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■女子中学生・ひと夏の体験(12)

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「でもこの人、四国お遍路1300kmを歩いて一周してきたばかりなのよ」
と、きーちゃんは言う。
 
「すっごーい」
「だから足腰は丈夫だし、昔剣道をしてたこともあるから、ジョギングの護衛役には使えるかなと思って」
 
「へー。剣道なさってたんですか?」
「高校の時、格闘技が必須になってて、柔道か剣道しないといけなかったけど、私、男子として学校には行ってたから、男子たちと掴み合うなんてできない、と思って剣道を選択した」
 
「ああ、心は女の子なのに、男の子とそんなことできないですよね」
とこれは全員理解を示してくれた。
 
「それでやってただけだから、級とかも持ってないのよ」
「なるほどー」
「だから皆さんの練習相手にはならないけど、トレーニングのお手伝いくらいはできるかも」
「分かりました。よろしくお願いします」
 
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千里はそれだけジョギングするならと言って、午前中に瑞江を呼んで公世をコリンと一緒に市内のスポーツ用品店に行かせ、しっかりしたジョギング・シューズと厚手の靴下を取り敢えず10足買わせた。コリンを付けて行かせたのは、公世が安物を買わないように監視役である。こんな所で足を痛めたりされたら困る。
 
ついでに公世には「道着と袴は毎日洗濯しなさい」と言い、替えの道着“3つ”と袴1枚、ジャージの運動着上下も2セット買わせた。
 
「道着はやはり白にする?」
「紺でお願いします」
「白を着けたほうが女の子らしくて可愛いのに」
「なんかぼく誤解されてる気がするんですけど」
 
道着は午前中・午後・夕方・夜と交換して4セットをサイクル使用する。袴はそこまで汗を吸わないので1日に2枚あれば足りる。洗濯はコリンや灰麗がやってくれる。乾燥機があるし夏なので、洗濯物はすぐ乾く。(灰麗は“一応女”なので、女子の下着を扱わせても大きな問題は無い)
 
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また2人には、ドラッグストアにも寄ってもらってアンメルツを大量に買ってきてもらった。
 
(靴下はジョギングの度に穴が空いたので、灰麗にあと20足買ってこさせた)
 

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そしてその日のお昼から早速、公世は灰麗と一緒にジョギングに出た。公世がジョギングに出ている間は残りのメンバーも3kmほどのジョギングのあと、素振り練習、切り返し練習、ラダー・トレーニングなど、基礎トレーニングをしていた。
 
公世に関しては、ジョギングから戻ったら、ラダー・トレーニング(縄ばしごを敷いて、それに引っかからないように素早くステップする練習)をする。更に“竹刀を持たずに”沙苗の攻撃からひたすら逃げ回る練習とかもさせた。彼はとにかく足腰を鍛えさせる。また越智さん、千里、清香などの試合を見学させ、フットワークの使い方をイメージトレーニングさせた。
 
「3人とも攻撃のタイミングが全然読めない」
「常に細かく動き回っていることで、攻撃のためのステップを隠せるんだよ」
「そっかー」
「常時、いくぞ、いくぞ、いくぞ、という気持ちでいることが大事」
 
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練習は8:00-10:00, 12:00-14:00, 16:00-18:00, 20:00-21:00 の2時間ずつ1日4回で、練習終了後にはお互いにマッサージしあい食事のあと仮眠も取る(よく眠れる)。
 
「疲労で眠れるからオナニーする必要が無いな」
などと言っていたのは、もちろん清香である!その発言を聞いて公世はドキドキした顔をし、灰麗は恥ずかしがって下を向いていたが、越智さんは
「運動は何よりの睡眠剤だよ」
と笑顔で返していたので『人間ができてる〜』と沙苗は思った。
 
食事→7:00朝食、11:00昼食、15:00おやつ 19:00夕食、22:00夜食!
 
マッサージについては、清香・柔良、千里と玖美子はお互いにマッサージしあい、沙苗は公世をマッサージしてあけるが、公世が沙苗の身体に触るのを恥ずかしがったので、沙苗のマッサージはコリンにさせた(たぶん公世より巧い)。
 
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越智さんは毎日夕方からは後輩の江向さんという人も呼んで、上位陣の練習相手をさせていた。彼が坊主頭なのでギョッとしたが、現役の警察官と聞いてホッとした。段位は三段である。
 
江向さんは千里や清香の良き練習相手となったが、実は江迎さん自身、この2人にはかなり本気で対峙しないと、マジで負けそうと感じたらしい。
 
「工藤さんも足腰が強くなると、木里さんや村山さんに追いついてくるかもよ」
と江向さんが言うので、やはり自分はあの2人よりマジで弱いんだなと思い(実際1本も取れない)、公世は練習に熱が入った。
 
また沙苗は精神面の脆さを指摘され、毎日30分間の座禅をさせられていた。確かに沙苗の最大の欠点が精神力なのである。
 
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「沙苗も稚内に一緒に来ない?」
「選手でもないのに」
「公世ちゃんの練習パートナーに居るといいと思うなあ。部屋は私と玖美子の泊まる部屋に泊まっちゃえば分からないよ。だから交通費だけ自己負担で」
「行ってもいいかな。レベルの高い人たちの試合は見たい気がする」
ということで沙苗も行くことにした。
 

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7月17-18日(土日)は、P神社・Q神社・R神社で例祭が行われた。
 
千里YはP神社の例祭に参加する。
 
初日早朝、宮司さんと数人の氏子男性により、静かに神輿が神殿から港へ運ばれる。日の出(4:12)とともに、神輿と宮司を乗せた船が港を出て沖合まで行き、神を迎える儀式をする。
 
(留萌は東側に山地があって日出は見えないが、その時刻に出港する)
 
戻って来た神輿はC町・A町とN町西部(東部には住宅が無い)を練り歩き、午前9時頃、神社に戻る。ここで純代(高2)と広海(中3)が舞を奉納した。町内会長さんが玉串奉奠をする。
 
10時頃、幼稚園〜小学校低学年の女の子たちによる巫女舞が奉納される。例年、外人さんの子供たちが入った舞になるので、いつも新聞社が取材に来てくれる。その後、幼い男の子たちにより、お魚を奉納する儀式がある。12時からは甘酒のふるまいがあり、午後は一般のイベントはお休みに入る。
 
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拝殿では12時、14時、16時の3回、中学生5人による巫女舞が奉納される。今年舞ったのは、広海(中3:リーダー)・蓮菜・穂花・沙苗(以上中2)・結花(中1)である。中2世代の半常駐巫女が多いが世代継承していく必要があるので今年は1年生の結花に入ってもらった。このほか、恵香が笛係を務める。
 
巫女舞に関わらない子を中心にお札・お守り・縁起物などの頒布が行われる。ふだんはお客さんの少ないP神社も今週はQ神社・R神社の例祭のついでに来てくれる参拝客が結構来てくれて、限定品の縁起物“藁造りの三尾の狐”も夕方までには売り切れた(今日と明日、そして来週も販売する:5月頃から主として小学生たちの手で作られていた。安平町の伝統が途切れてしまったので、これは現在留萌P神社にしか無い)。
 
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夕方(日没19:07)からは大人の氏子さんたちによるお神楽が奉納された。
 
多くの巫女は16時の巫女舞が終わった所で帰宅させたが、千里は梨花さん・花絵さんとともに、御神楽を見守ってから20時すぎに帰宅した。仕事は無かったのだが、恵香も御神楽が終わるまでそれを(観客として!)見ていた。(結局恵香は梨花さんとともに、花絵さんが車で送ってくれた)
 

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2日目18日。
 
午前中は神輿がまた町内を巡り歩き、神社に戻った所で純代と広海の舞が奉納される。
 
午後からは神前で芸能が披露される。恒例になっている、旭川A神社から招いた雅楽の楽団による演奏に続き、留萌黒潮太鼓の上演、留萌尺八合奏団の上演、地元幼稚園児の楽器演奏、N小吹奏楽部の演奏、N小合唱サークルの演奏、地元の民謡家による民謡歌唱・舞踊披露などが続く。最後はソーラン節の大合唱と踊りで締めくくられる。
 
ここで中学生5人による巫女舞が再度奉納され、おとなの氏子さんたちによる木遣り歌の奏上後、宮司が笛と太鼓の音に合わせて祝詞を奏上する。太鼓は巫女長の梨花さんが打つのだが、笛について昨年は恵香が直前に指を痛めて千里が代わった。でも今年は恵香が普通に務めた。
 
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その後、氏子さんたちにより神輿は港に運ばれ、宮司とともに沖合に出て、日没(19:07)と同時に神上(かみあげ)の儀式が行われ2日間に渡った例祭は終了する。
 
みんなが引き上げた神社では、ボランティアによる境内清掃が行われた上で21:50から宮司・梨花・純代・花絵・千里の5人だけで秘密の神事が行われる。
 
これが22:00に終了して、例祭は完全に終了した。深夜に及んだので、花絵さんが梨花と純代を自宅まで車で送って行った。千里は「あんたは大丈夫だよね?」と言われて放置された!
 
(例によって22:15頃に千里が帰宅して遅めの晩御飯を食べていたら、漫画を読んでいた玲羅から「お夜食?」と言われた)
 

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一方、この2日間、千里Bのふりをした千里Vが留萌Q神社の例祭に参加した。
 
初日(7/17)の朝8:00、千里Vは青い髪ゴム・青い腕時計を着けて千里Bを装い、龍笛“織姫”(No.200)とサブの龍笛 Tes.No 224 を持って、セーラー服姿でQ神社に姿を現した。小春やヒツジ子たちの目には千里Bが出現したように見えるが、実はW町のGとVが住んでいる家から転送移動しただけである。
 
細川さんや香取巫女長などと打ち合わせる。
 
9時、神輿(みこし)の担ぎ手が集まった所で宮司が神降ろしの儀式をして、神霊が神輿に宿る。そして神輿は留萌市街地を一周した後、いったん神社に戻る。ここで龍笛・太鼓が鳴り響く中、巫女舞が奉納される。
 
ここで龍笛(No.224)を千里が吹き、太鼓を里恵さんが打った。巫女舞は経歴の長い循子さんが要(かなめ)で、その後ろに和世さんと映子、その後ろにバイトの巫女さん(地元の高校生)が3人並んだ。
 
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巫女舞の後、宮司が貢ぎ物(スケソウダラ・エビ・ホタテ・昆布・数の子)を神殿に供える。そして今度は映子が龍笛を吹いて、それに合わせて宮司が祝詞を奏上した。それから神社庁からの使者(献幣使)が献幣を行い、祭詞を奏上する。
 
その後、氏子さんたちによる御神楽が15分ほどにわたって奉納され、更に旭川Q神社から来た男性8人(龍笛・篳篥・笙/楽太鼓・鉦鼓・羯鼓/琵琶・箏)による雅楽の奉納があった。
 
宮司と献幣使が玉串を奉奠し、初日の儀式は終わる。
 

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初日の午後には様々な芸能が奉納される。
 
留萌尺八合奏団の演奏、留萌黒潮太鼓の上演が行われる(この2団体は翌日はP神社で演奏した:今年は留萌人形浄瑠璃は人が集まらず上演できなかったらしい)。その後は、ほぼ素人カラオケ大会と化し、地元の人たちが自由にステージにあがって、民謡・演歌などを歌っていた。千里たちは、頒布所で、お守りやお札の販売をしていた。境内および鳥居前の道路には30-40個の出店が並んでいた。
 
千里たちは中学生なので18時で、高校生も20時で開放されて帰宅したが、夜22時から神輿が運行されて、S中そばにある御旅所に入ったはずである(京子さんが笛を吹いたはず)。
 
(中学生は20時以降、高校生は22時以降使えないので、千里が朝の笛、京子が夜の笛と分担している。千里が居ないと京子が両方吹かないといけないので、昼間仮眠を取るにしても、とても辛くなる所だった)
 
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なお千里はQ神社を出てすぐにW町の自宅に転送帰宅した。小春たちの目には消滅したように見えるので、1日お祭りで疲れたから消えたのだろうと思った。
 
(16-18日は千里YがC町の自宅に帰宅している。但し16日にカレーを作ったのはカノ子)
 

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7月18日(日).
 
翌日朝8:30 千里はS中そばの御旅所に姿を現した。
 
9:00.
 
御旅所で、里恵さんの太鼓に続いて、千里の龍笛(織姫)が鳴り響く。そして宮司の祝詞が始まる。
 
千里の龍笛が始まった途端、神輿の担ぎ手の男衆たちがピタリと動きを止めてそちらを見た。約10分間の祝詞の間、里恵の太鼓と千里の龍笛が続くが、その間誰も身動きしない。ただ幾人か、チラッチラッと上空を見上げていた。
 
そして祝詞がクライマックスに達したとき、まるで祝砲でも撃つかのように雷鳴が鳴り響いた。
 
祝詞が終わり、太鼓と龍笛も終わる。
 

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みんなまるで呪縛から解かれたかのように動き出し、またしゃべり出す。
 
「すげー笛だった」
「巫女さん、凄い気合入ってたね」
「なんか凄い雷鳴があった」
「かみなり(神成り)だと思う」
 
9:20
 
神輿は御旅所を出て国道を通り、留萌の市街地を回る。そして10時半頃に神社に戻る。千里と里恵は御神輿が出た後、車で神社に戻っていたが、神輿が到着すると、里恵さんの太鼓と千里の龍笛(これも織姫)に合わせて巫女舞が奉納される。そしてこれも巫女舞のクライマックスで、突然雷鳴が響いた。
 
巫女舞の後は、雅楽の演奏があり、宮司の祝詞があって、その後はしばらく神事はお休みになる。境内では、お酒がふるまわれ、また限定品の縁起物“連雀笛”が頒布される。
 
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その後、弓道の模範演技、剣道の演舞、アイヌ舞踊の奉納などが続き、J小剣道部の児童たちによる剣道試合も行われた。そのあと、ちびっこ相撲大会、浴衣の女の子たちによるカルタ大会も行われた。
 
夕方、再度巫女舞が奉納された後、神上げの儀式が行われて、Q神社の例祭は終了した。
 
千里たち中学生は、お祭りの終わりまでは付き合わず、18時で解放されて帰宅した。例によって千里は神社を出るとすぐに消滅した(W町の自宅に転送帰宅)。
 
 
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女子中学生・ひと夏の体験(12)

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