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■夏の日の想い出・無茶言うなよ(21)

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青葉の家の隣に作っていた宿泊用の小部屋付きスタジオは、4月中に完成。ゴールデンウィーク中に、音楽室を数メートル移動し、青葉邸との間の渡り廊下を作り、また楽器類をスタジオに隣接した楽器倉庫に異動した。また熊谷のコテージに置いていた環境も、そちらに運んで再調整した。
 
そこまで済んでから私はコスモスからこの話を聞き驚いたのだが
 
「映画の制作が終わったら、大宮先生にはそこでアクアのアルバムの編曲作業をしてもらいましょぅ」
と言うのに、大賛成した。
 
「そしたらは青葉の負担はかなり小さくなるね」
 
南田容子と立花紀子は大変だけど!
 
「それとミュージシャンアルバムの取材は以降大宮先生の御自宅を使いましょうよ」
「なるほどー!」
「UFOもスパイス・ミッションも彼女たちの自宅では取材できませんし、今後も自宅取材できるミュージシャンって少ないと思うんですよ」
「確かに」
 
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それで私、コスモス、響原常務(◇◇テレビ)、漆野部長(〒〒テレビ)の4者でネット会談をして、今後のミュージシャンアルバムの取材は伏木の青葉の自宅を原則として使うということを決めた。(本人抜きで!)
 
青葉が世界水泳から帰国する日程を水連に確認すると、6月27日か28日になるということだった。
 
私は千里に電話して
「青葉が帰国後ミュージシャンアルバムの取材をさせたい」
と言った。ところが千里は言った。
 
「帰国後すぐに、重大案件で青葉をS市に連れて行く必要がある。そんなに日数は取らないはずだからその後にしてほしい」
 
「重大案件って?」
「分からないけど6月下旬に何か起きるというのを私も青葉も予感してるんだよ。人の生命に関わることで」
 
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「千里も青葉も予感してるなら確かだろうね!」
ということで、取材は7月2-3日(土日)に行うことにし、UFOとスパイス・ミッションの事務所に「今度はちゃんと取材やりますから」ということで申し入れた。
 
万一青葉の都合がつかなかったら、千里を拉致する!
 

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ところでヴァンドールだが、アクアが2本続けて映画を撮ることになったことからその仕事の一部を代替した松梨詩恩が多忙になり、リハーサル役の佐藤ゆかは詩恩本人以上に多忙を極めていた。
 
また高校を卒業した高島瑞江、それに大島忍も、学校のある舞音のリハーサル役として、たくさん徴用されて、これまで仕事が全然無かったのが一転して多忙になっていた。
 
南田容子はアクアが7月に制作する予定のアルバムの準備作業を進めていたし、山口暢香は、桜レポートで3〜4月は日本全国を駆け巡った。
 
それで5人は4月から新しいアルバムの制作をしようと言われていたものの全員が多忙で全く余裕が無い状態であった!
 
また桜レポートが終わった後、山口暢香は今度はフラワーサンシャインの山道秋乃と組んでラピスラズリのリハーサル役に徴用された。山道秋乃はこれまではとっても暇なアイドルだったのが、一転して多忙になって
 
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「おやつ食べる時間が無ーい」(!?)
などと言っていた。
 

末次一葉(花園裕紀)と同様、ペニスが萎縮して自分でも発見不能になっていた門脇瀬那(大崎忍の妹)であるが、その夜、尿意があってトイレに行ったのにおしっこが出てこない!という問題に直面した。
 
お腹に力を入れても出てきてくれない。
 
これまではペニスが存在していた付近から、にじみ出るように出ていたのに。
 
どうしよう?
 
このままおしっこを出せないと物凄くまずい気がする。
 
トイレの中で焦っていたら、突然髪の長い10歳くらいの少女が出現する。
 
「わっ、誰?」
「ぼくは男の娘の味方、魔女っ子千里ちゃんだよ。何かお困りのようだね」
「おしっこが出てこなくて」
 
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「じゃ、ちゃんと出てくるようにしてあげようか」
「うん」
 
「ちょっと貸して」
と言って、少女は瀬那のお股のペニスがかつて存在した付近よりかなり後の方に触っていた。
 

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突然おしっこが出てくる。その触られていた場所から!
 
瀬那はびっくりしたが、とにかくおしっこを出したい気持ちが先行して、それが出るままにしていた。そして出終わったらその付近を拭いた。
 
「これでOKだよ」
「もしかしてぼく今度からはここからおしっこするの?」
「君のちんちんは無くなっちゃったから、今度からは女の子の位置からおしっこすればいいんだよ」
「やはりここ、女の子の位置なんだ!」
 
「ちんちんが自然消滅してしまったみたいだからね。もう男の子みたいに前に向けて出すのはできないから、女の子みたいに下に出すしかないよ」
 
「やはりぼくのちんちん無くなったの?」
「小さくなってクリトリスサイズになってるよ。尿道も閉塞してしまったみたい」
「でもぼく女の子になるには心の準備が」
「既に女の子だと思うけどなあ。良かったら割れ目ちゃんも作ってあげようか?」
「どうしよう?」
「じゃ1ヶ月後にまた来るから、それまでに考えておくといいよ」
「うん」
 
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5月28日(土).
 
昔話シリーズの第3弾UFO主演『注文の多い料理店』が放送された。
 
元気いっぱいのUFOが、山猫を料理して食べちゃうのでは?と思うほど賑やかで明るく楽しいドラマに仕上がっていた。
 
山猫の声を演じたのはUFOが所属している事務所の会長・兼岩さん。本人たちは兼岩さんが演じるという話を聞いていなかったので声を聞いてマジ震え上がったとか?
 
猟犬を演じたのは昨年『ブーツを履いた猫』で着ぐるみを着て猫を演じた大内小猫ちゃん。
 
「犬の演技できるか不安だったんですけど、常滑舞音ちゃんから『君ならできる』って励ましてもらったから頑張りました」
と言っていた。
 
舞音とは“にゃんこ同盟”を結んだらしい。
 
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次回は健康バッドの主演と予告されたが
「健康バッドにやらせて大丈夫か?」
「放送可能なのか?」
と危ぶむ声が多数あった!
 

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5月27日(金)夜。
 
露子の遺品整理に出てきてくれた露子の妹夫婦は子供たちを寝かせつけた後で小さな声で貴昭に言った。
 
「貴昭さん、彼女おられるんでしょ?一周忌すぎたら結婚していいですよ」
「いえ、そんな人居ません」
と言いながら、政子のことををチラッと考えると罪悪感を覚える。
 
「でもこないだ来た時気付いたけど、お姉ちゃんの好みとは思えない女物の服があるし」
 
それで先日も“再婚した後も子供たちに会いに来ていいか”と訊いたのか!
 
「ごめんなさい。実はぼく女装するので、ぼくの服なんです」
「なーんだ!そうだったのか」
「女装とかしててごめんなさい」
「別にいいんじゃないですか?誰に迷惑掛けるわけでもないし」
と2人とも笑顔である。
 
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「それに僕が女装してると娘たちが喜ぶんですよ。やはり娘たちには“母”が必要なんだろうなという気もします」
(↑言い訳が酷い)
 
「まあそれはあるかもね」
「再婚は三回忌すぎてから、子供たち可愛がってくれるいい人がいたら考えますよ」
「いやほんとに、いい人がいたら一周忌すぎたら構いませんよ」
と妹さんは言った。
 
貴昭自身は、政子はきっと大輔さんと結婚するつもりなんだろうなと考えていた。
 

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その大輔は“他の女性”と会っていた。
 
「私は快楽求めてセックスしてるし、あんたのセックスは気持ちいいから好きだけどさ。これスキャンダルになったりしないよね?」
 
「ばれない。ばれないって」
「でもマリちゃんのお友達のケイは、業界でもかなりの権力持ってるから。私干されたら生活に困るんだけど」
 
「マリはぼんやりしてるから、俺が他の女と会ってても気付かないって。それに最近全然デートできないんだよ」
 
「マリちゃん忙しいの?」
「よく分かんねー。向こうはアルバム作ってるとかでもないみたいだし。デートの約束はしてくれるけど、全部すっぽかされる」
 
「あの子だったらマジで忘れているのかも」
「その可能性が高いと思ってる。電話しても『電波の届かない所にあるか電源が切れてます』になるし」
 
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「バッテリー切れだろね。そうだ。少し“草”ちょうだいよ」
「俺は持ってねー。兄貴(百道良輔)に言ってくれ」
「あんた最近してないの?」
「ケイと約束した。マリと付き合うなら薬類も草もシャブも×(ぺけ)も(*67)やめろって」
「それ守ってるんだ?偉いねー」
「代わりにタバコ吸ってる」
 
「ああ。でも浮気はするのね?」
「草は我慢しても女は我慢できねー」
「玉抜いたら我慢できるようになるかもよ。あの手術30分くらいで終わるらしいからあんたも受けてみたら?」
「そんなの嫌だぁ!」
 
「私手術に付き添いしてあげるよ。なんなら一緒にちんちんも切っちゃう?」
「セックスできなくなるじゃん!」
「あんたなら、ちんちんも玉もなくても、女を妊娠させられそうだけど」
「無茶言うな」
 
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(*67) 草は大麻、シャブは覚醒剤、×(ぺけ)はエクスタシー(MDMA) のこと。また一般に、覚醒剤は「冷たいの」、コカインは「暖かいの」という。
 
この女性タレントが、干される前に、良輔の所に遺されていた顧客リストに基づき逮捕されるまであと8ヶ月。。。
 

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5月27日(金).
 
それは本人も特に深い意味があって発言したものではなかったと思われる。
 
この日、##放送の午後の生番組で、ベテラン俳優のMがこんなことを言った。
 
「アクアちゃんが自動車のCMやってるけど、彼女のお父さんは東名でベンツを飲酒運転して、スピードの出し過ぎで事故死してるんだよね」
 
生番組で無かったら恐らく編集で消された発言だった。本人も発言の重大性にすぐ気付き、
 
「いやお父さんと娘は関係無いし、もう20年も前の事故だし」
などとフォローになっているかいないか分からない発言で沈静化に努めた。
 
しかしこの発言はメーカーを激怒させた。すぐに放送局の社長に抗議の電話があり、社長はMは降板させると返事した。
 
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しかしネットでは大きな波紋が広がっていき、事態は益々拡大する様相を見せた。
 

もっともネットでは発言に突っ込みがある。
 
「東名じゃなくて中央道だけどな」
「ベンツじゃなくてポルシェだし」
 
ただ誰も“娘”という所には突っ込まなかった!
 

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何でもすぐに対応して“火が出る前に消火する”(鈴木社長の評)コスモスも今回ばかりは、どう対処していいか困惑した。
 
事件は19年も前のことである。高岡夫妻とアクアが別個の人格であることはファンの人たちも一般の人たちも理解してくれている。
 
しかしこれを放置しておくと、アクアがCMしている自動車の売上に確実にマイナスの作用を及ぼす。何らかの手を打たなければならない。しかしあまりに古い事件であるため、手の打ちようが無い。
 
困っていた5月30日(月)の夕方、千里から電話があったのである。(電話したのは妊娠中の2A)
 
「問題を解決できる人物の記者会見を開いてほしい。実はその人物とついさっき連絡が取れた。チャーター機で日本に帰国してもらう。明日 5/31 午前2時頃、日本に着く予定。彼は日本人で3回ワクチンを打ってるからゼロ待機になる。一応飛行機が遅れたような場合の安全を見て明日の昼くらいから記者会見できるように手配してくれない?」
 
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「分かった」
 
それでコスモスは発端となった##放送の風海報道局長に電話し、高岡夫妻の事故について、重要な証言ができる人物の記者会見生中継をさせてほしいと申し入れた。生中継するのは作為的な操作が介在していないことを明確にするためである。局長は「すぐ調整する」と約束してくれた。1時間後に連絡があり、5/31 14:00 から記者会見中継が行われることになった。
 
非常にデリケートな記者会見になるのは間違い無いので、風海報道局長自身がインタビューワーに立ってくれることになった。
 
一方千里は、上島先生・雨宮先生に電話し、明日高岡さんの事故のことである人物に証言をさせるから、一緒に会見に出てほしいと伝え、了承を得た、
 
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