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■女子中学生・夢見るセーラー服(11)

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大会の方は、千里たちは1回戦は勝ったものの.2回戦で男子チームと当たって敗れた。しかし過去4-5年1度も勝ってなかったのを今年は春の大会に続き2度も1回戦に勝てたので、みんな興奮気味だった。
 
大会が終わった後、解散するが、会場から結構離れた所で貴司が待っていた。貴司は学生服は脱いで手に持ち、ワイシャツ姿だった。
 
「少し一緒に歩こうよ」
「うん」
「セーラー服、凄く可愛い」
「えへへ」
 
それで一緒に歩きながら話すが、貴司が千里の手を握ってくれたので、千里はドキッとした。2人は今日の試合の話をたくさんした。
 
なお今日の千里は、青い玉の付いた髪ゴムを使い、ペールブルーの腕時計をしていた。
 

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15分くらい歩きながら話していたら、貴司の携帯に着信がある。貴司が電話に出るのに千里の手を握っていた手を離すので「あん!」と思う。
 
電話を掛けてきたのは、どうも貴司の母のようだった。
 
「ああ。じゃそちらに行くよ」
と言うので、今日はこれでお別れかなと思ったら、一緒に来てと言う。
 
「セーラー服を着てて、ちょうどいいから、うちの母ちゃんに紹介しとく」
 
ええ〜?お母さんに紹介って恥ずかしい!
 
でもまた手を握ってもらったので付いていく。
 
「あれ?ここは?」
「うちの母ちゃん、ここで巫女さんをしてるんだよ」
「へー」
 
そういう訳で、貴司に連れてこられたのはQ神社だったのである。
 
(Q大神はまた喜んでいる)
 
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そして、貴司のお母さんに会うことになったが、そのお母さんというのが先日留実子たちと一緒に来て、鞠古君の病気のことで占いをしてくれた巫女さんだったので、びっくりする。
 
「これ、俺の友だちの村山千里さん」
「初めまして。村山です。よろしくお願いします」
「初めまして。貴司の母の保志絵です。あら?あなたこないだ、学生服を着てここに来なかった?」
と母が言うので、貴司は、やばーいという顔をする。せっかく千里がセーラー服を着ている所を母に見せておこうと思ったのに学生服姿を見られていたなんてと思う。しかし母は言った。
 
「でもやはり、あなた女の子だったのね。こないだは、女の子にしか見えないのに学生服だったけど、応援団で学生服を着てるとか言ってたけど」
 
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「もちろんこの子は女の子だよ。裸にして確認はしてないけどね」
「そんなことするのは、中学生には早い」
 

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結局社務所にあがって少し話をすることになった。
 
お母さんの用事は、サクランボを大量にもらったのでそれを家に持ち帰って欲しいということだった。ついでに千里まで少しお裾分けしてもらった。
 
「千里ちゃん、こないだも思ったけど少し霊感あるね」
とお母さんは言った。
「そうですか?」
 
「ね、千里ちゃん、この神社で巫女さんのバイトしない?」
「え?私みたいな素人がそんなことできるんでしょうか?」
「あんた、素質があるよ」
「へー!」
 
「千里ちゃん、その長い髪を本当は切らないといけないのに、取り敢えずバッくれてると言ってたけど、ここで巫女さんをするのに長い髪が必要だと言えば切らなくても済むよ」
とお母さんは言う。
 
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「ああ、それはいいことだ」
と貴司も言うので、結局千里はQ神社の宮司さんの名前で、巫女さんをするのに、長い髪が必要なのでという証明書を書いてもらった。あとで母に異装届を書いてもらい提出しようと思う。ただこの時点では千里(千里B)としては男子が巫女さんをするので長い髪が必要なんて話が通るものだろうかと疑問を感じていた。
 

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お母さんは、先日の鞠古君の占いの件で、実は気になっていたことがあると話した。結果的に鞠古君の病気の話も貴司は聞くことになったが
 
「なんかずっと部活休んでるけど、そういうことになっていたのか」
と彼は驚いた。
 
お母さんは「とてもクライアントには言えなかったけど」と断った上で、この病気の治療方針に疑問があると言った。
 
「もしかして誤診があるとかですか?」
「いや、それは占い師が言っていいことではない」
とお母さんは言う。
 
「もしかして病状はもっと酷いとか」
「それは無いと思う。今の治療方針でも治ると思う。ただ、やりすぎのような気がする」
 
「“鶏を割くのに牛刀を用いる”ような」
「それって廊下を走っただけで退学になるみたいな?」
「うんうん。それに近い。でも医師の判断に占い師が勝手なこと言うこともできないから、先日は言わなかったんだけどね」
 
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千里が鞠古君の病気のことで、色々考えながら翌日学校に出て行くと、当の鞠古君が、なんとセーラー服を着て登校してきたので、みんな仰天する。
 
「お前、何やってんの?」
 
「いえね、わたし、チンコ切ってしまいますでしょ?そして女性ホルモンをずっと打っていたら、いやでも女みたいな身体になってしまうじゃない。それなら、いっそのこと、女の子になってしまった方がいいかも、なんてお医者さんがおっしゃいますの。だからわたしが、女の子として適応できるかどうかのテストなんですの」
 
と鞠古君は話すが、時代遅れの女言葉が気持ち悪い!そもそもイントネーションが変だし。それに彼のセーラー服姿自体が、かなり気持ち悪い!お笑いタレントさんのセーラー服姿とかの方がまだマシというレベルである。
 
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でも鞠古君って、小さい頃からよくスカート穿いてたのに、どうしてこんなに似合わないんだろう?と千里は不思議に思った。
 
隣のクラスから来ていた留実子がとうとう我慢できなくなって彼を平手打ちすると走って行ってしまったので千里は留実子を追いかけた。そして非常口の所で泣いているのを千里はハグした。
 
鞠古君は、セーラー服姿で女子トイレを使おうとしたが「痴漢として警察に通報するぞ」と言われて、女子たちに叩き出される。でも男子トイレにも入れてもらえず、
 
「私どうしたらいいのよ〜!」
と叫んでいた。
 

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なお、この日、母に書いてもらった異装届と、Q神社で書いてもらった異装必要証明書を提出しようと思っていたのだが、担任の菅田先生はこの日は研修会で学校には出て来ていなかった。それで2組担任の緒方先生(女性)に預けた。
 
「ああ、そういえば髪を長くしてるなとは思ったけど、巫女さんするからだったのね。了解、了解。菅田先生に渡しておくね」
「はい、よろしくお願いします」
 
「でも確かに、村山さん、少し霊感あるし、巫女さんにはピッタリかもね」
と緒方先生は言う。
 
「それ、よく人に言われるんですけど、霊感ってよく分かりません」
 
「そう言う人の方がいいんだよ。自分で『私霊感あるんですよ』と言う子はわりと危ない」
「あ、それは分かります」
 
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その日の夜、自宅に電話があるので千里が出たら、なんと3月に別れた晋治だった。
 
「晋治、どうしたの?」
「あれ?千里?」
「もしかして間違い電話?」
「ごめーん」
 
でも久しぶりだったので、2人は
「その後、元気?」
とか
「恋人できた?」
とか話した。
 
「昨日はちょっとチンコ切っちゃって痛かったけど、もう平気だし」
などと晋治が言うので
 
「え!? おちんちん切っちゃったの?女の子になるの?」
と千里が驚いて言った。
 
「いや、切るって、そういう意味じゃないよ。チンコの皮がズボンのファスナーに挟まっちゃってさ。外すのに苦労して、結構皮が切れて痛かったよ。おばちゃんが笑いながら生理用ナプキン1枚くれたから、ついさっきまでずっと付けてた」
 
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「あはは。おちんちん切って女の子の生理用ナプキン付けてたら、ちょっと女の子気分?」
「何か凄く変な感じ。ナプキンって」
 

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「しかし、チンコ切ると聞いて、チンコ切断する話と思うのはさすが千里だな」
「晋治も一度切断してみない?」
 
「遠慮しとく。まあ普通の男子はチンコ切断なんて考えないし」
と晋治言ったら、千里が少し考えているふうなので
「どうかしたの?」
と尋ねる。
 
「うん、実はね」
と言って、千里は鞠古君が、ペニスにできた腫瘍で、ペニスを切断しなければならないという話になっていることを話した。
 
「それ、セカンドオピニオンは取ってるの?」
と晋治は訊いた。
 
「セカ・・・って何?」
 
「別の医者の意見」
 
「病院を変わった方がいいということ?」
 
「そうじゃなくて、こういう重大な治療を受ける場合は、念のため他の医者の意見も聞いたほうがいいということ」
 
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と言って晋治はセカンドオピニオンの意味・意義を千里に説明した。
 
「完璧な医者なんて居ないし、各々の経験も違うから、別の医者に掛かると、別の治療を提案される可能性もあるんだよ」
 
「つまり別の医者に診せたら、おちんちんを切らずに治す方法を提示してくれる可能性もあるということ?」
 
「あくまで可能性だよ。どこに行っても全部切るしかないと言われるかも知れない」
 
「でもそれは診せてみる価値あるよね?」
 
「うん。鞠古、どこの病院に掛かってるの?」
「旭川の**病院」
「だったら、札幌の##病院に行ってみない? 学閥が違うんだ」
「学閥?」
 
それで晋治は医者にはどこの医大を出たかにより学閥があるので、同じ学閥同士だと、遠慮して正直な意見を言わない可能性があり、セカンドオピニオンを求める場合は、他の学閥の医者に診せたほうがいいと説明した。
 
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(こういう考え方は欧米でのセカンドオピニオンの考え方で、日本の医師にはこのような受診の仕方を嫌う人たちが極めて多い)
 
それで千里はこの話をまず留実子に電話して伝えたのである。留実子は鞠古君に電話した。途中から鞠古君のお母さんに替わってそちらと直接話す。鞠古君の家ではそれで激論になり、旭川に住む、彼の姉・花江とも話したようである。そして結局、翌朝、鞠古君のお父さんから千里に電話が掛かってきた。
 
「息子を札幌の病院に連れて行って診せてみます。済みません。どの先生とか指名した方がいいんですかね?」
 
「友人から聞いています。##病院の&&先生に診てもらってください。でもこの先生、紹介状が無いと診てくれないんです。それでいったん旭川の$$病院に行って、そこで紹介状を書いてもらってください」
 
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それで鞠古君たちは、その病院に行ってみることにしたのである。
 

千里(千里B)は鞠古君たちが、まずは旭川の$$病院に行った、6月10日(火), 学校が終わってから(セーラー服姿で)Q神社に行き、細川保志絵に状況を報告した。
 
「それは良い展開があるといいね」
「そうなることを願っています。でも私、何か自分にもできることないかと思って。特別な祈祷とかできないでしょうか」
 
保志絵は少し考えていたが
「あんた水垢離(みずごり)とかできる?」
「します」
 
それで、千里は水垢離用の服に着替えて、神社裏手の小川で水垢離をする。この水垢離をしたのはW/Bである。直前までB(B/B)だったのだが、冷たそう!と思って逃げた!のでW/Bがした。それで保志絵に、全然胸が無いのを見られてしまった(でも水垢離用の服に着替えた時は結構胸が大きいと思った気がしたのにと不思議に思った)。もっともW/Bは、ここまで5/12, 16, 23, 30, 6/6と4回女性ホルモンの注射を打たれているし、体内でRの強力な女性ホルモンの影響も受けているので、乳首が立っていて膨らみ掛けの状態で、性別までは疑われなかった。
 
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水垢離の後は、身体を拭き祈祷用の衣裳に着替えて、奥社のひとつ、少彦名神社(すくなひこな・じんじゃ)で教えられた祝詞(のりと)を唱えた。保志絵は千里がまるで本職のように上手に祝詞(のりと)を唱えるので驚いた。
 
そして千里の祝詞に対して、神様は明らかに反応した。
 
「通ったね」
と保志絵は驚いたように言った。
 
「はい?」
「千里ちゃんの願いに神様は確かに反応した。きっと悪いようにはならないと思う」
 
「ほんとですか?そうなるといいなあ」
 
保志絵は「この子は神様に愛されている」と感じた。
 
(少彦名神社の神様は、自分より、本殿の神様・Q大神が千里に熱い視線を送っているので当惑した!が自分もできるたけのことはするとQ大神に言った)
 
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会話をしながら、保志絵は千里の視線の先に気付いた。
 
「千里ちゃん、面白い所を見るね」
「え?」
 
「そこ行ってみようか」
 
保志絵が千里と一緒にそこに行くと、少し変わった形の岩がある。
 
「何に見える?」
「えっと、きっと私の心が汚れてるせいでしょうけど、女性のあそこに見えます」
 
「うん。それが素直な見え方だと思う。これは古い磐座(いわくら)なんだよ。この神社は江戸時代、日本人とアイヌが一緒に暮らしていた時代に日本人が建てた古い神社なんだけど、元々はここの磐座信仰が、神社の始まりじゃないかと言われている」
 
「へー。やはり女神様なんですか?」
「うん。この神社に祭られている三柱の神の内の、姫大神というののご神体がここだと言われている」
「でもここの神様の名前を唱える時、姫大神のお名前は最後に唱えますよね」
「一般に神社では後から勧請された神を先に唱える」
「へー」
「だから最後に唱えるのが一般にそこの地主神様なんだよ」
「なるほどー」
 
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この会話をQ大神は照れながら聞いている。恥ずかしい所見られちゃったし!そしてこの後、Q大神は少彦名神社の神様に本殿の留守番を頼み、富士山に住む上司のK姫の所まで行って、鞠古君の件をお願いしてくるのである。K姫は
 
「良きに取り計らおうぞ」
と言ってくれた。ついでに姫様は
 
「ところでそなた何か隠し事はしておらぬか?」
とおっしゃるので、千里の件がバレてる〜!と思いながらも
 
「いえ決して」
と答えておいた!
 

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