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■女子中学生の生理整頓(23)

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4月21日(水).
 
北海道に帰る、天野貴子・藤原毬毛・村山千里の3人を羽田で見送ると、灰麗(ハイレ)は、いったん八王子の高岡たちのマンションに戻った。
 
作業中、灰麗はずっとマンションに泊まり込んでお弁当を買ってきたり、急に必要になった道具を買いに行ったりの雑用を引き受けていた。このマンションには桃源も一緒に泊まり込んでいたが、桃源は灰麗のことを女性とみなしているので、“同性”で泊まり込んでいる感覚しか無いと言っていた。灰麗の目の前で着替えたりするので、慌てて後ろを向くと
「純情ね」
などと言われていた。彼女の着替えも、天野貴子や村山千里の着替えも、灰麗が洗濯していた。
 
(千里と天野貴子は山小屋に泊まり込んでいる)
 
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マンションに戻ると、灰麗は最終的に残った洗濯物を洗濯機に掛けた。これを乾燥機に掛け、更に半日くらい室内に干してから。まとめて天野貴子の所に宅急便で送る予定である。それで仕分けしてくれるはずだ。正直、灰麗にはどの下着がどの人のかは全く区別が付かない。
 
洗濯機が回っている間に、彼女たちの私物が残ってないかチェックした。
 
桃源さんの運転免許証!が落ちている。
 
これは困るだろうと思い、すぐに速達で送ろうと思ったのだが、貴子さんの助手をしていた月夜さんが唐突に姿を現し
「私が持ってく」
 
というので、彼女に託した。
 
月夜さん、どこに居たの!??
 
(月夜はその日の内に新千歳に飛び、空港から身動きできずに困っていた桃源に渡した)
 
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洗濯物を乾燥機から取り出し干していたら、プリキュアのボールペンが落ちているのに気付いた。これは村山さんのだろうけど、急がないだろうからと思い、着替えと一緒に送ろうと思った。
 
「しかし、私にはよく分からないけど、物凄く緊張した5日間だったみたい。死人が出なくて良かった」
 
などと言って、洗濯物を干し終えた後、灰麗は取り敢えず居間のカーペットの上に寝転がった。
 
高岡亀浩さん、長野支香さんは、どちらも土日(4/24-25)に来ることになった。双方居る場で荷物を高岡の分と夕香の分に分ける。そうしないと、あとで揉めたりしたら困る。自分の仕事はその仕分けに立ち会った所で終了する予定である。
 

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それでそのままカーペットの上で、うとうととしていたら
「ハイレちゃん、ハイレちゃん」
と呼びかける声がある。
 
まだぼーっとした頭で目を開けると、佐藤小登愛である!
 
「おとめさん!?」
「私の仕事の後始末してくれてありがとね」
「おとめさん、超生してるの?」
「私は死んでるよ。だから私は幽霊みたいなものね」
「今は中有の世界?」
「よく分かんなーい。転生とかあるのかなあ。人は死んだら消えるものと思うけど。今は残存思念があるけど、これも減衰して、死んで266日後くらいには完全消滅すると思う」
と小登愛の幽霊?は言っている。
 
「でもハイレちゃんは“転性”したほうがいいね」
「あはは」
「取り敢えず玉は取ってあげるね」
「え!?」
 
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小登愛は灰麗のお股に手を伸ばすと、それを掴んで強く引っ張った!
 
「ぎゃっ」
と悲鳴をあげて、灰麗は気を失った。
 

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目が覚めたら朝だった。4月22日(木)の朝である。
 
「夢を見たのかな?」
 
などと呟く。取り敢えずトイレ行って来てからシャワーでも浴びようと思い、トイレに行った。
 
便器に座っておしっこして拭いた後、まさかアレ無くなってないよね?と思い、袋を触ってみた。
 
ん!?
 
流して手を洗ってトイレを出る。
 
そしてあらためて横になり、スカートをめくりパンティーを脱いで触ってみた。
 
無くなってる!
 
嬉しい!!!!
 

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この日、部屋の荷物の整理をしていたら、FAXに“白膠木”(ぬるで)の注文票が残っていることに気付いた。これは貴子さんの忘れものだろうな。着替えと一緒に送らなきゃと思い、テーブルの上に乗せる。
 
お焚き上げするのに今回、白膠木を使うというのは聞いた。これは本来護摩焚きに使う木であり、そんなものを使わなければならないというのは、処理する呪いの品が極めて強力だということなのだろう。
 
しかし灰麗はそこに書いてある料金を見て仰天する。
 
こんなに高いの〜〜!?
 
だったら、貴子さん、物凄い額の自腹を切ったのでは?
 
本当に申し訳ないなあ、と灰麗は思った。
 

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しかしFAXというと、灰麗は少し心痛むことがあった。
 
12月26日の夜、灰麗は唐突に
「高岡さんたち疲れてるのに本人たちに運転させてはいけない」
と思った。
 
高岡さんは東京−大阪の480kmをおそらく5時間くらいで走るつもりだろうと思う。朝9時に大阪のテレビ局に出る予定があるから出発は4時頃と見て、灰麗は町田市の自宅から自分の車を飛ばして八王子のマンションに向かった。
 
到着したのが12/27 AM3時頃だった。Timesの駐車場に駐める。高岡さんたち、まだ居てくれ〜と願いながらマンションまで走り、鍵を開けて中に入ったが、部屋は空っぽだった。
 
「もう出たのか!頼む!安全運転で行って欲しい」
と灰麗は祈った。
 

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恐らく最初は夕香さんが運転してるだろうと思い、高岡の携帯に掛けるが出ない。夕香の携帯に掛けても出ない。片方は運転中で出られず、片方は寝ていて出ないのかもしれないと灰麗は思った。
 
何か自分が打てる手はないかと考えていた時、灰麗はFAXに原稿が掛けられたままであることに気付いた。
 
原稿がセットされているのに送信されていない!
 
念のため原稿の内容も見たが、夕香の字で詩が書かれており、高岡の字で
「上島、いい詩を夕香が書いたから、曲を付けて欲しい。これを俺たちの置き土産にするよ」と書かれていた。
 
これはそのまま送信してもいいだろうなと思い、灰麗は原稿をセットし直すと上島のアパートの電話番号を短縮から押して、留守電がFAXに切り替わったところで送信ボタンを押した。
 
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原稿は、夕香がいつも作品を入れている机の引き出しに、愛用の青いボールペンと一緒に戻しておいた。
 

それでいったん高岡のマンションを出て自宅に戻る。すると朝7時に警察から電話があり、小登愛が死んだと聞かされ、仰天して病院に駆け付けたのである。(小登愛が泊まっていたホテルは義浜配次の名義で借りていたので、ホテルの宿泊名簿からこちらに連絡があったものと思われる)
 
そして病院に来た所に左座浪から、高岡さんたちを知らないかという電話があり、血の気か引いたのであった。
 
あの夜、このマンションを自分が訪れたことは誰にも言っていない。警察に話すと変な疑いを持たれそうな気がしたので黙っていた。しかしそのことが自分を苛む。それ以前に、灰麗はなぜあの晩、もっと早く高岡のマンションに駆け付けなかったのだろうと、自分を責める気持ちが強くあった。自分が運転していれば、ふたりが死ぬことは無かったのではという気持ちが、ひたすら自分を責め続けているのである。まるで地獄の鬼の責め苦のように。
 
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午後からは、運送屋さんに行き、段ボール箱を大量に買ってきた。ナイトさん(高岡亀浩)と支香さんが使えるようにである。
 
でもなんで高岡亀浩さんって、みんなから“ナイト”って呼ばれてるんだろう?と思って考えみたが分からなかった。
 
(亀浩→亀氏(かめし)→きし→騎士→Knight ! さらにこの後、同じナイトでも夜のほうの Night になり、Night Cruising →夜船→白河夜船、と変化して行く)
 

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服については、男物が高岡さんので、女物が夕香さんのだろうから、異論は出るまいと思い、ナイトさんたちの手間を減らすため、灰麗が分類して箱に入れ、T(猛獅)・U(夕香)の記号を箱に書き入れた。
 
その日(4/22)の夜、室内に干していた洗濯物を取り入れて、天野さん宛てに送る箱に入れ、白膠木の注文書、村山さんのボールペンも入れてから、コンビニに持って行って発送した。そしてお弁当を買って帰り、今日も疲れたなあと思いながら食べる。
 
実は、この部屋で「調理はするな」と言われたので、毎日お弁当を買ってきている(お湯を沸かす程度はよいらしいのでカップ麺なども作って食べている)。
 
それでカーペットに横になり、うとうとしていたら、また小登愛の幽霊が出て来た。
 
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「あんたさ、26日の夜にここに駆け付けるのが遅れたこと悩んでるみたいだけど」
「うん。誰にも言ってないけど、ずっと悩んでる」
「それって呪いを掛けた奴が、周囲の人にそのことを思い至らせないようにブロックしてただけだから」
「そうだったの!?」
「あんたもう少し霊感があればいいんだけどね〜」
「ごめーん」
「あんたさ、落ち着いたら、お遍路でもしてきたら?」
「それもいいかな」
「お遍路してる間は私が守護してあげるよ」
「・・・」
「だから私とあんたで同行二人(どうぎょうににん)だね」
「それ意味が違う気がする」
 
(同行二人とは、ひとりでお遍路していても弘法大師様と一緒で2人であるという意味)
 
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「お遍路が終わったら、私もあんたも新しい世界に行けばいいのさ」
「新しい世界?」
「私はあの世に、あんたは女としての人生に」
「・・・・・」
 
「今日はあんたにおっぱい作ってあげる」
「え〜〜〜!?」
「ほしいでしょ?」
「ほしい」
 
すると小登愛は何か肌色の物体を手にした。
 
「触ってごらん」
「やわらかい」
「焼きたてのハンバーガーのバンズみたいでしょ?」
「似てるかも」
「これをあんたの胸に埋め込んであげるよ」
「いいかも」
「間違ってハンバーガーを埋め込んだらごめんね」
「え〜〜〜!?」
 
「じゃ手術♪手術♪」
と小登愛は楽しそうに言うと、灰麗の胸にメスのようなものを当てた。
 
そして皮膚を切った!
 
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「ぎゃー!」
と、灰麗は凄まじい痛さに悲鳴をあげると、気を失った。
 
意識が遠のきながら、灰麗は「小登愛ちゃん、麻酔とかは持ってないの〜?」と思った。
 

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目が覚めたら朝だった。4月23日(金)の朝である。
 
おそるおそる胸に手を当てる。
 
おっぱいがある!
 
凄い。シャワールームに行って、全身の汗を流しながら、胸にたくさん触った。Cカップくらいかなと思う。こんな大きなおっぱいが自分のものだなんて信じられないという気持ちだ。昨夜夢の中で?メスを入れられた時は激痛がしたけど、現在は全く痛みは無い。どうなってるんだろうと思う。
 
しかし・・・この胸に合うブラジャーが無い!!
 
それでこの日は、ブラジャーを買いに行ってくることにした!
 

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今まで使用していたAカップのブラジャーをスーパーホック二連!で使ってなんとか着けて町に出る。イオンモールまで行き、ランジェリーショップで素直にお姉さんに「ブラのサイズを計って欲しい」と言った。
 
すると「D80ですね」と言われた。D〜〜〜!? うっそーと思ったものの、そのサイズのブラを取り敢えず5枚買って、ついでにショーツとかスカートも新しいのを少し買った。また“この胸が収納できる”ブラウスも買った。
 
この日の夜、御飯を食べてうとうととしていると、また小登愛が出現する。
 
「女として生活するのにいちばん困るものを取ってあげる」
と言った。
 
とうとう、ちんちんを取られるのかなと思ってドキドキしたが、小登愛がこの夜取ってくれたのは喉仏だった。でも首を絞められて、マジで今日は死んだと思った!
 
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