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■娘たちのエンブリオ(32)

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千里がJソフトを出たのが1月6日のお昼すぎであった。
 
「きーちゃん。悪いけど、上島さんや町添さんたちとアクアの件で打合せすることになっているんだよ。私、寝たいから代わりに行ってくれない?」
「まあいいよ。私は少しは寝てたし」
 
それで《きーちゃん》は横浜に出て駅からタクシーに乗って市内の料亭に向かった。
 
二子玉川13:18-13:24自由が丘13:29-13:49横浜
 
そちらの会合には町添部長、上島雷太、冬子、日野ソナタ(霧島鮎子)が出ていた。
 
一方、千里本人はそのまま高岡に向かった。
 
二子玉川13:18-13:28渋谷13:35-13:58東京14:16(とき327)15:31越後湯沢15:39(はくたか16)17:54高岡
 
二子玉川を同じ時刻に出ているが《きーちゃん》が乗ったのは大井町線・大井町行き(3番乗り場)、千里が乗ったのは田園都市線・押上行き(4番乗り場)である。3番線と4番線は2階の島ホームの向かい合った線で、2つの電車はほぼ同時に発車したので、千里は《きーちゃん》に笑顔で手を振った。
 
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なお、3月には北陸新幹線が金沢まで開業し、特急はくたかは廃止になるので、上越新幹線+特急はくたか、というパターンは今回の高岡行きが多分最後である。"Snow Rabit Express"の中でまどろみながら、千里は感慨深い思いがあった。
 

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1月5日のローズ+リリー福岡公演に出たアクアは6日朝の飛行機でコスモスとと一緒に東京に戻った(キャンセル待ちを掛けていたら取れた)。そのあとテレビ局に入り『ときめき病院物語』の撮影に参加する。この時、コスモスは自分のテレビ出演があったので川崎ゆりこが代わりに付き添ってくれたのだが、撮影終了後、ゆりこはアクアを上手く乗せて花柄のワンピースを着せてしまった。
 
結局そのままの格好で熊谷市の自宅に戻ったが、彩佳が遊びに来ていた。更に母が生徒の保護者から呼ばれて外出してしまい、2人だけになってしまう。しかしお互い遠慮する仲でもないので、おやつを食べながらおしゃべりしていた。ところが龍虎は疲れが出てきたのか船を漕いでしまった。
 
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「疲れたんでしょ? 少し寝るといいよ」
「だったら、その前にアヤを送っていくよ」
 
これが18時過ぎのことだった。ところが彩佳は言う。
 
「実は今日はうち、両親居ないんだよ。ひとりじゃ寂しいから、もう少し居させて」
「だったら、ボクがアヤの家に8時くらいまで居ようか?」
「それでもいいかな。じゃ9時まで居てよ。ご飯食べて、お風呂入るまで居てくれると嬉しい」
「いいよ」
 
それで龍虎は母にメールしてから一緒に家を出た。
 

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彩佳の家ではふたりで協力して夕食を作り、テレビをつけてバラエティ番組など見ながら、ふたりで一緒に御飯を食べる。その間にお風呂を入れておいた。
 
「茶碗はボクが片付けるから、その間に、アヤお風呂に入るといいよ」
「じゃ、そうさせてもらおう」
 
それで龍虎が茶碗を洗っている間に彩佳はお風呂に入った。ひとりになったので龍虎はお風呂に入っている彩佳に聞かれないよう小さな声で歌った。
 
「ちーんちーん、ちんちんちん、ちーんちーん、ちんちんちん・・・」
 
この歌を4番まで3回歌ってから『彩佳にあそこ見せてなんて言えないよなあ』などと考える。やがて浴室の戸が開く音がする。
 
「あがった?」
と言って振り向くと、彩佳は裸である。
 
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「ちゃんと服着ないと風邪引くよ」
「龍って昔から、素っ気ないね」
 
それで結局、彩佳はわざわざ龍虎の目の前で下着を着けた。
 
「龍もお風呂入る?着替え出しておくよ」
「うん、お風呂もらうね」
 
それでお風呂に入ってあがると脱衣場には、真新しいブラとパンティとキャミソール、それに可愛い膝丈スカートとブラウスに女の子仕様のセーターが置かれている。今まで着ていた服は無い。
 
しかしこの程度のことは日常茶飯事なので、平気でブラを着け、パンティを穿く。キャミも着て、ブラウスを着てスカートも穿き、可愛いセーターも着てから彩佳の部屋に行った。
 
「可愛い!」
「アヤも可愛いよ」
 
それでふたりは何事も無かったかのように普通のおしゃべりを続けた。しかし疲れていたところでお風呂に入ったので、物凄い睡魔が襲ってくる。
 
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「やはり少し寝た方がいいよ」
「じゃ帰ってから寝るよ」
「ここで寝てもいいじゃん。9時になったら起こしてあげるから」
「じゃ、そうしようかな」
 

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それで龍虎は“龍虎専用の布団”で眠ってしまった(龍虎の家にも彩佳専用の布団がある)。龍虎は夢を見ていたが、死んだはずの両親が出てきたり、女装させられたり、女性ホルモン剤を注射されたり、去勢されたり!?、彩佳と結婚式(むろん龍虎が花嫁)をあげたり、混沌とした夢だった。
 
目が覚めた時龍虎はギョッとする。至近距離に彩佳の顔があるのである。
 
「あれ?目が覚めちゃった?キスしちゃおうと思ったのに」
と彩佳が言う。
「ちょっと待って。なんでアヤ、ボクの布団に入っているのよ?」
「なんでって、龍、まさかさっきの忘れたの?」
「さっきのって?」
「龍、凄く素敵だったよ。私もとっても気持ち良かった」
「え?ボク、アヤに何かした?」
「ひどーい。私の処女を奪っておいて、まさか覚えてないと言うの?」
「え〜?ボク、アヤとセックスしちゃった?」
 
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と焦って龍虎は尋ねる。だけどボクそういうことはできないはずなのに。
 
「なーんて、演技をしてみようと思ったんだけどね」
と彩佳は笑って言う。
 
「びっくりしたー。さすがにセックスしたら覚えてると思ったし」
「実は龍の寝姿があまりにも可愛いから、私のものにしたくなったのよね」
「えっと・・・」
 
それってレイプじゃん、という気がする。
 
「アヤは友だちだから問題無いと思ってたんだけど」
「そうだね。私たちが30歳になるまでは友だちということでもいいよ」
 
「30歳になったら何かあるの?」
「30歳になった時に聞いて欲しいことがある」
 
龍虎はしばらく考えていた。30歳になったら、って以前も言われたことがある。あの時はちゃんと聞いてあげられなかったけど。ボクは答えるべきだ。それで龍虎は
 
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「いいよ」
 
と答えた。
 

「だけどそもそもこれではセックスできないよね」
と言って彩佳は龍虎のそこに触った。
 
「あっ・・・」
「いつおちんちん取っちゃったの?やはりデビュー前に女の子の身体になることにしたの?」
 
「取ってないよ。タックしてるだけだよ」
 
「タックなら過去に見てるけど、これはタックじゃないよ。だって割れ目ちゃんが開けるし、栗ちゃんもヴァギナもあるし。入れてみたら中指が全部入っちゃったし」
 
「入れたの〜!?」
 
ボク彩佳に処女を奪われた?でも彩佳に奪われたのならいいかな。
 
「これ私のと完全に同じ形だよ。ほら見てみて」
と言って彩佳は布団をはねのけるように起き上がると龍虎にそこを見せた。
 
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彩佳はそもそも裸で寝ていたのである。
 
彩佳はわざわざ自分のと龍虎のを交互に指差しながら「ここは**」と龍虎に解説した。龍虎はさすがにドキドキする。
 
「私のも龍のも同じ。私たち見せっこしちゃったね。でも女の子同士だからいいよね?」
 
あ。。。宏美さんに言われたように見せっこしちゃった。
 
「でも龍の胸、私のより大きい。シリコンとかでも入れた?多少ホルモンを飲んでもこんな急には大きくならないよ」
 

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龍虎は少し考えたものの正直に言う。
 
「実は11月30日の昼にトイレ行った時に、ちんちんが無くなっていて仰天したんだよ。朝まではあったのに」
 
「おちんちんって突然無くなるものなの?」
「それで探しているんだけど(こうちゃんさんに呼びかけているけど)見つからないんだよ」
 
「そんな話、聞いたことない」
「まるで魔法にでも掛かったように無くなっていた。だからボク、ちんちんが付いてない状態で沖縄とか北海道とか行ってきたんだよ」
 
「性別検査したって言ってなかった?」
「千里さんにもらった偽物でごまかした」
「よく誤魔化せたね!」
 

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彩佳は言った。
 
「魔法に掛かったのならさ、きっと愛する人のキスで魔法は解けるんだよ」
 
「そういうのはおとぎ話にあるよね。でも愛する人なんて居ないし」
「私、龍のこと好きだよ」
「・・・・」
「だから私が龍にキスしたらきっと魔法が解ける」
 
龍虎は彩佳の顔を見た。彩佳は真剣な顔で自分を見ている。
 
龍虎はコクリと頷いた。
 
彩佳はゆっくりと唇を近づけ龍虎にそっとキスした。彩佳はしっかりと唇を接触させて、舌まで入れてくる。え?キスってこんなこともされるの?と龍虎が焦っていたら、明らかにあの付近の感覚が変わった。
 
「あっ」
とキスされたまま小さな声をあげる。
 
「もしかして魔法が解けた?」
「待って。確認する」
と言って龍虎はその付近を見る。
 
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「戻ってるね」
「うん」
 
「ちんちんもタマタマもある」
「あまり触らないで」
 
陰唇が消えて陰嚢がある。もっとも身体に張り付いているので遠目には何も無いように見えるし正中線が一見閉じた割れ目ちゃんにも見える。でもこれは「開けない」。指で触ると中に睾丸もあるようだ。おちんちんは体表から外の部分が3cmくらいありそうである。こんなに長くなっているの久しぶりに見た。
 
「おっぱいも小さくなってる。これはAAAカップくらいだ」
「このくらいの膨らみなら男の子でも普通にあるよね? ほんとに魔法が解けたみたい!」
 
「良かったね」
 
「このまま女の子みたいな形のままだったら、どうしようと思ってた」
「それは女の子になればいいだけの話だと思うけど。私、龍が女の子になっちゃっても結婚してあげるよ」
 
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「そう?それは嬉しいけど、彩佳なら分かるよね。マジでボクは女の子になりたい訳ではない」
 
彩佳があまりにもさりげなく「結婚してあげる」と言ったので、龍虎がそれを「嬉しいけど」と言って、承諾してしまったことに龍虎は自分で気付かなかった。
 

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「龍のことは分かってるつもりだよ。龍は間違い無く男の子だもん。でもちんちん戻ったから、これでセックスできるね。今からしない?コンちゃんは持ってるよ」
 
と言って彩佳はそれを指で揉んで硬くしてしまっている!
 
気持ちいいじゃん!
 
彩佳がバッグの中からアルミの四角いシート状のものを出すので龍虎はギョッとする。中央が少し膨らんでいて中に何か入っている。それって、もしかして・・・
 
龍虎は言った。
 
「今日はやめようよ」
「じゃいつだったら、セックスできる?」
と彩佳が熱い目で見る。
 
「最低でもボクたちがもう少し大人になってから、というのでいい?」
「うん。いいよ」
 
ふたりは微笑んで、何となく自然にキスしてしまった。
 
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「あ、またキスしちゃった」
「なんか今のは流れ的にここはキスだよなと思った」
「でもキスしたことは内緒ね」
「うん」
 
龍虎は時計をふと見た。
 
「きゃあ!もう10時だ」
「このまま泊まっていく?」
「それは叱られるから帰る」
 
「今更だと思うけど。去年も3回一緒に寝たよ」
「人が聞いたら誤解しそう」
「私、コスモスさんにも時々一緒に寝てますと言ったから」
「うっそー。コスモスさんと会ったの!?」
「龍、まるで愛人とのデートがバレたみたいな顔してる」
「えーっと」
 
今のはかなり図星という気がした。
 
「今夜泊まる?」
「帰る」
「うん。じゃおやすみ」
と言って彩佳は再度キスをした。
 

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結局彩佳が用意していた女の子下着と女の子の服を着て女の子用のタイツも履いたが、今夜は寒いよと言われて彩佳のピンクのダウンコートも借りた。
 
「じゃ玄関までお見送り」
「うん」
 
それで龍虎は玄関で彩佳と握手して別れた。彩佳は最後まで裸のままだった。
 
自宅に戻ると、母はまだ帰宅していなかった。先生って大変だなあと思う。パジャマに着替えて寝ることにする。寝る前にトイレに行く。むろん龍虎は座っておしっこをするのだが、おしっこの出る感覚がここ1ヶ月ほど体験していたのとまるで違うので、すごーく変な感じがした。
 
あれも悪くなかったけどなあ・・・・
 
布団を敷いて寝る。
 
ボク、その内、本当に女の子になりたいと思うようになったりしないよね?と龍虎は自分自身に不安を感じた。
 
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