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■女子中学生・ひと夏の体験(10)

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2004年7月15日(木).
 
沙苗の家に旭川家庭裁判所から手紙が届いた。性別訂正の認可をするという通知であった。これで沙苗は法的にも女性になった。沙苗の家ではささやかなお祝いをするとともに、翌16日金曜、母が朝から学校に赴いて学校側に通知を提示した。
 
沙苗は既に学籍簿上「女子扱い」になっていたのだが、これで普通の「女子」生徒になった。
 
学校が終わった後、岩永先生は沙苗を連れて剣道連盟に赴き、沙苗が法的に女性になったことを裁判所からの通知を提示して告知した。対応して下さった医学委員さんは
「分かりました。これで原田さんは普通の女性剣士ということでいいですね」
と笑顔で言ってくれた。
 
沙苗の法的な性別が変更になったことで、もしかしたら来年春の登録証の更新は少し簡単なものになるかもしれないが、現時点では確約できないという話だった。
 
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2004年7月15日(木).
 
セナの家に旭川家庭裁判所から手紙が届いた。性別訂正の認可をするという通知であった。
 
「なんか家庭裁判所からこんな通知が来たんだけど」
と母が戸惑うように言う。
 
「こないだ性別訂正届けを出したお返事じゃないの?」
とセナ。
「あれジョークじゃなかったの〜〜〜!?」
と母は驚く。
 
「性別の訂正って意外と簡単にできるもんなんだね」
と亜蘭は言った。
 
でもこの日、高山家でも、ささやかなお祝いをした。
 
「学校に届けないといけないんだっけ?」
「既に私の学籍簿は女子になってるから特に手続きは必要無いと思う」
「そうだよね!」
 
ということで学校側はセナの法的な性別が変わったなどとは思いもしなかったのであった。
 
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でもぼく、まだちんちん付いてるのに法的に女の子になっちゃった、などとセナは内心思っていた。(←本当にちんちん付いてたらいいね)
 

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2004年7月15日(木).
 
朝御飯の席で、中村が晴れやかな顔をしているので、貴子は『ああ、昨夜は2人でセックスしたんだな』と思った。やはり本棟に泊めなくてよかった。特にオカマのお友達の方はまだ男の体臭があるし。
 
「ふたりが住むアパートの保証人にはなってあげるよ」
と貴子は言う。
 
「ありがとうございます」
「旭川?札幌?それとも東京?」
「私はどこでもいいんだけどね。何も前提が無いし」
と灰麗、
「ぼくは実家が富良野なんで、旭川がいいかも」
と中村。
 
「じゃ旭川で探してあげよう」
「貴子さんが探してくれるの?」
「だってあんたたち、どのあたりが住みやすいかとかも分からないだろうし」
「そうなんですよ!知らない町って、そのあたりの感覚が分からなくて」
「まああまり高くない所探してあげるね」
「済みません」
 
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「あんたたち夫婦で住むなら2DKがいいよね?」
 
ん?
 
もしかして私たち、カップルと思われてる〜〜〜?
 
灰麗はそれで誤解を解こうと思ったのだが、その前に貴子から言われた。
 
「でも灰麗ちゃん、新生活を始める前に身体を直さない?」
「身体を治すって、特に治療の必要な所は無いですけど」
 
身体を“治す”と“直す”の違いである!
 
「だからもうあんた女になりなよ。性転換手術予約しておいてあげたから。今日入院して明日には手術受けられるよ」
 
「性転換手術!?」
「大サービスで手術代は私が出してあげるから」
と貴子は言う。
 

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あ、そうか。私、女になったこと、まだ貴子さんに言ってなかったっけ?
 
それで灰麗は言った。
 
「ごめんなさい。私、もう完全な女になっちゃったの」
「嘘!?じゃもうちんちん取っちゃったの?」
「ちんちんもタマタマも無いし、ヴァギナあるし」
「よく手術代持ってたね!」
 
やはり費用を心配されるか。
 
「退職金とかもらったし」
「うーん。残念。だったら性転換手術の予約は取り消すか」
と貴子は言ったのだが、ふと、中村に気付いた。
 
「そうだ。折角予約してるから、灰麗ちゃんの代わりに、あんた性転換手術受けない?」
「え〜〜〜!?」
「お金は要らないからさ。今日入院して明日手術受けられるから」
「ちょっと待って」
「この人、性転換してもいいよね?」
と貴子は灰麗に訊く。
「私は構わないけど」
「じゃ奧さんの許可も出たし、手術しに行こう」
「お、おくさん??」
 
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それで中村本人が戸惑っている間に、貴子は2人を車に乗せて旭川市内の某クリニックに“連行して”行った。
 
即いろいろな検査を受けさせられ、手術に健康上の問題は無いということになる。手術の同意書を渡されるが、中村は手術代タダで受けさせてもらえるなら、それもいいかなという気になり、同意の署名をした。
 
「奧さんも署名して下さい」
と言われて、灰麗は『私別に奧さんじゃないんだけど』とは思いながらも署名した。彼は親にはきっと同意のサインをもらえないから、自分が親族ということにしておいたほうが、話がスムースだ。
 
「苗字が違うんですね」
「私も元男なので、性別が変更できないから婚姻届けを出せないんです」
「ああ、分かりました」
 
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それで中村裕太は翌日7月16日(金)、GID特例法の施行日当日に、性転換手術を受けることになった。それで31年間の男性としての人生に終止符を打ち、新しく女性としての人生を始めることとなる。
 

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手術着に着替えさせられ、ストレッチャーに乗せて手術室に運び込まれる。そして手術台に載せられる。奧さんも付いてきてと言われるので、灰麗も髪を頭巾で覆い、白衣を着て中に入る。
 
医師は
「さあて、楽しい楽しい、ホラーショーの始まり始まり〜」
などと言って、いきなり『逢魔がホラーショー』の歌(作詞:千之ナイフ)を歌い始めた!
 
「ホーデン抜いて、トンネル掘って、さあさ女になりましょう♪」
などと楽しそうに歌っている。
 
「じゃ女にする前に、邪魔なものを切るよ」
と言って、患者のペニスを左手で掴むと、右手で大きな斧を振り上げる(元ネタ:永井豪『ハレンチ学園』)。
 
それで切るのか?
 
中村のペニスが反応して大きくなる。
 
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「先生。そんなもので切ったら、ちんちんじゃなくて胴体が切れます」
と女性看護師が突っ込む。
 
あれ?この人、女性看護師に見えたけど、声が男だ。きっと元男性なのだろう。性転換病院に性転換済みのスタッフが居るというのは、わりとよくある。院長自身が性転換者というのもよくあるパターンだ。
 
「胴体が切れたら上半身と下半身が別々に動けて便利だよ」
「それだと下半身がおしっこしようとした時、ファスナーが降ろせません」
(元ネタ:藤子・F・不二雄『ドラえもん』)
 
「それは困るね。じゃ斧を使うのやめよう」
と言って斧を片付ける。
 
(どうもプラスチックに銀紙貼っただけのおもちゃの斧っぽい)
 

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「じゃちんちん切っちゃうけど、ほんとに切っていい?切っちゃったら、もう立っておしっこできなくなるよ
「全然構いません」
 
やっとまともな意思確認になったかと思って中村は答える。
 
「ちんちんをしごいて、射精の快感も味わえなくなるよ」
 
と言って、しごいてるし!
 
「要りません」
「奧さんのヴァギナに入れてセックスの快感も味わえなくなるよ」
「構いません」
「奧さんもこの人のペニスを入れてもらえなくなるけどいい?」
「ディルドーで相互入れっこするからいいです」
と灰麗は答える。
「それ凄く気持ちいいらしいね。ぼくもその内何かの間違いで性転換しちゃったらそれで楽しもうかな」
などと医師は言っている。どうもジョークとマジの境界が分からない人だ。
 
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「なんなら奧さんと最後のセックスをする?その間待ってるよ」
「いえ、いいです」
「奧さんもいい?」
「しなくていいです」
 
そんなことを答えながら中村は内心思った。女になってしまうのなら、ちんちん切る前に、一昨日、義浜ちゃんに誘われた時にセックスしとけばよかったかなあなどと。少し惜しい気がしたが、今更ためらいの様子を見せたら手術は中止されるだろうというのは、目に見えて明らかだ。中村は結局、男性としてのセックス体験が一度も無いまま、女性になってしまう。
 
(中村は心が女なのでソープや風俗に行った経験も無い。学生時代にボーイフレンドにフェラをしてあげたことはあるが・・・少なくとも男としての性体験ではない!!)
 
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「手術すると子供も作れなくなるよ」
「構いません」
「奧さんもそれでいい?」
「はい、いいです」
 
「ちんちんのついでに首も切ってあげられるけど。首を切ると口が無くなるから、御飯食べなくて済むよ」
「御飯は食べたいので、首は切らないで下さい」
「じゃ首は切るのやめるか」
どうもジョークがきつい医師のようだ。
 
「ちなみにこの手術したら、個人差もあるけど3ヶ月か半年くらい痛みが続くけどいい?」
「覚悟してます」
 
「じゃ手術しようね。麻酔どうする?麻酔無しで自分の手術の様子を観察するのもいいよ。携帯で写真撮りながら手術受けて、ブログ(*7)にアップするとか」
「痛いの嫌なので麻酔は掛けて下さい」
「奧さんずっと見学する。写真撮ってもいいよ」
「血を見るの苦手なのでパスで」
「じゃうちの看護婦に写真撮らせるね」
「お任せします」
 
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「じゃほんとにほんとに手術していいね?二度と男には戻れないよ」
「女になりたいです。男には戻りたくないです。手術お願いします」
「じゃ麻酔打つね。麻酔から覚めた時は君はもう女だよ」
 
それで麻酔が打たれ、意識が無くなったのを確認して手術が始まる。灰麗は退出して、手術室の外で待機した。そして携帯で性転換ゲームをしてた!
 
(*7) ブログは日本では2002年頃から普及した。
 

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約3時間の手術が終わり、中村は回復室に移された。やがて麻酔が醒めると病室に戻る。ただし、手術前は青い塗装の男性用病室だったのが、ピンクの塗装の女性用病室に移動になった。また病院着も手術前は青いものを着ていたが、手術着から着替えさせられたのはピンクの病院着だった。また病室の名札も、手術前は「中村裕太」だったが手術後は「中村裕恵」になった。更に手術前は、トイレも「一応男子トイレを使ってください」と言われていたのだが、手術後は「これからは女子トイレを使って下さい」と言われた。
 
こういう劇的な扱いの変更をすることで、本人に性別が変わったんだという強い認識を持たせるのだろう。
 
中村は手術後の、猛烈な痛みに耐えながら、医師から
「裁判所に提出できる様式の診断書お渡ししておきますね」
と言われ、
 
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『あ、そうか。去年あたりから性別を変えられるようになったんだっけ?』
と思い出した(今年の今日から!!)。
 
性転換手術なんてもし受けるとしてもまだまだ先と思ってたから、そのあたりのことはまだ、なーんにも考えていなかった。
 
しかしこれマジで痛いし辛いよぉ。
 

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2004年7月16日(金).
 
1年前に成立した、性同一性障害特例法(性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律)がとうとう施行された。全国で多数の当事者が直ちに家庭裁判所に審判の請求をおこなった。
 

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