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■春転(29)

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(C) Eriko Kawaguchi 2021-07-24
 
写真集『鏡迷宮のアクア』が発売された7月14日(水)には、アクアの25枚目のシングルとなる『魅惑のマスカレード/迷宮のアクア』(両A面)も発売された。3曲入りのCDである。
 
『魅惑のマスカレード』マリ&ケイ
『愛は計測不能』琴沢幸穂
『迷宮のアクア』水野歌絵作詞・松本花子作曲・イリヤ編曲
 
前2者は映画『星遮りし恋人〜ロミオとジュリエット』の主題歌と挿入歌、後者は写真集発売に合わせたイメージソングである。
 
写真集との相乗効果・映画への期待もあり、初日に180万枚売り、デビュー以来の連続ミリオン記録をまた更新した。
 
なお『わらしべ長者』の主題歌については、アクアのスケジュールが逼迫していることと、先日ラピスラズリがアクアに迷惑を掛けたお詫びにラピスラズリが歌うことになった。こちらは『わらしべ長者』の放送(7/17)から少し早めの7月7日(水)に発売されている。
 
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ラピスラズリ『星遮りし恋人/星導きし恋人』
 
前者は実は『ロミオとジュリエット』の挿入歌で、後者が『わらしべ長者』の主題歌である。6月9日に出した『人魚姫』の主題歌に続き2ヶ月連続のCDリリースとなった。
 
日程がドラマとずれてしまうのは、§§ミュージックの主力アーティストのシングル発売日がぶつからないように調整するのに苦労しているからである。現在この調整対象になっているのは、アクア、常滑舞音、ラピスラズリ、白鳥リズム、姫路スピカ、品川ありさ、高崎ひろか、エーヨの8名である。衝突する場合、基本的にはこの順に優先権がある。しかし舞音がハイピッチでCDを出すので、他の人はなかなかCDを発売できない!
 
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3.03 常滑舞音 10 ラピスラズリ 17 アクア 24 花咲ロンド・西宮ネオン 31 品川ありさ
4.07 姫路スピカ 14 北里ナナ 21 常滑舞音 28 石川ポルカ
5.05 白鳥リズム 12 常滑舞音 19 甲斐絵代子 26 常滑舞音
6.02 アクア 09.ラピスラズリ 16 高崎ひろか 23 常滑真音 30 恋珠ルビー
7.07 ラピスラズリ 14 アクア 21 七尾ロマン・原町カペラ
 
なお、14日には映画『星遮りし恋人』のサウンドトラックも発売された。
 

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7月14日には、更に常滑舞音のファーストアルバム『招き猫』も発売された。アクアのシングルと同日だが、シングルとアルバムなのでいいことにした。舞音が矢継ぎ早にCDをリリースするので、発売日を完全に分離することが困難になっている。
 
このアルバムは本当はコスプレ写真集と同時期に発売したかったものの、舞音のスケジュールが厳しく、音源制作がずれ込んだのである。収録曲は12曲+1である。ほとんどが何かのCMの曲であり、この頃から、舞音は“CM女王”と呼ばれるようになってくる。
 
『からくり人形』(ロボット掃除機)
『Time is Mane!』(高機能腕時計)
『マネマクラ』(寝具)
『つぶあん・こしあん・招きあん』(和菓子店)
『マネは剣よりも強し』(文具)
『100%学生生活』(学生服)
『まあスポーツねぇ』(スポーツ用品)
『マネ・セーブ・モバイル』(格安スマホ)
『とことこ・なめなめ・招き猫』(Tokoname Mix)
『マネがマネのマネをした』(Fife solo mix)
『とことこ・なめなめ・招き猫』(Kuroneko more Mix)
『マネ・イズ・マネー』(Be shonen mix)
 
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『コスプレ女王の歌』(album mix)Bonus Track
 
このアルバムはヌード事件とかまで話題になったこともあり、また既にテレビでたくさん流れている曲も多いので、一週間で30万枚を売りアルバムでも舞音はプラチナを達成した。このアルバムは翌週の7/19-25の統計では累計50万枚を突破する。アルバムのダブルプラチナを達成しているのは§§ミュージックではアクアのみで、舞音は2人目のダブルプラチナ・アルバム歌手となった。
 

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2021年7月15日(木).
 
アクアがロミオとジュリエットの双方を演じる映画『星遮りし恋人〜ロミオとジュリエット』が劇場公開された。
 
例によって三密回避のため舞台挨拶は行わず、監督およびアクアのメッセージをネット公開するので代えさせてもらった。平日の公開開始もやはり三密回避のためである。
 
この映画で批評家たちが話題にしたのが“ノン・マウスシンク技法”である。
 
映画の撮影はコロナ対策のため、一部を除いて、基本的に無言で演じ、音声はアフレコする方式を採っている。通常は演技している時に、いかにもしゃべっているかのように口を開けているので、その口に合わせて声を当てる(逆マウス・シンク)。
 
ところがこの映画では、敢えてそれをせず、口と声が合ってないのである。
 
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これは舞台裏をいうと、演技と音声を別録りという技法に慣れてない役者さんが多く、いざシンクロさせようとした時に映像の時間が不足してどうしても合わないという事態が多発したことから、逆転の発想で、口の動きは気にせずに台詞を当ててもらったものである。これが日程に余裕のある撮影なら撮影をやり直すのだが、その余裕が無かったこともあり、この選択となった。
 
この結果、この映画はまるで無声映画に後年声を乗せたような雰囲気になった。更にこの映画はルネサンス時代の雰囲気が出るように茶系統の色を強調した画像処理がされている。中には舞踏会の中でロミオとジュリエットのみカラーで他は全てセピア調のモノクロという映像も使用されている。そのため、独特の懐古調の雰囲気が出たのである。これが芸術的であるとして評価されることとなった。
 
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むろん映画の入りもよく、五輪直前の7月21日に発売されたDVD/ブルーレイもよく売れて、大きな興行収入をあげた。(オリンビック期間が始まるのでこういう時期は実はビデオがよく売れる!)
 
そして映画の成功につられてラピスラズリが歌う『星遮りし恋人/星導きし恋人』も100万枚を突破し、ラピスラズリ4枚目のミリオンとなった。
 

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日本で好評だったため、海外でも公開されることになる。
 
『気球に乗って5日間』で組んだドイツのモンド・ブルーメ社がこの映画の英語版・フランス語版・イタリア語版・ドイツ語版・ロシア語版・スペイン語版・ポルトガル語版を作って8月から10月にかけて各言護圏で順次劇場公開した。
 
すると、映像の美しさ、巨大会場での舞踏会の迫力、楽器や衣装の忠実な再現、そしてロミオとジュリエットを1人2役で演じるという、かつてなかった企画が話題を呼び、大きな動員となる。
 
このモンド・ブルーメ社が制作した吹き替え版では日本語版のテイストを重視して“ノン・マウスシンク”技法で吹き替えの声を入れており、この斬新な手法も話題になった。
 
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更に中国・タイ・インド・インドネシアの映画会社も話を持ちかけてきて、この映画は北京語・広東語・タイ語・ベトナム語・インドネシア語・ジャワ語・ヒンディー語・ウルドゥー語・ベンガル語・タミール語などの吹き替え版も作られた。なお、アジアの国々ではノン・マウスシンクが理解してもらえないという理由でマウスシンクしちゃった!
 
またロミオと友人の卑猥な会話は無関係の健全な会話に置換されている。「自分の棒を立てる穴を探す」が「庭の花壇の囲いに支柱を立てなきゃ」とかになっていて、中国語が分かる海浜ひまわりが大笑いしていた。
 
ともかくもこの映画は世界的な大ヒットとなったのである。(日本以外の国では字幕スーパーはあまり行われず吹き替えが主流である)
 
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『気球に乗って5日間』では一応アクアも共同主役ということにはなっていたものの、実質的な主役はミハエル・クラインシュミットで、アクアは“ヒロイン役”と捉えられていた。今回の『Star Crossed Lovers - Romeo and Juliette』はWorld-wideな俳優(女優?)アクアの初主演作とみなされることになる。
 
なお海外でこの映画を見た人の多くは男女の双子がロミオとジュリエットを演じているのだろうと思ったようである!吹き替え版ではロミオとジュリエットの声を兄妹の俳優に当てさせたケースが多い。しかしそれでイスラム圏など異性装に厳しい国でも普通に劇場公開され、特に宗教界が反発をするような事態も起きずに済んでいる(ジュリエットが舞踏会で着た胸の大きく開いた服だけは塗りつぶされた!)。
 
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なお。映画の海外版タイトルロールで、ロミオとジュリエットの配役はこのようになっていた。
 
saquma as "Juliet Capulet"
maqura as "Romeo Montague"
 
と最初表示されるのだが、まず saquma の各文字が飛び回った上で ms aqua という表示に落ち着く。その後、今度は maqura の各文字が飛び回ってからmr aqua という表示に落ち着く。
 
『気球に乗って』では aqua と maqura と表示されてから maqura が mr aquaに変化したのだが、今回は saquma -> ms aqua / maqura -> mr aqua と両者変形してサクマ/マクラが ms aqua / mr aqua になるという形が採られた。
 
つまりジュリエットは女アクア、ロミオは男アクアが演じた、という表示で、海外では実際に男女の双子が演じたのだろうと思われた所以である。
 
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なお、ジュリエットが先に表示されるので、この映画の主演はジュリエットを演じた女アクアである!
 
この映画は共同制作として名前を並べた大和映像・あけぼのテレビ・中映の三者に巨額の利益をもたらすことにもなった。中映はコロナのせいでここ1年大幅に収入がダウンしていたのが、この映画のお陰で経営状態が改善された。
 
主演したアクアは§§ホールディングの大株主としてこの利益の一部を還元され、それはギャラより多かったが、例によってアクア自身は自分の収入や資産がどのくらいあるか全く関知しておらず年間1億円の生活費?だけで暮らしている(2019-2021に購入した不動産の代金を除けば実際は年間500万円も使っていないのでどんどん貯まっていく)。
 
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7月16日(金).
 
数紀はこの日、授業が終わった後、学校に看護師の海老原さんが男子寮専用車のアクアで迎えに来てくれたので、それに乗って病院に行き、2度目の精子採取を行った。学校から直接行ったので、制服(スカート)のままである。
 
今回も結構辛い採取だったが、何とか精子も取れて無事冷凍されたので、これで数紀はもし睾丸を除去したとしても子供を作れる可能性が残ることになる(本人としては睾丸を取るつもりは全く無い)。
 
病院での採精が終わった後、海老原さんはそのまま仕事先に送ってくれたが、その中で彼女は言った。
 
「これで帯広で採ったのと合わせて3本だからね。女性ホルモンはいつも飲んでた量に戻していいよ」
 
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「飲んでませーん」
 
「あなたが、女性ホルモンを適当な飲み方してないか、ユカリちゃんたちが心配してたよ。後で、あの子たちを数紀ちゃんの部屋に行かせていい?」
 
「はい、それはいつでも来てもらっていいですけど」
と数紀は答えた。
 

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その日はシンドルバッドの撮影があり、数紀はしっかり“小間使いの娘・ニャンドル”役を演じた。美高監督は数紀が気に入ったようで
 
「ビーナちゃん、ほんとに演技がうまいね。次はもっと大きな役をもらえるようにテレビ局にも言っておくよ」
などと笑顔で言っていた。
 
実際このドラマは、主役の恋珠ルビーが、初主演とは思えない演技力を発揮し、周囲に、松田理史・岡原襟花・水森ビーナ・佐々木恒美といった、演技力のある中堅・ベテラン俳優が配されていて、とてもレベルの高いドラマになっているとして高い評価を得ていた。視聴率も好調で、Part.2が作られる可能性も出て来ていた。
 

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この日撮影から解放されたのは21時であった。青野マネージャーの運転する Mazda3 fastback (X PROACTIVE Touring Selection :Mild Hybrid) 4WD 6MT SonIc Silver Metalic で男子寮に帰る。
 
「最近いつもこの車のような気がします」
と数紀が言うと
 
「ああ、この車はビーナちゃんの専用車として導入されたのよ」
と青野さんが言うのでびっくりする。
 
「ボクの専用車なんですか!」
「そうそう。感染拡大防止策として、基本的にタレントさんと車は固定する方針なんだけど。最近タレントさんの活動が増えてるから新しい車を何台か買ったのよ。それでビーナちゃんにはこの車が割り当てられた」
 
「すごーい、大物みたい」
「いや、ビーナちゃんは既に大物。現在事務所内でも売上序列7位だと思うよ」
「そういえばこないだ社長から似たようなこと言われた気がする」
 
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「アクア、今井葉月、常滑真音、ラピスラズリ、白鳥リズム、姫路スピカ、その次がビーナちゃんだと思うよ(*17)」
 
(*17)アーティストとしての売上序列。作詞・作曲で稼いでいるひまわり・花ちゃん、役員報酬の大きなケイ・コスモス・ゆりこを除く。
 
「うっそー。もっと名前の通った人がたくさんいるのに」
「男の子タレントがアクア以外には西宮ネオンくらいしかいなかったから、不足していた需要をビーナちゃんが吸収したのかもね」
 
「あのぉ、ボク、女役ばかりしてる気がするんですけど」
「あ、そういえばそうね」
と言って、青野さんは笑っていた。
 
「あ、そうそう。夏休みからまだバイトなんだけど川世宇津美ちゃんっていう女子大生がビーナちゃんのサブ担当になるから」
「分かりました!」
と言ってから数紀は尋ねた。
 
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「すみません。“かわよ・うつみ”ってどちらが苗字ですか?」
「姓名ひっくりかえしても名前として成立するよね。川世が苗字で宇津美が名前だと・・・思ったけど、間違ってたらごめん」
 

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