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■夏の日の想い出・ラブコール(22)

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「チルチル、ミチル、2人ともいい加減に起きなさい」
という母(古賀紀恵)の声でふたりは目を覚ます。
 
ふたりは目を覚ますが、顔を見合わせる。
 
「お母さん、きれいだね」
とミチルが言うと、母は照れて
「何言ってんのよ。御飯できでるよ」
と言う。でも悪い気はしてない感じ。
 
それで2人は食卓に就こうとするが、ミチルが気付く。
 
「ねぇ、お兄ちゃん、みーちゃんが昨日より青くなってない?」
「ほんとだ!これなら、ベリリューヌさんにあげられるよ」
 
(ここは美高悦子さんが飼っているセキセイインコの中でいちばん青い子を使って撮影している)
 
「でもどうやったら、ベリリューヌさんに連絡が取れるのかなあ」
 
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そこへドアがノックされる。母がドアを開けると、ひとりの老婆(入江光江:二役)が立っている。
 
「ベリリューヌさん!?」
とチルチルとミチルが声をあげるが、母は
 
「あんたたち何言ってるの?御近所のベルランゴさんじゃん」
と言う。(何て説明的なセリフ!)
 
「チルチルちゃんとミチルちゃん、昨日のクリスマスイブでガチョウ(*2)を焼いたから少しお裾分けしようと思って」
 
「わぁ」
と言って、チルチルとミチルは走り寄る。
 
(*2)現代ではクリスマスといえば七面鳥だが、これはアメリカ発祥の最近の文化である。ヨーロッパでは、それ以前は一般に、ガチョウや白鳥!が食べられていた。
 
昔は白鳥は何かの時の贅沢な食材という扱いだったようである。「白鳥の湖」でジークフリートが弓矢を持って白鳥狩りに出かけるが、きっと食べるため。ひとつ間違うと、オデットはジークフリートに狩られて、誕生会のお料理になっていたかも!?「これは王が自ら狩ってこられた白鳥です。どうぞ皆さんお召し上がりください」とかいう展開!??
 
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(ゲーム開始直後のバッドエンド・パターン)
 

「ありがとう。ベルランゴさん」
と言ってミチルがガチョウのお肉のお皿を受け取る。
 
「あんたたちは、いつも元気でいいねえ」
と言って、ベルランゴさんは微笑んでいる。
 
「うちの孫娘にあんたたちの元気を少し分けてもらえたらと思うくらいだよ」
 
チルチルとミチルは顔を見合わせる。
 
「ベルランゴさんの孫娘さんって、何か身体が悪いの?」
「元々身体が弱くてね。ずっと寝てることが多いんだよ」
 
チルチルとミチルは顔を見合わせて頷く。(御近所の子なのになぜ知らない!?)
 
「ベルランゴさん、もしよかったら、孫娘さんのお見舞いに、うちのみーちゃんをもらってくれません?」
とミチル。
 
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「みーちゃん?」
「この子なんです」
と言って、ミチルが鳥籠を持ってくる。
 
(ミチルが持ち歩くカゴに入っている小鳥はロボット)
 
「こんな小さな鳥では、焼いてもあまりお肉無さそう」
 
「いえ、食べるんじゃなくて、この子、いい声で啼くから、この鳴き声を聞いていたら、元気にならないかなと思って」
とミチルが慌てて言う。みーちゃんが食べられちゃったら大変!
 
「そういうことかい!ごめんごめん」
 

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それで結局、チルチルとミチルは、ベルランゴさんに付いて、そちらのお家まで行く。ベッドに寝ている孫娘・アンジェラを見て2人は驚く。光とそっくりだったのである(恋珠ルビーの二役)。
 
「わあ、可愛い小鳥」
と孫娘は喜んでいる。
 
小鳥がさえずる。(このシーンは本物のセキセイインコだが、鳴き声はご機嫌がいい時の鳴き声を録音しておいたものを後で重ねた)
 
「あ、みーちゃん、アンジェラさんが気に入ったみたい」
「こんな可愛い子、もらっていいの?」
「うん」
「ありがとね。この声を聴いたら私も少し元気が出て来そう。私も頑張って病気を治すね」
とアンジェラが2人に優しい声で答えた。
 

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このドラマはその後の日程が詰まっているため、9月頭に撮影されたが、実際の放送は10月23日の予定である。このドラマの主題歌はルビーが歌い、エンディングをビーナが歌うことになって、各々9月中に制作し、10月に相次いで発売予定である。
 

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8月30日の夜、ネットフェスでの愛知ドームでのライブを終えたアクアと、ゲストタイムでピアノの弾き語りをした葉月は、主宰者が用意している帰りの専用列車を待たずに、山村マネージャーが運転する"BMW X4 xDrive35i M Sports" で東京に戻ってきた(バックバンドのメンツと、リハーサル役の薬王みなみは列車で帰る)。
 
あけぼのテレビ内のスタジオに移動すると、川崎ゆりこが待っている。
 
「お疲れさま。ライブの後疲れている所申し訳無いけど、年末年始の『ありかとうございました/今年もよろくしお願いします』のビデオを撮るよ」
 
「もう撮るんですか!」
「コロナでどっちみち全員揃っての撮影はできないしさ。とにかく各自時間の取れる時に撮る」
 
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「振袖着るんですよね?」
「エアコンガンガン効かせて涼しくしてるから」
「助かります。福井で撮影した振袖のCMはもう暑くて暑くて」
「ああ、大変だったみたいね。ビーナちゃん暑さで倒れる寸前だったとか」
「あの子、物凄いスケジュールの中、福井まで往復しましたしね」
 
それでスタンバイしてくれていた2人の美容師さんに、アクアと葉月が各々振袖を着付けしてもらった。
 

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それで2人とも振袖を着た所で、録音されているビアノの「C-G7-C」の音に合わせてお辞儀をしててまずは年末用のセリフ(今年もお世話になりました)をしゃべる所を撮影する。
 
それから30分掛けて着替えて(年末用振袖を脱いだ所でトイレに行く)、今度は別の振袖で、年始用セリフ(明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします)、そして更に1人ずつの“1秒パフォーマンス”も撮影した。2人とも色紙にメッセージとサインを書いて掲げ、笑顔で手を振って撮影された。
 
「今年は何人いるんですかね?」
「年末が23組、年始は25組。私と社長を除いて」
 
「1人1秒映せます?」
「0.5秒になるかも」
「ああ」
 
23組(29人):品川ありさ・高崎ひろか・アクア・西宮ネオン・今井葉月・花咲ロンド・姫路スピカ・白鳥リズム・石川ポルカ・桜野レイア・山下ルンバ・原町カペラ・ラピスラズリ・リセエンヌドオ・大崎志乃舞・七尾ロマン・恋珠ルビー・常滑真音・甲斐姉妹・中村昭恵・水森ビーナ・花貝パール・水谷姉妹
 
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年始に加わる2組:美崎ジョナ・立山きらめき
 
実際には年末までにあと1人「お世話になりました」を言う人は増えることになる。
 

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ところで花ちゃん(山下ルンバ)は、昨年12月に花ちゃんの色々な面を見せる特集番組を放送したのだが(多くの視聴者はそれが同一人物であることに気付かず、5人の歌手によるリレー企画と思った!)、川崎ゆりこに唆されて、5種類の花ちゃんを見せるCD(+DVD)をリリースすることにした。
 
実は第一段は7月7日に竹本和恵『愛の調べ』と称して、ピアノソロ曲を14曲収録したアルバムを出している。曲目は↓
 
『小犬のワルツ』
『モーツァルト・トルコ行進曲』
『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
『くるみ割り人形より行進曲』
『エリーゼのために』
『乙女の祈り』
『花(瀧廉太郎)』
『ショパン・ノクターン(Op9-2)』
『展覧会の絵よりプロムナード』
『ブラームスのワルツ(Op39-15)』
『ショパン・革命(Op10-12)』
『ハチャトリアン・剣の舞』
『リスト・愛の夢』
『ショパン・別れの曲(Op10-3)』
 
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8月4日には高橋隼海花『九州の民謡』として自ら三味線を弾きながら歌った民謡を収めたアルバム(CD only)を出した。(尺八:高橋宏乃進 太鼓:高橋春鳥麗)
 
『炭坑節』『博多どんたくの歌』『おてもやん』『長崎ぶらぶら』『おはら節』 『刈干切り唄』『シャンシャン馬道中唄』『五木の子守歌』『島原の子守唄』 『田原坂』『黒田節』『博多祝い歌』
 
ピアノ曲アルバムは12,000枚くらい売れた。民謡アルバムは1800枚売れた!(でも民謡アルバムは玉雪さんのアドバイスでカセットテープ版を出したら7000本も売れてびっくりした!!)
 

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そして9月3日(土)には、マキシシングルで、川内みねか『秋風とお汁粉』を出した。4曲が収録されている(CD only \1000/CD+DVD \1500)。
 
『秋風とお汁粉』
『天使が呼び止めた』
『あの町の曲がり角』
『好きだと言えない』
 
名前を漢字の“川内峰花”ではなく、平仮名書きにしたのは「かわちみね・はな」と誤読されないようにである!(元々“はなちゃん”という愛称はこの誤読から来ている。本来の読み方は「かわうち・みねか」。もっとも本名の川内峰花がけっこう芸名っぽく、もうひとつの名前・竹本和恵が地味なので、竹本和恵を本名と思い込んでいる人も多い。私も一時期誤解していた!)
 
DVDでは物凄く可愛い衣裳(アクアのお下がり!)を着た花ちゃんが、自身が以前在籍していたバンド、フィフティースリーをバックに熱唱している姿が映っている。サンシャイン映像でストックしているあちこちの風景なども混ぜてある。
 
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また『秋風とお汁粉』では信濃町ガールズの箱崎マイコ・豊科リエナがお汁粉を食べている映像が入っているし、『天使が呼び止めた』では、直江ヒカルが天使役、山本コリンが学生服を着て男の子役をしている。
 
『あの町の曲がり角』では曲がり角でぶつかりそうになる男女を、夕波もえこと鈴原さくらが演じている。むろん、172cmの夕波もえこが男の子役で、154cmの鈴原さくらが女の子役である!(この配役に誰も疑問を持たない)
 
『好きだと言えない』では主人公の女の子を三陸セレン、相手役の男の子を大崎志乃舞が演じている。
 

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楽曲は、どれも花ちゃん自身が書いた力作で、評価は高かった。特に『天使が呼び止めた』はあちこちのFM局にも掛けてもらった(ゆりこが営業でたくさん配ってくれた)おかげもあり、このCDは1ヶ月で9万枚も売れて、花ちゃんにとってこれまでで最高の売上枚数となった(最終的には10万枚を超えた可能性があるがランク外になった後は売上枚数として集計されない。出荷は12万枚している)。
 
もっとも多くの人が“川内みねか”は§§ミュージックの新人アイドル歌手と思ったようである!!
 
実際「みねかちゃんのファンクラブ無いんですか?」という問い合わせがかなりあったので、ゆりこは“山下ルンバ”ファンクラブとは別に!“川内みねか”のファンクラブも作っちゃった!!
 
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なおこのシングルをわざわざ土曜日に出したのは、この週の水曜日(9/1)には水森ビーナがデビューシングルを出したので、それを邪魔しないようにするためである。実際はビーナの売上が物凄くて、結果的には遠慮する必要もなかった。
 
花ちゃんのシングルは金曜日発売という不利な発売日にしたのに、9/6の売上統計では3万枚で、週間ランキング3位になり(2位はトラインバブル)、花ちゃん自身びっくりした。
 
一応この後、ロック系のマキシシングル、ポップス系のマキシシングルも出す予定である。
 

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夏の日の想い出・ラブコール(22)

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