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■女子中学生・ひと夏の体験(11)

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2004年7月16日(金).
 
この日、S中では終業式が行われ、約1ヶ月の夏休みに突入した。
 
本来夏休みは7月20日からなのだが、19日が海の日(*8)で休み、18日日曜、17日土曜、ということで16日に終業式が来てしまったのである。
 
この日学校が終わった後、“千里B”はQ神社に再度姿を現し、お祭りの次第について再確認した。
 
(*8) 「海の日」は1996年から祝日になった。当初は7月20日固定だったが、2003年から、7月第3月曜つまり15-21日の月曜日となった。
 

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この日の夕方、留萌駅前に、S中の千里・玖美子・沙苗、R中の木里清香・前田柔良、更にS中の男子?・工藤公世の6人が集まった。
 
剣道の道大会は来週だが、その前に旭川の“合宿所”に籠もって合同特別合宿をしようという趣旨なのである。
 
なお、千里Rが旭川に出掛けたのでP神社に行っている千里Yは、この日神社を終えた後、普通に帰宅したが、「神社を終えた後自宅に戻ったのが久しぶりな気がする」と思った!
 
※千里たちの行動(5/14-7/15)
15:25 ●終わりの学活終了
15:26 ▼千里YがS町からバスに乗る
15:31 ▼C町に到着、そのままP神社に入る
15:40 ●掃除終了
15:40-18:00 ●Rが剣道部に出る
16:10 恵香たちがS町からバスに乗る
16:15 恵香たちがC町で降りてP神社に来る
18:40 玖美子・沙苗がP神社に来る
19:10 ●千里Rが買物して帰宅し、夕食を作る
20:00 ▼千里Yが神社を終えるが、帰宅途中で30mルールにより消滅
 
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千里Yの帰宅は7/16-18の3日間のみだったが帰宅時間が遅いので、この3日間はカノ子が千里の振りをして買物し、御飯を家族に食べさせた。父が「カレーの味がいつもと違う」と言ったのでギクッとした!
 
16日、千里Yが帰宅してから
「あ、カレーは玲羅が作ってくれたの?」
などと言ってカレーを食べていたら、玲羅から
 
「カレーはお姉ちゃんが作って、お姉ちゃんさっきもカレー食べてたじゃん」
と言われ
 
「あれ〜〜〜!?」
と声を挙げた(千里の日常)。
 

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留萌駅前では、6人集まった所で「全員揃ったね」と玖美子が言ったので、
 
「あれ?男子はぼくだけ?」
と公世は言うが
 
「気にしない、気にしない」
と言って、(留萌)駅前まで日産セレナで瑞江が迎えに来てくれたのに乗り込む。
 
「留萌まで迎えにきてもらって悪いね」
「6人でバスに乗れば9000円ですもん。留萌往復のガソリン代は2000円くらいですし。私は暇な女子大生だから、ドライブがてらに」
と瑞江は言っていた。
 
ここで6人の乗り方は、公世が助手席、2列目が沙苗・千里・玖美子、3列目が清香・柔良である。
 

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旭川に着き、練習場を見せる。
 
「すごーい。広い練習場がある」
と公世が感激している。
 
この練習場は前回合宿した時は15m×30mの広さだったのだが、千里から「試合場を3つ取りたい」という要請があったので改造して15m×40mに拡張している。またお風呂は2個追加して、練習場付属のお風呂が6つと、本棟のお風呂1つで最大7人が同時に入浴できるようにしている。改造費100万円は千里が出すと言ったのだが、きーちゃんは「私の趣味だから大丈夫」と言って、全額きーちゃんが出してくれた(実際は“例の”資金を使っている)。
 
朝一番のバスでコリンを行かせており、御飯もできているので、ますはそれをみんなで頂いた。
 
「この6人で練習?」
と公世が訊く、
 
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「基本的にはそうなる。明日になったら先生も来るけど。公世ちゃんのレベルにピッタリの練習パートナーが居なくて申し訳無いけど、私や木里さん、沙苗あたりと対戦してもらえたらいいかなと思って」
と千里は説明する。
 
「うちの(男子の)所沢も誘ったんですが、男子団体戦のメンバーで別途合宿するといううことだったから」
と(木里)清香。
 
「木里さんたちはチームの合宿無いの?」
「あるけど、こちらの方が鍛えられそうだから、こちらに来た」
 
実際、チームの合宿では、清香の練習パートナーが得られないのである。
 
「すごーい」
と公世は言ってから
 
「でも木里さんは対戦してみたかったです。男子でも木里さんに勝てる人はそうそう居ないんじゃないかと思ってた」
と言う。
 
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「私も男子個人戦BEST4に入る強敵とやりたいと思ってた。うちの男子たちは真面目に対戦してくれないんですよ」
と清香。
 

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「真面目?」
 
それで千里は
「公世ちゃん、ちょっと手合わせしない?」
と言う。
 
「うん」
 
それで千里と公世が防具を着けて対戦する。
 
30秒で1本、60秒で1本取って千里の勝ちである。
 
「強ぇ〜!」
と公世は言った。
 

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「今のは本気じゃなかったでしょ?」
「本気のつもりだけど」
「いや、今のは相手が女だと思って手加減してる、精神的に。公世ちゃんが個人戦で快進撃した原理」
 
「そんなに言うなら本気で行くよ」
「望む所」
 
それで再度対戦する。
 
20秒で1本、40秒で1本取って千里の勝ちである。
 
「うっそー!?さっきより強い!」
「公世ちゃんがさっきよりは少し本気度高くなったからこちらも上げた」
と千里は言っている。
 
「千里はね、女子とやる時は10%くらい本気だけど、男子とやる時は5%くらいしか出さないんだよ」
と玖美子が解説する。
 
「なんで?逆じゃないの?」
と公世が訊く。
 
「つまり男子は女子相手に手加減してくるから、千里もマジ度を下げる」
「そういうことか!」
 
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「だから私を殺すくらいのつもりで掛かって来てよ。私は死んでも平気だから」
「じゃほんとに本気でいくよ」
「本気でやらないと、道大会は10秒で負けるよ」
 
それで三度(みたび)対戦する。
 
10秒で1本、30秒で1本取って千里の勝ちである。
 
「強ぇ!本当に強ぇ!」
「まだ80%くらいしか出てない」
 
それで四度(よたび)対戦する。
 
8秒で1本、20秒で1本取って千里の勝ちである。
 
「参った」
と言って、公世は首を振った。
 
「まだ100%出てない気がするけど、今日はここまで。合宿を通して本気度をもっと上げないと、私にも(木里)清香ちゃんにも1勝もできないよ」
と千里。
 
「頑張る」
 
たぶんまだ心の態勢ができてないのだろう。それはすぐには修正できないので今日はここまでにした。
 
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対戦が終わってから、公世がキョロキョロしている。
 
「男子トイレは・・・本棟のほう?」
「ここは元々女子専用で女子トイレしかないから、合宿中は女子トイレを使って」
「そういうことか。了解」
「便座を上げて使用するの禁止だから、座ってしてね」
「それは問題無い」
「いつも女子トイレ使ってるもんね」
「使わないよ!」
「隠さなくてもいいのに」
 
今回公世を合宿に引き込んだのはメンバーを偶数にしたかったのと、公世は男の娘みたいなものだから、問題は起きないだろうと(千里や沙苗は思っていると)いうのもあった。清香にも確認したが
 
「ああ、男の娘なら問題無い。男の娘さんなら女の裸を見ても平気だよね」
などと言っていた。裸で歩き回るつもりだな、と千里は思ったが、気にしないことにした。
 
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食事の後、お風呂に入ることになるが、千里は公世に本棟のお風呂を使うように言った。
 
「練習場のお風呂は、裸で歩き回る子がいるかもしれないし」
「嘘!?」
 
実際、清香はお風呂上がりに裸で素振りして、柔良におっぱいの動きをチェックしてもらっていた(せめてパンツ穿くべき)。
 
そしてお風呂の後、今日は取り敢えず寝ることになるが
「え〜!?ぼく原田さんと同室なの?」
と公世が焦る。
 
「それとも私と同室する?私は公世ちゃんとなら同室でもいいよ」
と千里が言うと
「いや、原田さんでいい」
と公世は焦って言った。
 
正直、千里と同室になった場合、自分の理性をキープできる自信が無い、と公世は思った。
 
それでこのような部屋割になった。
 
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No.2 沙苗・公世
No.3 玖美子・千里
No.4 清香・柔良
 
コリンは千里が自分の“海”の中に寝せた。コリンは
「ここほんと気持ちいい」
と言って熟睡していたようである。
 
(きーちゃんはNo.1に寝る。この他に庭の物置で寝た人物があるが、明日登場する)
 

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同室になった沙苗は公世に
 
「公世ちゃん、言いふらしたりしないから、ここでは女の子の服着ててもいいよ」
と言ったが
 
「ぼくは女装しないよぉ」
と公世は言う。
 
「女の子下着とか持って来てないの?」
「そんなもの持ってません」
「隠さなくてもいいのに」
 
やはりぼく、みんなに誤解されてる?と思う公世であった。
 
でも普通の女の子と違って、同室が原田さんなら、そう緊張しなくて済む、と公世は思った。なお、公世と沙苗は「着替える時はお互い背中を向いて」というルールで運用することにした。
 
「私のことは気にしないでオナニーしてね。音は聞かないふりするから」
「それはさせてもらう。見えないようにやるから」
「セックスの相手はできないけど」
「そんなこと考えるほど非常識じゃない」
 
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などと言っていたものの、この合宿中、公世はあまりオナニーしなかった。
 
普段はしばしば起きる性的な衝動も発生しなかった。
 
他の女子たちが
「汗掻いたぁ」
とか言って道着を脱いだりするのを見ても何も感じなかった(さすがに彼女たちが下着を交換する時は下を向いたりよそを向いていたりするが)
 
布団の中では習慣でちんちんをいじったりはするものの、そもそも立たなかったし、射精にも至らなかった、練習で疲れてるせいかな、と思った。
 
ただ・・・
 
立たないままちんちんいじってるのって、なんか凄く気持ち良くない??
 
この日はどんなにいじっても小さいままで、手で握れる状態にならなかった。握るためには最低8cm程度にはする必要があるので通常振ったり叩いたりしてその長さにするのだが、どうしても5cmくらい以上にはならなかったのである。
 
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それであれこれ試行錯誤している内に指で押さえて回転運動を掛けるのが物凄く気持ちいいことに気付く。なんか今まで感じたことのない快感。それにずっといじってられるし。
 
(↑女子的な快感にハマる5秒前)
 

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その夜見た夢では、村山さんが出て来て
 
「ちんちん邪魔でしょ?取ってあげるね」
と言われて、ちんちんを掴まれ引き抜かれた。
 
見ると、お股が女の子の形になり、割れ目ちゃんまであるので
「え〜?ぼく女の子になっちゃったの?」
と思ったが、朝起きてから触ってみたら、ちゃんとちんちんはあるのでホッとした。
 

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翌17日(土)、越智さんが朝から来て稽古を付けてくれる。最初に新顔の公世と対戦する。公世も相手が男性の上段者ということで自然に100%で行くが「そうか、この感覚で村山さんともやればいいんだ」と思った。
 
向こうは全く本気でないが、公世は、全く勝負にならない凄まじい相手だというのを感じた。F15に挑むT-3練習機という感じである。でも思い切って打ち込んで行き、軽く返される。
 
「だいたい分かった」
と越智さんは言った。
 
「君は今初段くらいの力があるね。ただ足腰が弱い感じだ」
 
そんなに実力あるかな?と公世は思う。でも確かに足腰の弱さは古河さんからもしばしば指摘されている。
 
「でも女子にしてはわりとスピードがあるよ。君はこの一週間、よけいなテクを鍛えるよりひたすらジョギングだな。それで君の実力は10%は上がる」
 
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あれ〜〜!?“女子にしては”って・・・あはは。でもジョギング頑張ろうかな。
 

それで公世はこの6日間、毎日10kmのジョギングを朝昼晩1本ずつ(つまり合計30km)することにした。でも
「女子中生を1人でジョギングさせる訳にはいかない」
と言って、きーちゃんは、1人の人物を呼び出した。
 
全員沈黙する。
 
「済みません。お兄さんの年齢をお聞きしてもいいですか?」
と千里は言った(“この千里”は東京で灰麗を見ていない)。
 
「千里ちゃんには言ってなかったっけ?35歳なんだけど」
 
彼?の声を聞いて全員驚く。
 
「まさか、あなた女性ですか!?」
 
「女に見えなくてごめん。元は男だったけど、性転換して女になったの」
「ああ、そういうことですか!」
というので全員納得した。
 
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「昔の名前は配次(はいじ)だったけど新しい名前は灰麗(はいれ)」
と、きーちゃんが言うと
 
「すみません。元の“ハイジ”のほうが、女性的に響く気がします」
と柔良。
 
「ね?」
と、きーちゃんも言っている。
 
「あんた戸籍の名前変える時は片仮名書きの“ハイジ”とかにしなよ。“ハイレ”って、入れ歯容れみたいで変だから」
「入れ歯容れ!?」
 

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女子中学生・ひと夏の体験(11)

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