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■女子中学生・夏祭り(20)

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だったら、蓮菜の親戚がやってる民宿がわりと安いかなとVは思ったのだが・・・そこに千里Gが出現するからVは仰天する。善美もびっくりした。
 
「双子だったの?」
「ちょっとお話があります。それととっても安い宿泊所を紹介しますよ」
と千里Gは言った。
 
それで3人でマクドナルドを出て善美のBMW-miniに乗る。店を出る時、千里Gはサングラスを掛けマスクをして顔が分からないようにしていた。また長い髪を服の中に隠していた。
 
Gの案内でW町の病院跡に行く。
 
え〜?ここを他人に見せていいの?とVは思った。
 

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「この家を自由に使ってください」
と千里Gは言った。
 
「いいけど、ここは?」
「私の別宅のようなものです。取り敢えず来年の3月までは使えます」
 
「いいけど、千里ちゃんが双子だったとは知らなかった」
「千里は多分10人くらい居ます」
「嘘!?」
 
「私たちは全員千里ですけど、お互いを色で区別します。私はグリーン、こちらがヴァイオレット。他にレッド、ブルー、イエロー、ホワイト、ゴールドが確認されています。でも多分他にも何人かいます」
 
「何でそんなにたくさん千里ちゃんがいるの?」
「分裂しちゃったんですよねー」
「人間が分裂するもの?」
「過去に少なくとも2度は分裂してますが、もっと分裂してるかも」
 
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「よく分からない。それで、ここを安い宿賃で使えるの?」
「月1万円でいいですよ。でも家賃無料で毎月50万円の報酬をお支払いしてもいいですけど」
「月50万円のお仕事って凄く怖いんだけど」
 

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8月1日(月).
 
翻田常弥は疲れたような表情で帰ってきた。
 
「お帰りなさい。どうだった?」
「ダメだった。見えそうな気がしたんだけど、目を集中している間に時間切れになった」
「あらあら」
「ほんとうにドライバーを雇わないといけないかも知れない」
「ああ」
 

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8月1日、蘭越に行った剣道部員14名が学校に集まる。そして、校長・教頭、わざわざ出て来てくれた生徒会長に祝福された。
 
「村山さんも工藤さんも全国大会で頑張ってね。決勝戦でふたりが会えるといいね」
と校長は言っていた!?
 
その後、千里(優勝)・玖美子(5位/団体3位)・公世(優勝)・竹田(5位)は市役所に行く。準優勝の清香と合流する。市長さんから「おめでとう」の言葉をもらう。そして、全国大会に出る3人が激励された。
 
その日の内には、横断幕が留萌駅に掲げられていた。
 
「祝・R中木里清香選手、S中村山千里選手・工藤公世選手、第35回全国中学校剣道大会・女子の部出場」
 
実は昨年の横断幕を再利用している!回数の所だけ修正した。
 
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「やはりぼくも女子の部に出るように見える」
「女子の部に出たら?」
 

千里Rは大会の後7月31日の夜遅く留萌に戻ってきて、8月1日は学校への報告、市長さんとの面会と行事が続いたので
 
「疲れたぁ」
と言って8月1日の午後も8月2日も、ひたすら某所(A大神だけが知る場所)で寝ていた。
 
早川ラボでの練習は8月3日から再開することになっている。
 

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病院跡の家で千里Gから長い話を聞いた七尾善美は言った。
 
「面白そうだから、その話乗った。なんかここ空気も美味しいし」
「まあお魚と空気が美味しいのが留萌の取り柄ですね」
 
「あと後ろの人にお願いしたいのは、キツネとオオワシ・オジロワシを食べないこと。私が使役しているので」
「分かった。言い聞かせる」
 
「それでこの家に住んでいいの?」
「はい、元病院だったのを簡易改造しただけですから、一般の住宅からは間取りが変でけどね」
「それは気にしないよ」
 
「なんなら善美さんの身体も改造しましょうか」
「改造って何するの?おっぱいからミサイルが出るとか」
「洋服着てたら発射できない気がします」
「無理矢理発射したら、服が燃えて火傷しそうね」
「下手すると死にかねませんね。先日ここに来た子は、おちんちんを切除してヴァギナを作ってあげましたけど、善美さんも如何ですか?」
「あら素敵ね」
 
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「醜いおちんちん、邪魔な睾丸を除去して、気持ちいいクリトリス、可愛い割れ目ちゃんと、神秘のヴァギナができると素敵な生活ができますよ。もし既に改造済みなら、善美さんの彼氏を改造してもいいです。レスビアンができますし」
と千里Gは言う。
 
本気で言ってないか?とVは思った。
 
「ビアンも素敵ね」
などと善美も言っている。
 

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取り敢えず家の中を案内する。
 
「待合室を応接室、診察室を居間、受付および薬局を台所に改造しています、彼氏に眠り薬を盛りたい時は、元薬局の台所っていいですよ」
「なるほどー」
「処置室を区切って居室を2つ作りました。吊り天井で天井を低くして落ち着くようにしてます。このどちらかを善美さんの部家にすればいいですよ」
「そうしよう」
 
(再掲)

 
「もし部屋の中で竹刀を振りたいとかだったら、吊り天井を外せばいいです。作業は依頼してもらったら半日でできます」
「剣道は学校の授業でしただけだなあ。竹刀や防具も兄貴のお下がり使って、その後、後輩に譲っちゃったし」
 
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「病院だったからトイレがたくさんあるんですよ。元は和式の個室トイレ2個と男子用トイレ1つ、それに車椅子用トイレがあったのですが、和式も男子トイレも洋式の個室トイレ3つに改造しています」
 
「あれ、お風呂が2つあるの?」
「ここ元は2階が入院病室で、それでお風呂が男女別にあったんですよ」
「へー」
「2階は1993年の北海道南西沖地震で潰れてその後1階だけで運用していたそうです。その代わりに1階に小さな入院用の部屋を無理矢理作ったんですよね」
「ああ」
「男女別に6畳の部屋2つあったのを4畳半3つに仕切り直しています。でもお風呂はそのままです」
「なるほど」
 
「ちなみにこちらが男湯でこちらが女湯です。誰も見てませんから、女湯に入っちゃってもバレませんよ」
 
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「いいね。女湯にこっそり入っちゃおうかな」
 
Vがまた呆れた顔をしていた。
 

8月2日(火).
 
河洛邑の事務員・長谷倉さんから、P神社に電話が掛かってくる。菊子が取ったが、宮司に代わった。
 
「村山千里さんはおられます?」
「まだ帰ってきておりませんが」
「あら、29日にお帰りになったのに、どちらかに寄られてるんでしょうかね」
「さあ。でも何か万博の話をしてた気がするので。もしかしたら名古屋に行ったのかも」
「ああ、そちらですかね!」
 
「それで実は村山さんの傘が忘れてあったのに気が付きまして」
「あの子は年間5〜6本傘を無くすんですよ!」
「あらら。これどうしましょうか。そちらへ送りましょうか」
「お手数ですが、こちらの神社に着払いで送っていただけませんでしょうか」
「分かりました。ではお送りしますね」
「すみません」
 
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傘の値段より送料が高い気がしたが、まあこちらが払うのならいいだろう。
 
しかし29日に向こうを出たって、千里ちゃんどこに居るのだろう、と宮司は思った。本当に万博に行ったのだろうか?それならそれで連絡があってもいいのに。これまでは河洛邑から帰る前には連絡があったのに、今回はそういう連絡自体受けてないのである。
 
宮司は千里ちゃんの身に何かあったのでなければいいが、と心配した。
 

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8月3日(水).
 
千里Rは朝、早川ラボに出現した。
 
「なんか随分寝た気がする」
と思った。実際8/1の午後から40時間ほど眠り続けていた。
 
これから8月6日までここで調整してから旭川に行く。玖美子は受験のため離脱した、公世と弓枝、沙苗、清香が来るのでこのメンツで練習する。柔良も受験のため離脱した。
 
なお全国大会の練習パートナーとしては、千里には沙苗、公世には潮尾由紀、清香には田詩歌を登録している(多分同性同士)。実際には千里と清香、公世と沙苗、詩歌と由紀で手合わせすることになるだろう。2年生の由紀・詩歌を連れていくのは全国大会の雰囲気を経験させるためである。
 
これにS中の岩永先生・鶴野先生。R中の安藤先生が引率者として付いていく。
 
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千里Rは連日早川ラボで練習をしていたが、練習が終わると「疲れたぁ」と言ってそのままラボで寝ていた。従って千里Rは自宅には戻らなかった。
 

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8月4日(木).
 
雅海と司は4度目の生理が来た。もう完全に日常になってしまったので、普通に処理した。司は生理がおさまるまで朝のジョギングを休んだ。
 
「これから多分50歳頃までずっとこれと付き合うことになるんだろうな」
と2人とも思った。
 

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8月4日(木).
 
千里Rは朝8時にコリンに起こされ、シャワーを浴びてコリンが持って来てくれた朝食を食べた。
 

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8月4日(木).
 
千里GとVは小春を千里B(+Y)に会わせることにした。千里BがQ神社でご奉仕しているところに、Gが小春を転送する。
 
小春は突然転送されてキョロキョロしている。
 
「あれ〜、小春久しぶり〜。元気してた?」
と千里に声を掛けられ、小春は戸惑っている。
 
(Bは1年以上休眠していた。Bが小春に最後に会ったのは昨年8/28。夕飯の買物を頼まれたので渡し、札幌から帰ってきたBをカローラで駅から自宅まで送った)
 
千里の腕時計を見たら、なんと青と黄色の水玉模様である!黄色地に青い水玉が入っている。何これ〜!?新たな千里?と思ったが、もしかしたらこれは青と黄色がミックスされてるのかもと思った。
 
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去年東京でも千里はこういう状態になってたぞ。
 
よくよく観察すると自分の本体が入ってるし!!
 
(この時期、小春の本体はY1,Y2,Vと3人の身体の中に居た。つまり小春自身が3つに分裂している。ここに居るのはBw+Y1/光辞を読んだのは実はY2:疲れ果てて死んだように寝ているが、BwやY1との繋がりのお陰で死ななかった。結局、三重に行ったY2が休眠しているのでA大神はY2が持っていたバッグをGに渡した)
 
「そうだ。小春、今日お弁当買ってきてないんだよ。お祭りが近くて忙しいし、おにぎりか何かでも買ってきてくれない?」
 
「分かった」
 
それで小春はこのあと“この”千里をサポートすることになる。
 

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↓千里たちの“階層図”

 
現在Q神社に現れていて、このあと宇田先生と出会って旭川N高校に行くのがBw+Y1の意識である(現在は“第二次統合千里”の一歩手前に居る)。Bwの精神が後の千里1に繋がる。最も気の弱い千里である。
 
結局千里Yは2005年1月頃から自分のオーバーワークが限度を越えていると感じ、無意識に自分のダブルを作った。ここで子牙があまりにも危険なので千里Vにも記録しなかった術を使った。人間を二重化するというのは神の領域の技である。しかし他人の術を勝手に使うのは千里の得意技である。YとVは特につながりが強いのでV経由で子牙の術を起動した。Y1には精神を休ませ、Y2が光辞を読んでいた。Y2は自分は光辞を読み終えたら死ぬかもと思っていたが、Y1やBwとのつながりでギリギリ持ちこたえた。
 
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