広告:ここはグリーン・ウッド (第4巻) (白泉社文庫)
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■女子中学生・秋の嵐(15)

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10月12日(火・みつ).
 
家庭裁判所からの通知が届き、真広の性別が女性に訂正された。これで真広は蜂郎の長女ということになる。
 
なお、女に性変してしまった初広、20歳をすぎたら性転換手術を受ける予定の古広はいづれも女性と結婚予定なので、法的な性別を変更/訂正できない。
 
つまり蜂郎の子供は法的には男の子2人、女の子1人ということで確定した。
 
母は真広に言った。
「あんた突然女の子になって、女の服が足りないんじゃない?」
「うん。実はかなり少ない数で回してる」
「じゃ少し服を買ってあげるよ」
「ほんと?助かるー」
 
それで水曜日の午後、札幌まで出て来た母が真広を三越に連れて行こうとしたら
 
「そんな高い所の服じゃ普段に使えないよー」
と言って、結局、しまむら(*26)に母を連れて行く。
 
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「ここ安いね!」
と母が逆に感動していた。
 
「ユニクロは有名だけど、男性向けの服が中心だし、同じ服を大量に作って売るから、他の人とダブりやすいんだよね。しまむらは女性用の服が中心だし、同じデザインのものは少ししか売らないから、めったにダブらない。私はこちらの方が好き」
「へー。私もファンになってしまいそう」
と母は感心していた。
 
(*26) 札幌のしまむらがいつできたかは確認できなかったが、しまむらの企業サイトに、2002年に47都道府県への出店完了と書かれているので、2004年に“北海道内”のどこかにはしまむらがあったのは確実。
 

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たくさん買ったので、母も持ってくれて一緒にアパートに帰る。それで服を収納しようとするが、入らない!
 
「あんた男物は捨てちゃいなさいよ。どうせもう着ないんだから」
「そだねー」
 
それで母と2人で男物の服の中でどう見ても今後着ないものは全部廃棄することにした。ただあまり傷んでないものは
「リサイクルショップに持ち込むよ」
と真広が言い
「こんなの買ってくれるところがあるんだ!」
とそれも母は驚いていた。
 
母は庶民的な生活の経験が無い。
 
「でもあんた、たんすの中に、女物は少ししか無かったね」
「女の子になっちゃってから、慌てて買ったからね」
「それまで女装してなかったの?」
「してみようかなあと思ったことはあったけど、しはじめると自分に歯止めが掛からない気がして我慢してた」
 
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「初広のタンスの中ってほぼ女物ばかりで、男物がほとんど無かったから呆れた」
「お姉ちゃんは、たぶんそちらだと思ってたよ。だいたい女装したいから、わざわざマンション借りたんでしょ?」
「そうだったのか!私、全然気付かなかった」
 
と母は言っていたが、まあおっとりした性格の母じゃ気付かないだろうなと、真広は思った。
 

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だいたい片づけ終わった所で母は言った。
 
「でもあんた、いい服もひとつは持ってた方がいい」
 
それで真広をあらためて三越に連れて行き、アニエスベーの手頃な価格の可愛い上下を2組、買ってくれた。
 
「このくらいなら普通に着れるでしょ」
「そだねー」
「やはりデートに誘われた時に、しまむらしか無いとやばいよ」
「確かにそうかも」
 
それで三越内のカフェでお茶を飲んでから母は言った。
 
「じゃちょっと振袖買って帰ろうか」
「え〜〜〜!?」
 

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土曜日、蜂郎と町子は、真広に可愛い振袖(水曜に札幌三越で買ったもの)を着せ、蜂郎の弟の松郎の家(名寄市)に連れて行き、松郎夫婦やその息子たちに紹介した。
 
「この子、元々性別がやや曖昧な所があったんですが、医師の診察を受けたらむしろ完全な女性だと言われて、裁判所に申請して性別を訂正したんですよ」
と蜂郎は説明した。
 
「真広ちゃん、男の子にしとくのもったいないと思ってたけど、本当に女の子だったんだ?」
と松郎の長男・統太(とうた/修士2年)が驚いたように言う。
 
「私も、男として育てられたけど、私、ちんちん無いのに男なのかなあ?と思ってたのよね。生理もあるし。そしたらお医者さんが、君は間違い無く女とおっしゃるから、法的な性別を訂正してもらった」
と真広(大1)。
 
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「そりゃ、ちんちん無くて、生理あるなら間違い無く女だよ」
と三男の吉尉(よしやす/大2)。
 
「小さい頃はクリちゃんが少し大きかったんだよ。それをちんちんと見間違えられたのかもね。でも小学校にあがる頃には割れ目ちゃんの中に隠れるようになってたよ」
「やや男性ホルモンが強かったのかもね」
「たぶんそうだろうとお医者さんも言ってた」
 
「僕は小さい頃、真広さんに会った時、優しいお姉さんだなあと思ってたから後で男の子と知って、え〜〜!?と思ってた」
と四男の和典(かずのり/高3)は言っている。
 
「わりと私、そう思われてる」
 
叔父夫婦・従兄弟たちと2時間くらいおやつなど食べながら話したが、みんな“女と確認された”真広を普通に受け入れてくれているようだった。
 
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ただ四兄弟の中で、過去の親戚の集まりなどで、いちばんよく話していた桂助(けいすけ/大4)はあまり発言せず、しばしばこちらを見詰めていたのは、「けいちゃん、私の性別に疑惑を持ってるのかなあ」と少し不安を感じた。
 

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翌日には今度は蜂郎の妹・浪子叔母さんの家(深川市)にも行き、浪子さんと夫の菊地さん、およびその子供たちとも話した。こちらもみんな驚いていたが、
 
「あんたは女の子にしてあげたいくらい可愛いと思ってたけど、実は元々女の子だったのね」
などと浪子叔母さんからは言われた。
 
次女の萌絵ちゃん(高1)など
 
「私、母さんから、初広さんか真広さんを口説き落として結婚しろとか言われてたのに、これで安心して自由に恋人探せる」
などと言っていた!(浪子さんは笑っていた)
 
「初広兄はもうフィアンセが居るから」
と真広は言っておいた。
 
「ま、さすがに性転換して男になって真広ちゃんを嫁さんにしろ、とまでは言われないだろうしね」
と長女の芽衣(高3)は言っていた。
 
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「でも真広ちゃんバイでしょ?」
と芽衣。
 
「ちょ、ちょっとー」
 
「真広ちゃんは女の子からのバレンタインも、男の子からのホワイトデーもたくさんもらってるタイプと見た」
「すみません。ノーコメントで」
と真広はこの日は逃げておいた。
 

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真広は性別の訂正が戸籍・住民票に反映されるのを待って、健康保険証カード(被扶養者証)の変更、運転免許証の登録の変更(内部的な記録の変更なので、免許証の表面は特に変わらず)、などをおこなった。
 
運転免許センターでは「性別変更届け」を書いて、真広はちょっとドキドキした。
 
大学にも「性別変更届け」を提出した。
 
氏名:杉村真宏
旧性別:男
新性別:女
変更理由:戸籍上の性別が訂正されたため
 
学生課では
「性転換手術を受けられたんですか?」
と訊かれたが、
「いえ、違います」
と言って、半陰陽による性別誤認の訂正であると説明し、裁判所からの通知と、訂正済みの戸籍謄本を提示して理解してもらった。学生課長さんが対応してくれて、翌日には性別が女になった新しい学生証を渡してくれた。
 
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これで真広は正式に女子学生になった。
 
クラスメイトたちに新しい学生証を見せると
「おめでとう!!」
「正式に女の子になったのね!」
「よし、まっちゃんの性転換記念パーティーだ!」
 
と言われて、真広のアパートにクラスメイトの女子4人がワイン2本とビール1箱!に、大量の食料を持ち込み、徹夜で飲み明かして祝ってくれた(全員未成年だと思うのだが・・・)。
 
酔った勢いで裸に剥かれて再度女であることを確認された!
 
「こないだお風呂でも見たじゃん」
「さすがにお風呂では“精査”できなかったから」
「ちょっと、そこはやめてぇ!!」
 

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2004年10月13日(水).
 
株式会社ダイエー(ダイエー本体)は産業再生機構に支援要請を行い、事実上経営破綻した(12月28日支援決定)。ダイエーはあまりにも巨大すぎて、倒産させると社会的な影響が甚大すぎるし、通常の会社再建方法も採ることができないので、こういう特殊な対応になったのである。
 
産業再生機構は2003年から2007年まで4年ちょっとだけ存在した特殊会社で大きな企業の再建専門の機構である。ダイエーとカネボウが手がけた案件の中のメインであるが、他にミサワホーム、宮崎交通、スカイネットアジア航空、パソコン教室のアビバ、ライオンズマンションの大京などの案件も取り扱った。
 
このダイエー親会社の経営行き詰まりで、ダイエー球団の売却あるいは他球団への合併もあり得る事態となった(“ロッテ・ホークス”ができるという噂もあった)。
 
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10月13日(水)には2学期の中間テストが行われた。千里たちは例によって、国語・社会・英語はR、数学・理科はYが受けた。
 

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10月20日(水).
 
天売島(羽幌町所属)の天売小中学校・新校舎が完成し、入校式が行われた。
 
この式典には、天売島関係者、羽幌町関係者だけでなく、OB/OGや様々な関わりのある人も出席している。昨年までここで教壇に立っていた、千里たちの担任・吉永先生も出席して祝辞を述べ、昨年の教え子たちと久しぶりの再会を喜んだ。
 

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2004年10月20日(水・ひらく)13:09.
 
天野産業株式会社(後に朱雀林業と合併)が、旭川市で設立された。千里の事実上の最初の会社である。千里が未成年で役員になれないので、この会社の取締役は、社長が天野貴子(帰蝶)、副社長が祐川紡貴(月夜)、無役の取締役として鶴岡の藤島月華にお願いしている。月華は名前を借りただけで、この会社の運営には関わらない。でも唯一の人間の取締役だったりして!?
 
この会社で、千里、道場管理人・忌部繭子(太陰)、道場主・道田大海を雇用することにした。
 
(千里の業務は何だ??)
 
この日、きーちゃんは夕方留萌まで来て、剣道部の練習を終えて帰ろうとしていた千里(千里R)をキャッチ。
 
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「これあんたの社員証と健康保険証。渡しておくね」
と言って渡した。
 
「でも私、お母ちゃんの被扶養者の保険証持ってるよ」
「それはとっくに無効になってるはず。あんたの収入は被扶養者にできる金額を遙かにオーバーしてるから」
「え?そうなの?」
「税務申告も忘れないようにしてね」
と言って、きーちゃんは帰って行った。
 
税務申告のことを丁寧に教えなくても、注意だけしておけば、千里ならそのくらい何とかするだろうというのが、きーちゃんの考えである。千里は“絶対に甘やかしてはいけない”と、きーちゃんは思う。
 
そして千里(R)は
「ゼームシンコン?って何だっけ??」
と悩んだものの、分からないので、いいことにした!
 
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税務申告の問題については、実は千里GがA大神様から注意されていたので、Gは千里名義の口座をひとつHY銀行に作り(星子に親の振りをしてもらった)、これまでのメイン口座である∂∂∂銀行の口座からそちらに概算の納税予定額を移動している。常用口座のS銀行は触っていないし、そもそも千里Rも千里Yも自分の収入がどのくらいあり、どのくらい口座残高があるかは全く分かってないので、この操作には全く気付いていない。確定申告は星子に計算をしてもらう予定である。
 

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10月20日(水).
 
大型の台風23号(トカゲ)が四国に上陸。その後、近畿地方から関東地方に抜け、四国・近畿・東海を中心に、死者不明者98人という大きな被害を与えた。
 
特に兵庫県では河川の氾濫・決壊が相次ぎ26名もの死者出している。京都でも15名が死亡しているが、立ち往生したバスの乗客37名がバスの屋根で一晩過ごし全員救助されるというのもあった。
 
富山県では帆船・海王丸(展示されてるものではなく現役のほう)が座礁したが乗っていた人たちは全員救助された。
 

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10月23-24日には、P神社で秋祭りが行われる予定だったが、(北海道には目立った被害は無かったものの他地域での)台風の被害を受けて1週間順延され、10月30-31日に行われることになった。
 

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2004年10月23日、新潟県でM6.8、最大震度7の地震が発生した。新潟県中越地震(*27) である。更には震度6クラスの余震が続き、死者68名という大きな被害が出た。
 
今年はこのように自然災害が相次いだ。
 
後述するが年末には北海道でも大きな地震が3つ続く。
 
(*27) 名前が紛らわしいが、3年後の2007年のは「新潟県中越沖地震」である。
 

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2004年10月24日(日・みつ).
 
中村裕恵と義浜ハイジはこの日15:10、旭川市役所に婚姻届を提出した。
 
但し、実際に提出したのは、代理人となった、和峰弁護士である。弁護士さんの提出なので、時間外窓口の人が緊張したが
「提出したい時刻と式を挙げたい時刻がぶつかるので代理しただけ」
と理由を述べると、向こうも
「ああ、そういうことですね」
と理解してくれた。
 
実は、この日の結婚に適した時刻が14:44(月出)-16:29(日入)で、時間帯が狭く、届けを出すのも式を挙げるのもこの時間内にしたかったので、提出は弁護士さんに代理を頼むことにしたのである。
 
窓口の担当者は新郎新婦の名前が「裕恵」「ハイジ」とどちらも女名前なので、
「すみません。同性婚ですか?」
と確認する。
 
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「中村裕恵は名前は女性名ですが、法的な性別は男性です」
と弁護士は答え、戸籍謄本を示す。
 
「ああ。名前だけ女性的な名前に変更したんですね」
「そうなんですよ。色々複雑な事情はあるのですが、現時点では間違い無く法的には男と女です」
「分かりました。これで受け付けます」
と課長さん?まで出て来てくれて言った。
 

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和峰弁護士は婚姻届が受理された所で電話連絡を入れ、富良野市内のホテルで2人の結婚式が挙行された。
 
「あんたたち結局どちらの苗字を名乗るんだっけ?」
「妻の苗字を使うことにした」
「妻というと裕恵ちゃんの中村?」
「法的な妻であるハイジの義浜」
「・・・・・」
「どうしたの?」
「あんたたちの関係がよく分からん」
「ぼくたちも実はよく分からない」
 
それで柚美の通学ドライバーは、“義浜裕恵”が務めることになったのである。
 
柚美と古広、更についでに初広と真広まで、裕恵の関係者として結婚式に出席してくれた。
 

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結婚式の形式は、人前式の形で行われた。司会は話を聞いて来てくれた、裕恵の高校時代の同級生・多美さんが引き受けてくれた。彼女は札幌で5年ほどラジオ局のアナウンサーをしていたので、実は結婚式・祝賀会の司会を頼まれることも多いらしく、そつなく進行させてくれた。
 
結婚式の出席者は、裕恵の両親、兄・姉およびその配偶者、杉村三姉妹!に柚美、ハイジの関係者として天野貴子・祐川紡貴(月夜)、頭数が足りないからと徴用された千里(実はG)、ハイジが8月から勤務し始めた会社の課長さん、更にわざわざ東京から来てくれた左座浪源太郎である(ハイジの関係者はこの5人)。
 
左座浪には、司会者の多美さんが「プロレスラーの左座浪さんですよね?サイン下さい」などと話しかけ、左座浪も笑って色紙にサインを書いてあげていた。左座浪は「だったら、あんたのサインもちょうだいよ」と言って、結局サイン交換になった。
 
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「可愛いサインだね!」
「久しぶりに書きました」
 
このメンツに、裕恵の高校時代の友人女性3名も参加してくれて祝賀会を行った。
 
服装は「平服で」ということにしたので、貴子や杉村三姉妹に柚美も普通のワンピースで参加した。裕恵の元友人たちも普通の服である。千里もセーラー服ではなく、普通のワンピースにした。
 
裕恵の元友人たちは裕恵の身体にあちこち触り、特に股間の突起物が無くなっていることをスカートの中に手を入れてしっかり確認!した上で
 
「あんた、女湯で悲鳴上げられたら、この子確かに女ですと証言してあげるね」
などと言っていた。
 
新婦新婦!の服装だが、結婚式の時は、ハイジがタキシードを着て、裕恵がウェディングドレスであった。ふたりは婚姻届けでは、裕恵が夫で、ハイジが妻になっているが、結婚式では性逆転した。しかし結婚式に続く祝賀会では、ハイジにもウェディングドレスを着せて、ウェディングドレス同士で並ぶ記念写真も撮ってもらっていた。
 
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ホテル側は最初予約を受け付けた時は、2人の外見を見て男性同士の結婚かと思ったようだが「最近は色々なケースがありますから大丈夫ですよ」と理解を示してくれていた。でも祝賀会の最後では双方ともウェディングドレスになったので、担当者が首をひねっていた。
 
しかしそういう訳で、左座浪は、高岡の重要な関係者である、義浜配次と中村裕太がともに女性になりしかも同性婚したことを知る、数少ない人物となったのである。
 

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ハイジは結婚式・祝賀会が終わった後、普段着に着替えて一息つき、紅茶を飲んでいた。ふと小登愛のことを思い出す。彼女は
 
「死んでから266日くらいで完全消滅するかも」
などと言っていた。2003年12月26日の266日後は、日付計算サイトで計算してみたが、2004年9月17日であった。その日何かあるかなと思っていたが何も無かった。ハイジが小登愛と最後に会ったのは、満願の日7月11日に徳島の宿で「結願(けちがん)おめでとう」と言ってくれた時である。あの時は、まだ9月までは会えるだろうと思い、何でもないことしか話さなかった。
 
でもその後出てこなくなったということは、つまり後は自分で何とかしろということかなあとも思った。きっと本当に“同行二人”してお遍路の間、自分を守護してくれていたのだろう。
 
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結婚式の夜は式を挙げたホテルのデラックス・ダブルルームで“初夜”を迎える。
 
「優しくしてあげるからリラックスして」
とハイジは裕恵に言い、まずはクリトリスをゆっくりと刺激する。
 
「なんか物凄く気持ちいい」
「女の子の身体は男の身体の10倍気持ちいいんだよ」
「そうだったのか」
 
裕恵が充分気持ちよくなっている様子なのを見て、ゼリーを投入して湿潤させた上で、ゆっくり入れてあげる。
 
「これも気持ちいい気がする」
「これが女の悦びだよ」
「ぼく女になってよかったかも」
「ヒロちゃんは元々女の子だったんだよ」
と言ってハイジは彼女にキスしてあげた。
 
そういう訳で、裕恵はバージンを新妻のハイジに捧げたのである!?
 
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女子中学生・秋の嵐(15)

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