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■夏の日の想い出・ラブコール(6)
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時間索引 #
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私は千里に頼み、7月上旬、政子、妃美貴、風花、詩津紅を含むスターキッズ、宮本さんと香月さん、鈴木真知子と伊藤ソナタ、更には録音作業をしている、有咲・桃子にまで、BioNTech製(*2)の (m-RNA type) COVID-19 ワクチンを接種してもらった。2度目の接種は3週間おいてからおこなう。
なお、鈴鹿あまめ・長浜夢夜は4月の段階で既に接種済みであるし、上野美津穂は昨年の内に接種済みである!(念のため5月に3度目の接種をしている。コスモスやアクアなども同様)
(*2) BioNTech製ワクチンは日本ではなぜかファイザー製と呼ばれている。Pfizerはこのワクチンの開発に協力しただけである。このワクチンはBioNTechのひとりの技術者の画期的な発想から生まれた。モデルナ製のワクチンもBioNTechと同等の作り方(m-RNA)なので両者には基本的には大きな性能の差は無いはず。BioNTechのワクチンはデルタ型変異ウィルスにも効果があるとされている。
川崎市の“ロミオとジュリエット”撮影用のオープンセット“大広間”に設置されていた“ポジティブオルガン”(小型のパイプオルガン)が、郷愁村のホテル昭和玄関ロビーに移設され、7月2日(金)お披露目された。
お披露目の演奏をしたのは、このオルガンの常任演奏者に就任した高山美優である。ネットを通して全国(全世界)に発信された。あけぼのテレビ・ΛΛテレビなどでも放送された。
高山美優は旧姓高木で、実は私のエレクトーン教室の元クラスメイトである。一時期スーパー・ピンク・シロップ(略称SPS)というバンドを組んでいた。当時は何曲かのヒット曲を出し、各種の音楽賞にもノミネートされたりしていたが、2015年に解散。美優はその後、スタジオ・ミュージシャンなどをしていたが、2017年に塾の先生と結婚し、さいたま市内に住むことになった。
最近は年賀状のやりとりだけになっていたのだが、2017,2019年に赤ちゃんが生まれたということ。昨年、夫が熊谷校に転任になり、熊谷市内のマンションに引っ越したというのまでは聞いていた。
それが今回オルガン奏者に採用されたのは、実は彼女はスターキッズ・フレンズのメンバーでもある、山森夏樹の弟子にしてもらっていて、あちこちの教会などで客演のオルガン演奏をしていたので、その山森さんの推薦でここの専任になることになったらしい。
お披露目では、この小型のパイプオルガンを使って、有名曲を演奏した。
J.S.バッハ『トッカータとフーガ・ニ短調 BWV565』
J.S.バッハ『主よ人の望みの喜びよ BWV147』
ジェレマイア・クラーク『トランペット・ヴォランタリー』
メンデルスゾーン『結婚行進曲(夏の夜の夢より)Op.61-9』
ちなみにメンデルスゾーンの『結婚行進曲』は
ドドドドー、ドドドドー、ドドド・ミ・ミミミ・ミ・ミミミ・ソ・ソソソ・ソ・ソソソ、ドッシーミ・ラソファレ、ドシドレソレミ
の方である。もうひとつのワーグナーの『結婚行進曲(ローエングリンより)』は
ソ・ドードド、ソ・レーシド、ソ・ドーファ・ファーミレ、ドーシドレというもの。
結婚行進曲という曲は多数あるようだが、日本ではこの2曲の演奏率が高い。特にメンデルスゾーンのものは華やかな曲なので、エレクトーンやパイプオルガンなど多彩な音色を出せる楽器と相性が良い。
この後、このパイプオルガンは毎日朝昼晩の3回、及び、ここで結婚式を挙げるカップルのために演奏されることになる。
「休めないじゃん」
と私は彼女に言ったが
「休む時は冬に頼もうかな」
などというので
「私時間無いよー」
と言っておいた。
実際には山森さんのお弟子さんの誰かが代行してくれるらしいし、山森さん自身が弾くこともあるかもという話であった。
「ところでここの専任になって、もし彼氏が他の校に転任になったら?」
「それはもちろん単身赴任で」
「なるほどねー」
その日、コスモスとの秘密の会談を終えた松田理史はコスモスに言った。
「ひとつお願いがあるんですけど」
「うん?」
「龍虎Fの左手薬指のサイズを知りたいんです」
コスモスは理史を10秒くらい見詰めてから言った。
「じゃ後でメールするね」
「ありがとうございます!」
あけぼのテレビでは“海水浴もリモートで”という番組を7月から8月まで毎週1回放送することになった。スポンサー付き無料放送で、スポンサーになってくれたのはスポーツ用品メーカーさんである。
海水浴に行きたくても、コロナの情勢では行くに行けないので、自宅で“畳の上の水練”をしようという趣旨なのである。
出演者は、鈴鹿あまめ(司会)に、花貝パール・大仙イリヤ・鹿野カリナ・長浜夢夜、という“昇格組”を中心として、手が空いた人も参加するという趣旨になっている。初回は、甲斐姉妹・水谷姉妹の4人も参加した。
番組では“水泳の先生”として泳ぎがとっても上手な花貝パールが指導して、クロールのやり方を教える、実は、大仙イリヤ・鹿野カリナの2人は泳げないので、この2人が生徒役になった。長浜夢夜は一応クロールはできるがターンができないと言っていたので、8月に入ったあたりからターンの指導をすることになる。
当面この番組専用として使う第11スタジオに、出演者分の畳(各々の名前やトレードマークを書いていて、各自の専用にする)を置き、そこで泳ぎ方の指導をする。本当に畳の上の水泳練習である。これを毎回最初の10分間やった。
ガールズたちが水着になってこれをやるのでこういう単純な内容でも絵になる。初回、夢夜がビキニを着てたのはダメ出しされて、競泳用水着に着替えてきた。
(おっぱいはまだ小さいけど夢夜ちゃんスタイルいい!という視聴者の声)
むろん長浜夢夜は女子水着を着けている。彼(彼女かも)は胸があるので、男子水着にはなれない(*3)。むろんお股に変なでっぱりがあったりはしないので、視聴者は普通に女子のガールズだろうと思ったと思う。そもそも長浜夢夜は信濃町ガールズのメンバー紹介の所でも最初から性別:女になっている!
(ホームページ管理者の花ちゃんが「この子は女でいいよね」などと言いながら女として登録してしまった)
(*3) 鹿児島の小学校でも女子水着で水泳の授業には出ていたらしい。男性の体育教師が男水着を着けさせようとしたが、胸があるので「それは絶対に認められない」と女性教師が強く主張し、校長決裁で、女子水着の着用が特別に認められたと彼(やはり彼女で良さそう)は言っていた。
そして女子水着になってみると、お股がスッキリした形なので「なーんだ。もうちんちん取っちゃったんだ?」「だったら女の子と同じでいいね」と言われ、結局他の女子と一緒に着替えていたとか。彼は胸もあるので女子たちとおっぱいの触りっこしてたとか!?(犯罪じゃないのか?)
「つまりもうちんちん無いんだ?」
「タックですよー」
と本人は言っていたが少し怪しい気はする。彼女は睾丸は小学生の内に外国の病院で除去したらしいが、その時、一緒にペニスも取ったとかは??
またスタジオに長さ7mの透明水槽を設置し、ここで一応泳げる長浜夢夜に実際に泳いでもらった。透明なので、泳ぐフォームが見やすい。
最初は夢夜の身体が“まっすぐになっていない”点を花貝パールから指摘されそれをちゃんとまっすぐにするようになると、スピードがかなり上がった(泳ぐ速度は液晶パネルに表示される)。
この水槽は、青葉が一時期練習に使っていたものと同等の仕様らしく、水が流れるので、長さは7mしかなくても永遠に泳いでいることができる。休みたい時は両側にある手摺りに掴まるとよい。休息棚も設けられているが、パールが
「休息棚で休めばいいよ」
と言うと
「休息だな、って言えばいいの?」
とイリヤが言った。
話が通じてない!(お約束)
通じてないことに気付いた夢夜が
「この部分を休息棚と言うんだよ」
と指さして説明して、イリヤとカリナも理解した!
(側面の手摺り・休息棚は、青葉が使っていた水槽には無かったものを初心者が使うことを考えて設置した)
この水槽は、水は簡易浄水装置(次亜塩素酸が自動投入される。水自体も入れ替わっていく)を通るので、常に清潔な状態に保たれる。多分多くの公共プールよりずっときれい。
水の流れる速度は泳いでいる人の速度に自動的に合わせられる。一応7mあるし、水深も1.5mあるので、飛び込むことも可能である(青葉が使用していたものは5mだったので飛び込めなかった。そこを改良した)。安全のため後方の壁から30cmの所に網があり、万が一にも足が吸い込まれたりしないようにしている。前方の壁から10cmの所にも網があり、万一飛び込みの勢いが強すぎた場合もそこで止まる。
8月に入ってからおこなったターン練習では前方の網を外し、水の流れを止めておこなった。透明なのでターンの仕組みが視聴者にも分かりやすいと評判だった。(夢夜だけでなくレギュラー全員ターンができるようになった)。
初回の放送では長浜夢夜だけが泳いだのだが、イリヤが
「これ2個あったら便利なのに」
と言ったら、番組(生)放送に立ち会っていたスポンサーの人が
「予算出すよ」
と言うので、2回目の放送までに水槽をもう1個制作し、大仙イリヤ・鹿野カリナにバタ足練習、ビート板を使った練習などもさせている。
(水槽に入る前に、畳の上でバタ足5分、ビート板5分やらせている。割とこの番組はハードである)
水槽は手作りなので量産できない。制作しているのは千里の知人らしいが、制作にどうしても3〜4日かかるらしい。制作費(材料費)は1個100万円くらいである(スポンサーさんからは120万頂いた)。
水槽は最終的に4個制作して、鈴鹿あまめ・長浜夢夜・大仙イリヤ・鹿野カリナの4人が同時に泳げるようになった。(パールは“先生”)
また8月最後の最終回には、深川アリーナのサブプールから中継し、全員100m泳ぐことができた所をレポートした。(実はオリンピックが終わって津幡組がここから引き上げた後、何度も深川に連れて行って練習させている)
またライフセーバーの人に登場してもらい、色々講習もしてもらった。
・息のしやすい、背泳ぎ・横泳ぎを有効活用すること(夢夜の模範演技)。
鹿野カリナが「犬かきでもいいですか?」と言ったので実演させたが可愛い!という声が多数だった(これで可愛いと言われるのは女子中学生の特権!)。
・離岸流の危険性について。発生しやすい場所と万一流された時の対策。(岸と平行に泳いで流れから脱出するのが超重要。岸に向かって泳ぐと、泳ぎのうまい人でも流れに勝てず力尽きてしまう)
・溺れてる人を見た場合、できるだけ監視員などに頼って欲しいが、自分しか助けられる人がいない場合、手を伸ばして助けず、ロープ、ラッシュガード、衣服などを投げて掴ませる。手で助けようとしたら絶対抱きつかれて自分も海に引きずり込まれる。
これは長浜夢夜が助けられる人を演じて、助ける所を実演してもらった。長浜夢夜がしがみついて、ライフセーバーさんまで溺れそうになる所まで実演した。(絶対に真似しないで下さいという舞音ちゃん!の警告表示付き)
・人工呼吸のやり方。これは人形を使って全員練習した。全員マウスピースを配られていた。「交通事故の時の救難にも使えますよ」ということで、スポンサーの好意で、視聴者に合計10万個プレゼントした。
・AEDの使い方の講習と、やはり人形を使っての練習もさせた。
(心臓マッサージの練習は万が一にも“心臓の動いている人”で視聴者が練習するととても危険なので放送はせず、カメラを止めた状態でこのメンツに人形を使って指導した。AEDだと心臓が動いていたらちゃんと“使ってはいけない”と警告されるので安全である)
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