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■夏の日の想い出・ラブコール(5)

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(C) Eriko Kawaguchi 2021-08-27
 
「金メダル取ったと金玉取ったって似てない?」
と唐突に政子が言うので、私は頭を抱えた。
 
妃美貴が吹き出している。
 
「女の子が“金玉”とか言っちゃいけません」
「じゃ何て言うの?ふぐり?」
「ふぐりは正確には陰嚢だと思う。そもそもなんで唐突に」
 
「いや、スポーツ選手は金メダル取りたいだろうけど、男の娘は金玉取りたいだろうなと思ったんだけどさ」
「けど?」
 
「“金メダル取る”の“取る”はよそから自分の所に持ってくるという意味なのに“金玉取る”の“取る”は自分の所からよそに持って行くことじゃん。まるで逆の意味なのに、なぜ同じ言葉を使うんだろうと思ったのよ」
 
少しまともな話になった!
 
確かに詩人ならではの疑問かも知れない。
 
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「国語学者さんの意見を聞きたいけど“取る”という言葉の原義は“手で移動する”という意味だと思う」
 
「なるほどー」
 
「恐らく“物を手に取る”とか“着物の褄(つま)を取る”みたいなのがオリジナルの用法かも。“料理を小皿に取る”とか“おやつを半分取っておく”みたいなのもわりとニュートラルな使い方に近い。“手で移動する”というのが本義だとすると、移動によって、自分のそばに来る場合も、自分から離れていく場合も発生するよね」
 
「それはわりと当たってるかもという気がする」
 
「ひょっとしたら、この“取る”だけで本を一冊書けるかも」
 
「なるほどー」
と言って、政子はしばらく考えていたが、唐突に発言した。
 
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「金メダルと金目鯛って凄く似てるね」
 
「はぁ!?」
 

『青空高校の午後』という番組は、その名前の私立高校の日常を描いたドラマで2011年に始まっている。
 
基本的に明確な主役はいないが、当初の中心人物のひとりが谷崎聡子(当時高3)であった。だいたい数人の“売れ掛かっている”アイドルを中心に、まだ売れてないアイドルや女優、子役出身者、毎年1度行われるオーディションの合格者などで出演者は構成されている。
 
主要なメンツは生徒名があるが、多くの生徒には無くて台本上は生徒1、生徒2などとなっている。セリフも無い子は単に“生徒”になっているが、番号もない生徒から番号付き(セリフあり)の生徒に昇格したり、注目されると番号だけの生徒から、生徒名のある生徒に“出世”する子もいる。また売れるようになると多くはスケジュール上の問題で番組を卒業して行くが、出なくなることについて特に説明はされない。またいつの間にか新しい生徒が入ってきているが、それについても特に説明はされない(年度途中の欠員をオーディション合格者で埋めるので、オーディションに合格した子は最悪1年近く出演できるまで待つ場合もある)。
 
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それで生徒はずっと入れ替わっていくものの、ドラマとしてはもう10年ほど続いている。中高生世代には人気があるし、このドラマを見ていた視聴者は自身が高校を卒業した後も、20代くらいの内は見続ける傾向がある。出演者たちも同時期に共演した子たちとは、本当の同級生に近い感覚でずっと交流が続いたりする。
 
『中学生日記』の高校版と言われたこともあるが、こちらはエンタテインメントに徹しているので、あまり深刻な問題が起きることはなく、むしろお笑いに近いテイストである。問題に対して「そんな馬鹿な」という感じの解決が行われることもよくある。
 
いじめをしていた不良っぽい雰囲気の男の子が、学校に侵入したテロリストを殴り倒して事件を解決し、ヒーローとなったことから、みんなから頼りにされ、結果的にいい人になっちゃって、むしろいじめている奴を戒めるようになったというのもあった。
 
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また、性同一性障害の生徒の制服問題で、校長に女装趣味を覚えさせて容認させたなんてのもあった!この校長役の人はその後も何度も女装させられた。
 

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柴田数紀(その時点ではまだ芸名が無かった)は、5月に東京に出て来て信濃町ガールズに入った直後、知り合いのディレクターさんから声を掛けられ
 
「詩恩ちゃんの妹さん、東京に出て来たの?だったら『青空高校の午後』に出てよ」
と言われこの番組に“女生徒5”という役で出ることになった(5番の子が人気が出て生徒名が付き、たまたまこの番号が空いていた)。
 
「女生徒なんだ?」
と私は驚いたのだが
 
「台本渡されたらそういう役でした」
と本人は言っていた(ディレクターから「妹さん」と呼ばれたことは言ってない)。
 
まあいつも松梨詩恩の吹き替えで女の子の衣装つけてるしね、と私は思った。本人が特に嫌でないのなら、性別はどちらでもいいだろう。
 
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柴田数紀の結果的にデビュー作になったのだが、その話を聞いた花ちゃんは
「女生徒役でデビューなら、ホームページ上の性別は女の子にしておこう」
と言って、水森ビーナという名前が決まってすぐ、§§ミュージックのサイトのアーティスト紹介のページで彼を
 
水森ビーナ 本名柴田数紀 ♀ 2005.05.20 帯広市出身
 
と掲載しちゃった!
 
「女の子ってことにしちゃうの?」
「この子きっと女役のオファーしか無いですよ。テレビ局の人達、みんなこの子は女の子だと思ってますから」
と花ちゃんは言っていた。
 
今はまだ中性的っぽい感じだけど、男っぽくなってきたらどうするんだ?と私は心配した。
 
しかし結局仕事にはいつも女の子の格好で行っているようだったし、6月に入ると学校にも女子制服で通学するようになったと聞き、元々女の子になりたかったのかな?と私も思った。声変わりはしているという話だったのだが、彼の声を聞いていると、充分女の子にも聞こえる気がするし、ひょっとして去勢しているのかもという気もした。
 
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私やコスモスと話す時は男の子の声にも聞こえる声の高さで話しているが、『青空高校の午後』では女の子の声の高さで話している。かなり広い声域を持つようだ。実際、5月のアクアのライブで前日にアクアのリハーサル役をしたが、アクアの声域がほぼ出ていたので、凄いと思った。
 

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しかし彼(ひょっとして彼女?)のスケジュールがかなり混んできたこともあり、短期間になってしまったが、7月中旬の撮影分まででこの番組は降板させてもらうことになった。6月上旬からは『シンドルバッド』の撮影が始まり、わりと重要な役どころニャンドル役で出ているので、ドラマ2つの掛け持ちが大変というのもあった。
 
『シンドルバッド』の撮影は8月までだが、その後、9月上旬には2時間ドラマ『青い鳥』でミチル役をする。
 
(チルチルは『シンドルバッド』でシンデレラを演じた恋珠ルビー。この配役、性別がおかしくないか?)
 
10月は§§ミュージックの自主制作ドラマ『八犬伝』で犬川壮助を演じることになっている。どうも彼の俳優(女優?)としてのスケジュールも立て込んできているようだ。
 
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『ラブコール』の制作は『白い雪・愛のテーマ』から始めた。
 
この曲はアクアに渡した『白い恋の物語』と同じ世界観で作られており、姉妹曲のようなものである。もっとも、アクアに渡したのは私自身が書いた詩(クレジットはマリ&ケイ)で、こちらは実は、和泉に書いてもらったものである。
 
「なんで私がローズ+リリーに協力しないといけないのよ」
と和泉は文句を言っていたが、青葉も千里もオリンピック前で時間が取れないし、マリはまだ出産後調子が戻ってないから頼むと言って、お願いした。
 
(マリが詩作の調子を取り戻すのは再度宮古島に行った後の2023年5月である)
 
しかし和泉が書いた詩だけあって、それを見たマリも
「この詩は文句の付けようが無い」
と言っていた。(変名の“甲斐流星”名義を使用している)
 
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この曲では金管は使用しておらず、宮本さんたちはお休みとなった。
 
スターキッズもアコスティック楽器で演奏している。
 

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アクアの『白い恋の物語』では
 
・白雪姫がアクアで王子は西宮ネオン
・白雪姫は白鳥リズムで王子がアクア
 
という2通りの配役でPVを撮ったのだが、私たちは12月に出したアルバム『ホームワーク』内の『学芸会の打ち合わせ』の続きをすることにした。
 
この曲のPVでは学芸会で『白雪姫』が上演されることになり、次のように配役が決められた。
 
白雪姫:直江ヒカル
母親:木下宏紀
王子:七尾ロマン
猟師:今川容子
 
木下宏紀は舞音のバックバンド“招き猫”のリーダーに就任したので多忙である。そこでここだけ配役を変えた。
 
白雪姫:直江ヒカル
母親:夢島きらら
王子:七尾ロマン
猟師:今川容子
 
その他の配役↓
王様:坂田由里
鏡:左蔵真未(黒子みたいな衣装で顔が分からん!)
小人:青木由衣子・太田芳絵・斎藤恵梨香・箱崎マイコ・豊科リエナ・ 大仙イリヤ・鹿野カリナ
王子の侍従;リセエンヌ・ドオ
 
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この配役で白雪姫っぽい場面をいくつか撮影したが、白雪姫役の直江ヒカルと王子役の七尾ロマンは同じ高校に毎日一緒に同じ車で通っており、元々仲が良いので、かなり良い雰囲気の白雪姫と王子に仕上がっていた。
 
なお前回撮影した時は直江ヒカルは男子寮から男子制服で公立中学に通っていたが、現在は女子寮から女子制服で私立高校に通っている!
 

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前回出てなくて今回参加となった夢島きらら(ゆりこの推薦)は女役をするのを恥ずかしがっていたが、
 
「君、女の子になりたいんでしょ?女の子の格好で人前に出るのに慣れなきゃ」
と言って、やらせた。彼はあまり女装姿を見ていなかったのだかクローゼットだったらしい。それで王妃の服を着せてお化粧もすると
 
「一応女に見えるね」
などと言われる状態になった。まあこんなおばちゃんは居るかもという雰囲気である(王妃役としてはそれで多分良い)。
 
直江ヒカルは昨年の『ホームワーク』のPVを撮った頃はまだ男の子だったのだが(但し睾丸は中1で除去したらしい)、どうも2月か3月くらいに性転換手術を受けてしまったようで(*1)、物凄く女らしくなっていた。それでマリは『ホームワーク』で白雪姫を演じた子であることに気付かなかったようである。
 
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「男の子が白雪姫を演じるのでないのは残念だけど、この子可愛いね」
などと言っていた。
 
(*1)女子寮の子たちが仕掛けた隠しカメラで、彼女にペニスが付いてないことを4月の入寮時点で確認されていたようである。つまり彼は、性転換してしまったので女子寮に移動する気になったのであろう。元々直江兄弟(現在は姉妹)の両親は2人を女の子にしてあげたいと思っていたようで、本人たちの希望を認めて家の中では常時女装でいることを許し、小4の頃から女性ホルモンも飲ませていたようである。
 
妹も6月からは女子制服で中学に通うようになっている。胸が発達しすぎて男子制服を着られなくなったことから、お医者さんの診断書も得て女子生徒として女子制服での通学が認められたと聞いた(診断書もらいに行った時あまりに完璧に女の子なのでFTMと誤解されて「普通の女性であり性同一性障害ではない」と言われたとか!?)。姉のほうは入学前に校長と面談して女子生徒として入学することが認められたらしい。ヒカルのクラスにはもうひとりMTFの生徒がいて気楽だと彼女は言っていた。
 
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しかしヒカルが女の子になって女子寮に移動したことから、男子寮には男の子(男の娘?)を女の子に改造する“虹色の部屋”があるらしいとか男子寮では毎日の食事に女性ホルモンが混ぜてあるらしい、などという噂が、女子寮の住人達の間で広まっていた!
 

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なお、信濃町ガールズたちの演技の他、私が王妃、マリが白雪姫を演じて、2人が剣で戦い、当然のことながら私が負けて倒れる映像も入っている!
 

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「だけどアクアに白雪姫をさせたいなあ」
「なんでまた。それにアクアは女役は基本的にしないよ」
「でもシンデレラを演じたじゃん」
 
(アクア主演『シンデレラ』は5/11-18に撮影され、6月5日に放送された。マリは録画しておいて最近毎日のように熱心に見ている)
 
「あれは元々主役を演じる予定だったラピスラズリが濃厚接触者として隔離されて撮影に間に合わなくなったから、仕方なくアクアが演じたんだよ。ラピスラズリ以上に人気のある人が代役しないと視聴率取れないからね」
 
「でもシンデレラができて、オデットができるんだから、眠り姫や白雪姫もできるよね」
 
「眠り姫ってあまり演技力必要無い気がする。アクア使うのはもったいない」
「確かにあまり出番は無いかもね。そうだ、白雪姫こそ、アクアにピッタリと思わない?」
 
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「アクアは受けないよ」
 
「そこを何とか。例えば主役の子が乗った飛行機がハイジャックに遭って、撮影に間に合わないとか」
 
「あまり変なこと言わないで。本当に起きたら困るから」
 
「そうだ。男女両役なら受けるんでしょ?だったら、白雪姫と鏡の二役とかは?」
「鏡って男なんだっけ?」
 

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夏の日の想い出・ラブコール(5)

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