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■春白(27)

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ということで、その後、占い師に扮した3人が様々なお客を迎えて話をする、というシチュエーションでコント?は続いて行く。
 
花咲ロンド(21)が手相占い師、石川ポルカ(高2)がタロット占い師、原町カペラ(高3)が水晶占い師に扮した。
 
来たお客が、桜木ワルツ、リセエンヌ・ドオ(4人まとめて)、七尾ロマン、恋珠ルビー、山鹿クロム、三陸セレン、というラインナップだった。
 
3人とも無茶苦茶な予想と酷いアドバイス(とても地上波では流せない)をするので、視聴者にはかなりうけていたようである。
 
「だからクロムちゃんとセレンちゃんで結婚すればいいよ」
「ボクたち男同士なんですけど」
「どちらか女の子に性転換すればいいね」
「どちらが性転換するんです?」
「ジャンケンで勝った方が性転換」
「負けた方がじゃなくて勝った方が性転換するの?」
「2人とも女の子になりたいんでしょ?」
「別になりたくないです」
「君たちみたいに可愛い子が男になるのはもったいない。可愛い服着たいでしょ?」
 
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などという程度のやりとりはまだマシな方で、ここにはとても書けないような話をしていた。
 
このコーナーは、やはりロマンとルビーが出た所が最も接続回線数も多かったものの、最後にクロム、セレンと男の子2人が続いた所も、女子の視聴率が高かったようである。女子のファンの間では、クロムとセレンのどちらがお嫁さんになった方がいいか、というのが議論されていた。
 

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占い師ネタで40分ほどやった後は歌のコーナーになり、信濃町バンドの伴奏で、桜木ワルツ(きよしこの夜)、リセエンヌ・ドオ(ジングルベル)、七尾ロマン(First Noel), 恋路ルビー(Adeste Fideles)、信濃町ミューズ(もろびとこぞりて)、信濃町ガールズ(サンタが町にやってくる)、桜野レイア(ホワイトクリスマス)、の順にクリスマスソングを歌った。
 
これが終わったのが20時半頃で、最後はクイズ大会になる。回答者は下記の10組であった、
 
お姉さんチーム 桜木ワルツ&桜野レイア
新人さんチーム 七尾ロマン&恋珠ルビー
黄金チーム 佐藤ゆか&南田容子
リセチーム 高島瑞絵&山口暢香
ミューズ女子 三田雪代&太田芳絵
ミューズ男子 木下宏紀&篠原倉光
新研修生A 山鹿クロム&三陸セレン
新研修生B 豊科リエナ&箱崎マイコ
新研修生C 甲斐波津子&甲斐絵代子
新研修生D 常滑舞音&水谷雪花
 
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中学生程度のテストに出るような問題を早押しで20問やり、マジ勝負にしたので、現役高校生のリセチームが優勝し、賞金100万円をゲットした。
 
「ここは常識的に考えるとロマン&ルビーの優勝とする所でしょうけど、台本が間に合わなかったらしく、マジ勝負になったので安月給の私たちが頂きました」
などと高島瑞絵は言っていた。
 
番組の最後には、§§ミュージックのタレントで1個ずつオーナメントを取り付けたクリスマスツリーが披露された。実は昨日のイブのイベントの時に各々の出演後に1人1個取り付けていったものである。
 
取り付けている様子がビデオで流されたが、一番上の星を取り付けたアクアは「早くコロナが収まりますように」と書き、サンタ人形を取り付けたラピスラズリは「世界が平和になりますように」と書いた。3頭のトナカイを取り付けた品川ありさ・高崎ひろか・白鳥リズムは「経済的に苦しんでいる人が救われますように」「自然災害で被害にあった人が救われますように」「人々に笑顔が戻りますように」と書いた。他も思い思いのメッセージを書いたが、直接・間接にコロナに言及している人も多かった。
 
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そんな中で「給料上がるといいな」と書いた花咲ロンドは「今日のオチ担当はロンドか!」と言われていた。
 
「いやあ、コロナのことはみんな書いてるし」
と本人は言っていた。
 

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アクアは12/24のイブはあけぼのテレビのイブ特集に出た後、他局の番組収録に顔を出して0時過ぎ、西湖も連れて代々木のマンションに帰宅。待っててくれた彩佳たちとシャンメリーを開けて乾杯だけした。その後、上の階に行って、アクアM&F, 西湖M&Fの4人で、彩佳たちかせ作ってくれていた料理を食べながら、のんびり過ごした。
 
12/25は奇数日なのでFが早出である。
 
この日は午前中がお休みだったので、お昼を食べてから、アクアFと葉月Mで出勤した(アクアと西湖は性別逆で組んだ方が便利なことが多い)。夕方、アクアM・葉月Fと交替した。この日は遅くなりそうだったので彩佳たちには「何時になるか分からないからもう寝てて」と言っておいた。この日はアクアも葉月も忙しくて25日のあけぼのテレビ特集番組には出ていない
 
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深夜帰宅する(この日は聖子は自分のマンションに帰る)。龍虎は、この日はまっすぐ18階に行った。すると彩佳が料理を作ってこちらに持って来てくれていたので(彩佳は18階の鍵を持っている)、それを食べようとしたら、彩佳本人が“裸で”出てくる。
 
それで龍虎は、料理を食べる前に彩佳を食べることになった!
 
しかし2014年のデビュー直前のセックス未遂?以来、6年間宙ぶらりんになっていた龍虎と彩佳の関係が、やっと落ち着く所に落ち着いたのであった。彩佳は8月にも“ちんちんを忘れてきた龍虎”(実は龍虎F)とセックスしていたが、あの時はFは彩佳の処女膜を傷つけないように“入れて”いた。今回とうとう彩佳も“全面開通”となった。
 
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睾丸が無くなっているのを彩佳に見られたので「睾丸は出張中」と言っておいた。もっとも彩佳にはちんちんまで無くなっているのも過去に何度も見られているので、今更な気もした。
 
正直睾丸の無い状態で“できる”か、心配だったのだが、ちゃんとできたのでホッとしたし、結構自信がついた。なお、睾丸が無くても精液は出る(精子が含まれていないだけ)し、龍虎はちゃん避妊具を付けてしている。
 

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今年のクリスマス、青葉と彪志は各々の仕事の都合上会えないと思われた。青葉は毎日午前中に放送局の仕事があるし、彪志は病院が忙しいので薬屋さんも忙しい。それで、各々予めプレゼントを宅配便で送っておいた。
 
青葉から彪志へはラルフローレンのセーター、彪志から青葉へはルピシアの紅茶セットであった。イプ当日はお昼休みに電話で話した。
 
なお、今年はいつも友人同士でやっているクリスマス・パーティーはコロナの折、中止である。
 

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青葉は毎日だいたい21時頃まで泳いでから帰宅する。12月24日もそのつもりでいたのだが、浄水施設のメンテをしたいのでと言われて17時までであがることにして、その旨昼間の内に母に連絡しておいた(後で思えばこのメンテ自体が千里姉の仕掛けたもののような気がする)。
 
16時半で練習を終え、シャワーを浴びてからマーチニスモで帰宅する(結局赤いアクアは明日香が東京に持っていったままになっている)。それで母が用意してくれていた晩御飯(クリスマスなのでフライドチキンを作ってくれている)を食べながら半ばボーっとしたまま母とおしゃべりしていたら、ピンポンが鳴る。
 
母が出てみたら千里姉である。
 
「近所まで来たから寄ったんですよ。何か食べ物とかあったら恵んでください」
と言うので、中に入れる。
 
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「たくさん作ったから食べて食べて」
と朋子が笑顔で言うので、千里姉も
「いただきまーす」
と言って遠慮無く食べている。
 
「あ、これ洋菓子。よかったら食べて」
と言われるので開けると美味しそうなフルーツケーキである。小浜市内で買ったものということだった。青葉が紅茶を入れてきて、朋子と2人で頂く。
 

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「小浜まで行ってたの?」
「そそ、ケイの代わりにお正月のライブの打ち合わせして、ついでにMの話もしてきた。その後、飛行機の都合が付かなかったから車で走ってきた」
 
Mというのは、夢紗蒼依プロジェクトの件だろう。
 
「浦和に戻る最中?」
「うん」
「東名の方が早くない?」
「大差無いよ。東名経由が5時間、中央道経由が6時間、北陸道経由が7時間。北陸道は車が少ないから走りやすい」
 
“走りやすい”じゃなくて“飛ばしやすい”のではと青葉は思った。だいたいその所要時間はスピード違反っぽい。覆面パトカーも北陸道の方が少なそうだ。
 
「だけどクリスマスイブだというのに、お仕事大変だねぇ」
と朋子が言った。
 
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それで千里は気付いたようである。
 
「今日はクリスマスイブか!」
「そうだけど」
「全然気付いてなかった」
「忙しいとそんなもんかもね」
 

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すると千里姉は言った。
 
「青葉、彪志君とデートしないの?」
「お互い仕事が忙しいし」
「夜中は空いてるでしょ?」
「無理だよ。明日もお互い仕事だし」
「夜中にどこかでデートして朝また出勤すればいいじゃん」
「どこで会うのさ?」
 
「時間を確認する」
と言って、千里は彪志に直接電話を掛けた。
 
「ああ、彪志君は明日は遅番なのね」
「はい。その代わり夜21時までですが。今日はイブだからちゃんと定時で帰ろうよということになったので、これから帰宅しようとしていた所です」
 
どうも彪志は会社に居たようである。
 
「じゃさ、そちらの会社の前までドライバーを行かせるから、その車に乗ってよ」
「え〜!?」
「明日のお昼までにはちゃんと赤羽まで届けてあげるから」
 
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それで千里は自分の専任ドライバー・矢鳴さんに彪志を迎えに行ってくれるよう指示していた。矢鳴さんなら彪志を何度も乗せているのでお互い分かるはずである。
 
「じゃ青葉も出発しようか」
と千里姉は言う。
 
「千里ちゃん、今着いたばかりで大丈夫?」
と朋子が心配する。
 
「充分休んだし、御飯も頂いたから大丈夫ですよ」
と千里姉は言う。それで青葉は千里姉と一緒に、富山と埼玉の中間地点(どこ?)で彪志とランデヴー(rendez-vous)すべく、出かけることになった。
 
もっとも、青葉が出かけるのに着換えて来たら
「何その服は?それはもうくたびれた30年選手の主婦だよ」
と言われる。
 
「だいたいデートするのにズボンなんてあり得ない。女の子なんだから最低でもスカート穿きなよ」
と千里。
「全く同感」
と朋子も言う。結局、朋子が服を見てあげて、再度着替えさせられた。
 
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再度着替えなどしていたので、結局出たのは19時過ぎである。朋子が
「彪志さんと一緒に食べるといいよ」
と言って、フライドチキンと、おにぎりを作って、袋に入れてくれたので、それも持って出た。
 
一緒に駐車場に行く。
 
駐まっていた車はオーリスである。小浜に用事があったんだから多分2番さんだろうと思ったが、正解だったようだ。後部座席を勧められる。
 
「デートで頑張らないといけないし、寝ててね」
「うん、そうする」
 
車にはいつも毛布が積んであるので、シートベルトをしたまま、毛布をかぶって横になった。
 
青葉は練習した後、御飯も食べて満腹していたので、すぐ眠ってしまった。
 
「着いたよ」
という声で起きて、スマホを見ると21時である。ちょうど1時間半ほど寝たようである。わりとすっきりした気分だ。見るとどこかのホテルの前面駐車場という感じだ。
 
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「はい、これ部屋の鍵」
と言って千里が鍵を渡した。
 
「これは?」
「知り合いに頼んでチェックインしておいてもらった。部屋代は私のおごりね」
 
その程度では驚かないぞ。
 
「彪志君もあと30分くらいで着くと思う」
「ここはどこ?」
「糸魚川市。金沢までは2時間で行ける。念のため3時すぎには出るつもりでいた方がいい」
 
「そうする」
 
つまり5時間半ほどデートできる訳だ。
 

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「青葉、この車のキーは持ってたよね?」
「持ってたはず」
と言ってバッグの中を確認する。
 
千里と青葉は互いに急に車を融通しあうことがあるので、千里もマーチニスモとアクアの合鍵を持っているし、青葉もアテンザ・オーリス・ヴィッツ・セリナの合鍵を持っている。
 
「これだと思うけど」
と言って、ちゃんと入ってエンジンを掛けられることを確認した。
 
「じゃ帰りはこの車で金沢まで行って。私は彪志君を送ってきた矢鳴さんの車で浦和に戻るから」
「私はいいけど彪志は?」
「金沢までドライブデートしていきなよ。彪志君は午前中に空輸するから」
「ああ」
 

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千里がメイクまでしてくれた。なんか自分でも凄く可愛くなった気がした。
 
千里姉の車を降りてホテルの中に入っていく。最上階に部屋は取られていた。中に入ってみると、とっても広い部屋である。
 
「高そうだなあ」
と思った。
 
メイクは千里姉にしてもらったのを落としたくないので、バスルームで首から下だけ洗って、また服を着ておいた。
 
21時半頃スマホが鳴る。彪志なので取る。
 
「11階の1115号室に来て」
と言ってから、これ彪志の誕生日(11月15日)じゃんと思った。計画的だ。これきっと何日も前にこの部屋を指定して予約しておいたんだ。
 
部屋の前で彪志がスマホを鳴らすのでドアを開ける。抱きついてキスする。
 
「中でしようよ」
と言うのでドアを閉め、U字ロックも掛けてから一緒に中に入る。
 
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強くキスしたので彪志の唇にも口紅が付いている。彪志が
 
「青葉凄く可愛くなってる。洋服も今日は可愛い服着てるし」
と言った。
 
「えへへ」
 
今日“は”と言うところが正直だなと思った。
 
「シャワー浴びる?」
「そうする」
「じゃベッドの中で待ってるね」
「うん」
 
それで彪志がシャワーを浴びている間に青葉はメイクを落として裸になり、ベッドの中に潜り込んだ。
 
5分ほどで彪志が出てくる。
 
「メリークリスマス」
「メリークリスマス」
と言い合って、彪志は青葉の寝ているベッドの中に入ってきた。
 

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