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■女子中学生・冬のOOOグラス(23)

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「しかしキツネ用のコンドームがそんなに無いぞ」
とP大神は言った。
 
「先日提供していただいたのはどうしたんですか?」
「あれはコンドーム・メーカーのK社が作ったジョークグッズなのだよ。実は犬用のコンドームなのだが、サイズ的に多分合うだろうと思ったらうまく適合したみたいだね」
 
「いっそキツネたちに作らせたら」
と眷属のトノ香が言う。
 
「ああ」
 

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それで前代未聞のキツネ用コンドーム製造工場が作られることになったのである。(源次がおとなしく去勢されてれば大金(たいきん)掛けて、こんな面倒なことしなくて済むのに)
 
費用はP大神が出してくださる。A大神も興味を持って半分出してくださることになった。材料のラテックスはA大神が仕入れてくださる。これを一族のキツネ(エキノコックス陰性を確認)を数人雇い、人が入らないような山中の工場で生産させることにした。
 
またペニスの型を取る目的で、オスの(一族の)キツネ10匹(全員エキノコックス陰性を確認)を集めた。そして型を取った後は全員女の子に変えちゃった♪
 
「なんで女にならないといけないんです〜?」
「女の子のほうが可愛くていいじゃん」
「こんなの嫌です。男の子に戻してください」
 
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「だって、あんたらオス同士だと喧嘩するだろ?」
「う・・・その習性は否定できない」
「メス同士はわりと仲良くするからね。まあ女の子と結婚する時に男の子に戻してあげるよ」
 
「ほんとですか〜?」
「まあ女の子のまま誰かオスと結婚してもいいが」
「嫌です!結婚する時は男の子に戻してください」
「じゃその時ね」
 
ここのメンバー同士で結婚したりして。
 

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この子たちに制服としてセーラー服を配ったら(←上司によるパワハラ+セクハラ)
 
「嫌だぁ!スカートとか穿きたくなーい」
と泣いているので、ボトムはズボンに交換してあげた。
 
「ちんちん無いとズボンは不便なのに」
「不便でもズボンがいいです」
と言っていた。
 
ところが1人
「あ、ぼくスカートでいいです」
と言っている子がいる。
 
まあ男の子10人集めたらこういう子が1人くらいいるよね。この子は夏次君と言った。
 
「君、なんなら正式に女の子ということにしようか」
「いいんですか?じゃそれでお願いします。ぼく女の子になりたかったんです」
「よかったね」
 
他の女子からも「夏次ちゃんは女の子になって嬉しがってるのではないかと思った」などと言われていた。
 
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ということで彼はこのまま女の狐(おんなのこ)扱いになることになった。名前も“小夏”と改めた。
 
なお天然の女の子たちは普通に下がスカートのセーラー服である。
 

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トイレについてスカートを穿いている女の子たちは女の子トイレ、セーラー服だけど下がボトムの“元男の子”たちは“元男子トイレ”を使用する。女子トイレにも“元男子”トイレにも個室しかない。ちんちんが無いので小便器は不要である。
 
それでも2つに分けたのは「あの子たち身体は女でも心は男だから女子トイレに入れないでください」という天然女子たちからの要望+「いくら女の身体になっても女子トイレには入りたくない」という元男子たちからの要望である。
 
ただし夏次あらため小夏ちゃんは、他の女の子たちから「小夏ちゃんはこちらでいいよ」と言われて、女子トイレを使用していた。
 
なお彼ら、天然女子8人と元男子10人(小夏を女子とみなすと9匹・9匹)は、コンドーム工場が完成するまではH新鮮産業の主として山林での作業をさせた。
 
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旧早川ラボに隣接して5個の“倉庫状建物”を建てたので、そこで“ある作業”をしてもらった。彼女たちが作業している間の警備は羅笛兄弟がしてくれた。
 
また天然女子4名をコンドームを作っているK社が所有する兵庫県S市の工場に派遣してコンドーム作りの現場で研修させることにしたので、P大神は千里Rを通してS市に彼女たちが住める家を確保した。この4人は姫路に常駐する小糸とも、休みの日には交流し、お互い心強かったようである。
 
しかしまあ源次が素直に去勢されていれば、こんな大がかりなこともする必要無かったのに!
 

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しかし、工場の建設、製造のための道具の準備などで製造開始できるのは早くても秋なので、それまでは結局源次は一時的に?性転換させられてメスにされることになった。
 
「結局ぼく女の子にされるんですか〜?」
「工場が稼働するまでの我慢」
 
無事工場が稼働できるといいね。
 
ということで源次は少なくとも秋くらいまでは、女の子の“源子”の状態になっていることになった。
「女の子の源ちゃんも可愛いよ」
と小町から言われて照れていた。
 

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GとVは話した。
 
「ちょうどうまい具合に、半年くらい源子ちゃんに“髪を切った”千里の代理をさせられそう」
「千里も髪を切るなんて馬鹿なことは1度やれば後悔して2度としないだろうしね」
 
実際千里は高校では半年程度で女子バスケット部に移籍されてしまうことになる。
 

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1月15日(日).
 
Vちゃんが少し精神的に落ち着いてきたようだったし、剣道の新人戦も終わったので、Rはこの日、早川ラボを道田さんとカノ子に任せ、姫路に飛んだ。
 
留萌5:00(コリンの運転するカローラ)7:00新千歳空港8:00(ANA772)9:55伊丹空港(ミッキーの運転するエスティマ)11:30姫路
 
コリンは千歳のホテルで待機する。
 
姫路に行くと、きーちゃんが言う。
「例の件はお疲れ。報酬はミッキーちゃんに渡しといたよ」
「ありがとう。事前に聞いた金額より多かったからびっくりした」
 
その件は来る途中の車の中でミッキーから話を聞き、留萌のGとも話していた。
 
「死者がひとりも出なかったから依頼主の代議士さんが感激して報酬を追加してくれたんだよ」
 
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まとめて8000万だったので瞬角はいったん、千里に3000万、他の3人が1700万ずつという配分を決めた。しかし人的犠牲が出なかったことから代議士さんが報酬を8000万追加してくれたので報酬を調整することにした、それで千里は4900万、残り3人は3700万ずつという配分になった。今回は一般住民だけでなく術者にも殉職者が出かねない重大案件だったので、このくらいもらっても悪くないだろう。
 
千里は知らなかったが、瞬角さんは癌で余命宣告されており、場合によってはこれで自分が死んでもいいと思っていたのである。そのことは貴子だけに打ち明けていた。(ほかに瞬角の病気のことを知っていたのは東京の瞬法くらい)
 

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「おお、千里、待ってたぞ。手合わせしよう」
と清香が言うが
「少し休ませて〜」
と言った。
 
そして午後からは3人に保護者代理として貴子も付き添い、ザ・モール姫路(現ゆめタウン姫路)に行って洋服屋さんで、H高校の制服を作った。
 
「H高校の制服はセーラー服なんだね。可愛いね」
「冬服と夏服は長袖か半袖かの違いか」
 
それで3人ともバスト・ウェスト・ヒップ・肩幅・裄丈・袖幅・着丈・総丈・スカート丈と計測した。それで3人ともオーダーを入れたが、
 
「まだ混雑する時期ではないので1週間程度でできあがります」
とのことだった。
 
(何か間違ってませんか?誰も気付かなかったみたいだけど)
 
そのあとは4月からの新生活に向けて少し買物などをして橘丘新町の自宅に戻った。そのあとは千里・清香・公世の3人でひたすら稽古をしていた。
 
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なお現在この家は貴子と小糸、ミッキーとサハリンで運用している。本来はこちらの担当はコリンなのだが、東海での処理にコリンが付いていったので代わりにこちらにミッキーが呼ばれていた。サハリンは主として姫路司令室のほうの整備作業をしていた。
 

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1月16日(月).
 
旭川R高校で推薦入試が行われた。野球部の菅原藤太はスポーツ推薦で受験した。実技では生のピッチャーの玉をポンポン外野に打ち、3本もスタンドに入れた。そのあと面接で志望の動機や好きな野球選手などを訊かれる。
 
「好きな選手は松井秀喜選手です。ああいうタフでビッグな選手になりたいです」
と答えて向こうも笑顔で頷いていた。
 

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1月17日(火・三隣亡!).
 
この日は9:34〜18:49 という長いボイドがあった。
 
14時頃、自動車学校から津気子の所に
「御主人が事故を起こしたので引き取りにきてください」
という連絡があり、びっくりして病院に駆け付けた。自動車学校の校長先生から話を聞くとこのような状況だった。
 
・武矢は仮免試験を受けていた。
・スピードの出し過ぎを何度も注意されたのに速度を緩めなかった。
・一時停止しなければならない所を無視してそのまま行こうとした。
・しかし左側から別の車が来ていた。
・衝突しそうになったが、双方の教官が必死でハンドル操作とブレーキ操作をして何とか衝突は回避した。
・しかし武矢の車は時速60km以上出ていたこともありスピンして壁に激突した。
・武矢と教官は病院に運ばれたが異常は無いということだった。
・武矢が乗っていた教習車は大破して全損である。
・向こうの車は無傷。念のため教官と生徒は診察を受けたが異常なし。
・教習車は保険に入っているので損害賠償の必要は無い。
・しかし自動車学校は退校してもらいたい。
・むろん支払い済みの学費は返還しない。
・今後一切うちでは村山武矢さんの入学は認めない。再挑戦するなら半年以上経ってから道外!の自動車学校で。
 
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ということであった。津気子は武矢にも教官さんにも怪我が無かったということでホッとしたものの、校長先生によくよく謝って武矢を引き取ってきた。校長先生は
「普段の教習でも教官の指示を守らず、喧嘩ふっかけたりして困った生徒ということで教官から苦情が出てましたよ」
とも言っていた。
 
一方の武矢は「あんな強引な急ハンドル切ればスピンする」などと文句を言っていた。
 
でも少しは反省したのか、その日はビールをくれとは言わなかった。
 

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玲羅は
「お父ちゃんの性格で車の運転ができるとは思えなかった。誰も怪我しない内に路上教習に出る前に辞めさせられてよかった」
と言っていた。千里Uも同感だった。
 
千里Gは
「自動車学校の費用出してあげたのが間違いだったかなあ」
と少し落ち込んでいたのでVは
「まだローン組んで入校したのでなくて良かったじゃん」
と慰めていた。
 
千里Rは
「お父ちゃんの運転なんてそんなものだろうね」
と言って笑っていた。
 

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1月17日(火).
 
北海道では明日で冬休みは終わりなので、清香と公世は千里と一緒に留萌に戻った。
 
姫路9:30(清香の母の車)伊丹空港11:35(JAL2005)13:20新千歳空港(コリンの車)1700留萌
 
航空券代は千里が3人分出している!
 
途中ガストによって早めの晩御飯を食べている。コリンは公世を自宅に送り届けた後、早川ラボに戻り千里と清香を降ろした。
 

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1月19日(木).
 
北海道では冬休みが終わり、学校が始まる。
 
千里RはGと話し合った。
「なんでか良く分からないけど、消えることが出来なくなったんだよ。だから私と星条旗の子を転送で授業に出してくれない?」
 
「OKOK。こちらでもそれがいいだろうと思ってた」
 
それで千里Uは本人が出る気になっている数学と理科の授業にだけ出して、それ以外の時間は旧早川ラボのユニットハウスに転送した。ここは旧天野道場の管理人室と、旧天野道場の場所に一時的に置いていたユニットハウスが合体して2DKになっている。Gはここに再度パソコンと京ぽん(AH-K3001V blue) を持ち込み、お勉強ができるようにし、進研ゼミの中学1〜2年の所をやらせた。これを主としてやっていたのは、あまり学校に行かないBwのようであった。
 
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逆に千里Uが学校に行っている間は千里Rは(新)早川ラボに転送して、そこで勉強しているように言った。こちらも進研ゼミをやらせていた。
 

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なお旧早川ラボの所に置かれた道場については、放課後に千里Uと留実子・鞠古君が使う。そのためここに至る道路は除雪しておくようにした。留実子たちがC町バス停に着く頃に千里Uが迎えに行き、3人で一緒に旧早川ラボまでの道を登るようにする。
 
「あれ〜?なんか建物が増えてる」
 
旧早川ラボの場所に隣接して、大きな倉庫のような建物が数軒並んでいる。
 
「どこかの会社が倉庫として使うらしいよ」
「こんな山の中に作らなくてもいいだろうにね」
 
帰りは3人で一緒に集落まで降りてきて、鞠古君はバスで帰り、留実子と千里は集落の中の自宅に戻る。
 
一方千里Rは、新早川ラボでお勉強しているので、清香が帰ってきたら一緒に稽古をして、御飯を食べて寝る。
 
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「千里は私の奥さんみたいだ。私の帰りを『お帰り』と迎えてくれて御飯も作ってくれるし」
「それでもいいよー。でもセックスは無しね」
「OKOK。結婚できる年齢になるまではしないよ」
「女同士では結婚できないと思うけど」
「いや、私たちが大人になる頃はきっと同性でも結婚できるようになってる」
「それはありそうだねー」
 

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