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■春白(15)

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11月22日(日)早朝には、U高校での友人、桜井一希・広中汐里・辰吉望海が、一希のお母さんと一緒に尾久のマンションを早朝訪れてくれた。恵真は仕事に出なければならないので、1時間ほどおしゃべりした後、彼女たちをマンションに置いたまま(早朝出て来て眠いだろうから仮眠しててと言った)、仕事先に向かったが、久しぶりに友人たちと会えて嬉しかった。
 
恵真のスマホの番号とメールアドレスは偶然知っていた人が掛けて来たりすると面倒なので、11月16日に念のため変えていたのだが、一希たちには新しい番号を母から教えてらった。
 
この日、恵真が出かけた後、部屋で仮眠していた一希は、鏡の中から出て来た2歳くらいの女児と“トリ”という名前の、おキツネさん?に頼まれ、“りゅうこ”さんという18-19歳くらいの女の子に、ペンダントを渡すお手伝いをした。一希がペンダントを渡した女の子は、ちょっと人気アイドル“アクア”に似ている気がした(一希はアクアの本名を知らない)。
 
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一希がおキツネさんたちを手伝うことができたのは、一希がお稲荷さんを買うのに自分のお金も出していたからである。
 
しかしこの一希のしたことが、アクアの仕事の負荷を下げ、結果的にはそのアクアの仕事の代理をしているセシルの負荷も下げることになるとは、一希は思いもよらなかった。一希はむしろ夢でも見たのではと思っていた。
 

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2020年11月、§§ミュージックのメンツの大半が年末の長時間ドラマの撮影に取られている間も様々なイベントが目白押しであった。
 
10.25(日)品川ありさライブ from 織姫
10.28(水)ラピスラズリファーストアルバム発売『紫色の光』
10.28(水)経堂のアパート崩壊。
10.30(金)彩佳たちのマンション崩壊
11.01(日)西湖去勢。アクアの睾丸が唐突に消失。
11.02(月)『君はダイヤモンド』クランクアップ
11.03(火)アイ暴走。千里2と3が合体。アクア・西湖・桃香も道連れ統合
11.04(水)貴司が美映と離婚。緩菜は浦和へ。
11.04(水)恵真の戸籍訂正と改名が認可。
11.05(木)京平が西湖にペリドットの指輪を渡す。
11.07-08 青葉、和歌山で社会人選手権に出る
11.08(土)恵真突然徴用される。一週間家に帰れず
11.09-13 青葉、ラピスラズリと作曲家アルバム
11.11(水)ラピスラズリアルバム『懐メロVol.1』発売
11.12(木)千里が浦和の一戸建を買う。
11.14(土)青葉が恵真と会う。
11.15(日)恵真、尾久に引っ越し。
11.16(月)恵真、C学園に転入。プラチナのフルートを預かる。
11.15(日)アニメ付き朗読劇『裸の王様』(白鳥リズム)
11.16(月)紅白出場者発表
11.18(水)コスモスの『オフボーカルベスト』発売
11.19(木)恵真がサユに起こされる。パスポート受取る。宝くじ買う。
11.20(金)郷愁飛行場オープン
11.21(土)アニメ付き朗読劇『赤ずきん』(姫路スピカ)
11.22(日)緩菜が一希に助けてもらい龍虎にスピネルのペンダントを渡す。
11.23(月祝)高崎ひろかライブ from 牽牛
11.25(水)アクア『361歩の迷宮(ラビリンス)』発売
11.27(金)映画『ヒカルの碁2』公開
11.29(日)少年探偵団初回撮影(アクアは欠席)
11.30(月)貴司がTT事務機を退職。
 
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11月27日の映画『ヒカルの碁2』公開に際しては、例によって舞台挨拶は控え、代わりに、アクアおよび監督の挨拶ビデオをネットに流した。またアクアと西湖の記念対局をあけぼのテレビでリアルタイムで放送したが、ふたりとも強いので囲碁ファンの間で「ふたりともすげー。ほんとにプロ試験に出られるレベルに近いじゃん」と言われていた。
 
この対局はコミ無しの葉月先手だったが、それでもさすがにアクアの中押し勝ちとなった。
 
なお主題歌の『361歩の迷宮(ラビリンス)』は映画公開2日前に発売された。青葉は金沢の〒〒テレビのスタジオから記者会見にネット参加した。
 

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11月3日にいったん統合されてしまったアクア(龍虎)と葉月(西湖)だが、京平と緩菜の兄妹の介入により、結果的にはまた2人に分離してお仕事することができるようになった。
 
このことを知るのは2人の“交替”を処理している和城理紗と千里に、一連の分裂劇の“黒幕”丸山アイの3人のみだが、コスモスもすぐに気付いた。でも気付かないふりをしていた。コスモスとしてはアクアの売り方として、これまでのような何にでも出る方法はやめて、原則レギュラー限定にして“アクア”の価値を高めたいと思っていたので今回の事件は好都合だったのである。ラピスラズリという、アクアに次ぐスターが出て来て、アクア以外でも稼げるようになったのも背景にある。
 
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山村(こうちゃん)は全く気付いていない。アクアは統合され、Fが残ったと思い込んでいる。
 
なお、京平が西湖に渡した指輪が9時間しか効かないのに、緩菜が龍虎に渡したペンダントが12時間効くのは、使用者である龍虎の方が西湖より霊的なパワーが大きいからである。
 
しかし2人が再分離したことで『とりかへばや物語』の撮影はどんどん進み、12月上旬に撮了することができた。12月上旬にはこのようなイベントがあった。
 
12.01(火)マリナの連絡係・愛華出産
12.01(火)ホンダジェット納入。
12.03-06 第96回日本選手権水泳競技大会
12.06(日)ミューズ飛行場オープン
12.06(日)姫路スピカライブ from 小浜(スピカは郷愁から小浜へ飛ぶ)
12.06(日)少年探偵団2回目の撮影
12.13(日)(貴司の妹)理歌の結婚式
12.14-18(月火水木金) 花ちゃん5日間ライブ
 
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ホンダジェットはカラフルなノーズのバリエーションがあるのだが、春からずっと§§ミュージックが長期レンタルしているのはブルーのノーズの機体だった、12月1日に納入された§§ミュージックで購入した機体はレッドノーズの機体である。
 
その購入したばかりの機体はお披露目と記念飛行が終わると郷愁飛行場から能登空港までフライトする。そして“津幡組”の、青葉・ジャネ・筒石・南野・竹下リルおよび、青葉たちの後輩、福山希美・広島夏鈴の合計7名を載せて郷愁飛行場まで飛んだ。希美と夏鈴が
「可愛い飛行機だ」
と言って喜んでいた。もっとも
「こんな遊園地の飛行機みたいなので本当に飛ぶんですか?」
と少し不安がってはいたようである。
 
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4月から延期されていた、第96回日本選手権水泳競技大会に参加する。東京五輪(もし開催されれば)で使用される、東京アクアティクス・センターが会場になる。いつも大きな大会で使用されている辰巳国際水泳場のすぐ近くに作られた施設である。誰が企画したのか知らないが、何もすぐそばに作らなくてもいい気がする。
 
オリンピックの代表選考については、この大会ではなく2021年4月開催予定の日本選手権で行われる予定である。
 
今回の“津幡組”は深川アリーナに泊まり込む。25mプールではあるが24時間泳げるプールがある理想的な環境である。12月2日の練習日も、あまり密な所に長く居たくないので、短時間で引き上げてきて、ひたすら深川で泳いでいた。
 
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ちなみに郷愁飛行場から深川アリーナ、深川アリーナと東京アクアティクス・センターとの間は、この期間レンタルしているマイクロバスを使用する。参加者7名が距離を空けて座れるようにである。ドライバーは§§ミュージックコールセンターの人である。
 
また、今回ホンダジェットは7名しか載らないので、選手以外のスタッフ、部長の幸花とトレーナーの布恋・百合花・裕夢の4名は交替で車を運転して東京に来ている。裕夢は唯一の男子・筒石のトレーナーとして連れて来たのだが、例によって「あなた女性ですよね。このADカード違いますよ」と言われていた!
 
ちなみに入場から退場まで、泳ぐ時以外は常にマスクの着用が必要であり、チーム共有のトレーニンググッズやマッサージベッドなども使用禁止(個人専用は可)である。ミーティング禁止。食事をする時は必ず個別に取り“みんなで一緒に食事”は禁止。また電子笛以外のホイッスルは禁止であり、大きな声でコールするのも禁止。今回は表彰式も行わない。むろん無観客である、ADカードを持たない人の入場は不可である。
 
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入場時に健康チェック表(毎日)・感染防止対策チェックリストを提出しなければならない。要項では、マスクを椅子などに置いてはいけない。必ず自分の服のポケットなどに入れること、などいった注意まで書かれていて、運営側もかなり神経をとがらせている。こんな大会でクラスターでも発生したら、コロナの後遺症で五輪に参加不能になったり、選手生命に影響が出る選手が発生する危険もある。
 

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青葉は(女子の)800m, 1500m, 400m-IM に出場する。今回の日程はこのようになっていた。
 
12/03 参加競技無し
12/04 10:00 400m-IM予選
11:12 800m予選
17:04 400m-IM決勝
12/05
16:40 800m決勝
12/06
15:10 1500m タイム決勝最終組
 
青葉は12/03は競技が無いので、ずっと深川で泳いでいた。
 
なお深川でも食事は各々の個室にムーランからデリバリーしてもらっている。
 

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12月4日、§§ミュージックコールセンターのドライバーさんが運転する車で朝から会場に出て行く。午前中、400-IM, 800mと泳いで順当に決勝に進出する。会場をいったん出て、車の中で着替えて食事をして仮眠する。
 
夕方、400m個人メドレーに出場する。この競技にはジャネは出場しない。青葉は予選3位だったので、第3レーンで泳ぐ。4レーンは予選1位の金堂多江:高3)である。
 
スタートの号砲が鳴り、一瞬間を置いてから飛び込む。金堂・竹下が先行し、その後、青葉・南野・永井に新鋭の広井片恵(高1)が続く。広井さんは福岡からの参加である。福岡からお父さんの運転する車で来たらしい。全くお疲れ様である。
 
バタフライではあまり差が出なかった。背泳に行くが、これは他の選手の様子はよく分からない(“感じ取ろう”とすれば分かるが、そういう能力は競技中は使わないことにしている)。でもターンの時の見た感じでは永井さんが少し遅れたようである。
 
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平泳ぎになる。青葉と南野さんがペースをあげ、広井さんは少し遅れる。竹下リルが先行し、金堂は少し遅れる。青葉と南野が金堂に追いつく。
 
そして最後の自由形。青葉がスパートを掛ける。南野も続く。ふたりともリルを追い越す。最後は青葉と南野里美との勝負である。2人はほぼ並んでいる。デッドヒートが続く。あと10m。最後のスパート。
 
そしてタッチ。
 
微妙かな?
 
時計を見る。
 
0.02秒差(距離で3cm差)で青葉の勝ちであった。161cmの青葉と174cmの里美では腕の長さも5-6cm違うので、彼女に勝つには、6cm分=0.04秒差が必要で、それには微妙な気もしたのだが、何とか勝っていた。0.02秒のリードは距離的には3cm, 腕の長さまで入れると9cmくらい勝っていたことになる。
 
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青葉は第6レーンの里美と“リモート握手”してから退水した。なお3位は竹下リルで、津幡組がメダル独占である。
 
この日はその後、ドーピング検査を受けて深川に戻った。
 

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12月5日は夕方からなので、2時間前の15時前に会場に入る。この日は事前ドーピング検査が行われたので、それに応じてから本番用の水着を着けた。(本番用の水着は簡単には着脱できないし、着られる回数があまり多くない)
 
この競技はジャネも出場する。事実上彼女との勝負である。
 
号砲の後、最初からスパートするかのように飛ばす。青葉やジャネにとって800mは“短距離”なのである。今日はこの競技だけなので、昨日と違って、たっぷりスタミナがある(昨日は予選を2つもやって疲れていて全力出なかった)。2人以外の選手は大きく離される。2人は追いつ追われつ全力で泳いでいく。
 
そしてスパート。
そしてタッチ。
 
時計を見る。
 
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0.02秒負け!
 
青葉は2位だった。
 
しかし、ジャネは身長178cmなので、腕の長さでは向こうが7cmほど長い。この時間差だと青葉の方が早いように見えたので、例によってビデオを確認して、ジャネの優勝が認定された。
 
青葉はジャネとエア握手をした。
 

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