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■娘たちのベイビー(12)

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『ライオンと少女』は針谷童夢(はりがい・どうむ)という人の作品である。本名・プロフィールは非公開で寡作な作曲家だが、過去に桜野みちる・神田ひとみに楽曲を提供したことがあり、実は品川ありさのデビューCDのカップリング曲も書いている。コスモスによると20代の女性作家らしい。§§プロと関わりがある作曲家なので、アクアにも提供してもらったようである。
 
この曲はタロットカードの『力(strength)』の絵柄がテーマになっており、ライオンが口を開けた所に女性が頭を突っ込んでいる絵が冒頭に写る。その後、ライオンが座っているそばで、アクアと4人の女子中学生(佐藤ゆか・南田容子・米本愛心・溝口ルカ)が白い衣装を着ておしゃべりしている様が映っている。ライオンのぬいぐるみなども転がっている。
 
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最後はタロットの『力』の構図そのままに、ライオンが口を開けた所にアクアが頭を突っ込んでいる映像で終わっている。
 
むろんライオンは全て合成である。ライオン自体は動物園で撮影させてもらったのだが、口を大きく開けたシーンを撮るのに撮影班は半日ねばったらしい。
 
ちなみにこのPVで女子中生4人は白いドレスを着ている。最初は青系統のドレスだったが、クロマキー合成のグリーンバックとの相性が良くなかったので白に変更された。但し下着が透けないようにいったん黒いシャツを着てもらってから白いドレスを着てもらった。アクアは同じデザインのパンタロンスーツを着ているのだが、座っている映像が多いので、このPVを見た多くの人は
 
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「アクアちゃんのドレス姿は可愛いね」
という感想を持ったようである!
 

『夢見るコレジエンヌ』は紅型明美という(多分女性の)作曲家の作品で、この人も§§プロに関わりのある作曲家らしいが、これが初めての公開作品だそうである。かなり若い作家のようで、とても可愛い作品である。
 
コレジエンヌ collegienne とは college の女生徒という意味のフランス語だが、フランス語の college は大学ではなく中学校である。高校はリセ lycee で、女子高生はリセエンヌ lyceenne になる。
 
小学生 ecolier / ecoliere エコリエ・エコリエール
中学生 collegien / collegienne コレジアン・コレジエンヌ
高校生 lyceen / lyceenne リセアン・リセエンヌ
大学生 etudient / etudiente エテュディアン・エテュディアント
 
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要するにこの曲は『夢見る女子中生』という意味で、実際恋や将来のことに思いを寄せる女子中生の心情を歌ったものである。アクアはこのアルバムの制作を指揮した毛利五郎から、とにかく可愛く歌うことを要求されたので、本当に女子中学生になったつもりで歌ったらしいが、物凄く可愛い歌に仕上がり、ファンの中高生たちを狂喜させた。
 
「アクアって、何て可愛い歌い方をするんだ。嫁さんに欲しい」
「アクア様って、ホント可愛いなあ。お嫁さんにして欲しい」
 
といった声が発表後多数出ていた。個別ダウンロード成績もひじょうに良かった。
 
PVでは月嶋優羽・佐藤ゆか・天月西湖の女子中生(?)3人がミッション系の女子制服っぽい衣裳を着けて中学校っぽい校舎を歩いているシーン、授業を受けているシーン、部活にいそしむシーンなどが映っている。
 
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この撮影は実際には栃木県内の廃校でエキストラの地元女子中高生を50人集めて行った。ちなみに女子制服を着たら女子に見えるなら本人の性別は問わないと言ったら、男子も2名面接に合格して参加した!
 

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『The Young and the Freshness』(若くて新鮮)は若くて元気のよい新人歌手アクアをそのまま歌ったものであるが、霧島鮎子(日野ソナタ)の歌詞に上野美由貴(秋風メロディー)が曲を付けたものである。バリバリ§§プロ関係者の作品である。
 
『The Young and the Freshness』というタイトルは『The Young and the Restress』を意識したタイトルである。『The Young and the Restress』はアメリカのメロドラマ(アメリカでは「ソープオペラ」と呼ぶ)で1973年から既に42年にもわたって放送され続けているドラマのタイトル。原題の意味は直訳すると「若さゆえに落ち着かない」という感じで、ヘイズ中村さんの意訳では「青春のざわめき」。
 
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日本ではこのドラマのテーマ曲が『コマネチのテーマ(Nadia's theme)』として有名である。なぜコマネチになったかというと、1976年モントリオール五輪で金メダルを3つも取ったルーマニアのナディア・コマネチの体操演技の映像に重ねて、よくこの曲を掛けていたかららしい。(コマネチが演技の時にこの曲を使用したわけではない)
 
ヘンリー・マンシーニやポール・モーリアなどのポップ・オーケストラによる美しい演奏でも知られ、イージーリスニングの定番曲のひとつにもなっている。ベンチャーズによるロックバージョンなどもある。
 

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この曲の音源は、アクア自身のフルートの美しい調べをフィーチャーして制作された。
 
PVもこの制作時の様子をそのまま使用しており、この音源のフルートはアクアによるものであることも明記したので、
 
「アクア様って、こんなにフルートが上手いの?」
と驚きの声があがっていた。
 
この曲のバックで信濃町ガールズが“ライトグリーンのブレザーにタータンチェックのミニフレアースカート”という“信濃町ガールズの制服”を着てダンスをしている。これが信濃町ガールズのビデオ上の初出となった。
 
この時バックで踊ったのは後に“オリジナル10”とファンから呼ばれることになる下記の10名である。
 
川内峰花・大村祭梨・仲原恵海・月嶋優羽・米本愛心・佐藤ゆか・南田容子・天月西湖・溝口ルカ・秋田利美
 
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後に他プロダクションへ転出した月嶋優羽や米本愛心などにとっては貴重な映像である。
 
そういう訳で、西湖はしっかりミニスカの衣装を着せられてダンスすることになった!
 

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このPVの最後にはアクアが“男性用バレエ衣装”にトゥシューズ(今のアクアの足サイズで再度オーダーメイドした)を履いて、『白鳥の湖』の黒鳥32回転を踊る映像が入っており(32回転を全部映した)、
 
「すげー!」
という声があがるのと同時に
 
「なんでチュチュじゃないのよ!?」
という不満の声もあがっていた!!
 
(毛利は「黒鳥の衣装か、せめてクラシック・チュチュ着ようよ」と言ったが、同席していたコスモスが不許可とした)
 
もっとも男性用バレエ衣装を着けていると、お股がスッキリしていて何の盛り上がりも無いのが明確に分かるので、
 
「アクア、やはりチンコ無いのでは?」
「アクア様におちんちんなんかある訳ないもんね」
 
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という声もあがっていた。
 
でも龍虎が2014年末のバレエ発表会で黒鳥の衣装をつけて32回転をやっている映像もすぐに流出した。
 
「チュチュ着てる〜!!」
「かっこかわいい!」
という声もあがっていた。
 

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『テレパシー恋争』は秋からのドラマ『ねらわれた学園』の挿入歌にすべく作られた作品である。ゆきみすず作詞・東郷誠一作曲とクレジットされているが、実際には葵照子・醍醐春海(琴尾蓮菜・村山千里)のペアが書いたものである。
 
“恋争”は“れんそう”と読み、連想の同音異義語。連想はテレパシーの類語という構造になっている。テレパシーを使った恋の鞘当てで、2人の女子からテレパシーをたくさん送られた男子が頭痛になって頭を押さえて倒れるというストーリーになっている。
 
これは『ねらわれた学園』の学級会での対決で、高見沢みちるの脳波攻撃で関耕児が頭を押さえて倒れるシーンのパロディである(本編より先に公開されることになった)。
 
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演じているのは、男の子はアクアだが、女の子2人は実は『ねらわれた学園』で男子生徒!を演じている中学1年男子の古賀君と千鳥君である。
 
実はドラマの撮影が終わって三々五々と俳優さんたちが帰っていた時に
 
「誰かアクアちゃんのPVに出てくれる人居ない?先着2名」
とその日アクアの付き添いで来ていた川崎ゆりこが呼びかけたら、この2人が
 
「はい!はい!」
と手を挙げて寄ってきたので、出演してもらった。2人はスタジオまで来てから
 
「え〜〜!?女の子役なの?」
と驚いたが、
「2人ともセーラー服行けるよ」
とゆりこが言って乗せてやらせた。
 

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2人には足の毛は剃らせてもらい、下着から女物を着けてもらって(下着を付ける時「はみだして」しまったので、いったん「処理」してもらってきた後でガードルを着けさせた)。
 
セーラー服を着せてウィッグを着け、メイクアップアーティストさんにナチュラルメイクを施してもらった。
 
中学1年生だけあってまだ身体付きも顔つきも“男”になりきっていない。それでちゃんと女の子に見える雰囲気に仕上がった。
 
そもそも役者志望の子たちだけあって2人とも結構な演技力があり、ちゃんと女の子っぽい演技もできたので、撮影は1時間で終了した(その前に女の子に変身してもらうのに2時間掛かっているが!)。
 
とても可愛く撮れたし、撮影されたまだ未編集のビデオを見て
 
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「すっごい可愛い!」
と本人たちが感動していた。
 
「でも癖になったらどうしよう?」
「最近男の娘の需要、わりとあるよ」
「うーん・・・」
 
「着けてもらった下着は持って帰っていいですから」
 
とゆりこが言うと、2人とも顔を見合わせて、結局着けたまま!帰宅したようである。
 
むろんアウターは学生服に戻っていたものの、着けてもらった下着は、パンティー、ガードル、ブラジャー(スーパーフックでアンダー延長)、ウレタン製バストパッド、キャミソールである。
 
2人が女の子下着をどう使うかは神のみぞ知る!?
 
あるいは2人の人生は変わってしまったかも知れない!??
 
ちなみにこの撮影のことが漏れて、放送開始後、高見沢みちるを演じているのは誰か?というのが議論になった時、実は女装の古賀君では?という説も出ていたようである。古賀君は身長が172cmほどで、高見沢みちるの身長に合致するのである。千鳥君の方は身長が合わない。
 
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『朝食ラーメン娘』はヨーコージ(ドリームボーイズの蔵田孝治)の作品である。元々は『朝焼けにラーメン・いきなり焼き肉』だったが、コスモスの要請で少しトーンダウン?して『朝食ラーメン娘』に落ち着いた。
 
朝からラーメンくらい食べちゃう元気な女の子を歌った作品である。
 
(このアルバムはほとんどの作品がアクアがまるで女の子であるかのような作りがされている)
 
アクアが朝起きてパジャマから普通の服(自粛してスカートではなくズボン)に着換え、朝御飯の席に就いてラーメンを食べながらテレビで桜野みちるのライブ映像を見ているというストーリー仕立てのPVが作られた。
 
タイトルは『朝食ラーメン娘』だが、実際に朝御飯にラーメンを食べているのはアクアなので
 
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「つまりアクアは娘ということでいいんだよね?」
「何を今更」
「アクア様が息子なわけない」
 
といつもながらのファンの反応であった。
 

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9月26日(土). スペインのLFBが開幕し(開幕自体は25日)、千里たちグラナダ・レオパルダは初戦に臨んだ。この日はいい試合はしたのだが、6点差で敗れてしまった。それで今シーズンは黒星スタートとなった。
 
10月3日(土)、先日“妖怪徘徊”問題を解決した富山県J市に桃香・青葉と3人で訪れた。ここでその妖怪問題とは別に起きていた“クラクションの怪”という事件を調査し、うまく解決することができた。
 

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貴司は日本男子代表の1人として9月23日から10月3日まで中国の長沙でやはり五輪予選を兼ねるアジア選手権に参加した。
 
その渡航の少し前9月9日に貴司は千里と都内のホテルでデートした。この時、貴司は千里にセックスさせて欲しいと言ったが、千里は例によって、結婚している男性とセックスはできないと断る。しかし貴司がしつこいので千里も折れて「アジア選手権で優勝したらセックスしてもいい」と言った。
 
実際には日本男子はこのアジア選手権で4位になり、オリンピック切符は確定しなかったものの、世界最終予選に出場することができるようになった。そのきっかけとなったのがカタール戦での貴司の大活躍であった。
 
貴司は10月5日帰国したのだが、千里がその貴司を呼び出す。横浜のホテルの指定された部屋に行った貴司に千里は言った。
 
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「今日のことは忘れることができますか?」
「忘れる」
「じゃ今から1時間くらいのことは無かったことに」
「うん」
 
それでふたりはキスをして一緒にベッドの中に入った。
 
2人は30分ほどで眠ってしまうが、千里はその寝ている間にその3年前のことをリフレインするような夢を見た。貴司も似たような夢を見ていた。貴司はなぜ自分と千里はこんな迷路に入り込んでしまったのだろうと自省していた。
 
そして目が覚めた時、千里は宣言した。
 
「私は貴司の妻に復帰したから」
と。
 
貴司は黙って千里を見ていた。そして思い起こしていた。以前千里は、次に自分とセックスするのは、ふたりが夫婦に戻った時だと言っていたことを。
 
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娘たちのベイビー(12)

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