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■春銀(13)

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(C)Eriko Kawaguchi 2020-12-05
 
ところで春風アルト(本名上島茉莉花)はこの春にあけぼのテレビの社長に就任したので、毎日水戸のアパートから東京都大田区の、あけぼのテレビ本社(§§ミュージックのサテライトスタジオ)に通勤している。通勤に使用しているのは新たに買った薄茶色(ブリリアントカッパークリスタルマイカ)のトヨタ・ルーミーである。実際には秋風コスモスと一緒に車を見に行き、コスモスが買って、アルトに貸与している(上島雷太・春風アルト夫妻は現在わりと貧乏である)。
 
最初は軽を買おうかとも思ったのだが、事故に巻き込まれた場合の安全性を考えると軽はやめて欲しいとコスモスからも紅川相談役からも言われたのでチャイルドシートの装着の便、ベビーカーの搭載なども考えてコンパクトカーにした。この車を選んだのはスライドドアで子供を乗り降りさせやすいのも大きい。
 
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むろん昨年3月に生まれた美音良(びおら)ちゃんを連れての出勤である。業務中は、秋風メロディー(コスモスの姉)が自分の子供・薫(2015.12.25−4歳)・夕霧(2018.4.8−2歳)と一緒にあけぼのテレビの一室で面倒を見ていてくれる。
 
ベビーシッターを雇うことも考えたのだが、上島雷太に“やられる”可能性があるとコスモスが考えて、自分の姉に声を掛けたら快諾してくれた。
 
「上島先生にだったら、誘惑されたら寝ちゃうかも」
「アルトさんに叱られるから勘弁して」
 

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なお、メロディーの送迎は、彼女の長年の恋人(事実上の夫で薫・夕霧の父)が自分の車(スカイライン)で、かいがいしくしてくれる。
 
「お姉ちゃん、彼と結婚すればいいのに」
「その気は無い」
 
二人は同居もしていない。セックスは普通にしているようなので、ふたりの関係が分からん!とコスモスは思っている。
 
ちなみにメロディーと2人の子供を送ってくる時、彼はしばしば女装していて、女装のまま、キッズルームに夕霧ちゃんを抱いてくることもある。
 
「あき(メロディーのこと)が、自分の恋人と間違われないように女の振りしてといって、この格好させられちゃって」
 
などと言い訳していたが、実際には女装が好きなんだろうとコスモスは判断している。だいたい本当に恋人なんだから隠す意味が分からんと思う。ふたりの関係は、ケイ、醍醐春海、丸山アイ、フェイ、ヒロシ(ハイライトセブンスターズ)などには知られている。
 
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しかし彼はステージでもよく女装を披露している。彼の女装趣味?が結婚しない原因かと思ったこともあるが、
 
「お化粧は私が指導した」
「あの人が可愛いワンピース持ってたから、借りて来ちゃった(多分返さない)」
「通販で失敗したブラジャー、押しつけちゃった」
 
「お互いスカートを穿いたままセックスするのって興奮する」
 
とか言っているので、女装趣味?は問題にしてないようではある。ちなみにメロディーは彼から贈られたという1カラット以上ありそうなダイヤの指輪も所持している。
 
「それ普通結婚する時に贈るものでは?」
「そう?くれるというからもらっただけだけど」
などと姉は言っていた。
 

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青山広紀は男の娘の同僚で仲の良い坂井ルーシーから“タック”してもらって、こんな画期的な股間成型の方法があったなんてと驚いた。
 
坂井さんは「坂井ルーシー」という名刺を堂々と使っているので、お客さんからしばしば「ハーフさんですか?」などと訊かれて「クォーターなんです」と答えているが「本当はハーフじゃなくてニューハーフ」などと同僚には言っている。
 
ルーシー・モード・モンゴメリ(「赤毛のアン」の作者)から採ったらしいが、スヌーピーのルーシーから採ったの?などと訊かれて“ショックを受けた”らしい。本人はスヌーピーのルーシーとは違って、とても女性的で優しい性格である。
 
「凄い。まるで女の子になっちゃったみたい」
と青山はそこを見て感動したように言った。
 
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「ひろちゃんはとっくの昔から女の子だったと思うけど。私より女らしいもん」
 
とルーシーは言う。かなり女性的な彼女から「私より女らしい」などと言われると、青山は一瞬、自分の人生を考え直したい気分になった。高校時代に部活の先輩男子から「お前可愛いな」と言われて、ファーストキス(?)を奪われた記憶が蘇る。
 
「でも睾丸はもう取っているんだと思ってた」
とルーシーから言われる。
 
「何かそう思われちゃったみたいで。まあいいやと思って放置してる」
「どっちみち、その内取るんでしょ?時間的誤差の範囲だと思うなあ」
などと彼女は言ってくれる。
 
僕、睾丸取っちゃうのかなぁ、と青山は自分に不安を覚えた。
 
「これで女湯にでも入れるよ」
「胸が無いから無理だよ!」
「豊胸手術しちゃうか、女性ホルモン飲むか、どちらかすればいいよ」
「悩むなあ」
「女性ホルモンの入手先、分かる?」
「ううん」
「ここのショップがいいよ。URL教えてあげるね」
と言って、彼女はURLを青山のスマホにメールしてくれた。
 
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「いよいよ君を女の子に変える手術ができる」
と仮名Aさんから言われて、恵馬はドキドキしていた。
 
麻酔とか掛けられるのかな?と思ったら、Aさんが出してきたのは、紙バン?それに瞬間接着剤??
 
最初にいつも女の子下着を着ける時と同様に睾丸を体内に押し込まれる。そしてちんちんを後ろ向きにするのだが、今日はそのちんちんの先をぎゅーっと後にいっぱいに引っ張り、そこを紙バンで留められた。
 
手術の準備??と思っていたら、続いて陰嚢の皮膚をちんちんの両側から引っ張り、ちんちんを包むようにして、上側で瞬間接着剤を付けて留めるようにした。
 
何するんだろう?と思っていたのだが、Aさんは次々と陰嚢の皮膚でちんちんを包み込んでは接着剤で留めていく。ほんの5分ほどで、そこには接着剤で留められた陰嚢皮膚で、ちんちんが完全に包まれて内側に隠れた状態のものが出来上がってしまった。
 
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「接着した所が、まるで割れ目ちゃんみたい」
と恵馬は言ったのだが、
 
「そうだよ。これで君の割れ目ちゃんを作ったんだよ」
とAさんは言った。
 
接着剤が固まるまで5分待つように言われた。実際には6-7分経ってから、Aさんは最初にちんちんの先を留めた紙バンを取り外した。
 
手術台から起き上がるように言われる。
 
「嘘。これまるで女の子のお股みたいに見える」
「うん。だから君はもう女の子になったんだよ」
 
「バンティ穿いてみて」
「はい」
 
それでパンティを穿くとガードルとかもつけてないのに、パンティには何も盛り上がりが無く、女の子がパンティを穿いているかのような感じである。
 
「これはこのままトイレもできるんだよ。してきてごらん」
「え?できるんですか?」
 
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恵馬は半信半疑だったが、取り敢えず渡されたスカートを穿いてから、トイレに行ってみた。
 
個室に入り、便器に座る。そして、いつものようにおしっこをしてみた。
 
すると、ちんちんの先が後の方に出ているので、そこからちゃんとおしっこが出る。でも出てくる位置が物凄く後の方なので、驚いた。
 
こんな所からおしっこが出るのか?
 
し終わった後、ペーパーで拭くのだが、物凄く後の方まで手を伸ばさないと拭くことが出来なかった。
 
女の子ってこんな向こうからおしっこしてるのかなあ。
 
などと考える。それで唐突に数回前のセッションの時に言われたことを思いだした。
 
「男の子は大をした後、後から前へと拭いたりするけど、女の子は前から後へ拭かないといけないんだよ。でないと、便のついた紙が大事な所に触れるから」
 
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確かにこんなに後におしっこの出てくる所があったら、後から前に拭くのはやばいよなと恵馬は思った。
 

トイレから戻る。
 
「できた?」
「できましたけど、男の子のおしっことは全然違う所から出るからびっくりしました」
「君はもう女の子になったから、これからはずっとそうやっておしっこしなければいけないからね」
「はい」
 

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「では次は豊胸手術をしちゃうよ」
「おっぱい大きくするんですか?」
「そう。おっぱい大きくしちゃうから、この後もう君は男湯には入れなくなるよ」
 
それは構わないかなあと思った。だいたい銭湯とか温泉とか行ったこともないし。この先、そういう所に行くこと自体が想像できない。小学校の修学旅行は直前に風邪を引いて参加しなかったし、中学の修学旅行で泊まった所はホテルだったので、個別にお風呂に入っていて、恵馬はマジで男湯に入った経験が無い。でも、男湯に入れないのなら、まさか女湯に入るとか?そんなことしたら痴漢で捕まっちゃうよね?
 
Aさんは恵馬に上半身の服を脱ぐように言った。
 
ブラウスを脱ぎ、キャミソールを脱ぎ、ブラジャーも外してから、再度“手術台”に横になる。
 
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Aさんは恵馬の胸付近をアルコール綿で拭いた。病院で使うような感じのアルコール綿である。
 
どういう“手術”なんだろう?と思っていたらAさんは肌色のシリコンの塊を2つ取りだした。いつも使っているバストパッドに似ているけど、あれよりずっと大きい。そしてそれに接着剤を塗ると、胸に貼り付けた。
 
「接着するんだ!」
「女性ホルモンの注射とかしてもいいけど、すぐには大きくならないから仕方ない」
「女性ホルモン注射すると大きくなります?」
「なるよ。飲み薬でもいいし、貼り薬でもいい」
「貼り薬もあるんですか?」
「実はとても効率がいい。飲み薬だと胃腸で分解されるから、体内に取り込まれるのはほんの一部」
「へー」
 
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接着剤が固まるまで少し待ってから、起き上がって鏡に映してみる。
 
「ほんとに、おっぱいがあるみたい」
「豊胸手術しちゃったからね」
「痛くない手術で良かった」
 

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その後、女の子水着を着せられる。
 
「ビキニを着せたい所だけど、いきなりは恥ずかしいだろうから今日はワンピースにしよう」
と言って、ワンピース型の水着を渡された。
 
「これどうやって着るんですか?」
「知ってる癖に。足を通してから上に上げて、肩紐を掛ければいいね」
「そういうやり方か」
 
それでスカートやパンティを脱いでから、ワンピース型の女の子水着を着てみたが、むろんお股の所には何も盛り上がりが無く、すっきりしたフォルムである。おっぱいもきれいに水着に納まり、むしろ水着がおっぱいを支えてくれる感じだ。
 
でも本当に女の子になっちゃったみたい!
 
実際、鏡に映してみると、もう本当に女の子の水着姿にしか見えない!
 
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「これすごーい」
「これで写真を撮りに行っていい?」
「はい」
 

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