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■女子中学生の生理整頓(13)

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(C) Eriko Kawaguchi 2022-06-19
 
3月3日(水).
 
沙苗は母とともにS医大を訪れた(父は休みが取れなかったので欠席)。
 
「その後、どうですか」
「ものすごくいいです。気持ちの上でも凄く落ち着きました。ほとんど女の子になれたような気分だし」
 
「排尿の感じは?」
「飛ぶ方向が定まって、便器や床を汚すことがなくなりましたし、排尿後も拭く面積が小さくて済んで、凄く楽になりました」
 
「それは良かった」
 
「ただ大の時に、前から後ろに向けて拭かないといけないから、それがまだ慣れなくてたいへんです。手の筋肉の使い方がまるで違うから」
 
「それは頑張って慣れようね。大のしかたの性転換だね」
「ほんとですね!」
「方向転換でもある」
と先生は言ったが、ダジャレであることに気付くのに3秒掛かった!
 
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通常は月に1回の診察なのだが、先週の“施術”の結果確認のため、今回は2週続けての訪問となった。次回は1ヶ月後、春休みの学校が始まる前くらいに受診することになった。
 

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3月5日(金).
 
千里は剣道連盟から呼び出されて、剣道部顧問・岩永先生と一緒に事務局まで行った。
 
「村山さんは、1月の段位審査の時に初段認定した原田沙苗さんのパートナーを務めて対戦・型ともに見ましたが、その時点で既に三段くらいの実力があると審査委員全員の意見でした。それでうっかり初段合格と言ったのですが、そもそも受験していないし、あの時点では13歳に達していなかったのでということで初段には認定できませんでした。しかしその後の新人戦で優勝もしていますし、一昨日13歳の誕生日に到達しましたので、特に初段を認定します」
 
と連盟の留萌支部長さんは言った。
 
「ありがとうございます!」
それで初段の免状を渡された(審査料は後日納付した)。
 
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「次の二段の審査ですが、来年1月の審査の時点で既に1年経過したとみなしますので、ぜひ来年1月の審査を受けてください」
 
(二段の審査を受ける条件は初段を取ってから1年経過していること)
 
「ありがとうございます。それまで精進します」
「うん。頑張ってね」
 
そういう訳で、千里はこの地区の中学1年生女子で、木里さん・沙苗に次いで3人目の初段となったのである。もっとも沙苗が「女子として初段」なのか「男子として初段」なのかは、敢えて聞かないようにしている!(沙苗は男子として審査申込書は出しているが女子と思われた可能性がかなりある)
 

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3月8日(月).
 
S中では卒業式の予行練習が行われた。千里は吹奏楽団でフルートを吹いた。『君が代』の伴奏は藤井先生、校歌の伴奏は2年生の阿部さんが務めた。
 
3年生も受験がほぼ終わって一息ついた(落ち込んだ?)ところである(結果発表はこれから)。
 

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3月15日(月).
 
S中の卒業式が行われた。一週間前の予行練習と同じ進行で実施されていく。練習との違いは、3年生の保護者が入っていて、来賓があることだけである。
 
そしてこの日、校歌の伴奏をするはずだった、2年生の阿部さんが休んでいた!
 
藤井先生が何人か2年生のピアノが弾ける子に声を掛けていたが、みんな尻込みしているようだ。校歌の伴奏自体はみんなできるだろうが、卒業式という厳粛な式典でミスとかが許されない状況である。プレッシャーも凄い。
 
藤井先生は焦っている。自分が校歌も弾くしかないかと考え始めていた時にセナと目が合った。
 
「セナちゃん、校歌の伴奏できるよね?」
「ええっと・・・練習したことないので・・・」
とセナが言っていたら、隣に居た恵香が言った。
 
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「こういう時は千里の出番だな」
 
それで藤井先生は千里に訊く。
 
「千里ちゃん、校歌の伴奏できる?」
隣に居た美那が代わりに答えた。
 
「この子は逆立ちしてても弾けます」
「だったらお願い」
 
(美那は自分でも弾けたはず。美那は全国大会のピアノ伴奏を弾いているから度胸もある)
 
「でも私吹奏楽にも徴用されてるんですけど」
と千里は言うが
「吹奏楽は入場と退場の時だけだから、校歌の時、こちらに来てくれたらいいよ」
と藤井先生は言った。
 
それで千里はそういう動きというこになった。
 

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卒業式が始まる。
 
既に保護者が入っている中、1−2年生が入ってきて席に着く。ただし吹奏楽部の子たちは演奏準備をする。千里もステージ直下に設定されている吹奏楽の演奏席に行った。近藤先生の指揮で、エドワード・エルガーの『威風堂々』を演奏する。
 
それに合わせて卒業生たちが入場してくる。続いて、校長・来賓も入ってきて着席した。
 
演奏を終了し、吹奏楽部員は各々自分の席に戻る。
 
山口桃枝(やまぐちももえ)教頭の開会の辞に続き、卒業式が始まった。
 
藤井先生のピアノで『君が代』を斉唱した後、卒業生がひとりずつ名前を呼ばれて卒業証書が授与される。その後、木原光知(きはらみつとも)校長の式辞、来賓(PTA会長を含む)の祝辞があり、在校生を代表して生徒会長の送辞、卒業生を代表して前生徒会長の答辞がある。
 
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ここで千里の出番である。ピアノの所に行って座り、校歌の伴奏をした。
 
譜面は渡されたものの、ぶっつけ本番である。でも千里は元々初見・即興に強いので、譜面があったらちゃんと弾くことができる。しかも曲自体は何度も歌っている曲である。
 
千里が危なげなく伴奏をしたので、藤井先生はホッとしたようであった。
 
千里は席に戻らずにそのまま吹奏楽の演奏席に向かう。他の部員もそちらに行く。
 
吹奏楽部員が全員着席したのを待って、山口教頭が閉式の辞を述べた。
 
それで近藤先生の指揮・吹奏楽部による、松山千春『大空と大地の中で』の曲が演奏される。この曲に合わせて卒業生が退場して、卒業式は終了した。
 

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卒業式の後、恒例となっている各部活の、後輩から卒業生への個別のプレゼントを届ける。バスケ部では、数子が節子さん、千里(B)が房江さんにいづれもウェストポーチを渡した。剣道部では、玖美子が藤田さん、千里(R)が田辺さんにいづれも和風の小物入れを渡した。
 
房江さんは
「千里ちゃん、早く正式に女の子になって女子の試合に参加してね」
などと千里(千里B)に言っていた。
 
新人戦に“千里”が女子として出場したことは、房江さんも“この千里”も知らない!
 

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卒業式の翌日、公立のS高校の合格発表があった。
 
U高校にも合格していたバスケ部の加藤(節子)・市田(房江)、U高校の初期合格者には含まれていなかった、剣道部の藤田(美春)・田辺(英香)なども合格していた。合格していた人は、S高校の入学手続きをするとともに(加藤や市田などU高校にも合格していた人は)U高校に辞退の連絡をした。
 
S高校にも剣道部はあるので、藤田・田辺などはそのままS高剣道部に入るつもりである。S高校には男子バスケ部はあるが女子バスケ部は無いので
 
「性転換しようか?」
などと言っていた!!
 
「ちんちんがあるのも悪くない気がするよね」
「生理が無くなったら楽だしね」
などと房江さんと節子さんは(冗談で:と思う)言っていた。
 
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3月16日(火)、上島雷太がここの所ずっと付き合っていた男の娘・タオは上島のアパートに来ると言った。
 
「私妊娠しちゃった。結婚まではしなくてもいいから、産んでいい?」
 
上島は最初、彼女が言っていることばの意味が分からなかった。
 
「冗談やめろよ。男の子が妊娠するわけないじゃん」
「私女だけど」
「性転換手術を受けて女になったんだろ?僕はそういうの気にしないよ」
「性転換手術なんて受けてないよ。生まれた時から女だけど」
「何〜〜〜!?」
 
上島は彼女に戸籍謄本を要求した。彼女は戸籍謄本に加えて医師に書いてもらった妊娠診断書も上島に渡した。
 
戸籍には確かに長女と書かれている。この当時は特例法の施行前で、まだ性転換した人が戸籍の性別を変更することはできなかった。妊娠証明書も確かである。出産予定日は11月12日と書かれている。
 
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逆算すると受精日は2月20日になるようだ。
 
覚えがある!!
 
「ごめん。男の娘と思い込んでいた。認知はするけど、結婚は少し考えさせてほしい」
「うん。認知はして欲しいけど、結婚については雷ちゃんに任せる」
 

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上島が初めて妊娠させてしまったこの“男の娘にしか見えない女の子”が木原大央(たお)で、この年の11月13日0:02に産んだのが、上島の長女となる、木原扇歌である。扇歌は母親に似て、まるで男の娘のような女の子に育つ!
 
なお、大央は上島も知らなかったが、本山たつこという名前で現役の歌手をしていた(毎年CDは出しているが過去に1万枚以上売れたことがない)。彼女は妊娠したので産休が欲しいと事務所に言ったら
 
「最近の性転換手術って妊娠できるようになるんだ!?」
と事務所社長に驚かれてしまった!
 
社長を含む周囲の人は全員彼女を元男性だと思い込んでいた(多くは今でもやはり元男性だけど子宮移植で妊娠出産したと思っている!卵子はお姉さんのをもらったなどという噂も立っている:大央に兄や弟はいるが姉妹は居ない)。
 
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でも社長は産休はくれた。
 
上島が
「おたくの所属の歌手を妊娠させてしまって申し訳無い」
と事務所まで謝罪に来たら
 
「いや、産休くらい構いませんよ。それよりうちの有望新人に曲をくれたりしませんよね?」
などと言われて、楽曲を提供した歌手が、山折大二郎(当時19歳)である。彼はこの曲が8万枚も売れて一躍、第一線の若手演歌歌手となる。
 
大二郎は感激して、その後“上島先生の一番弟子”を自称することになる。
 

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上島は大央が“妊娠してるのなら更に妊娠することはない”と言って、臨月近くになるまて彼女と激しい生セックスを続けた。大央もそういうセックスが大好きだった。そして上島は結婚はできないけど生活費と養育費はちゃんと渡すと約束した。
 
また法的には結婚しないから「期待しないでくれる」なら記念写真は撮ろうと言って、彼女にウェディングドレスを着せ、自分はタキシードを着て記念写真を撮った。でも「オカマさんは困るんですよね」とだいぶ断られて5軒目の写真館でやっと撮ってもらった。「うちは同性婚にも寛容ですから」と写真館の女性オーナーは言っていた!この写真は大央の宝物である。上島は子供を胎児認知した(実は嬉しい)。
 
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大央は親や兄弟には「有名ミュージシャンさんで愛人が多数居るから結婚はできないけどちゃんと妻の1人としてお世話してくれる」と説明した。実際、2人の関係はアルトの家出事件(2012.3)まで続いたのである。
 
本山たつこ(木原大央)は、産休明けは赤ちゃん連れでドサ廻りをやっていたので娘の扇歌は物心つく前から歌と歓声を体験していた。上島は約束通り、ずっと彼女に生活費と養育費を払っていたし、娘には3歳からピアノを習わせた。
 
「だけど、扇歌はいつもズボンだね。スカート穿かせないの?」
「この子、スカート穿かせてると『最近は男の子でもスカート穿くんだね』と言われるのよ」
 
「確かに男の子に見えるかも!」
 
「私も中学時代、セーラー服着てたら『君女の子になりたい男の子?セーラー服を着たい気持ちは分かるけど、戸籍上男子だったら学生服着てもらわないと困るんだよ。気の毒だけど、卒業まで我慢して学生服着てくれない?下校した後はスカート穿いててもいいからさ』って生活指導に同情するように言われた」
 
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などと大央が言ったが、上島はさすがに笑うのを我慢した!
 
2018年に上島が不祥事を起こして1年間音楽活動を自粛した時期は送金できなくなり、木原母娘は電気や水道も止められそうになったが、ケイが気付いて救済してくれた。
 
たつこは実は2022年現在でも現役歌手である!でもたぶん娘より知名度が低いし収入も低い。
 

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