され、三回に分けて注がれ、三回に分けて飲む。
 
次は中杯で、今度は新婦→新郎→新婦とリレーされる。
 
最後に大杯で、新郎→新婦→新郎とリレーされる。これで三三九度の完成である。
 
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新郎・新婦あわせて9回お酒を飲み干すが、新郎が5回、新婦が4回になる。
 
最近はこれを新郎→新婦/新婦→新郎/新郎→新婦と6度しか飲まない略式の“三三六度”も多いし、更には巫女さんが御神酒を1度注いだ杯を新郎→新婦→新郎と1口ずつ飲む(“三三三度”?)という超略式もあるが、ここではきちんと九度やった。これはかなり時間が掛かるし、リアルにお酒を使うと飲む量も結構なものになる。
 
(大中小杯の容量を八分注いだ状態で仮に45,30,15ml とした場合、新郎は15+15+30+45+45=150ml. 新婦は15+30+30+45=120ml 飲むことになる)
 

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この後、参列者に朱塗りの小さな杯(三三九度の小杯より更に小さなもの)が配られ、例によって注ぐふりだけするので、全員飲むふりをする。(この杯はワンカップの日本酒とともに参列者に記念で渡される)
 
再び雅楽が演奏され、巫女さん3人で舞を舞う。
 
美しいー!と聖子は思った。
 
結構長時間の舞が終わった所で、「御花の儀をします」と言われた。どんなものだろうと見ていると、笙を吹いていた神職さん?が拝殿の端に立つ。走って反対側の端まで行く。再度向こうからこちらへと走ってくる。そして3度目は何かを手に持って走る。するとその走っている勢いで?手に持っていた傘のようなものが多段階に花のように開いて、美しい模様になった(青系統の同心円状パッチワークのような柄:神職さんの服によくあるような模様)。
 
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これには歓声があがっていた。
 

結婚指輪の交換をする。双方相手に結婚指輪をつけてあげた。
 
誓詞の朗読をする。予め用意されていた誓詞を2人で一緒に朗読した。子孫繁栄とか書いてある。それって、ボクが産むんだっけ?かずちゃんが産むんだっけ?と聖子は少し悩んだ。
 
(聖子は中学1年の時に精子の冷凍保存を作ったので、それを使用すれば和紗は妊娠することができるはず。聖子が産むには和紗の精子が必要だが、和紗の精子を得るのは困難と思われる)
 
その後、新郎新婦で一緒に玉串奉奠をする。
 
これで完了のはずである。
 
「これで結婚式は滞りなく成りしました」
という報告がなされる。
 
雅楽がまた演奏される中、祭主と3人の巫女さんが退場し、結婚式は終了した。
 
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でも結構長い式だった!
 

拝殿から降りてから、拝殿前で記念写真を撮った。
 
新郎新婦だけ並んだもの、参列者まで入ったものの2種である。
 
その後は、全員ホテル昭和に移動する。新郎新婦と付添役の花ちゃんはマイバッハで、他の人たちはマイクロバスでの移動になった。
 
聖子と和紗は花ちゃんと一緒に控室に移動して、待機していた美容師さんの手で、和服の花嫁衣装・花婿衣装を脱ぎ、ウェディングドレスとタキシードに着替えた。花ちゃんは振袖を脱いでドレスに着替えていた。
 
7:30から朝食を兼ねたディナーとなるが、部屋に入場する前にホテル昭和のエントランスで再度記念写真を撮った。聖子はエントランスの時計を見て、月が出たなと思った。
 
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みんなで一緒にホテル昭和のプライベート・ダイニング・ルームに入る。
 
「完全防備だね」
と和紗の父が感心している。
 

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各々の席自体が1m離れているし、各々の席に間はアクリル板で隔離されている。ドアと窓は解放されている。
 
食事が運び込まれてくるが、運んで来る女性たちが“プラスチックスタイル”の服を着ているので、これもまた和紗の両親がびっくりしていた。でもお兄さんたちはファイブスター物語を知っているようで「これプラスチックスタイルみたい」と言っていた。
 
「まさにプラスチックスタイルなんですよ。ボクはこれ見たのもう5回目くらいだけど、ムーランやその系列の仙台のクレールとかで見られる完全防護服ですね。空気ボンベまで内蔵してるんですよ。これ一式10万円くらいするみたいだけど、おかげでムーランではスタッフにひとりも感染者が出てないんですよ」
と柳原蛍蝶さんが解説していた。
 
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「ボンベ内蔵だとパーフェクトですね。でもそれだけ費用が掛かるのでは、ムーランみたいな大手はいいけど、普通のお店ではなかなか導入できませんね」
とお兄さんが感心している。
 
でもクレールはムーランの系列店ってことにされてる! 本来はクレールのシステムをムーランにも導入したのだが。
 
料理は美味しい美味しいと和紗の両親たちは喜んでいた。
 
ついでにお兄さんはコスモスからサイン色紙を書いてもらって感激していた!
 
なお感染拡大防止の観点からお酒は好みのものがボトルや缶で配られ、各自あとで自室で飲んでくださいということになっていた。
 

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ディナーは8:30前に終了。
 
聖子と和紗は「届けを出してきます」と言い、花ちゃんが運転するベンツで郷愁飛行場に移動する。ここでヘリコプター(千里が所有するEcureuil-2をこちらに回送していた)が待機しているので3人で乗り込む。和紗はヘリコプター内で花ちゃんに手伝ってもらって、ウェディングドレスを脱ぎライダースーツ!に着替える。聖子、花ちゃん自身もライダースーツに着替える。靴もライダー・ブーツを履く。
 
「ライダースーツ着ると、聖子はかなりバストが目立つね」
「かずちゃんのお父さんとかには見せられません」
 
ほんの20分ほどの飛行で9:000頃に東京ヘリポートに到着する。ここに用意していた2台のバイクで花嫁と花婿を世田谷区役所まで運ぶ。花ちゃんの運転するバイク(Ninja250)に聖子、ひまわりが運転するバイク(Ninja250SL)に和紗を乗せた。
 
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2台のバイクは、ほんの30分で世田谷区役所に到着する。この区役所の駐車場に駐めていたエスティマの中で、和紗に再度ウェディングドレスを着せた。聖子は再度タキシードを着た。
 
「聖子もウェディングドレス着る?」
「自粛する」
 
「でもありがとうございます。ほんとに1時間半以内に到着するんだろうかと不安でしたけど1時間で来ちゃいましたね」
 
「まあ9時をすぎれば渋滞は少なくなるからね。だからわざと向こうの出発を8時半まで遅らせたんだよ」
と花ちゃんは言っていた。
 
ふたりは10:00に無事パートナーシップ宣言をすることができた。花ちゃんとこれに合わせて駆け付けてきていた、アクア・姫路スピカが2人を祝福した。アクアはメンズスーツを着てたからきっとFさんだと思った。なお、今日は平日なので、高校生の白鳥リズムなどは来られない。
 
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(実はスピカがエスティマにアクアを乗せてここに乗り付けていた)
 
この日はコスモス社長が赤坂のインターコンチネンタル・ホテルのプレジデンシャルスイートを取ってくれていたので、15:00になったらそちらに移動することにし、いったん自宅!橘ハイツに戻る。ひまわりが運転するエスティマに6人で乗って移動した。
 
そして橘ハイツの自宅に戻った所で、聖子にもウェディングドレスを着せて、ウェディングドレス同士の記念写真(2人だけのもの、他の4人も入ったもの)も撮った!
 
「聖子、結婚式の時もウェディングドレス着たかったでしょ?」
「そんなことないよー」
「このメンツの前で隠すこともないのに」
 
ボクの性的傾向はやはり誤解されてるよなあと聖子は思った。まあ今日はボク女の子だから、実はウェディングドレス結構嬉しいけどね。
 
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スピカが仕出しを用意して、部屋にもう運び込んでくれていたが、アクアは
「ごめん。悪いけど仕事があるから」
と離脱し、ひまわりの運転する“アクアのアクア”で仕事先に向かった。2人には仕出しを1個ずつ渡した。
 
花ちゃんは
「ごめん。仮眠してる」
と言って南西の鏡部屋に行って寝た。花ちゃんは朝早くから本当にお疲れ様でした!である。
 
それでお昼は、(ウェディングドレスを脱いだ)聖子・和紗の2人と、スピカの3人で頂いた。
 

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14時半になっても花ちゃんは起きて来なかったので
「寝せておこうよ」
と言って、スピカがエスティマを運転して、聖子と和紗を赤坂のホテルまで届けた。
 
ちなみに花ちゃんは、夜中までぐっすり寝ていて、目が覚めると周囲に誰も居ないので、最初自分がどこにいるのか把握出来なかったらしい!
 
和紗の両親と兄は和城理紗が運転するエスティマに乗って「見るだけ」で降りない東京見物の旅を1日してから、3/17朝のホンダジェットで鹿児島に帰還した。
 
でもスカイツリーを見て、アクアラインも走って
 
「東京も随分変わったなあ」
 
などと和紗のお父さんは言っていた。
 
お父さんが前回東京に来たのは、昭和60年頃らしい。
 
柳原蛍蝶夫妻は、車1台貸してということだったので、フェアレディZを貸したら、それで2人で東京見物をしていたようである。蛍蝶さんは75歳だが、もう50年以上無事故無違反で、スーパーゴールドのSDカード持ちである。東京や大阪といった大都会の中でもよく運転しているので、安心であった。蛍蝶さんは3/17は放送局関係者に呼ばれたと言って放送局2件ハシゴしたようだが、3/18朝、ホンダジェットで大阪に戻った。
 
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しかし今回の結婚式は完璧に内輪で進めたので、§§ミュージック内部でも知らなかった人が随分あったようである。たとえば花咲ロンドや大崎志乃舞は全然知らなかったようだし、ケイ会長や日野ソナタさんなども、聖子たちが(ウェディングドレス同士で撮った)記念写真を見せたら驚いていた。ふだんみんなに何でもしゃべりまくる姫路スピカがこの件に付いては何も言わなかったため、女子寮生たちも紅白餅が配られて初めて
 
「え?葉月ちゃんとワルツちゃん結婚したの?」
と驚いていた。
 
一応、女子寮・男子寮の住人を含む§§ミュージックのタレントさんには紅白餅を配った。
 
「女の子同士の結婚だから紅白餅じゃなくて紅紅餅でも良かったかもね」
などと白鳥リズムは言っていた。
 
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「リズムちゃんも女の子と結婚する?」
「あ、私そちらも行ける気がします。可愛い花嫁さんが欲しい」
「リズムちゃんを満足させられるような男の子はめったにいないだろうしね」
「リズムちゃんって、ホワイトデーのプレゼントよりバレンタインのプレゼントの方が多いんだもん」
「どんな名目でももらえるものは歓迎♪」
 
御祝儀はアクア、コスモス、ケイ会長、千里さん、以外では「§§ミュージック一同」「信濃町ガールズ一同」名義で頂いた。もらった御祝儀は、結婚式の費用を出してくれたコスモス社長に全部渡した。(とても時間が無いので)お礼状も任せたが実際にその作業をしてくれたのは花ちゃんだったようである。でも最終的に余ったと言われて1000万円以上戻された!
 
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相場が恐ろしい。
 
むろん聖子と和紗が結婚したことを公表する予定は無い。
 

3月20日(土).
 
この日午前中に舞音の御両親をホンダジェットでセントレア(これは常滑市にある)から熊谷へ連れて来た。熊谷の§§ミュージック分室で、コスモス社長、ケイ会長、御両親と本人の5者で話し合い、彼女を歌手デビューさせることで合意。お父さんが契約書にサインした。
 
これで舞音は今年3人目のデビュー歌手になった。
 
舞音のCDは3/8-14の週には、オリジナル版が15万枚、kuroneko mixが16万枚売れており、統計上は両者が合算されて31万枚のセールスでこの週の統計の堂々1位であった。累計売上でも50万枚突破はもう確実である。
 
これまで§§ミュージックの歌手で50万枚(ダブルプラチナ)を達成しているのは、アクア、ラピスラズリ、白鳥リズム、品川ありさの4組しかいない(25万枚のプラチナ越えは高崎ひろか・姫路スピカ)。
 
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リズムは女子寮の廊下で舞音とすれ違い
「君、もうすぐボクの記録を抜くね。頑張ってね」
と笑顔で激励され
「はい!頑張ります!」
と嬉しそうに答えた。
 
いい先輩ばかりだなあ、と舞音は思った。
 

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