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■夏の日の想い出・無茶言うなよ(10)

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そこで目が覚めた。
 
おそるおそるお股に座って溜息をつく。胸にも触ってみたが、特に変わりはない。
 
スマホを見ると5時だ。そろそろ起きてもいいかなと思い、布団から出てトイレに行った。今日の身体測定どうしよう?男の身体で女の子と一緒に身体測定受けるのは無茶だよなあ。やはり正直に性別を申告して謝罪すべきか(←それがよいと思うぞ)などと考えて、ぼーっとしておしっこしていたら、唐突に目の前に髪の長い10歳くらいの女の子が現れた。
 
え?誰?
 
「ぼくは男の娘の味方、魔女っ子・千里ちゃんだよ。君可愛い男の娘だね。中学生?」
「中3ですけど」
と言いながら飛鳥は急いであの付近を拭いてからショーツを上げる。
 
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「君ちんちん小さいね。小学3〜4年サイズだよね。それ大きくしてあげようか。そんなに小さかったらあまり遊べないでしょう?」
 
「大きくしたくないです。頑張ってこれ大きくならないようにしてきたんです」
「そうなの?大きいほうが遊び甲斐があるのに。それとも逆に小さくしてあげようか」
「・・・小さくなるものなら小さくしたいなあ」
 
「じゃこれあげる」
と言って、“魔女っ子・千里ちゃん”は飛鳥に赤いチューブと青いチューブを渡した。
 
「赤いチューブの薬をちんちんに塗るとちんちんは小さくなりマス。でも小さくしすぎたと思ったら青いチューブの薬を塗ると大きくなりマス。お勧めは青い薬で大きくしてたくさん遊んだ後、赤い薬で小さくすることネ」
 
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それちょっと興味あるかも。
 

「やはり可愛いスカート穿いてちんちんで遊ぶのが男の娘の楽しみだよね。でも薬を塗る時はビニール手袋填めてやってね。手袋着けてなかったら指まで大きくなったり小さくなったりするから」
 
「ちゃんと着けます!」
「取り敢えずビニール手袋何枚かあげるね」
「ありがとうございます」
「薬を塗ってから1分も経てばもう素手で触っても大丈夫になるから」
「分かりました」
 
「赤いおくすり、青いおくすり、知ってるかい?♪赤いので小さく、青いので大きく♪」
などと少女は歌っている。何の歌だろう?
 
「赤と青とどちらがどちらか分からなくなったら“赤ちゃんは小さい”と思い出して」
「あ、それは分かりやすい」
 
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「青い薬の効力はだいたい12時間程度だから気をつけてネ」
「分かりました」
 
「じゃ、性転換しちゃおうという気持ちになるまで、男の娘の楽しみを満喫してね。中高生の間は男の娘を満喫して18歳になったら女の子になっちゃえばいいんだよ」
 
それは自分も少し考えていた。18歳すぎたら性転換手術受けたいなって。
 

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「あまり小さい内にちんちん取っちゃったら、性に目覚めた頃にちんちん取っちゃったこと後悔することもあるから。まあそんなの気の迷いで、その内ちんちんの無い自分を受け入れて行き女としての自覚が出てくるんだけどね」
 
そのあたりはちんちん無くなったことが無いからよく分からないなあと飛鳥は思った。
 
「多くの女の子も自分にちんちんがあったら良かったのにと思う時期があるけどその内ちんちんの無い自分を受け入れていくから」
 
確かに女の子の心理ってそうかもという気がした。
 
「充分男の娘を満喫して、もう思い残すことは無いから性転換したいなと思ったら、またぼくを呼んでね。可愛い女の子に変えてあげるから。じゃね」
 
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と言って女の子は姿を消した。
 

“魔女っ子千里ちゃん”が可愛い男の娘に赤いおくすり・青いおくすりを渡して帰ろうとしていたら
「こらちょっと待て」
と言って、抱きしめられてキャッチされる。
 
「きゃっ。なんだグレースか」
 
千里5である。
 
5番は、こちらを5番と見抜くのは凄いなと思った。さすが千里だ!
 
「寮生を勝手に性転換したりしてないよね?」
「え?今日はまだ誰も性転換してないよ」
「あんた暇そうだからちょっと作曲してよ」
「作曲とかしたことないよー」
「あんたも千里なんだから出来るって。短い歌なんだよ。ほらこれ」
 
と言って、5番(グレース)は『愛しのオリバー』という短い歌の歌詞を渡した。
 
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O sweet Oliver,
O brave Oliver,
Leave me not behind thee
 
Wind away,
Begone, I say,
I will not to wedding with thee.
 
「これもしかして1番と2番?」
「そそ。1番では女がオリバーに言い寄る。2番ではオリバーが女を邪険にする」
「オリバー(Oliver)を性転換してオリーブ(Olive)ちゃんにしちゃおう」
「後で個人的にやって。今千里たちがみんな忙しくてさ、手が回らないんだよ。2〜3日中でいいから。曲ができたら、私かヴィクトリア(6番)に渡して」
「分かった。頑張ってみる」
「じゃよろしく」
 
「ねえ、そろそろアクアも今年中くらいには完全な女の子に変えちゃわない?」
「その前に彪志君を女の子にしてあげて」
「彪志を女に変えてもオカマにしか見えないと思うけど」
 
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飛鳥はトイレに座ったまましばらくぼーっとしていた。
 
ハッとしたように立ち上がり、手を洗ってスカートの乱れを直す。
 
トイレを出る。
 
スマホを見ると5時半である。トイレの中に30分くらい居たようだ。飛鳥はケトルに水を入れてスイッチを入れた。マグカップにカップスープの素を入れる。
 
夢かな??
 
でも赤いチューブと青いチューブは手元にある。
 
飛鳥はコーンスープを飲みながら考えた。
 
試しにちんちんに赤い薬を塗ってみようかな?
 
万一これが変な薬でちんちんに損傷ができてもそれはそれでいい。どうせその内取るつもりのものだし。
 
スープを飲み終えてから、もらったビニール手袋を填める。赤いチューブのふたを開けて少し出す。それをちんちん全体にすり込むように塗る。薬は皮膚に浸透していき、すぐに塗ったのが分からなくなる。芯まで染みていく感覚があるが、痛みなどは無い。
 
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少し待ったが、特に変化は無い気もする。
 
まいっか。
 
でもこれ中身は何だったんだろう?化粧水の類いかなあ。ヒアルロン酸とか塗った時の感覚に近いけど。
 

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取り敢えず手袋はひっくり返すようにして外し、ちんちんはパンティーの中にしまう。スマホでラインを見る。何件か返信してからゲームをしていた。
 
またトイレに行く。その後拭こうとして「あれ?」と思った。
 
トイレを出てから、あらためて確認する。
 
「すごーい!小さくなってる!」
 
定規を当て測ってみると3.6cmだった。今までは4.5cmくらいだったから1cmくらい小さくなっている。これ重ねて塗ったらもっと小さくならないかなと思った。試してみようと思って新しい手袋を填める。ちゃんと手袋着けてないと指まで小さくなったら大変・・・・
 
と思った瞬間、飛鳥は思いついた。
 
青い薬を胸に塗ったらどうなるのだろう?
 

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7時頃。
 
朝食を運んできた篠田さんに飛鳥は聞いてみた。
 
「篠田さん、下着の替えが足りなかったら言ってねと言われてましたけど、ブラジャーの予備とかありませんよね?」
「標準的なものならあるよ。飛鳥ちゃんサイズは?」
「これBカップくらいかなあ・・・」
 
(↑なぜ男子寮に女子下着の予備が常備されているのか?)
 
「測ってあげようか?ちょっとドア開けて」
「はい、お願いします」
 

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4月7日(木).
 
葛飾区E学園の入学式があり、下記のメンツが同学園の(女子)制服を着て式に出席した、
 
新里好永“恋珠ルビー”
平良百合“花貝パール”
藤真理奈“広瀬みづほ”
溝口千歌“水谷康恵”
 
みづほは許可をもらっているので下はスラックスを着用した。彼女は更衣室も個室で着替える許可をもらっている。また身体測定なども個別にしてもらえることになっている。でもそのことで
 
「彼女、実は男の子らしい」
という噂が立つことになる!
 

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4月7日(木).
 
葛飾区のL高校でも入学式があり、下記のメンツが同学園の(女子用)標準服を着て式に出席した、
 
立川心桜“松島ふうか”
横山朋菜“箱崎マイコ”
佐藤晴恵“鹿野カリナ”
 
「受け狙いで詰め襟とか着てこようかとも思ったんだけど」
「やめなさい。マジで性別誤解されるから」
「だいたい身体検査の時、男子と一緒に検査されたらどうすんのさ?」
「ちょっと無茶かな」
「大きく無茶だという気がする」
 

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4月7日(木).
 
隅田可愛(春野わかな)は足立区E中学の入学式に、E中学の(女子)制服で臨んだ。新入生の中に知り合いは誰も居ないが、信濃町ガールズの先輩たちが2〜3年生に多数居る。新しい環境で頑張るぞ、と心に誓った。
 

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4月7日(木).
 
杉本ひかりは世田谷区F中学の入学式に、詰め襟の(男子用)学生服を着て臨んだ。クラス分け表で1年2組になっていたので「1年2組」と書かれたプラカードが立てられている所に並ぶ。
 
「男子と女子と各々1列に」
という指示があったので、男子のところに並んだ。
 
ひかりは関西(兵庫県丹波市)育ちなので、校長先生のお話を聞きながら、ぼく東京のことば分かるかなあなどと不安感は感じたが、まあ何とかなるだろうと思った。
 

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ちなみにひかりは制服の件で佐々木春夏とは直接会って話したが、話しても佐々木さんはよく分かってないようだったので、いいことにした!なお、仕事で放送局などに入る時は、先に信濃町ガールズのユ二フォームに着替えてから局に入り女性用控室に入ってねと言われた。信濃町ガールズのユニフォームは第一礼装とみなされる(*39)。男のぼくが女性用控室に入っていいのかなあと思ったものの信濃町ガールズのみんなが女性用控室に入るからそこに居てくれないと連絡事項とかで困るのだそうだ。
 
「痴漢とかと思われませんかね」
「大丈夫。君は女の子にしか見えないから」
 
まあいいけどね。
 
(篠原君や西宮ネオン、夢島きららなどは、女性用控室前の廊下で待機していた。ひかりも廊下待機でいいと思うのだが)
 
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信濃町ガールズのユニフォームのボトムはスカートでもキュロットでもショートパンツでもどれでもいいと言われた。スカートやキュロットにも関心はあったし、仙台のライブではみんなに乗せられてスカート穿いちゃったけど、その後テレビ局とかではショートパンツを穿いている。でも他の団員から
 
「ひかりちゃん堂々とスカート穿いてもいいんだよ」
「スカート穿きたいでしょ?」
などと言われて心が揺らいだ。
 

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(*39) 花園裕紀はこういう話を聞いていなかったので女子制服+スラックスで放送局に入っていた。セレンとクロムはユニフォームに着替えてから入っていたが、裕紀が女子制服を着ているのは、女の子になりたいから、そうしているのだろうと思っていた。
 

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入学式が終わった後、1年2組の教室に入る。黒板の所に張り出されている座席表を見て着席した。
 
机はコロナの折だからだろうが、独立して1個ずつ列が作られている。しかも隣の列とはずれている。いわゆる千鳥状配置である。ひかりの前も後ろも女子だった。左右は前後とも男子である。机の上に教科書が置かれているので、ひとつひとつ見ながら教科書を持ち帰るために持って来ていたリュックに入れる。
 
プリント類も一緒に置かれている。時間割、行事予定表、生活上の注意事項、ネットのやりすぎに関する注意事項、ネットをするにあたっての注意事項、男女交際に関する注意事項、生理の時の過ごし方、性被害に遭わないために気を付けること、などが書かれていた。これらも一緒にリュックに入れる。
 
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(↑「生理の時の過ごし方」はひかりには不要な気がする。でも「性被害に遭わないために」は必要。ひかりみたいな可愛い子は痴漢に狙われる危険がある)
 

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夏の日の想い出・無茶言うなよ(10)

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