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■春銀(27)

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代金を緑川が払った後、ケイナは渚に出産祝いを渡し、3人で赤ちゃんの大海君も見せてもらった。しかしお店を出る時は、大将に車を店の裏口に付けてもらい、素早く脱出するはめになった!
 
アクアのサインはお店に掲げられ、超弩級有名人が来たお店として話題になることになる。その後、ここには
 
「アクアちゃんから美味しかったと聞いた」
 
と言って、AYAのゆみ、松浦紗雪、ローズ+リリーのマリ、小野寺イルザ、KARIONの美空、ゴールデンシックスの2人、スリファーズの3人、更に関西では知名度の高い柳原蛍蝶!(西湖の祖父で往年の名女形)など、多数の有名人が寄って、壁のサインはどんどん増えて行くのであった。
 
もっとも渚は
「最近どうも人間以外の客も多いな」
と呟いた。
 
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「まあ葉っぱのお金じゃなくてちゃんと日本円で払ってくれてるからいいけど」
 
渚は彼らのために、お稲荷さんもたくさん作るようにした。
 

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恵真は8月20日の午前中に病院で“性別診断”を受けてきたのだが、午後は自分の部屋でまだ終わってない宿題を頑張ってやっていた。そこに一希から電話が掛かってくる、
 
「ね、ね、えまちゃん、プール行かない?」
「え?でも三密は大丈夫?」
 
昨夜♪♪ハウスに行って契約した時、契約書の文面に入れた訳ではないが、公共交通機関をできるだけ使わないこと、外食は基本的に禁止、三密の場所を避けること、というのも言われている。
 
「実はさぁ、東京アクアパークの予約を3人分取ってたんだけどさ。私と汐里ちゃんと、真結ちゃんとで。でも真結ちゃんが宿題が絶望的に残っているの、お母ちゃんに叱られたから行けないと言って」
 
「ボクも宿題たくさん残ってる」
「取り敢えず親パレしてない内はいいことにしようよ。それで三密の件だけど、東京アクアバークは今三密回避で予約制になってて、8:00-1100, 11:30-14:30, 15:00-18:00, 18:30-21:30 の四部制で各々100人しか予約を取らない」
 
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「その予約が取れたの!?凄いじゃん」
 
「物凄くラッキーだったと思う。だからキャンセルしたくないのよね」
 
「あ、でもボク水着持ってないや」
「パークでも売ってるよ」
「そう?じゃ現地で買ってもいいかなあ」
 
制服を買った残りの3万は母に「家計の足しにして」と言って返したのだが、映画出演のギャラでもらった5万円をまだ持っている。
 
一希は言った。
 
「それにさあ、昨日囲碁大会で、私えまちゃんとお風呂入ったこともありますよと言ったじゃん」
 
「あ、うん」
 
「あれを本当のことにしようよ」
「え?」
「東京アクアパークにはお風呂もあるからさ、一緒に入ろう」
「あ、えーっと・・・」
 
「それで私たちが24日にはこの子、女の子になったんですというの証言してあげるから。何ならヌード写真も撮って」
 
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「ヌード写真は勘弁」
「まあそれは証言だけでもいいかな」
「うん」
 

それで恵真は一希たちと一緒にプールとスパが併設されている東京アクアパークに出かけたのである。実際には一希のお母さんが、車(レガシィ)で汐里と恵真を各々の家の前でピックアップしてくれた。
 
恵真が白いワンピース姿で道路そばで待っていたら
「あ、可愛い」
と言われた。
 
「一応、ゴーグルとスイムキャップと、アンダーショーツだけ持って来た」
「じゃ水着だけ現地で買えばいいね」
と一希が言うと、一希のお母さんが
「あら、水着が無かったの?」
と訊く。
 
「この子、学校で使うスクール水着しか無かったんだって」
と一希が言う。
 
「ああ、遊泳プールでなら可愛い水着とか着たいよね」
とお母さんは言った。
 
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それで江東区のアクアパークまで行った。お母さんが駐車している間に3人でパークのエントランスを通る。入口は1人ずつ通るようになっていて、非接触式の体温計で体温を計られる。一希が36.4度、汐里が36.5度、恵真は35.9度だった。水着ショップがあるので一緒に入るが、これだけ女子水着がずらーっと並んでいる所を歩くと、慣れてないので居心地が悪い。こんな所に居るの見られたら変態と思われないかと心細くなるが、逃げる訳にもいかない。
 
「これ着ない?」
と行って一希が手に取ったのはビキニである!
 
「そんな恥ずかしー!」
「せっかく女の子になったんだから、その女の子ボディを堂々と見せればいいのに」
と汐里が言っている。
 
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「ワンピース型なら、そのあたりは?」
と言って汐里が手に取るのは、ワンピースとは言っても前の布が5cmくらい繋がっているだけで、後ろは上下が完全分離している。ほとんどビキニじゃん!と恵真は思った。
 
「こんなのどうかなあ」
と言って恵真はかなり布の多い水着を手に取ったが
 
「つまらない」
「それじゃスクール水着と大差無い」
と言われて却下される!
 

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そして結果的に“一希と汐里の話し合いにより”最初に一希が手に取ったのよりは少しおとなしめのビキニで決定されてしまった!恵真の好みは無視である!
 
「1万3千円だけど、お金は大丈夫?足りなければ少しは貸せるけど」
「それは大丈夫」
 
昨日もらったギャラの内3万円だけ持って来ている。でもおしゃれな水着って高いんだな、と恵真は思った。中学の時に水泳の授業でつけていた水着は1500円だったのに、などと思う。でもあれは男子水着だから、女子のスクール水着はもう少し高いのかな?布地は3-4倍使ってるし、などとも考えた。
 
(実際は男女で値段の差はほとんど無い)
 
「でもこれ着るの〜?」
と恵真は情けない声を出したが、
 
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「ビキニの下は男子水着と似てるから、違和感少ないかもよ」
などと言われる。
 
それで精算して出る。すぐ使いますと言ってタグを切ってもらった。
 
ショップの外に出て一希のお母さんが来るのを待つ。
 
「だけどふと考えてみたら、えまちゃんって元々水着になった時に、ちんちんが目立たなかった気がする」
 
と一希は言った。彼女とは小学校以来何度もクラスメイトになっていた。この高校は私立で、しかもレベルが低い!ため、算数の引き算ができて、よほど面接の態度が悪くない限りは通ると言われている。それで市内だけでなく、周辺市町の様々な中学から集まってきている。同じ中学からここに来たのは男女合わせて5人であり、貴重な古くからの友人でもある。
 
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「そうなの?」
と汐里が訊く。彼女は同じ市内の別の中学からU高校に来た。同じクラスで同じ囲碁部に入ったので一希と仲よくなり、結果的に恵真ともよく話している。
 
「男子用スクール水着って、ちんちんの形がわりとハッキリ出るじゃん」
と一希。
 
「そう?うちはトランクス型だったからかなあ。あまり気にしたことなかったよ」
と汐里。
 
「うちはブリーフ型だったから。でもえまちゃんはブリーフ型の水着を着けてても盛り上がりが無くてさ、男子たちの間でも「浜梨さんは実はちんちん無いんじゃ」という噂あったよ」
 
「それは言われてた。苗字をもじって“たまなし”とか言われてた」
と恵真も笑ってその件は認める。
 
実際は恵真はちんちんはいつも後ろ向きに収納し、アンダーショーツで押さえていたので、盛り上がりができなかったのである。恵真のおちんちんは立たないので、何かの拍子に目立ってしまうこともない(恵真はそもそも、おちんちんが大きくなるものであることを知らない)。
 
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「じゃ、元々ちんちんは小学生の内に取っちゃってたんだ?」
と汐里が言う。
 
「えまちゃんって、喉仏が目立たないよなあと思ってたけど、今あらためてよく見ても、喉仏無いよね?」
と言って汐里は恵真の喉に触る。
 
喉仏のことは、病院の婦人科でも言われたけど、本当に今日は目立たないなと恵真はあらためて思った。
 
「もしかして、元々ちんちんは無かったのを、夏休み中におっぱいだけ大きくしたの?」
と一希。
 
「うーん・・・どう説明すればいいのやら」
 
実は恵真も最近めまぐるしく自分の性別に関する状況が変化している気がして、思考停止気味になっているのである。
 
「そういえば男子たちが『浜梨さんはいつも個室しか使わないよね』『実はちんこ無いのかも』と噂してるの聞いたことある」
と汐里まで言っている。
 
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「ちんちんが無いのなら実は元々女の子だったのかもね」
「それはすぐ確かめられるね」
 
などと言われて、恵真はあそこの工作がバレないかなあとヒヤヒヤした。病院の婦人科の先生は気付かなかったみたいだけど、バレると下手すると警察に通報される危険もあるぞと恵真は思っていた。
 
でも取り敢えず、水着くらいは大丈夫だよね?
 

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一希のお母さんが駐車場から戻って来る。
 
「迷子になった!」
と言っていた。道理で時間がかかったわけである。
 
ここに着いたのは14:30くらいだったが、お母さんが戻ってきたのが14:50くらいである。もう入場できるので、お母さんのスマホに表示させたQRコードで入場する。
 
「あれ?料金は?」
「決済済み」
 
後で聞くと、予約は同時決済(クレカまたはPayPay)が必要らしい。厳しい入場制限をして競争率も高いのにキャンセルなどされてはたまらないから、当然のシステムだろう。
 
「だったら私の分現金で払いますね」
と言い、恵真は自分の分の入場料2000円をお母さんに払う。汐里も同じく2000円をお母さんに渡していた。
 
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「私はお母ちゃんにおごってもらおう」
と一希。
「後で労働奉仕ね」
とお母さん。
 
「その方が大変だったりして」
 

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入場の際にロッカーの鍵を4つもらつたので、汐里、恵真、一希に1つずつ配る。
 
女子更衣室に入る!
 
入口を通る時はかなりドキドキしたのだが、恵真の様子を見た一希が手を握ってくれたので、何とかなった。コロナの折、できるだけ人と接触しないようにと言われているのに手を握ってくれた彼女に恵真は感謝した。
 
ロッカーは4個が横に並んでいた。“消毒済み”の紙が貼られているのを破ってドアを開ける。恵真は替えの下着とバスタオル、水着入れのビニール製袋をその中に入れた。
 
そして服を脱ぐ!
 
一希も汐里もこちらを見ている。恵真はハイソックスを脱いでから、開き直ってワンピースを脱ぐ。ブラジャーとパンティだけである。ブラジャーのホックを後ろ手で外し、肩紐を外すと、Bカップサイズのバストが露わになる(実際B65のブラを着けている)。一希も汐里も「ほぉ」という感じ。更に恵馬はパンティを脱いだ。何もぶらさがっていないお股が露出する。12日にタックされた時はいったん毛を剃られたのだが、あの後結構毛は伸びている。
 
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「おちんちん無いね」
と思わず汐里が言ってしまったが、一希のお母さんが
 
「女の子におちんちんがあったら大変だよ!」
と言った。
 
「あると便利そうって思うことあるけど」
と一希。
 
「でもいつも付いてたら邪魔かもね」
と恵真が開き直って言うと
 
「そうかもね」
と一希も汐里も言って、うなずいていた。
 
「付いてたらお嫁さんになれないし」
と恵真が言うと
「付いてたら、お婿さんが困るよね!」
と汐里が言った。
 
「でも付いてる方が好きな人もいるんでしょ?」
「最近多いよね」
「まあ人好き好きだよね」
と一希と汐里が話していると、お母さんは困ったような顔をしていた。
 

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