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■夏の日の想い出・日日是好日(29)
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2月6日(月).
元Wooden Four の大林亮平・森原准太・木取道雄・本騨真樹が北千住にある木取道雄のマンション(=秋風コスモスのマンション)に集まった。実は来月の震災復興支援イベントで4人は "Flower Four" として出演するので、その事前練習なのである。
"Flower Four" というのは公式見解?では、wooden fourの大林亮平・森原准太・木取道雄・本騨真樹(まさき)にとてもよく似た女の子4人、大桜亮子・桃原准子・梅取道子・梨騨真樹(まき)のユニットということにしていて、写真集まで出ている。実態はもちろんwooden fourの4人の女装である。写真集を撮った時はプロのメイクアップアーティストの手で美しくしてもらった状態で撮っている。どうやっても女に見えない気がする准太でさえ美人に変身しているのでプロの腕は凄い(道雄については敢えてコメントしない!)。
wooden four は2021年3月末で解散してしまったし全員元の事務所(※※エージェンシー)を退所しているが、以前から様々なチャリティや音楽祭のような催しにflower fourの形で出演していたのは継続出演している。事務は4人で作った会社《root》(“根(ね)”の意味)が亮平と道雄の縁で§§ミュージックに取扱委託している。現在、道雄以外の3人は俳優として活躍中である。
道雄は何も仕事はしていない。会員登録などには“主夫”と書くが実際問題としてコスモスがほとんど帰宅しないので家の中ではすることが無い(*82).
4人は全員結婚しているが、道雄の妻・秋風コスモスは仕事が多忙でめったに帰宅しない。それでここが練習場所としては最適なのである。しかもここには“音響のある”スタジオが作り込まれているので練習には最適である。歌は絶望的に下手なコスモスだが、ピアノやエレクトーンを弾いたり、フルートやヴァイオリンを弾くのは好きなので、昼夜問わず思いっきり練習できるようにスタジオが作られている。
元々4LDKのマンションだったが、2部屋の壁をぶちぬいて一体化し、防音壁の上に音響壁を重ねてミニサロンにしている。コスモスは歌は音痴だが、ピアノはプロ級であり、自身が出したCD音源の大半でピアノを弾いている。(それで『秋風コスモス Off vocal Best』(2020.11.18) なんてアルバムも出た。本人は怒っていたが)
(*82) 4人の中でごく普通?の夫婦生活をしているのは、森原准太−桜野みちるだけだと思う。
道雄は普段はお掃除をしてお弁当を作って届け、洗濯物を持ち帰り洗って干してそれをまた持って行く。またお買物やプライベートな用事をこなしている。もうナプキンとか買うのは平気になった。道雄が紙に書いたメモを見ながらナプキンを買っているとあまり怪しまれない!何度か警備員っぽい人に声を掛けられたが「妻に頼まれたんです」と可愛い字で書かれたメモを見せると納得してもらえた。
度々ドラマ等に“友情出演”しているが、ほとんどノーギャラである。だから実は収入はwooden four時代に出したCD等の印税のみであり、所得控除の範囲内である。またコスモスの配偶者控除の対象になっている。コスモスは
「居てくれるだけで私の心の支えになるんだよ」
と言っている。
実際コスモスはアクアの担当になり、アクアが無茶苦茶売れた時点で結婚を諦めていた。しかし道雄は
「好きだ。ぼくは君のために生きたい」
と言ったので
「私が仕事優先の生活をすることを受け入れてくれるなら結婚してもいい」
と答えた。
「もちろんだよ。だって君無しではアクアは売り出せない。アクアの微妙な性別認識を理解して色物ではなくきちんと扱えるのはひろちゃんだけだと思う。ぼくはそんな君をサポートしたい。可能なら赤ちゃんだってぼくが産んでもいい」
と言った。
「じゃ赤ちゃん産むのお願いね」
とコスモスは言って結婚した。
しかし結婚してみるとコスモスの多忙さは道雄の想像を絶するものだった。よくこれで倒れずに頑張っているものだと思う。だからコスモスの雑用を一切引き受けて、しっかり「社長の配偶者」のお務めをしている。
コスモスが帰宅した時はむろんセックスするが、基本的にはひたすらご奉仕するだけで、コスモスはすぐ眠ってしまうのでインサートに至らないことも多い。
この日(2/6)も、コスモスはもう2週間ほど帰宅していなかった。今日の弁当のお届けはコスモスの事実上の個人秘書・中沢牧絵さんに頼んだ。
道雄が軽食などの用意をし、他の3人が来るのを待つ。10時頃3人は一緒にやってきた。亮平がほかの2人を自分の車BMV M5 (4400cc) に乗せてきたらしい。お土産にケンタッキーのチキン、くら寿司、恵比寿ビールなど買ってきてくれている。道雄は最初に
「赤ちゃんおめでとう。これ荷物になるけどベビー服」
と言って、真樹に紙袋を渡した。
つい昨日(2/5)、真樹の奧さん・山村星歌が赤ちゃんを産んだのである。
「さんきゅ、さんきゅ。ベビー服はいくらでも歓迎」
と言って真樹は嬉しそうに受け取った。
今日はその出産の翌日ということで「延期しようか?」と亮平は言ったのだが、
「僕が産んだ訳じゃないし。延期しようとしても全員の日程がもう取れないと思う」
と真樹は言って、今日は真樹を夕方までには帰すということにして、予定通り今日練習することにしたのである。
それで4人はリビングの椅子に座り、お寿司を摘まむが、3人が道雄を見て言った。
「どうしたの?」
「え?何か?」
「すごく女らしくなってる」
「そうかな?」
「何か心境の変化?」
「コスモスちゃんとセックス出来ないから危ない道に走ったとか」
ということで3人は、これまで“女装にもっとも遠い”位置に居た道雄が物凄く女性的になっているのに驚いたのである。
道雄がお茶を入れる。
「美味しい!」
「メロディーちゃんが持って来てくれた。八女(やめ)のお茶だって」
「へー」
「宏美(コスモス)が無茶苦茶忙しいからさ」
「確かに物凄く忙しいみたいだな」
「タレントの数もどんどん増えてるし」
「デビューしてても忘れられてる子も多い」
(忘れられてる子:ビーナ>水谷姉妹>ジョナ>甲斐姉妹>ヴァンドオ>大崎忍)
「まそれで自分が妊娠してる暇が無いから代わりに産んでと言われて」
「うーむ」
「でも赤ちゃんぼくが産むというのは結婚する時の約束だったんだよ」
「へー!」
「それで妊娠してる時はマタニティドレスだからスカート穿いて歩いてて転んだりしたらいけないからスカートで歩く練習してと言われてこないだから家の中でスカート穿いてる」
「その穿いてる所をぜひ見たい!」
と言われて、道雄はスカートに着換えて来た。
「すごい自然!」
「ちゃんと女に見える」
「変態に見えない」
実際これまでの4人の女装評は(プロにメイクしてもらった場合を除き)
本騨真樹:女の子にしか見えない
大林亮平:一応女性に見える(若い頃は充分女に見えた)
森原准太:女装に無理がある
木取道雄:痴漢にしか見えない
というものであったが、「こんなおばちゃんも居るかも」というレべルまで上がっていたのである。
「1月(ひとつき)くらい家の中ではスカート穿いてたから、なんかスカート穿くのが普通みたいな感覚になってきた」
「ああ、穿きこなしてきたという奴だね」
「次はスカートで外出練習だな」
「え〜〜?」
「だって産婦人科に行く時に当然家の外に出るわけで」
「それはそうだけど」
「そして待合室では妊娠している女性たちに並んで自分も待っている」
「ひぃー」
「妊娠すれば当然そうなる」
「ぼくできるかなあ・・・」
道雄以外の3人はむろんからかっているのだが、道雄がほんとに自分で妊娠するつもりになっているようなので若干の戸惑いもあった。卵子はコスモスちゃんの卵子を使うにしても子宮とかどうすんだ??
「しかし今年のフラワーフォーはかなりグレードアップするな」
と真樹。
「みっくんがこんなに女っぽくなったら俺がいちばん男っぽい?」
と准太。
「性転換手術くらいすれば女らしくなるかもよ」
と亮平。
「いやだ〜ぁ」
「だけどみっくんは妊娠するには女にならないといけないのでは」
「僕,どうしよう?女になる手術受けてねと言われたら受けちゃうかも」
一瞬残りの3人は顔を見合わせる。
「大丈夫だよ。女になってもフラワーフォーには居れるから」
と亮平。
(全然フォローになってない)
「まっくんも40歳になったら性転換手術受けていいってお許し出てるし」
と准太。
「そうなの?」
と道雄は驚く。
「それは結婚する前の段階でお許し出てた」
「そうだったんだ?」(*83)
「で、誰にも言わないで欲しいけど実は玉取っちゃった」
と真樹。
「とうとうやったのか」
「おめでとう!!」
「胸が少しだけ膨らみ始めた」
「それは凄い」
「ぜひビキニ姿の写真集を」
ああ、まっくんとうとう男性廃業したのか。僕も男をやめることになるのかなぁと道雄は思った。
(*83) むしろ煽られている。
最初は当時トップアイドル同士だったので、国内でデートする時、真樹は女装で星歌に会っていた。記者会見ではいつも国外でデートしてると言っていたが実は頻繁に国内で“女の子同士デート”をしていた。真樹は女装すると女の子にしか見えないので“星歌が女性の友人と一緒に食事しているのを見かけても”誰もデートしてるとは夢にも思わなかった。
しかし星歌はそういう交際が続く内疑問を感じたのである。
「まっくん、普段でも女装してない?」
「えーっと」
「実は男物の服とか持ってないとか」
「持ってるよぉ」
でも“タンス・チェック”されて実は持ってる服の8割が女物であることがバレてしまった。
「本当は女の子になりたいんでしょ?なってもいいんだよ」
「誰も見てないんだから家の中ではスカート穿いてなよ」
「おちんちん切ってあげようか?」
「取り敢えず睾丸取ったら?」
「どうしよう?」
「精液保存しておいてくれたらいいよ」
真樹は最初から星歌をすごく気持ちよくしてくれるのに、星歌にはほとんどインサートしてない。最初のお泊まりデートでは入れたがその後はフェラを希望し、あまり入れたがらなかった。多分入れるのは10回もしてない。でも“バレて”からは星歌が入れてあげるようにした。星歌もこれ入れられるより面白いと思うようになった。
それで結婚前に精液の保存をして(射精させるのにローターが必要だった)、そのあと女性ホルモン摂取の許可が出たのである。それで女性ホルモンを購入したものの、2年ほど躊躇していた。飲み始めたのは2017年である。それまでは睾丸を常に体内に格納し、ホッカイロも当てておくなどして睾丸の働きをほぼ止めていた。お陰で真樹は現在でも撫で肩だし腰がくびれている。
そして実はもう5年くらい女性ホルモンを飲んでいる。だから男性機能は完全に消滅した。バストも実はかなり膨らんでいる。女声も随分練習したので出せるようになっている(公の場では使ってない)。体毛は独身時代に全部レーザー脱毛していた。(今すぐビキニの写真集を撮れたりして)
ちなみにセックスはずっと星歌が男役をしてあげている。ずっとタックしているから真樹が男役をするのは無理である。でも7年経っても真樹は妊娠しなかったので!
「しょうがない。私が産んであげるよ」
「ごめーん。ぼくもう立たない」
「平気だよ。そのために精液保存したじゃん」
と言って人工授精をして星歌が子供を産んだのである。
「まっくんの性転換手術が終わったらカップル・ヘアヌード写真集とか作ろうか?」
「え〜?恥ずかしいよぉ」
来期の『少年探偵団』では真樹が明智文代を演じたりして!?
2023年2月5日(日)○○プロは緊急株主総会を開き、音楽部長である大江咲保(芸名:保坂早穂)取締役の退任と、津田昭弘(通称津田アキ)取締役の登用を承認した。音楽部長を継承する。
保坂早穂の実妹である芹菜リセ(本名:北古賀芳栄)が昨年12月26日、百道事件の一斉逮捕で、LSDの所持で逮捕されたことを受けてのものだった(起訴済み)。芹菜リセは2015-2017に薬物問題(事実上の司法取引により起訴猶予)で2年間謹慎していた経緯があり、今回は実刑確実である。
次期社長に内定していた筆頭株主・保坂早穂の退任で、○○プロ次期社長の行方は全く不明になった。
津田昭弘は○○プロの創業者のひとりであり1994-1998に専務を務めた。その後性転換手術を受けるため経営から離れていた。しかし社内に公然とした人脈を持ち、現在でも事実上の経営陣のひとりだった。
常時女の服を着て温泉なども女湯に入るし、通称津田アキを名乗っているが、奧さんとの結婚を維持するため性別は男のままにしており、名前も変更していない。
○○プロは事実上、丸花プロ、浦中プロ、津田プロに分れると言われるが、津田新部長は
「社長(丸花)・副社長(浦中)とよく話し合い進めていく」
と言って3派の協同体制の維持を表明した。
篠田その歌(そのか)は
「私にまで社長になる気はないかって打診されたぁ」
と言っていた。
その歌は○○プロの5%株主である。温和な性格なので社内では実は感情の起伏が激しい保坂早穂よりよほど人望がある。今回の臨時株主総会で取締役に就任したが当面無役である。
保坂早穂が数年後に取締役に復帰するのか、あるいは○○プロから完全に離れるのかは全く分からない。
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夏の日の想い出・日日是好日(29)