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■女子中学生の生理整頓(7)

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旭川にずっと行っているミミ子(朝日瑞江)に代わって、留萌での件をサポートしていた芳子(A大神の44番目の眷属!)は今日の3人の千里の動きを見ていて、疑問を感じて小春に尋ねた。
 
「30mルールって、基本的に2人の千里が接近した場合、静止しているか動きの少ないほうが残って、動いてた側あるいは動きの速い側が消えると言ってたでしょ?でも今日は、体育館にBがいた所にRが走って来たら停まってたBが消えて、走り寄ったRが残ったのはなぜなんですかね?」
 
「それだけど、私の仮説が検証された」
と小春は言った。
 
小春はYに付いて三重から戻ってきたカノ子、いつもBについているヒツジ子も呼び寄せてこの話をした。
 
(芳子・ミミ子はA大神の眷属、カノ子はP大神の眷属、ヒツジ子は留萌Q大神の眷属。Rが使役しているコリンはRが自分で見付けて契約を交わし眷属にしたもの。その立場は小春に近い。コリンも当然この場に居るが小春以外は彼女に気付いていない)
 
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これまでの千里の30mルールでの主な消滅
 
4/14 Yが教科書を持って教室に行こうとしたが教室にBが居たのでY消滅
4/14 Rが生徒手帳の写真を撮影してから教室に行こうとしたが教室にBが居たのでR消滅
-/-- Bがバスケ練習に体育館に行こうとしても体育館内の剣道部にRがいるので辿り着けない
-/-- Rが買い物して帰宅し夕食を作っている所にP神社からYが帰宅しようとするとY消滅
6/29 Rの居る所にBが乗った保志絵の車接近で車内のB消滅
8/11 名古屋栄でYとBが接近。Yが消滅。
-/-- 2学期になり、部活終了時間RとBはほぼ同時に更衣室に向かうが、メイン体育館から更衣室に向かうRが先に更衣室に入るのでサブ体育館から向かうBは更衣室に辿り着けない
11/16 Bの居るカフェにタクシーで接近したYが消滅
11/16 Rが旅館に戻ると旅館で寝ていたBが消滅
12/30 大阪から戻ってきたBが帰宅しようとしたが先にRが帰っていたのでB消滅
 
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小春とミミ子(瑞江)・カノ子たちは、30mルールでは“元から居る方が強く”接近した側が消滅すると考えていた。両方動いていた8/11のケースではYの方が“速く”動いていたので、移動速度の遅いBが残り速かったYが消えたと考えた。唯一の例外が11/16旅館での消失だが、これはBが寝ていたので負けたと考えた。
 
ところが上記の消失を見ていると別の解釈も成り立つことに小春は気付いた。
 
つまり3人の千里には強弱があり、R>B>Yの順に強く、残り易いという考え方である。すると11/16の旅館でのB消失まで含めて無理なく説明できるのである。
 
「でもRが消えることもあるよね?」
とカノ子が尋ねる。
 
「Rが消えるのは『めんどくさーい』とか『疲れたぁ』とか思った時だと思う」
「なるほどー」
「千里って面倒くさがり屋だもん」
「確かに確かに。面倒くさいと思ったらすぐ放棄する」
「だから実はBやYも結構勝手に消えてるかも」
「その可能性もあるね」
 
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「強弱で説明できない唯一の例外が4/14の教室に行く途中のRの消失なんだけど、私も最初は分裂初期の混乱とも考えた。でもあの時、Rは必死でバス停まで走ってバスに飛び乗って、更にS町バス停から学校まで上り坂を必死に走った。だから疲れてるから休みたーいと思って消えた」
 
「ありそう!」
 
「それに毎晩買物してるのはほぼRだけど、夕食作ってるのはBとYが半々」
「確かに」
 
「買物だけで疲れて、後は手の空いてるほうに任せてるんだと思う」
「じゃRは自分が複数居ることに気付いてるの?」
「自分が複数居るというのは、千里は元々そう思ってたと思うよ。小さい頃から」
「もしかして私たちが見ている3人以外にも千里は居る?」
「むしろ他の千里が混じっていても、私たちは3人の中の誰かだと思って、気付いていない可能性がある」
 
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「うーん・・・」
「疑問に思いだしたらキリがなくなる気もする」
「千里はひょっとしたら5-6人居るのかもしれないけど、その中の多分誰かが全体を管理してる」
 
「やはりそうだよね。なんか都合良く出没しすぎてるもん」
「なんか各々の得意分野を美事に分担してるのは誰か指示してるとしか思えん」
 
「今日の混乱は管理者も焦ったと思うけどね」
「私たちも大変だった!」
 
「全体の管理者がいるから、たぶんRは安心して消えるのだと思う。きっと、Rが消えたら管理者が適当な場所に誰か他の子を出現させるんだよ」
 

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小春は考えていた。
 
元々の“千里たち”の成り立ちを考えると、R=C2 はオリジナルのひとりである。B=C1もオリジナルのひとりだが、卵巣が除去されていてR=C2よりパワーが落ちる。Y=C1p+Kは、C1のコピーなのでC1より少し劣化している。
 
つまり生命力を考えても、R=C2 > B=C1 >> Y=C1p+K と考えられる。すると強い方が残るというのも割と納得できる。
 
ただしY=C1p+Kは、自分自身の(iPSから作られた)卵巣を持っているので、その卵巣が成長してくると、母の卵巣が移植されているR=C2よりパワーが大きくなる可能性も秘めている。その頃には逆にR=C2の卵巣は年齢による機能低下でパワーが落ちていく可能性もある。
 
「でも多分それは千里の戸籍上の年齢が30歳過ぎてからだろうなあ」
と小春はひとりごとを言った。
 
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その頃まで自分が生きているとは到底思えないので、自分はその時代を見ることがないだろうけど。
 
千里の体細胞の採取は2000年9月中旬に実施した。それをiPS細胞に変えて女性器に育てたから8.5ヶ月後の2001年6月頃誕生したようなものである。すると千里が30歳になる2021年、千里Yの女性器は20歳になる。おそらく千里Yは30歳をすぎた頃から40歳頃まで、その体力のピークを迎えることになるだろう。
 
(だから実は京平の出産はほとんど中学生が子供を産んだようなもの)
 
自分はたぶんあと5-6年の寿命かなあ、と小春は考えていた。自分は“思い人”が居たから結婚しなかったけど、小町にはいい雄キツネを世話してあげて、小町の子孫が代々千里をサポートしていけるようにしなくちゃ、などとも小春は考えていた(←ほとんど“世話焼きおばさん”)。
 
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2004年1月19日(月).
 
始業式が行われ、3学期が始まった。始業式では、冬休み中に行われた大会の表彰が行われ、剣道団体戦で優勝した女子剣道部の代表で武智部長、個人戦で優勝した千里、3位の玖美子、バスケット男子で優勝した男子バスケ部部長の田臥君、準優勝した女子バスケ部部長の久子が順次壇上にあがって披露された。
 
「あれ?バスケ部、準優勝だったんですね。良かった」
と千里(千里R)が体育館のステージ横・控室で久子に言う。
 
「まあ午前中2勝したので、準優勝以上は確定していたんだけどね」
と久子。
 
「すみませーん。私が抜けて不戦敗になっちゃって」
と千里は言っている。
 
久子は「午後の試合でも出てもあわやの大活躍だったじゃん」と思っているが言わなかった。
 
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武智は千里が午前中バスケの試合に出たかのような話をしているので、首を傾げていた!
 

この日、セナは学生服で登校していたが、玖美子に捕まる。ヘッドロックを掛けられて
 
「こぉらぁ、どうしてセーラー服着てない?」
と言われる。
 
玖美子のバストが顔にぶつかって焦っている:既に女性不感症になっているので、それで、あそこが大きくなったりはしない。
 
結局、セーラー服に着替えさせられていた(ちゃんと持って来ている)。
 
女子たちに取り囲まれた中で男子の目には触れないようにして着替えたが
 
「なんだ。下着はちゃんと女の子下着つけてるじゃん」
「もう男の子には戻れないんだから、潔くセーラー服着るべきよね」
「冬休み中にちんちん取っちゃったと聞いたけど」
などと他の女子たちから言われていた。
 
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(完璧にセクハラだと思うが、結果的にセーラー服を着ることになって本人は喜んでいる!)
 
この日セナは1日セーラー服で過ごして授業もそれで受けたが、先生たちは誰も注意しなかった(*7)トイレも女子たちに連れられて女子トイレを使用していた。
 
(*7) 多分気付いていない。留実子の学生服姿の場合は先生たちが黙認している。ただし留実子はトイレ・更衣室は(保健室の清原先生に言われて)女子用を使用している。また、千里の場合は学籍簿上女子なので、セーラー服を着ていて全く問題無い。学生服姿の千里はほとんどの人が見ていない。目撃者は数えるくらいしかない。
 

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授業が終わった後、セナは女子たちから声を掛けられた。
 
「セナちゃん、ナプキンは何使ってるの?」
「え?特に何も使ってないけど」
「でも女の子になったんでしょ?ナプキン買っておかなくちゃ」
「ぼくナプキンとか要るのかなあ」
「そりゃ女の子は生理があるんだからナプキン用意しておかなくちゃ」
 
ということで、セナは女子たちに連れられて(連行されて)、一緒に町のドラッグストアに行き、センターインの昼用と資生堂のパンティライナーを買ったのであった。
 
セナはこれまでナプキンコーナーは何度も“前を通過”したことはあったがゆっくりと見たことが無かったので、ドキドキしていた。セナは羽根つき・羽無しとか、昼用・夜用とかの違い、またパンティライナーのことも知らなかったので、女子たちに教えてもらった。また彼女たちのお勧めでナプキン入れも買い、早速ナプキン2個とパンティライナー2個をその中に入れて通学用カバンに入れておくようにした。
 
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しかし結果的にこの日、セナは初めてセーラー服で下校した!
 
でもその格好で家に帰るのが恥ずかしくて、結局P神社に寄り(セーラー服のまま)勉強会に参加してから、学生服に着替えて帰宅した。
 
「軟弱な」
と恵香が言っていた。
 
しかしこの後、セナは毎日学生服で登校してきては、朝礼が始まる前にセーラー服に着替えるようになり、実質セナは女子中学生になってしまったのである。
 
(帰りはセーラー服のまま下校してP神社の勉強会に出たあと学生服に着替えて帰宅)
 

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「とうとう女子15人男子13人になってしまった」
とクラス委員の田代君が言っていた。
 
4月頭には男子15人女子13人だったのが、沙苗が男子から女子に変更されて男女とも14人になり、今度はセナが勝手に?女子になって女子15人になった。
 
「次に女子になる男子は誰かな?」
「祐川君じゃない?」
「セーラー服着ないの?と言われて嬉しそうにしてたよね」
「祐川君のセーラー服姿、一度見たことある」
「私も見た。セーラー服可愛かったよね」
 
などと多くの子たちは噂していた(祐川君本人はこの話を聞いていない)。
 
「その内、男子全員女子になったりして」
「そしたらうちのクラス女子クラスになるね」
 

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始業式の翌日1月20日には身体測定が行われた。男子保健委員の瀬戸君が
「これはそちらかな」
と言ってセナの書類を女子保健委員の玖美子に渡したので、女子の測定の時に玖美子は
「さあ、身体測定行くよ」
と言ってセナを保健室に連行した。
 
「身体測定はまずいよ〜」
と本人が抵抗するのを強引に連行する(やはりセクハラだと思う)。
 
「でもセナは男子と一緒には身体測定できないよ」
と恵香が言う。
「それどうしようかと思ってた。今日身体測定というの忘れてて、女の子下着つけてきてた」
 
「だから女子と一緒に測定するといいね」
と玖美子は言っている。
 

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それで保健室の中に連れ込む。
 
みんな着衣のまま並んでいる。
 
「あれ?脱がないの?」
とセナは恵香に訊いた。
 
「冬は寒いからね。10月から3月までは着衣のまま身長体重測定する」
「良かったぁ」
「君だけ下着姿になってもいいが」
「着衣のままでお願いします!」
とセナ。
 
「私も着衣だと気楽〜」
と沙苗も言っていた。もっとも沙苗は5-7,9月は下着姿で他の女子と一緒に測定されている。沙苗は、千里と玖美子にたくさん鍛えられているので、女の子の下着姿や裸を見ても何も感じない。そもそも沙苗は恋愛対象が男の子である。
 

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そしてこの日は体育があった!!
 
体育の授業では体操服に着替える!
 
セナはセーラー服のまま男子更衣室に入ろうとした。
 
が当然追い出される!
 
「女の子は女子更衣室を使いなさい」
 
それでセナが「どうしよう?」という顔で廊下に立っていたら、ちょうど遅れてきた、体育委員!の優美絵が
「セナちゃんどうしたの?」
と声を掛けてくれた。
 
「更衣室に入ろうとしたら追い出された」
「女子更衣室から追い出されたの?」
「ううん。男子更衣室から」
「そりゃ追い出されるよ!セナちゃん性転換しちゃったんでしょ。女子更衣室使わなきゃ」
「でもぼくが入ってもいいのかなあ」
「女の子は女子更衣室を使うんだよ。さ、一緒に入ろ」
と言って、優美絵が手を引いてくれて、セナは初めて女子更衣室に入った。
 
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女子更衣室は、男子更衣室と特に変わらない!(当然だ)
 
ただ、そこに居るのが女子ばかりで、下着姿の子も多い。セナは思わず彼女たちを見ないように下を向いた。
 
でも女子たちはセナが入ってきても何も騒がない。
 
優美絵はセナに
「さあさ、着替えて着替えて」
と言って、自分も着替え始めた。
 
セナも、そうだよね。ここは着替えるための部屋だもん。ぼく別に悪いことするわけじゃないしと思い直し、セーラー服を脱いで体操服を身につけた。セナがセーラー服とその下に着ていた防寒用のシャツを脱ぎ、上半身はキャミソール、下半身はパンティだけになった時、さりげなくセナを見る視線が多数あったことに、セナは気付かなかった。
 
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これがセナの女子更衣室初体験となったのである。
 

体育の授業でも、セナは女子たちと一緒に行動した。柔軟体操は沙苗が
「セナちゃん組もうよ」
と言って組んでくれたのでほっとした。でもセナは沙苗と組んでいて
「わぁ、沙苗ちゃん、身体が凄く女の子らしい」
と思っていた。
 
(2学期までセナは鞠古君や祐川君と組んでいた。また沙苗は千里と組んでいた。この日千里は玖美子と組んだ)
 

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体育の授業が終わってからまた更衣室に入る。セナは体操服を脱いで、防寒用のシャツを着て、セーラー服の上下を着るだけだが、下着まで交換している子もある。千里などスポーツブラを外してバストを曝していたので、セナは一瞬それを見て、千里ちゃん、おっぱい凄く大きくなってるー。すごーい、などと思った。
 
もっとも、セナは下着まで脱いでいる女子たちはできるだけ見ないようにしていた。
 
でもこうしてセナは女子中学生として保健室での身体測定も。更衣室での着替えも体験してしまったのである。
 
そしてこれを体験したことにより、セナはもう男の子には戻れなくなってしまったのだが、そのことにセナは気付いていない。
 

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女子中学生の生理整頓(7)

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