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■春一(5)
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7月27日(水)。
香川県でインターハイのバスケット競技が始まり、高岡C高校女子バスケット部は準々決勝(7/30)まで進出。ここで優勝候補に敗れて今回はBest8に留まった。
それでもここ数年ではいちばん良い成績であり、やはり先週のH南高校との死闘でみんなレベルアップしたなと矢作先生は思った。
しかしかなりマジで鍛えないとウィンターカップは下手するとH南高校に負けるぞと気を引き締める。(10月まで猛練習確定!)
ところで真珠と邦生は、7月9日に“生解禁”したのだが、ジャンケンすると全部真珠が勝つので、毎晩真珠が男役で邦生が女役になっていた。邦生としては“自分でして”しまうと、ジャンケンに勝っていざという時に立たないと困るのでずっと我慢していた。邦生のは元々とても立ちにくい。恐らく身体が5年半にわたり女性化していた(←過去形ならいいね)後遺症である。
ところが7月27日夕方S市から(人形探しの後)帰ってきた真珠は言った。
「今日は疲れたからぼくが下になるよ。くーにん好きにしていいよ」
「え?ほんと?それ生でやっていいの?」
「もちろんいいよ。私の旦那様」
と言ってキスする。
「やったぁ!」
「ぼく途中で寝ちゃうかもしれないけど、寝てても好きにしてね」
「分かった」
それで、結婚以来初めて!邦生は生で真珠に入れることができたのである!
そもそも立ちにくいので入れられる硬さにするのにやや苦労する。でもこれは真珠も手伝ってくれて何とか挿入に成功!(性交に成功!)
やはり生って凄く刺激が強いなあ、などと思う。付けてるとどうしても感覚が“間接的”な感じになる。
それでしているが、慣れてないこともあり、なかなか逝けない。逝けないと焦り始める。早く逝かなきゃ真珠は自分があまり気持ち良くないのではと心配するかもしれない。などと考えていると性的興奮度が下がり、更に逝けない。
でも頑張るぞ。せっかく生でさせてくれたんだからと思い、邦生は自分のペニスが強制切断される場面を想像する。『やめてー』『いや君にはもう男を辞めてもらう』とか言われてメスを根元に当てられる。そんなこと妄想してたら少し興奮度が上がる(←危険な傾向)。それで10分くらい掛けてやっと逝けた!
やった!初めての膣内射精しちゃったよ。
真珠がギュッと抱きしめてくれた。真珠可愛いなあ。こんな可愛い子が俺の奧さんだなんて、ほんとに素敵だ。そう思って邦生は真珠にディープキスした。
「一休みして2回戦行こう」
「うん」
それで真珠がフェラしてくれる。
「うっ」
「痛い?」
「ううん。大丈夫」
ほんとは射精したばかりで敏感になっているペニスを舐められると結構痛いのだが、折角してくれてるんだからと思い、痛いのは我慢する。真珠はその後、手でしてくれたり、睾丸を握りしめたり(これは痛いというより苦しい)色々してくれる。その内ペニスがまた立った。
「2回戦行けるかな」
「今度はバックで行こうよ」
「うん」
それでバックでする。なんか悪いことしてるみたいで結構興奮する。でもこの形では逝けないので体位を変える。座位でやってみる。密着感が凄いので、とても気分がいい。性的な興奮度はあがるが、やはりこの体勢では逝けない。それで最終的には正常位にして、何とか逝くことができた。
2人は結局4回戦までして、邦生はクタクタになった。
男役って気持ちいいけど疲れるなあ。これ毎日やってたら足腰立たなくなりそう、などと思う。
それで疲れ果ててうとうととしていた時のことである。
0時の時報が鳴る。
と同時に、空中に和服の少女が現れる。
だ、だれ?
「邦生(くにお)、ハッピーバースデイ。誕生日になったから、邪魔な睾丸は除去してやるな」
と言って邦生(ほうせい)の睾丸を掴むと
取っちゃった!
え〜〜〜!?
「これでもう男っぽくなる心配は無いぞ。じゃな」
と言って少女の姿は消えた。
邦生は股間を確認する。
「うっそー!睾丸が無くなってる」
陰嚢も無くなり、ご親切にも?割れ目ちゃんができている。そして女の子の陰核があるべき位置から陰茎がはえているような感じである。
実は大きな陰核だったりして。
真珠が言った。
「姫様。日付を勘違いしている。くーにんの誕生日は来月の28日なのに!」
「今の誰?」
「神様だけど」
「俺どうなるの?」
「うーん。無くなったものは仕方ないんじゃない?睾丸くらい無くてもちゃんと愛してあげるから」
と言って真珠は邦生にキスした。
「もう1回戦行く?」
「睾丸無いと無理〜」
「軟弱な。立つと思えば立つから頑張りなよ」
「そんなぁ」
ということで邦生は誕生日の1ヶ月前に姫様の勘違いで睾丸を取られてしまったのである。それで真珠が自然妊娠するかどうかは、今夜のセックスで受精するかどうかに掛かることになった!ちなみに真珠は先週生理が来たばかりなので、まだまだ排卵予定日までは1週間あり、受精の可能性はとっても低い!
明け方、邦生が放心状態なので真珠は
「どうしたの?」
と声を掛けた。
「俺もうダメかも」
「どうしたのよ?」
「おしっこが凄い後ろのほうから出る」
「見せてみて」
「うん」
それで真珠が邦生の股間を確認すると、陰裂の中、ペニスの付け根より後の通常の女性の位置に新しい尿道口が出来ているのが分かる。陰裂のいちばん奥の所にはヴァギナがある(これは前からある)。
「姫様も親切に。でもこれでおしっこ失敗すること無くなるんじゃない?」
今まではペニスがあるためにおしっこが前に飛び出して便器の外を濡らしてしまう事故が度々起きていたという話だった。しかしここに尿道口があればおしっこは真下に出るので、その手の事故は無くなる。
「俺。女になってしまったかも」
「そんなこと無いよ。ちんちんがあるんだから男だよ(多分)」
「そうかな」
「今夜も“させて”あげるから“性能確認”しようよ」
「うん」
7月29日(金).
H南高校女子バスケット部の公式練習が行われたが、そのあと数人の部員たちが更衣室で話していた。
「ねー、明日金沢に出て古着屋さんとか見ない?」
実は月末でお小遣いをもらい、懐がやや温かい子が多い。
「うちのお母ちゃんが車出してくれると思う」
話していたメンツはふと日和に目を留めた。
「ね、ひよちゃん、明日一緒に金沢に行かない?」
「可愛い服買ってあげるよ」
日和で着せ替え人形遊び?するのが目的である!
「ごめーん、今週末東京に行くー」
「旅行?」
「それがうちの妹が東京の芸能事務所のオーディションに通って」
「え?すごいじゃん」
「それで8月から東京で暮らすから家族で送って行くんだよ」
「へー。どこの事務所?」
「§§ミュージックという所」
「有名どころじゃん」
「アクアちゃんや常滑真音ちゃんの事務所だよね」
「そこのタレント予備軍の信濃町ガールズというのに入るんだよ」
「ああ、アクアちゃんや舞音ちゃんのバックで踊ってる子たちか」
「なんか舞音ちゃん人気で今年は8万人も応募があったらしいね」
と美奈子が言う。
「それに優勝したの?」
「5位だったって」
「全国5位って凄い優秀じゃん」
「東京の寮で暮らすことになるんだよ。そこに今50人くらい住んでるんだって」
「さすが大手だけあってたくさん居るね」
「だから歌手デビューとかは無理だろうけど20歳くらいまで芸能活動するのも楽しいんじゃないかって言ってる。ちゃんと高校にも行かせてもらえるらしいし」
「課外活動みたいなものかもね」
「でも妹さん送って行って、ひよちゃんもスカウトされたりして」
「まさか。スカウトされるのは中学生までみたいだし、そもそもぼく男の子だし」
みんなが顔を見合わせる。
「いや君は女の子にしか見えない」
「そうだ。ひよちゃん生理来た?」
「さすがに生理じゃないと思いますけど、今朝またお股から出血してました。今回は2〜3日前から少しお腹が痛かったから、一昨日くらいからナプキン付けてたんで、パンティ汚さずに済みました」
いや、それが生理だと思うぞ。しかしきれいに1回目の28日後に来たことになる。
その日の夜、邦生と真珠は邦生のペニスの“性能確認”をしてみた。
邦生も睾丸が無くなったのはショックだったが1日経過して少し落ち着いた。おしっこが後ろのほうから出るのは気にしないことにした!
真珠に励まされて「きっと立つ」と自分を元気づけて、2人で協力して刺激すると立った!
「やった!立った!」
「そのままぼくに入れてみて」
「いいの?」
「いいよ。中で出していいよ」
「うん」
それで真珠に入れる。やや不安だったがちゃんと入れることができた。そして腰を動かしていると5分で逝けた。しかも精液は“新尿道口”ではなく、ちゃんとペニスの先から出た。
「これどうなってるんだろ」
「新しい尿道口はおしっこ専用で、おちんちんの先のは精液専用になったのね」
「なんて不思議な」
「でも昨日より速い」
「ごめん。もっと維持したほうが良かった?」
「ううん。速い方がこちらも楽」
「あ、そうかもね」
「でも睾丸が無くてもちゃんと立つことが分かったね」
「安心したぁ。でも睾丸がなくても精液は出るんだなあ」
「今日は普通の精液だね」
「今日(きょう)は?」
「たぶん明日からは精子の入ってない精液になる」
「あはは」
しかし邦生としてはちゃんと立って膣内射精もできたことから、結構男としての自信を回復することができた。
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春一(5)