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■夏の日の想い出・ラブコール(27)

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9月16日(木)からローズ+リリーのアルバム制作は『歯磨き味のイチゴ』に入った。
 
これは政子がイチゴに練乳を掛けるつもりが間違って歯磨き粉を掛けちゃったという話で、公開後「マリちゃんらしい」と言われたエピソードである。
 
この曲を作るに当たっては、色々な“間違い”を友人・知人から募集した。実に様々ななエピソードが集まってきた。
 
「卵を割って、うっかり中身の方を捨てちゃった」
「それ私もやっちゃったことある」
「主婦の家事ミス1位という説もある」
「みんなやってんのか」
「なんか喪失感が大きいよね」
 
「ごはんチンして納豆かけて食べるつもりが、納豆をチンしちゃった」
 
「納豆はチンしても問題無いと思うよ。御飯をあらためてチンすればいい」
「うん。それで何とか食べられた」
「納豆に醤油かけるつもりがソース掛けちゃったことある」
「醤油とソースは間違えないように違う形の容器に入れるの推奨」
 
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「お菓子作ってて砂糖と塩を間違えた」
「砂糖と塩は間違えないように違う形の容器に入れるの推奨」
 
「調味料の容器を同じシリーズで揃えるとキッチンが美しいけど、間違いを誘発するよね」
 
「カップ焼きそばのソースを掛けてからお湯を入れた」
「それみんな1度はやってる」
「特に粉末ソースは間違えやすい」
「仕方ないからウスターソース掛けて食べた」
「私は中濃ソース掛けた」
「そちらがいいかも」
 
「タンブラーにコーヒーの粉入れてからお湯を注いだつもりが、カップに注いでみると、お湯だけ出て来た」
 
「疲れてるとやりがち」
「お湯は捨てて、もう一度作るしかない」
「タンブラーを洗ったんだと思うしかない」
 
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「カレーはできたけど、御飯のスイッチ入ってなかった」
「ようかい体操第二だ!」
「それ多分主婦の家事ミス5位以内には入ってると思う」
「冷凍御飯かサトウのごはんがあれば、それをチンするか」
 
「私の友だちは髪にヘアスプレーと間違って、撥水スプレー掛けちゃったことがあるらしい」
「それは辛い」
「2ヶ月くらい、シャンプーができなかったらしい」
「でも汚れも付かなかったりして」
「2ヶ月って、つまり髪が伸びてきて、入れ替わってきたのでは?」
 
「白い靴に黒い靴クリーム縫っちゃったことがある」
「もうそれは黒い靴に改造するしかない」
 
「色落ちする服と白い服を一緒に洗濯機で洗っちゃった」
「それはそういう色の服と思うしかない」
 
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「去勢手術受けに行ったら、患者の取り違えで性転換手術されちゃった」
「はあ?」
「マジ?」
「それはもう女として生きていくしかない」
「ある意味、親切すぎる医者かも知れない」
 
さすがにこの話は歌詞には取り込んでいない!
 

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「仲介してくれる会社にFAXすべき見積書を間違って顧客に直接送ったことある」
「それやばくない?」
「仕方ないから、その値段で顧客に出して、こちらは本来の見積額より安い値段で引き受けるはめになった」
「減給ものという気がする」
「ボーナス半額にされた。実際の損失には遙かに及ばないけど」
「まあ半分で済んで良かった」
 
「間違っている書類を処分するつもりが修正済みで部長のハンコまでもらった方をシュレッダーしちゃった」
 
「ああ、何か疲れるよね。そういうの」
「部長には再度ハンコをもらうしか」
 
「保存先に追加コピーしなきゃいけないのを間違ってスマートコピー掛けちゃった」
「それ保存していたファイルが消えてしまうのでは?」
「復旧ソフトにかけてみたけど、復活できなかった。諦める以外なかった」
「ご愁傷様」
 
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この歌に関しては、公開後ファンの方から「こんな失敗もした」という声がたくさん寄せられ、後に“増補版”を出すことになった曲である。
 

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今回はこれらの失敗を演じてくれたのは。ローザ+リリンである!
 
私とマリでやりたかったのだが、どうしても時間が取れないので、打診してみたら「いいよ」と言って、体当たりの演技をしてくれた。全部撮影するのに3日かかったらしい。
 
むろん、撥水スプレーを掛けたのは、自毛ではなく、ウィッグである!
 
「性転換手術の取り違えというのも演技しようか?。ケイナが間違って手術されちゃうとか」
「それ本当に手術しないよね?」
とケイナが不安そうな顔で訊く。
 
念のため八雲真友子課長に照会してみたが「それはさすがにやめようよ」と言っていたので、やはりやめておくことにした。
 

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性転換手術の取り違えというのは、実際にイタリアで起きたのが報道されたことがある。
 
豊胸手術を受けるはずだった女性が間違われて男に性転換された。胸が大きくなるどころか平らになっていて、股間におぞましいものがあるのにショックを受けたと報道では書かれていた。その後のことは聞いてないが、多分逆性転換手術して胸は豊胸し、男性器は除去して女性器を再形成したと思う。しかしいったん除去した卵巣は再度埋め込んでも生殖能力は回復しないと思う。女性ホルモンの分泌はできるかも知れないが卵子育成は絶望的。膣は膣口を閉じただけだったならそれを開ければ性交能力に関しては機能回復した可能性がある。
 
長岡ひろしの漫画「チューリップほしい」とか、デイヴィッド・トーマスの小説「彼が彼女になったわけ」はこの患者取り違えで性転換手術されちゃったというネタで書かれた作品である。
 
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「チューリップほしい」は包茎手術のはずが性転換される。女として生きていこうとするが挫折。恋人(女性)に励まされて、ペニスが無いことは気にせず、自分は“心は男”なのだから、男として生きていこうと再決断。豊胸で埋め込んだシリコンは除去し、彼女と(男女の)夫婦になり、男性としての生活に復帰する。
 
「彼が彼女になったわけ」(原題:Girl)では抜歯手術のはずが性転換されてしまった。損害賠償を求める裁判を起こすが、病院側の弁護士は、女になったことは何も損害ではない。女になったのは、むしろ良いことなので、“損害”を賠償する必要は無いと言い出す。アメリカならありそうな話だと思ったのだが、David Thomasはイギリス人である。
 
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1959年生まれで The Daily Mail (日本で言えば東スポのような新聞)などで働き、この作品(1995)が処女作である。だからこの小説は東スポ的なノリの作品なのだと思う。その後、Tom Cain(トム・ケーン)というペンネームで「黒衣の処刑人」 (The Accident Man)に始まる、Samuel Carver(サミュエル・カーバー)シリーズを書いて人気作家となった。
 

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9月20日(月)に発表された売上統計で、舞音の『赤巻きスカート、青巻きスカート、黄巻きスカート』は110万枚に達して6枚目のミリオンとなった。
 
先日ラピスラズリが4枚目のミリオンを出して舞音に1枚差と迫った形になっていたが、このミリオンで2枚差となり、ラピスラズリを突き放した。
 
アルバム『くろ招き猫』も56万枚に到達して2枚目のダブルプラチナとなった。
 

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ローズ+リリーは、9月23日から『Burning Snow(燃える雪)』に取りかかる。
 
この曲は以前『君に届け』のc/w曲として収録したものだが、雪が燃えるという不思議な現象(実際に“燃える雪”を千里所有の工場で撮影させてもらった。常温で凍結する化学物質を実験槽の上から雪のように降らせ、それに点火して燃やしてしまうのである。当時この映像自体、物凄く話題になった。真似する人が出ると危険なので、どういう化学物質を使ったかは非公開)に合わせて、電子音をバリバリ使ったアレンジにしている。
 
しかしこのアレンジがマリにはお気に召さなかったのである。マリのイメージとしては、この曲はもっと静かで淡々とした情景を描いたものであってほしいというのがあった。
 
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それで今回アコスティック楽器で録り直すことにしたのである。テンポは以前のものより少しアップテンポにする。
 
また、この曲にはアマビエに登場して欲しいという希望があり、忙しい所申し訳なかったのだが、常滑舞音ちゃんに1時間だけ時間を取ってもらい、アマビエのコスプレをしてもらって、MVの先頭とラストに入れている(彼女のコスプレ衣装はほぼ全て保管されている:実は女子寮8Fの空き部屋2つに入れられている)。今回のローズ+リリーのアルバムで舞音ちゃん唯一の登場シーンとなった。
 
MVとしては、前回も使用した工場で撮影した“燃えあがる雪”の映像はそのまま使うし、雲が尾流している映像も使用している。これは意味が分からなかった人もあったようだが、尾流(びりゅう)というのは、雲を構成している氷の粒が、落下してくる途中で蒸発してしまったものである(蒸発せずに地上に到達したら雪になる)。尾流はまさに「燃える雪」なのである。
 
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また札幌の街並みの、同じ場所で冬に撮った映像と春に撮った映像を使用している。強い雪が消えてしまった様子を表している。
 

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楽器構成としては、近藤さん・鷹野さんともにアコスティック・キターを弾くが鷹野さんは低音を担当している。酒向さんのドラムスはお休みである。月丘さんはマリンバ、詩津紅と美野里が各々別のグランドピアノを弾いている。
 
ピアノはどちらもスタインウェイだが、美野里がコンサートグランド、詩津紅がパーラーグランドなので、耳のいい人には2種類のビアノが使われていることが分かると思う(私には分からないが!)。ピアノは両方の楽器が揃っているあけぼのテレビのスタジオ(バレエ公演などもする12スタジオ)で別録りしている。
 
七星さんと詩津紅には女子寮に来て木管収録にも参加してもらった。七星と風花がフルートの二重奏、詩津紅と美津穂がクラリネット二重奏である。
 
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なお女子寮の木管やコーラスを録音しているスタジオは、8畳くらいのフロアの背景に1畳サイズの個室が並んでおり、各演奏者はその個室で演奏するようにして、演奏中、お互いの吐息が混じらないようにしている。各個室は各々その部屋のみで換気がなされている(床が木製グレーチングで吸気され、天井から新鮮な空気が入ってくる)。2020年5月に数百万掛けて改造した施設である。
 
“ガラスの家”の個室は、女子寮やあけぼのテレビに設置したこの手の施設をモデルにしている。
 

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七星さんは
「私、女子寮の敷地に入っていいのかな」
などと言っていたが、
「大丈夫です。ちゃんと女に見えます」
と言っておいた。
 
ゆまは8割くらい男と思われる(ラッキープロッサムでもレッドブロッサムでも、いつも軍服風の衣裳を着ているし短髪なので、マジ男性と思っている人も多いと思う)が、七星さんはたぶん7割の人が女性と思うと思う。でもたまに近藤さんとは同性婚だと思っている人もいる!(本人は「赤ちゃんまだなの?と言われなくて楽チン」などと言っている)
 
なお、フルートは七星さんも風花もムラマツの総銀フルート (DS Ag925)を使用している。七星さんはライブでは純金フルート(サマーガールズ出版から貸与しているもの)を吹いているが、今回は風花とのデュエットなのでパワーを揃えるためにサブ楽器のDS(自己所有)を持って来た。
 
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クラリネットは、詩津紅はセルマー(Selmer Privilege)、美津穂はヤマハ (Yamaha YCL-SEVmaster) である。
 

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この曲には金管は入れず、ヴァイオリンの四重奏を入れたので、また真知子の家に、生方芳雄・荒井路代の2人に来てもらい、録音している。
 
以上の音に、あまめ・夢夜のコーラスを入れている。
 

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『Burning Snow』は9月末までに完成したが、ここまでで、まだ10曲しか完成していない。今回のアルバムには14曲入れる予定であった。私たちは制作日程を10月まで延長することにした。
 
スターキッズは問題無い。金管の宮本・香月も
「10月までかかる気がしたから、予定は入れてない」
という事だったので、そのままお願いした。
 
ヴァイオリンの2人は予定は入っているが、限られた日数なら対応できるということだったので、空いた時間を使って作業してもらうことにした。
 
コーラスの2人は「予定を入れてるからダメ」とコスモスに言われたので(実際10月は八犬伝の撮影をするのでみんな忙しい)、新人の、薬王みなみ・鈴原さくらに交替することになった(制作のある日はさくらがシャトルバスで女子寮に来る)。それで残り2曲はコーラスだけが変わることになったのである。
 
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夏の日の想い出・ラブコール(27)

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