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■女子中学生・秋の嵐(18)

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試合終了後、大会長から3位の賞状をもらった。これはキャプテンの菅原君が受け取り、みんなの前で高く掲げて振った。応援団などにも披露したら、またエールを送ってくれた。
 
チャーターしている帰りのバスの中で山園君の弁。
 
「悔しいし、頑張ってくれたみんなに申し訳無い。ジョギングとか筋力トレーニングとか頑張ってボールのスピードがもっと速くなるよう頑張る」
 
「でも打たれた後、福川さんにハグされた時、お母さんに抱かれたような感じで涙が出た」
 
すると東野君がオマケのコメントを入れる。
「昨日、福川さんがホームラン打った時、ホームイン後にみんなで歓迎した時は妹の活躍を歓迎したような気がした」
 
「あ、俺も妹のような気がした」
「触っていいのかなあと思ったけど、どさくさ紛れに触っちゃった」
などという声もあがっていた。
 
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「ぼくお母さんとか、妹とか言われてる」
と司が言うと、隣に座っている女子マネの生駒優は
「みんなに親しみを持たれているということよ」
と言っていた。
 
ちなみにこの2日間のバスでは往復とも、司は優と隣り合って座っていたが、そのことについて司は特に何も考えていなかった!
 
なお、野球部の女子マネージャーはこの大会まで3年生の生駒優がベンチに座ってスコアブックを付けていたのだが、大会後は1年生の水野尚美にバトンタッチすることになっている。尚美は実はまだ野球のルールがよく分かっておらず!(インフィールド・フライとか説明しても理解できずにいたようだった)不安を訴えていたので今回の新人戦までは3年生の優がスコアブック係を務めたのである。
 
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2004年11月1日(月).
 
新紙幣が発行された。肖像画は1万円札が旧紙幣と同じ福澤諭吉、5千円札は新渡戸稲造から樋口一葉に変更。千円札は夏目漱石から野口英世に変更された。
 

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2004年11月2日(火).
 
プロ野球の実行委員会・オーナー会議は、新規加入の申請をしていた、仙台・ライブドア・フェニックスと、東北楽天ゴールデンイーグルスについて審査を行い、楽天の新規加入が認められた。
 
(その後、2006年1月にライブドア事件が起きたのでこの時本当に楽天を選んでよかったと思う)
 
この結果、11月8日に選手の分配ドラフトが実行された。近鉄・オリックスの両球団の選手はいったん統合され、その中から“オリックス・バッファローズ”が主力選手25人を確保した上で、残りを公平に?オリックスと楽天で分配するという、極めて身勝手な選別が行われた。
 
このワガママな操作に反発した近鉄の主力投手・岩隈久志は「分配の際に選手の意志は無視しない」という合意を楯に取り、「自分は楽天に行く」と言って譲らず、いったんオリックスに分配された上で12月22日、楽天に金銭トレードされる形で楽天入りをした。
 
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この結果、翌年の楽天はこの岩隈の存在で、何とかプロ球団として最低限の成績をあげることとなる。岩隈は2005年度は27試合に先発。楽天がこの年あげた勝星38の内の9を岩隈で勝っている。岩隈はこのプロ野球再編事件における英雄である。
 

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11月3日(水・祝・大安・たつ).
 
この日、旭川市内のホテルで、2つの婚約式が相次いで行われた。
 
午前中に行われたのは、杉村初広と西村鈴花の婚約式である。“世間体”を考えて、初広が紋付き袴を着て、鈴花が振袖を着ている。指輪はお互いにプレゼント済みであるが、この婚約式で改めて、双方相手の左手薬指に填めてあげた。事情を知らないホテルスタッフは「最近は婚約指輪も結婚指輪同様、双方が着ける流儀もあるのかな」くらいに思ったかも知れない。
 
なお双方の両親は、紋付き袴と黒留袖である。
 
ふたりは初広がまだ大学生ということもあり、2006年夏頃に結婚する約束であるが、状況次第ではそれ以前に籍だけでも入れるかも、ということにしている。
 
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この婚約が急がれたのは、杉村家側としては、初広が女になってしまったのにそれでも結婚してくれるというありがたい女性を逃したくないという事情、一方で西村家側としては、男嫌いで「男とは結婚しない」と言っていた鈴花が取り敢えず戸籍上は男性である人と結婚すると言っているので、これ幸いというところで、どちらも“相手の気が変わらない内に”話を決めてしまおうということになったのである。
 
2人は来年の春からは同棲してもよいというのを双方の親が認めているので、事実上は来年の春に結婚するようなものである。
 
この婚約式に、真広は振袖、古広は高校の女子制服姿、黒沢柚美は振袖で出席した。
 

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午後からは、杉村古広と黒沢柚美の婚約式が行われた。
 
こちらは先に同意していたように、
 
・柚美が妊娠中の子供を古広が胎児認知する(実行済)。
・古広が18歳になった所で婚姻届と子供の入籍届を出す。
 
ということになっている。結婚式は古広が高校を卒業した所で挙げる予定である。
 
ふたりは、双方とも振袖を着てこの婚約式に出席した。初広と鈴花はどちらも色留袖、真広は普通の振袖(午前中のとは別のもの)を着た。双方の両親は、紋付き袴と黒留袖である。
 
出席者が並んだ写真を見ただけでは、誰が婚約したのかよく分からない写真かも!?
 
真広の振袖は午前中に着たのは、実は母が昔着た振袖(加賀友禅)で、午後着たのは、先日親戚廻りの時に着た、友禅風振袖である。
 
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柚美は先日古広からダイヤの指輪を贈られているが、婚約式の中であらためて、古広が柚美の左手薬指に填めてあげた。柚美は指輪のお礼にセイコー・ルキアの女性用腕時計を贈っており、この婚約式で柚美が古広の左腕に填めてあげた。
 

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2004年11月13日(土)0:02.
 
上島雷太の恋人・木原大央(たお)は、女の子を出産した。上島の長女となる、木原扇歌である。
 
上島と大央は、9月頃までは同居こそしていなかったものの、ほとんど夫婦同然の生活を送っていた。しかし出産が近づくとさすがにセックスはできなくなる。すると、上島は浮気の虫が騒いでしまった。
 
浮気したことはすぐにバレることになる。
 
大央は
「新しい女ができたのね。でも結婚してはもらえないだろうというのは最初から覚悟してたから」
 
と言って、上島に新しい恋人ができたことを容認した。
 
「でも私の出産と、産後しばらくのサポートはお願いできる?」
「もちろんだよ。雑用とかもどんどん引き受けるから何でも言って」
 
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それで上島は大央の出産に立ち会い、一緒に名前を考え、退院にも付き添ったし、お宮参り、百日祝いなども一緒にやった。
 

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上島の新しい恋人は歌手の花崎アユミ(芸名:花村かほり)であった。この年、彼女は『帰りたい』(ゆきみすず作詞・すずくりこ作曲)が売れに売れていて、物凄く忙しかった。その多忙な中で上島とデートしていたが、実際問題として彼女はあまりの疲労のため、デート中に眠ってしまう!ということが多かった。
 
結果的に上島は、ひたすら彼女の食事世話係と化していた(この頃は上島もまだけっこうな暇があった)。
 
だから実は、アユミとは恋愛関係にあっても、この年はほとんどセックスしていない!!
 
この時期、上島は超多忙な歌手と、出産前後の女の2人に食事の世話をしたり、買物をしてきたり、と甲斐甲斐しく奉仕していたのである!
 
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赤川次郎は、プレイボーイには、カサノバ型とドンファン型が居ると書いている。ドンファン(ドン・ジョバンニ)は女の征服者であり、自分に靡かない女を熱心に口説き落とすが、いざ自分の物にすると興味を失い、冷たくなる。だからドンファンと付き合った女はみんな彼を憎む。これに対してカサノバは女への奉仕者であり、いつも優しくしてくれる。だから、彼と付き合った女は別れた後でも、彼にずっと尊敬や親しみの情を抱いている。
 
上島は典型的なカサノバ型のプレイボーイであった。
 
ただしこういう人は二股・三股・四股!?になりやすい。(八股まで行くと大蛇?)
 

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11月13-14日(土日).
 
千里Rは旭川に出て、13日には龍笛・フルート・ピアノを習い、14日午前中には越智さんから剣道の指導を受け、午後には天子の所に行って夕食を共にした。
 

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11月13日(土).
 
真広は従兄の桂助からの連絡を受け、ハンバーガー屋さんのバイトが終わった後、お昼過ぎに札幌駅前で会った。取り敢えず、ミスドに入り、話をする。
 
「いつもそんな格好なの?」
と桂助は訊いた。
 
「まあこんなものかな(本当は慌ててオリーブ・デ・オリーブに飛び込んで買った)」
「すっかり女の子になっちゃってる」
「仮面男子をやめたからね」
 
「胸も結構あるように見える」
「ちっちゃいけどね」
「女性ホルモンとか飲んでるんだっけ?」
「別にそんなもの飲んでないけど」
 
「でもまぁちゃんが最初から女の子でした、なんてのは絶対嘘だ」
と桂助は言う。
 
「ふーん。なぜそう思う?」
「だって、まぁちゃん、男子選手として高校時代インターハイにも出てるのに。女子だったら、男子選手になれたはずがない」
 
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真広はニコッと笑った(桂助はドキッとする)。
 
そして真広は答えた。
 
「サッカーにはね。男子というカテゴリーは存在しないんだよ」
「へ?」
「サッカーには女子というカテゴリーは存在するけど、男子というカテゴリーは存在しない。女子カテゴリーの試合に男子は参加できないけど、一般のカテゴリーには男子も女子も参加できる」
「そうなの!?」
「だから一般のサッカーチームにいる女子選手は珍しくないよ」
と真広は言った。
「じゃ着替えとかどうしてたのさ?」
「私は個室とかで着替えてたよ(*28)。トイレで着替えたりしたことも多かったけどね」
 

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(*28) 真広が諸事情で!?別室で着替えていたのは事実である。遠征の時も真広は必ず個室を割り当てられていた。真広は平気だと言ったものの、他の選手が平常心で居られないと言われた。実は同じ部の先輩に押し倒されたこともある(キスはされたけど、相手がすぐ理性を取り戻し、レイプはされなかった)。
 
ちなみに、真広は公世や司と同様、よく女子マネと間違われた!
 
ついでに女子マネ一同でお金を出し合って選手たちにヴァレンタインを贈る時は「まっちゃんも出して」と言われて、お金を出していた!
 
しかしそういう訳で“例の人”は、サッカー選手に全力で蹴られ、シューターに全力で握られたのである。ふつうどちらも無事では済まない。千里は本当は留実子同様、スティール缶を握り潰せる。もっとも留実子が純粋な握力で握り潰すのに対して、千里は気合で握り潰す。
 
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真広は高校時代にも痴漢に遭い、軽く蹴ったら相手が怒って過激化(猛獣化?)し、かえってレイプされそうになった経験があった(本気で顔面を蹴って撃退)。それで“半矢”にするのは危険と認識していたので、次やられた時は、最初から相手が反撃する気力が無くなるくらい強く蹴るつもりでいた。
 

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桂助はコーヒーを一杯飲み干した。そして言った。
「まぁちゃんが本当に女の子なのかどうか確かめさせてよ」
 
真広は自分もカフェオレを一口飲むと尋ねた。
「どうやって確かめるの?」
「ホテル行かない?」
「けいちゃんとなら行ってもいいけど、確認した後、どうすんの?」
と真広は彼を試すように訊く。
 
「まあちゃんが女の子だったら結婚してよ」
と桂助は言った。
 
「もし男の子だったらどうする?」
と真広は悪戯っぽく訊く。
 
「その時はじゃんけんしない?」
「じゃんけん?」
と真広は戸惑うように尋ねた。
 
「負けた方が性転換手術を受けてお嫁さんになる」
「面白ーい!けいちゃんをお嫁さんにしちゃお」
と真広は楽しそうに言った。
 
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ふたりはミスドを出ると近くの駐車場に一緒に行く。
 
「へー。BMW(ベーエムヴェー)か。けいちゃんの車?」
「こんなの買えないよ。レンタカーだよ」
「へー」
「だから、車のナンバーが“れ”でしょ?」
「“れ”ってレンタカーなの?」
「そうだよ。内地じゃ“わ”がレンタカーなんだけど、なぜか北海道では“れ”が使用されている(*29)」
「なんで?」
「昔は国のお役人が毛筆で書類を書いて郵送してたから、北海道に届いた書類では、本当は『貸し自動車は“わ”にすべし』と書かれていたのが“れ”に見えたんじゃないかという説もある」
「ありそう!」
 
(*29)1990年代までは北海道は全て“れ”だったのが、その後、“わ”も使用されるようになり、両者が併存するようになった。また北海道以外で、沖縄では“わ”が枯渇したことから2015年以降“れ”も使用されるようになった。長崎や鹿児島にも「れ」のレンタカーがあるという情報もあるが未確認。
 
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