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■夏の日の想い出・日日是好日(9)
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原野妃登美は夫の大林亮平に言った。
「亮たん、結構女物の服持ってるよね。訊く度に否定するけど本当は女の子になりたいんでしょ?正直に言いなよ。女装くらい認めてあげるし亮子たんとか呼んであげてもいいし。取り敢えずパンティは女物にしたら?」
「前にも言ったようにマリと付き合ってた時期にあの子が大量に買ってきたんだよ。あの時期はたくさん女装させられたし。捨てるのがもったいないから置いてるだけで前にも言ったけどトミーの好みに合うのがあればもらってよ」
「うーん。でも亮たんのスカート、私にはウェストが小さすぎるからなあ」
「まあ調整できるものもあるはずだから」
でもその日は
「入れてあげるよ」
と言われて入れられた!
「入れられて気持ち良さそうにしてる」
「気持ちいいことは気持ちいいけど、ぼくは入れる方が好きだ」
「無理しなくてもいいのに。でもマキちゃんもよく女装してるね」
「マキ(本騨真樹/ほんだ“まさき”)は女の子になりたかったと言ってた」
「へー」
「でも悩んだ末に男として生きることを選択したんだよ」
「ああ」
「でも結婚してすぐ冷凍精液を作った」
「それが無難だね」
「今、はるちゃん(本騨真樹の妻の山村星歌)妊娠中だけど冷凍精液の1本目を使ったと言ってた」
「つまり本人はもう精子が無いんだ!」
「可能性はある。でも誰にも言うなよ」
「もちろんもちろん」
「父親としての自覚持ってもらいたいから妊娠したのかもね」
「でも女装は認めてるんでしょ?」
「唆してるみたいだよ」
「ああ、気持ち分かる、面白いもん」
「家庭内ではほぼ女装みたいね」
「まあそうなるだろうね」
「他の2人はあまり女装しないね」
「ジュン(森原准太)は女装に無理がある。たとえ性転換手術受けても女湯拒否される」
「でも痴漢とは思われずに単純に間違ったのだろうと思われるだろうね」
「ちんちん無くても男湯に普通に入れるかもね」
「きっと何かの病気で取っただけと思われるよ」
「かもね。危ないのがミチだな」
「(木取)道雄さんが性転換手術受けて女湯に入ろうとしたら即痴漢で捕まるね」
「性転換とか女装というのから一番遠いのがミチだな」
「でもマキちゃんは去勢くらいしたのかなぁ」
「そこまでするとは思わないけど、してても驚かないなあ。あるいは女性ホルモン飲んでるか」
「亮たんはいつ性転換手術受ける?」
「受けないよ!」
「でも精液の冷凍は作って。念のため」
「あはは」
「女物のパンティ穿いてていいから」
「穿かないって」
でもこの後、亮平は1ヶ月掛けて冷凍精液を4本作った!
「これで子供作れるからもう去勢してもいいよ」
「しないって」
コスモスは中学3年生のタレントさんたちの進路を確認した、
葛飾区E学園:水谷妹・甲斐妹・豊科リエナ
ここは舞音・コリン・甲斐姉・水谷姉・ルビー&パールなどが在籍中である。水谷妹・甲斐妹の進学で、甲斐姉妹・水谷姉妹が揃い踏みする。リエナは悩んだ ようだが、山本コリンが居るのでここを選んだ。
葛飾区L高校:直江妹・鈴鹿あまめ・夕波もえこ・薬王みなみ・石条ぼたん・酒田レモン
ここは七尾ロマン・直江姉・松島ふうかなどが在籍中である。松島ふうかがいるのでATグループがみんなここに来た。酒田レモンは迷っていた所を七尾ロマンが声を掛け、ここに決めた。
世田谷区J高校:三国舜
ルキアやモナの母校である。聖子が山村の悪戯のせいで入れてもらえなかった学校である。また弘原如月がこの3月に卒業予定である。如月は
「うちに来るなら制服あげるよ」
と舜に言った。
「すみません。僕女子制服は着たくないんですけど」
「ぼく男子制服で通ってるけど」
「あれ〜?そうだったんですか?」
今年は北区C学園への進学希望者は居なかった(アクアの母校で、白鳥リズムが3月で卒業予定。そのほか羽鳥セシル、ビンゴアキ、栗原リア、松元蘭、ラピスラズリ、水森ビーナ、美崎ジョナなどが在籍中)
花ちゃんは三陸セレン・山鹿クロム・早幡そら・川泉パフェに言った。
「君たち来たかったら女子寮に来てもいいよ」
「あのぉ、それ性転換手術受けとくことが条件とか」
「ああ。ゆりこ副社長ならそう言うだろうけど、そんなことは要求しない。君たちはもう男性能力が無いから、女子寮生“から”逆レイプされることはないだろうからね」
「こっわぁー」
「寮生みんなストレス溜まってるからねー」
セレンとクロムは顔を見合わせてから言った。
「男子寮は満杯だし、入れてくれるなら女子寮に移ってもいいですよ」
早幡そらは正直に告白した。
「ぼく日中は立ったりしないように処置してますけど本当はまだ男性能力あるんです。だから女子寮への移動はまだ待ってください」
川泉パフェは悩んだ。
「ぼくどうしようかなぁ」
「薫ちゃんはお姉さんの部屋に入れば“他の子から”襲われる心配はない」
「あはは」
「お姉さん強いもんね。たぶんパールちゃん・たみよちゃんといい勝負」
「あははは」
ということで、セレン・クロム・パフェは女子寮に移動して、制服の無い(だから女子標準服を着てもよい)葛飾区L高校に行くことにした。ここは単位制で自分の好きな時間帯の授業で組み立てればよいし、帰りの会も無いので午後2時くらいまでに授業が終わるようにすれば、芸能活動がかなりしやすい。ATグループがここを選んだのも、ここなら、あけぼのテレビの放送開始時間(17:00) に間に合わせることが可能だからである。
セレンたち3人の女子寮への移動は中学卒業後となる。
花園裕紀が「L高校の女子標準服余ってるんだけど」と言ったのでこれはパフェがもらうことにした。
一方、早幡そらは男子寮に残留して、世田谷区のM高校に通うことになった(J高校に合格する頭が無い)。彼は中学の書類が女子になっているので、高校にも当然女子生徒として進学する。
ここには花園裕紀がほぼ女子生徒扱いで在籍中である。また木下君・篠原君の母校である。M高校には水森ビーナが一時在籍していた(女子寮に移動したので北区の女子高!に転入した)。
なお男子寮の寮母住居で暮らす大崎忍の弟(事実上の妹)門脇瀬那も来年高校である。彼女はあまり頭が良くないので、やはりM高校に通うことにした。
「お姉ちゃんが出た北区のC学園は?」
「あそこに行くと言ったら、川崎ゆりこさんが『通学に便利なように女子寮に入れてあげるよ』と言って、そのついでに性転換手術受けさせられる気がする」
「既に性転換済みのような気もするけど」
と姉。忍は瀬那のお股の形を見ている。男性器が既に消滅している。おしっこは女の子の位置から出る(陰茎尿道が閉塞したため緊急手術を受けた)。ただし女の子のような割れ目ちゃんなどは無い。
「女子というならすぐそばのS学園もあるけど」
「女子校こわい」
「まあ女子校は独特の世界だからなあ」
彼女も書類上女子生徒になっているので(四国からの転校のどさくさに誤魔化した)女子生徒として高校進学することになる、
冬休みに信濃町ガールズの姉妹が出て来てくれているのを良い機会として、古屋あらたの姉妹に「the天下」で使用する曲のコーラスを入れてもらった。これは彼女たちが出て来てくれた翌日、12月24日(土)の午前中に収録した。
常滑舞音with スイスイ『あずき研ぎ』feat古屋姉妹 (高知県民謡・未来居住補作曲・未来居住作詞)
そして29日放送の「the天下」ではこの古屋姉妹のコーラスが入ったバージョンを流した!
“あずき研ぎ”というのは妖怪の名前で全国的に伝承がある。目的のよく分からない妖怪である。夜中に小豆を研ぐ音がして『小豆研ごうか、人取って喰おか』というセリフが聞こえてくる。『まんが日本昔ばなし』では、ぼた餅をくれるという話になっていた。
舞音はここでは1980年代に明石家さんまが『オレたちひょうきん族』の中で歌ってはやらせた『あみだくじの歌』のメロディーに乗せて歌っている。
あずき研ぎ、あずき研ぎ、何ができるか、あずき研ぎ。
(シャカシャカシャカシャカ)
おしるこ、ぜんざい、あんころ、きんつば、
お団子、みつまめ、ぼたもち、おはぎ、
(シャカシャカシャカシャカ)
たい焼き、大判焼き、どら焼き、もなか、
大福、草餅、あんまん、練り切り。
(シャカシャカシャカシャカ)
あずき研ぎ、あずき研ぎ、全部食べたい、あずき研ぎ。
あずき研ぎ、あずき研ぎ、どれも美味しい、あずき研ぎ。
中間部のメロディは(福沢聖子ではなくて)舞音自身が書いた。舞音が歌ったのを自分で採譜し、その上で少し修正して仕上げた。
この歌の元歌は高知県民謡(お座敷歌)で『菊の花』という歌である。
菊の花、菊の花、開けてうれしい菊の花、誰が取るのか菊の花
これは一種のロシアンルーレットで、多数の杯の下に菊の花を1個だけ隠しておき、この歌を歌いながら1人ずつ杯を開けていく。菊の花を当ててしまった人は、それまでに開いた全ての杯の酒を飲まなければならないというお遊びである。
後になるほど確率が上がっていくのも普通のロシアンルーレットと同じである。しかもこの場合、最初の方で当たった人より飲む量が多くなる。
この手の罰杯ゲームは多いが、“菊の花”は特に多人数でやると、当たった人はなかなか辛いことになる。
ちなみに舞音がこの歌を発表した後で「あんころってあんころ餅のこと?」という質問があったが舞音のお返事。
「“あんころ”は金沢名物の“あんころ”というお菓子です。“古屋あんころ”ちゃんの“あんころ”。“あんころ餅”に似てますが、中身は餅ではなく求肥(ぎゅうひ)です。これに対して“あんころ餅”というのは、お餅を餡で包んだもので、おはぎの親戚です。両方出すと2度歌ってるように聞こえるし、ぼた餅・おはぎも歌ってるから“あんころ餅”を外しました」
「ちなみに餅の中にアンコが入っているのは“餡餅”(あんもち)らしいです。小さい頃、お餅つきをしたらその搗き立てのお餅の中に隣のお兄さんがアンコを入れてくれました。搗き立てのお餅で凄く美味しかったのを覚えています。またアンパンとあんまんは音が似てるので、あんまんを残しました」
「“あんころ”の所は最初赤福にしていたんですが、それだと特定企業の商品だから回避して、お伊勢から金沢にジャンプしました。金沢のあんころは多数のお菓子処で作られています。ほかにようかん、カス巻き、シベリヤ、月餅、破れ饅頭、かるかん饅頭、餡ドーナツなどの案もありました。でもカス巻きも商標らしいですね」
また“大判焼き”という名称を使っているが、これはこの名前が全国区だからである。日本全国の広い地域で認識されている。“今川焼き”は主として関東・東北・東海で使われる。“回転焼き”は九州や関西などで使われる。中国地方には“二重焼き”という名前も見られる。“御座候”(兵庫)“蜂楽饅頭”(熊本)などは特定企業の商品名である。
この曲は古屋姉妹と一緒に歌っている。
古屋あらた(中2)
古屋あんころ(高1)
古屋きんつば(高3)
古屋おだんご(大3)
(命名は古屋あんころ)
なお冬休みに来なかった一番上のお姉さんは“古屋おしるこ”、その結婚相手の女性?は“古屋みつまめ”らしい。
古屋姉妹はバックコーラスを入れMVでは歌詞に出てくるお菓子を食べている、
もちろん水谷姉妹も入っている(デフォルトである)。「シャカシャカシャカシャカ」を歌ったのが水谷姉妹である。MVでは小豆を研いでいる!
「だけどほんと5人姉妹って凄いね。5人続けて女の子が生まれる確率は3%」
と水谷姉が言う.
(2
5=32 だからその逆数を取ればよい)
「ほんとうは最初1番上は男の子だったけど、すぐ死んじゃったんだって」
「そうだったんだ!」
「それでその後生まれた子は女の子にすることにして、生まれてすぐおちんちん切ってもらって女の子として出生届け出したんだって」
「まじ?」
「確率100%?」
「ついでにお父さんも子作り終わった所でもうおちんちん要らなくなったから除去してもらって家族全員女になった」
「子作り終わったらもう不要なのか」
「だって使い道無いし、あってもムダですよ」
「うーん」
「それで家族全員で女湯に入れる」
「便利かもしれない」
「更に一番上のお姉ちゃんの結婚相手も結婚記念に手術受けて女になったから完全女性家族」
「結婚記念に性転換手術?」
「精液は保存してるからちんちんはもう無くてもいいんだって」
「そうなのか?」
「おしるこお姉ちゃんは仕事が忙しいから妊娠とかしてられないというので、今みつまめさんが代理で妊娠中。8月に女の子が生まれる予定です」
「いまいち原理が分からないのだが。しかしもう性別分かってるんだ?」
「もちろん万一男の子が生まれたらすぐに女の子に変えますから」
「どこまでマジなのか分からなくなった」
この話を聞いていたコスモスは
「私も彼に代理妊娠してもらおうかな」
と言っていた。
ほんとにコスモスは妊娠なんかしてる暇が無さそうである。川崎ゆりこは今年赤ちゃんを産むから産休下さいと言っていたが。
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