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■女子中学生・冬のOOOグラス(5)

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11月17日(木).
 
H高校から公世の自宅宛に合格通知が送られてきた。公世は貴子に電話連絡の上で書類を送り、代理で入学手続きをしてくれるよう依頼した。なお公世は特待生で入学金免除である。
 

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彼(仮名H)は悩んでいた。
 
最近オナニーしても全然気持ち良くないのである。そもそもちんちんが大きくなってくれない。いつも7-8cmの長さで刺激しても大きくならないし、性的な快感が全く無い。
 
彼はちんちんが復活した時の夢を思い出していた。まさかこのちんちん、本当にウィンナーでできてるってことないよね?
 

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彼(仮名M)は幸せいっぱいの気分だった。
 
ほんとに女の子の身体って素敵だ。男の子の身体に比べて凄く繊細で敏感。このことお母ちゃんに打ち明けて、高校からは女子として通学したいとか言っちゃおうかなあ。少し恥ずかしいけどスカートで通学して。そしたらぼく女子高生になっちゃうのかなあ。
 
そんなことを思いながらもその日彼は女の子ショーツを穿き、不本意ながらも男子制服を着て学校に登校する。トイレを個室でするのも完全に慣れてきた。こちらに慣れると、小便器でトイレするのって凄く野蛮な気がしてきた。
 
ただ走った時に胸が揺れて痛いのだけが問題かなあ。
 
などと思いながら帰宅したら、母が彼を呼び止める。
 
「私ブラジャーのサイズ間違って注文しちゃってさ。C90を頼むつもりがA90を頼んじゃったのよ。あんた使わないよね?」
 
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「・・・もらおうかな」
「じゃこれあげるね」
と言って母はベージュのブラジャーを3枚くれた。
 
部屋の中に入ってから、早速着けてみる。
 
肩紐を腕に通し、前屈みになってカップの中にバストを収め、後ろ手でホックを留める。このブラはホックが一段なので、とても留めやすい。
 
「すごーい。バストがカップでしっかりおさえられて凄く着け心地がいい」
 
ただこのままアンダーシャツを着るとブラジャーを着けていることがバレバレになるという問題に気付く。しかしすぐに色付きのアンダーシャツを着ればいいということに気付いた。
 
彼はすっかりブラジャーが気に入り、翌日からはブラジャーとショーツ。そしてブラ隠しに灰色のアンダーシャツを着けて学校に行くようになった。
 
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彼は悩んでいた。
 
ちんちんが大きすぎて困っているのである。彼のペニスは以前は小さくなっている時で5cmくらい、大きくなっている時で12cmくらいだった。しかし夏に見た夢のあと18cmくらいになった。
 
大きいことはいいことだと思っていたものの、このちんちんは小さい時でも10cmくらいあり、目立つのである。なんかいつもちんちんが大きくなっているみたいに見えて人格を誤解されるのではという気がしてきた。
 
「ちょっと大きくしてもらいすぎたかなあ。15cmくらいにしてもらえば良かった」
などと彼は思っていた。
 

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11月18日(金).
 
第7$$丸の船長、鳥山さんが所有する畑が任意売却された。この場合、売却額からこれを担保に借りていたお金の分を金融機関側がまず取る。そして残りが本人に渡される。その中から鳥山さんは武矢と岸本さんに60万ずつ返済した。払っていなかった給料の4-6月分に充当する。
 
武矢は言った。
「実は神崎さんと福居さんに30万ずつ借りていて」
「すぐ払って」
「すまん」
「他に知り合いから借りたお金は?」
「知り合いから借りたのはそれだけ」
 
武矢はとても微妙な言い方をしたのだが、津気子は気付かなかった。
 

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11月19日(土).
 
星子は早川ラボで千里Rの前にドーンと参考書・問題集を積み上げた、
 
「千里さん。高校入学に向けて少しお勉強しましょう」
「もう入学は決まったよ」
「問題は入った後です。ロビンさんは中学時代、数学・理科の授業にはあまり出ていませんでした。でも姫路に行くのはロビンさんだけですから、全ての授業に出る必要があります」
「あっそうか」
「だからお勉強です」
「ひー」
 
と言って取り敢えず進研ゼミ中学1年の理科から始める。
 
「旭川に4人も行くんでしょ?1人くらいこちらに回してよ」
とRはGに直信して言った。
 
「交渉はご自分でどうぞ」
 

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11月21日(月).
 
留萌地方はここ数日ずっと雪が降っていたが、この日は雪は止んでいた。
 
金曜日に任意売却された鳥山さんの畑の外縁を囲むように多数のコンテナが置かれた。そして何か荷物を運び込んでいるようであった。周囲の人は何を入れているのだろう?と思ったものの、よく分からなかった。
 
そのコンテナの設置が終わると、コンテナで囲まれた内部に多数のビニールハウスが立て始められた。どうもコンテナ群は風除けも兼ねていたようだ。しかし厳冬に入ろうとする今の時期に、これから何を育てるつもりだろうと周囲の住人は不思議に思った。
 

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11月26日(土・曇時々雪).
 
P神社に解体祓いの依頼があった。
 
が、なんと神社のすぐ近くである。C町バス停の近く(南側)の国道沿いで、もう5年くらい前から空き家になっていた所である。
 
宮司は千里と善美を連れて出向いて行ったが、特に問題のない家だった!
 
(問題のある家ばかりでは身が持たない)
 
なお千里はY1を電話で起こして行かせている。
 
家守さんがおられると善美が言っていた(千里には分からない)。普通に祝詞をあげてお祓いをした。家守りさんにも守護していた神様たちにも、いったん上に上がっていただいた。
 

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11月27日(日).
 
旭川N高校で、推薦入学を希望する生徒を対象にした説明会が行われ、千里(U)、留実子、蓮菜が出席した。千里と留実子は早めに来て、体育館にいる宇田先生に挨拶した。
 
挨拶のあとフロアに降りたら現1-2年生の女子バスケ部員が練習していた。千里たちがバスケ部の推薦でN高校に入ることを言うと大いに期待される。そして千里がその場でスリーを10本撃つと全部ゴール。現1年生ながらも正ポイントガードの岬久井奈(みさき・くいな)は
 
「あんたレギャラー確定」
と言った。
 

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体育館から説明会の会場へ向かう途中で留実子が言った。
 
「千里、久井奈先輩は千里が女子バスケ部に入ると思ってるよ」
 
「あれ、そう?だって私、男子なのに」
「あのなぁ」
 
ちなみに千里はこの日セーラー服を着ていた。
 

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12月1日(木).
 
姫路の新司令室が完成したので、参吾と三郎は北海道に帰ることになる。
 
作業中の宿泊に使ったユニットハウスは、姫路市内の山中(さんちゅう)に約1000坪の土地を100万円で買い(坪1000円!)、そこに置いてもらった。本当は100坪程度買うつもりが、これが最低単位だった!
 
この家を置くのにブナ(*14) の木を6本“抜いた”ので、これは針間工務店と取引のある市咲製材所というところに持ち込んで1本500円で買い取ってもらったらしい。
 
そのあと、トラックに大工道具や余った資材を乗せ、サハリンも一緒に3人で一緒に北海道に戻った。舞鶴港から12月1日深夜のフェリーに乗り、12月2日夜に小樽港に到着。そのまま2人は旭川?へ。そのあとサハリン1人で留萌に戻り、3日朝に新早川ラボに到着。ラボ内の自室で休んだ。
 
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(*14) ブナは腐りやすく曲がりやすいので使い道が限られるらしい。逆に曲げたいもの:太鼓の胴とか食器などに使われる。またブナは重くて山奥からの搬出が困難なので、放置されているブナ林も多いとか。
 
ブナの漢字は木偏に“無”である(国字)。橅
 
JIS漢字の範囲では“山毛欅”という書き方もあるが漢字を3文字も使って難読なのよりカタカナで書いたほうがマシ。
 

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12月2日(金).
 
貴子は姫路の家をコリンと小糸に任せて単身空路で北海道に戻った。
 
伊丹空港11:35(JAL2005)13:20新千歳空港
 
そして旭川の家に行き、留守番をしてくれている2番(ルミナ)と話し合った。
 
「やっと戻って来たか。じゃ私、釧路に帰っていい?」
「私、正式に姫路に引っ越すから、あんたも正式に旭川に越してきて」
「え〜!?」
 
「来春から千里が旭川に越してきてN高校に入ること決まったからさ、他の十二天将と一緒に千里をサポートしてほしいのよ」
「ノエルは?」
「しばらく姫路でオペレーションがある。多分20年くらい」
「うっそー!?」
 
「あんたが私の代わりに1番を名乗ってもいいけど」
「やだ。なんか責任押しつけられそうだもん」
「勾陳は手に余るようなら殺してもいいから」
「あいつ核弾頭撃ち込んでも死にそうにないけど」
 
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貴子は久しぶりなのでハイジの様子も見に行った。
 
「裕恵ちゃん、ハイジちゃんが出産したら次は裕恵ちゃんが妊娠してね」
「そんなこと言われても私子宮無いんですけど」
 
裕恵は男性の身体だったのを昨年7月に性転換手術を受けて女性の身体に生まれ変わっている。
 
「そんなこと大したことないわよ」
「そうなんですか〜?」
「きっと、あなた今月中には生理が来るわよ。ちゃんとナプキン買っておきなさいね」
 
と貴子は裕恵の服の中に手を入れ、お腹を直接撫でながら言った(痴漢行為)。
 
「うっそー?」
 

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12月3日(土・ひらく・雪時々曇).
 
P神社宮司は先日解体祓いした家の場所の地鎮祭を頼まれ、善美とたまたま来ていた恵香を連れて出て行った。千里も連れて行こうとしたが見当たらなかった。
 
こんな時期に建築工事を始めるのかと少し驚いたのだが、PC工法といって天候に左右されない基礎工事のやり方があるのだと依頼主の課長さん?は言っていた。どうもここは何かの事務所になるようである。市街地から外れたこんな場所に事務所を作るって何の会社だろうと思ったら、内容は数日後に公表するが食品会社だということだった。
 
それで宮司はA町の鳥山さんの畑跡に作られたビニールハウス群を連想したがむろんそんなことは口には出さなかった。
 
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地鎮祭は滞りなく行われた。課長さん?の他、60歳くらいかなという感じの男性(社長さん?)、30代の女性(秘書?)もきていた。
 
千里を行かせなかったのは千里Vである。千里が行くと話がややこしくなりそうだったので星子をいったん司令室に戻した。
 

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地鎮祭はこの日の11:00 から行われたのだが、午後には大型トラックが来て多数のコンクリートブロックを並べ鉄骨を熔接して、基礎ができちゃった♪
 
そして、午後4時頃、大きなトレーラーがやってきて、積んできた“おうち”をクレーンで吊り上げてここに“設置”した。そのあと、数人のスタッフが電気の線・電話の線・水道の管を繋ぐ工事などをして、事務所は夕方までには完成しちゃった♪
 
地鎮祭の時にいた課長さん?がP神社で神棚を求め、設置依頼もあったのでこれは千里ちゃんに、徳部さん(九重)を呼んでもらう。なぜかセーラー服のコスプレ?をしているのを神社の事務員の白衣・袴に着替えてもらい、一緒に来てもらう。千里に訊いて神棚を正しい場所に設置し、神宮大麻とP神社の御札を供え、神降ろしの祝詞を唱えた。先日の神様と、ついでにこないだの家守さんも戻って来てくれた。
 
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(この対応をしたのはV)
 

貴子は地鎮祭が(12/3) お昼前に終わったあと、ふらりと早川ラボを訪れた。
 
「あ、きーちゃん、こちらに来たんだ」
「何かお昼食べさせて」
「今お昼にしようと思ってたとこ」
 
それで千里・清香・公世・沙苗と貴子、およびこちらでオペレーションしているミッキーとで一緒にお昼を食べた。
 
「ねね、千里、表に駐めてあった2tトラックは千里の?」
「そうだけど」
「私引っ越ししたいから4−5日貸してよ」
「いいよ」
 

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それでまずは(12/3)午後から貴子(1番)がトラックを運転してお手伝いに付いていったサハリンと一緒に旭川に行く。ここでサハリンを車内で待たせておき、貴子1は家の中に入って貴子2と交替する。
 
それで貴子2とサハリンは一緒に釧路まで行く。運転はサハリンである。真夜中に着く。ここでサハリンには空き部屋で寝ていてもらい、貴子2が荷造りする。明け方、荷造りが終わったのでサハリンを起こし2人で荷物を積み込む。またサハリンの運転で旭川に戻る。これが12/4の昼頃である。
 
それまでに貴子1は荷造りを終えていたのでサハリンに休んでいてもらい、2人の貴子で一緒にトラックの荷物をおろし、1番の荷物を積み込む。それでサハリンと貴子が一緒に小樽に向かう。
 
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12/4深夜の便に乗り、12/5の夜舞鶴港に到着。その日の深夜、姫路の家に辿り着いた。その日はもう疲れているので寝て、12月6日に荷物の搬入をおこなった。
 

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