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■夏の日の想い出・ラブコール(26)

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ローズ+リリーのアルバムは9月9日(木)から、アクアにもらった『イヤリングのラブレター』の制作に入った。この曲は、ワンティスに敬意を表し、電気楽器で演奏している。
 
この曲には木管・弦楽器は入れず、金管を入れる。それで比較的ワンティスに近いサウンドになる。月丘さんにはヴィヴラフォンではなくマリンバを入れてもらった(*2).
 
(*2)この系統の楽器の名称の整理
 
シロフォン(Xylophone) 木琴
英語では“ザイロフォン”という。“シロフォン”が何語かは不明(シロフォノならイタリア語)。
 
マリンバ(Marimba) 共鳴管付きの木琴
但しシロフォンでも一部の板の下に共鳴管が付いているものもある。
 
グロッケンシュピール(Glockenspiel) 鉄琴
この言葉はドイツ語で、フランス語ならカリヨン、英語ならオーケストラ・ベル。但し“カリヨン”といえば教会などにある多数の鐘を打つタイプのものを言うことが多い。ドイツのゾノア社はメタルフォンという名称で販売している。なお“鉄琴”とは言うが、実際には楽器により様々な金属が使用されており、アルミ製も多い。
 
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雨宮先生は金(gold)製のグロッケンシュピール(2オクターブ)を所有しておられる。特注品で1億円したらしいが、多分7割くらいが材料費だろうと、おっしゃっていた。
 
ヴィブラフォン(Vibraphone) 回転羽根付き共鳴管がある鉄琴。
回転羽根の影響で音が揺れるのが特徴。略称Vibes(ヴァイブズ)。ポピュラー・ミュージックではジャズやロックを含めて、ひじょうに利用頻度が高い。
 
今年2月に亡くなったチック・コリアの演奏などは名人芸だった。
 
月丘はライブでこの4台(シロフォン・マリンバ・グロッケンシュピール・ヴィブラフォン)を並べ、移動しながら演奏したことがある。
 
リソフォン(Lithophone) 石琴
石を並べて、木琴や鉄琴と同様に演奏できるようにしたもの。国内で出回っているリソフォンの多くはドミソド程度のおもちゃに近いが、サマーガールズ出版は2オクターブ25鍵のサヌカイト製リソフォンを1点(純正律)所有している。他には蘭若アスカが勤めている大学にも同様に2オクターブのものが1点(平均律)あるし、実は雨宮先生も1点(平均律)所有している。3点とも香川県のある工房で作られたものである。恐らく国内にはこの3つを含めて数点しか無いものと思う。
 
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ベルリラ (bell lyra) マーチングバンドで使用する、縦に持って片手で演奏する鉄琴
 
マーチングベル (Marching bells) 同じくマーチングバンドで使用するがネックストラップを使い、横に寝せて抱え、普通の鉄琴と同じように両手で演奏できる楽器。最近ベルリラの代わりによく使われるようになってきた。
 
鍵盤付きグロッケンシュピール (Keyboard glockenspiel) 鍵盤楽器の形をしているが中身は鉄琴。チェレスタと演奏法・音色が似ており、しばしばお互いに代用される。
 

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『イヤリングのラブレター』のMVは若い子たちのバンドに登場してもらった。
 
忙しい所申し訳無かったのだが、ちょうどアルバム制作が終わり、ライブも終えたばかりの“招き猫”(常滑舞音のバックバンド)のメンツに登場してもらった(8月24日)。実は§§ミュージックの歌手の専属バンドで男子メンバーがいるのは、このバンドのみなのである。
 
このバンドは全員“戸籍上は”男子であるが、ベースの平田留美は女にしか見えないし、ギターの木下宏紀は、たぶん8割くらいの人が女の子だと思うと思う。実際男女2人ずつのパンドと思っている人も多いし、更には「ルーシーちゃんとツバサちゃんが恋人で、篠原君とヒロちゃんが恋人ですか?」などという質問がよく来て、木下君などは笑っている(*3).
 
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ここにコーラスの女子2名に入ってもらう。この曲では年齢が上の子を使うことにし、フラワーサンシャインの桜井真理子と安原祥子にコーラスを演じてもらった。
 
(*3)翼は「ボクできたら女の人と結婚したいです」と言っていたが、女性から異性として意識されないタイプなので、なかなか難しいかも。多くの女性が彼をゲイかMTFと思ってしまうよう(その区別のついてない人も多い)だが、本人は「僕はノーマルです」と言っている。もっとも彼は既に女性に対して不感症になっている。
 
木下君と篠原君は元々仲が良いので「ラブラブ関係ですか?」という質問は昔からよくあったが、篠原君は「僕はできたら男の子と結婚したいから」と答えている!(篠原君は木下君をMTFなのだろうと思っているようたが、実は木下君のセクシャリティは謎である)
 
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このバンドの演奏シーンが色々なシチュエーションで流れるのだが、桜井真理子が着けているイヤリングが毎回違う。
 
街頭演奏(に見せて実は川崎市のオープンセット)では青いイルカのイヤリング、ライブハウスの演奏(実際はあけぼのテレビのスタジオ)では赤いサンタのイヤリング、ステージ演奏(深川アリーナ使用)では、黄色い犬のイヤリング、録音スタジオ内での演奏(実際に大田区サテライト内の録音スタジオ)では白黒パンダのイヤリング、放送局での演奏(本当にΛΛテレビの放送スタジオ)では銀色のキリンのイヤリング。そして最後に野外ステージでの演奏(実際は郷愁村に1日で作った野外ステージ:その跡地にガラスの家を建てた)では金色の猫のイヤリング。
 
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そしてこの金色のイヤリングをした桜井真理子と篠原倉光が手をつないで歩いたり川縁に座って楽しそうに話したり、ドライブデート(免許を持っている真理子が運転している:車は千里所有のゴルフ・カブリオレ)している所などが映る。
 
そのデートしている真理子の耳に金色のイヤリングが光っているのを映して、MVは終了する。それで金色のイヤリングがデートOKのサインであったことが分かる仕組みである。
 

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「ところでクラちゃんの手って触っても男の子の手の感触じゃないよね」
などと撮影が終わった後で、真理子は言っていた。
 
「そうだっけ?」
「例えば湯元君(♪♪ハウスの高校生タレント。湯元信康)の手とかとは全く違う。木下君の手ほどではないけど、凄く柔らかい。女の子でもこのくらいの手の子はいる」
 
「僕、わりと脂肪が多くて筋肉少ないし」
「そのせいかなあ。女性ホルモンとか飲んでるんだっけ?」
「僕は女の子になりたい気持ちはないから、そんなものは飲まない」
「そうだろうね。でもクラちゃんって、男役なの?女役なの?」
「ごめん。ノーコメントで」
「うんうん。変なこと訊いてごめんね」
 
(“男の娘”には関心が無い様子から、きっと女役だろうと、女子寮のメンツからは推測されている)
 
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9月15日(水).
 
原町カペラのシングル『昨日はごめんね/湖の伝説(lake ver)』が発売された。
 
カペラは7月21日にシングルを出したばかりで、カペラのクラスで2ヶ月も経たない内に次のシングルを出すのは異例だが、今回は先月発売したアルバムが好評だったのを受けたものである。アルバムの中から特に評価の高かった『湖の伝説』に、花園光紀さんの新曲『昨日はごめんね』をカップリングしたものである(両A面)。
 
録音は、花咲ロンドの指導で再度録り直しているので "remix"ではなく、"lake version"と称した。伴奏は、高崎ひろかのバックバンド・ナイスエンジェルズ(たまたま空いてた)に演奏してもらっている。
 
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(手順:“ロンドが”自分でキーボードの弾き語りで歌う→その録音を聴きながらナイスエンジェルズが伴奏を作る→更に信濃町バンドのヴァイオリン奏者にヴァイオリンの音を乗せてもらう→完成した伴奏に合わせてカペラが歌う)
 
カペラの歌唱についてロンドは特に表現面でかなりの注文を付けたので、この2曲の録音に4日掛けている。それだけ時間を掛けただけあって、とても完成度の高いシングルに仕上がっていた。
 
カペラは
「こんなにしっかり指導されたのはデビュー曲以来」
などと言っていた。
 

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アルバムが好評だったのを背景に発売されたので、かなり評判になり、ラジオ番組でも掛けてもらい、テレビの歌番組にも呼ばれて(「歌番組なんて出るの2年ぶりです」と言って、司会者さんから「また来てね」と言われ泣いていた)更に売れて、10/11発表の売上統計で11万枚に到達。カペラにとって初めてのゴールドディスクとなった。
 
「ゴールドディスクなんて夢みたいです。ファンの皆様、ありがとうございます」
とカペラは涙を流して喜んでいた。
 
この曲でカペラに興味を持った人が、このシングルの前に出た7/21発売の『交差点/難破船』も買ってみて
「これは酷い。適当に作ったシングルと丁寧に作ったシングルの差が明白」
などとネットに書いていた。
 
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コスモスはこの『交差点/難破船』を全回収した!(それ以前のシングルは既に委託販売期間が終わって全返品されている)
 
そして新たにやはりロンドの指導で再度歌わせ、新たに作ってもらった松本花子作品『協奏曲』とカップリングして『協奏曲/交差点/難破船』として再発売するとともに、旧版をお持ちの方は新版と無償交換します!などとやった。
 
すると、過去に購入されていた約1500枚の内、1000枚くらいが交換された!(多分残りの500枚は既に捨てられてるとロンドは推測した)
 
そしてこの改訂版が7万枚も売れたのである。
 
「私デビュー曲だって2万枚しか売れてないのに」
とカペラは戸惑うように、また泣いて喜んでいた。
 
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なお『協奏曲』は信濃町アンサンブルの演奏にカペラの歌を乗せたもので、本当に協奏曲の形式で演奏されている(声楽協奏曲はたとえばグリエールなどが書いており、クラシックにも存在する)。
 

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『交差点』と『難破船』を旧版・新版と聴き比べて、
「同じ人が歌ったもので、短期間でこんなに変わるとは」
とネットに書き込んでいた人も複数居た。だいたいみんな同じことを指摘している。
 
・旧版はほとんど歌い込みをせずに録音している。
 
・恐らくほとんど指導されていない。(実際カペラは誰の付き添いも無く、ひとりでスタジオに行き、渡されたMIDI音源を聴きながら歌って録音してもらっている。今回はロンドがかなり熱心に指導した)
 
・旧版の伴奏は恐らくオート。新版はちゃんと人間が伴奏譜を書いている。(不正解!新版の伴奏譜作成は松本花子!編曲料だけで20万円払っている。但し生バンドが演奏している。旧版は確かにCubaseのオートでMIDI音源)
 
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しかしカペラやポルカはまだ曲をもらえるだけマシで、完全に忘れられている、リセエンヌ・ドオや大崎志乃舞などもいる!
 
なお、リセエンヌ・ドオと大崎志乃舞のマネージャーが事実上不在になっている問題で、コスモスは、信濃町ガールズ担当の広橋窓佳を暫定的に兼任で担当させることにした。それで村上麗子は、完全に常滑舞音の専任になる。
 

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