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■竹取物語2022(15)

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大伴大納言の場合。
 
看板係(麻生ルミナ)が黄色い服を着て「かぐや姫が5人の貴公子に難題を与えた直後」と書かれたプラカードを掲げる。
 
語り手「大納言・大伴御行(おおとものみゆき)(森原准太)は、龍が首につけているという五色に光る玉を所望されました」(*120)
 
(龍の首ってどこ?)
 

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(*120) 竹取物語原文は最初の3人の求婚者については、その性格や属性を論評している。
 
「石作皇子は心のしたく、ある人にて」
(石作皇子は冷静に物事を思考できる人で)

その割りには行動が適当すぎるんですが。
 
「車持皇子は心たばかりある人にて」
(車持皇子は計略性に富んだ人で)

その計略にたくさん穴があるんですが。
 
「右大臣阿倍御主人は財宝豊かに家広き人にぞおはしける」
(右大臣阿倍御主人は財宝が豊かで家も広い人でありました)
 
ところが、後の2人、大伴大納言と石上中納言についてはそのような論評がなく、いきなり行動したことについて語っている。
 
あるいは原形となった物語は石作皇子・車持皇子・阿倍御主人で終わっていたのを、大伴大納言・石上中納言を竹取物語の作者が追加した時、スタイルを合わせそこなった結果か。
 
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また求婚者が3人だったら、阿倍右大臣のところで翁ちが「もうこの人でいいじゃん」と言ったのも分かる。その人が最後の求婚者だったのだから。
 
全体的にこの物語は校正不足の雰囲気がある。紙が高価なものであった時代で充分なその手の作業ができなかったためか。あるいは書いた部分をどんどん都度発表していったため(「週刊竹取物語」!)、校正不足のまま広まってしまった結果か。
 

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「大伴大納言は家人(けにん)たちを集めて言いました」
 
映像は40-50人の人々が大納言の家の庭に詰まっている様子。
(出演しているのは§§ミュージック・ファンクラブサービスの社員たち)
 
大納言「龍の首に五色に光る玉があるということだ。それを取ってきてほしい。それを取ってきた人には私にできる範囲で何でも望みを叶えてやろう。大臣にしてくれとか、男を女にしてくれというのは無理だが、官位(単にこう書けば従五位のこと)をくれとか、黄金を十両(約400万円)くらいくれとか、嫁を紹介してくれとか、その程度はかなえてやるぞ」
 
家人(けにん)たちは顔を見合わせています。
 
ひとりの家人・仲村(鈴本信彦)が言います。
 
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「お言葉ですが申し上げます。家人(けにん)たる者、主(あるじ)の言うことを聞くべきです。筑紫まで使いに行ってきてくれとか、館を建てるのに材木を運んでくれとか、内裏(だいり)の警備に参加してくれというのはお聞きしましょう。五色に輝く玉というものは希にあるとは耳にします。とても入手しにくいものですが、あちこち探せば見付かるかもしれません。しかし龍の首に掛かっている玉など、どうやって手に入れましょう(手に入れることは不可能です)」
 
大納言は不快な顔をして言います。
 
「主君の部下というものは(*122)、命じられたことには命を捨ててでも従うものだ。なにも唐や天竺まで行って探してこいというのではない。龍は我が国にもたくさんいる。そして天から降りてきたり、また昇って行ったりしているものだ。だからその途中を捉まえればいいだけだ。それなのになぜお前たちは、そんなことできないと言うのだ」(*121)
 
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家人たちは顔を見合わせています。
 
(*121) 無茶言う上司の口癖「やってもみずに出来ないと言うな」。一方孔子は言った。「まず分かることと分からないことを明確にせよ。それが物事を理解することである」
 

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先ほどの家人・仲村(鈴本信彦)が言います。
 
「そういうことであれば、どうして仰せに背けましょう。何とか頑張って玉を探して参ります」
 
みんなが仲村を睨んでる!!
 
語り手「それで大伴大納言は、探索に行ってくれる者たちに、必要そうになる金品を与えました」
 
映像は大納言(森原准太)が部下の者たちに、ひとりずつ金(きん)や絹などを授けている様子を映します。
 
部下として登場した人:三国舜、沢村明美、中村昭恵(男装)、坂田由里(男装)
 
(沢村明美は信濃町ガールズ関東の男子メンバー。『黄金の流星』にも出演した)
 
語り手「実際には、旅に出たことにして家の中に引き籠もってしまった者、この機会に前から行ってみたいと思っていた所に旅行に行く者など様々でした。また家人(けにん)たちは、各々が必要な額を分け合ったりしていました」
 
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映像は旅に出る者、家の離れに閉じこもる者、またお金を分け合っている所などを映します。
 

(*122) 原文は「天の使い」。むろん天使という意味ではない!
 
この“天”は“君”の崩し字が“天”に似ているのでそれを読み誤って書写したものではないかという意見が多い。つまり「主君の使い」ということ。ここでは「主君の部下」と訳した。
 

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語り手「大伴大納言は、かぐや姫を妻にもらうのだからと言って、今の奧さんには離婚して欲しいと言いました」
 
大納言(森原准太)「申し訳無いが、私は何人もの女を愛することはできない。別れて欲しい」
 
大納言の妻(桜野みちる! (*123))「いいわよ。充分なお金と白玉(真珠)の首飾りでも頂ければ」
 
「すまん。お金はすぐ渡す。真珠の首飾りは1年くらい待ってくれ」
と言って、大納言は妻の家を退出します。
 
「そんな簡単に離縁に応じていいんですか?」
と侍女1(三田雪代)が心配して言います。
 
「平気平気。たくさんお金ももらえるしね。男なんて金よ。睦みごとはサービス」(*124)
 
「達観してますねー。私もお金持ちの旦那が欲しいなあ」
と侍女2(太田芳絵)は言った。
 
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大納言は妻のところに多数の絹・紙などを届けさせると共に、九州の彼杵(そのぎ)に人をやって、真珠を買い求めさせました。
 
(*123) 桜野みちるは森原准太のリアルの奧さん!つまり夫婦で夫婦役をしている。
 
(*124) 「本気で言ってないか?」というツッコミ多数。
 

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語り手「また大納言は『かぐや姫が気に入ってくれるような立派な住まいを建てよう』とおっしゃって、都に新たな土地を求め、立派なお館を建て始めました。計画では、壁に蒔絵を施し、屏風には素敵な絵を描いて、屋根に様々な色の糸をなびかせた、夢のような御殿(ごてん)になる予定です」
 
映像は立派な御殿を建てている様子(CG!)
 
(かぐや姫もここまでしてくれる人と結婚すればいいのに。もっともこの人は結婚して5年もすれば「すまん。新しい恋人ができたんだ。慰謝料は充分払うから、申し訳無いけど別れてくれ」とか言いそうでもある)
 

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看板係(麻生ルミナ)が「1年後」と書かれたプラカードを掲げる。
 
「あら素敵な首飾りね」
と言って、大納言の元奥方は真珠の首飾りを着けて、うっとりと銅鏡を見ていました(*125).
 
(*125) 首飾りは本当に森原准太が桜野みちるに贈ったものらしい。つまり、桜野みちるは撮影にかこつけて、本当に真珠の首飾りを森原准太にねだって買ってもらった!お値段については“家庭内のことなので”敢えて誰も聞かなかった。
 
銅鏡は『とりかへばや物語』の撮影でも使用した本物の黄銅鏡。現在はムーランリゾートが所有しているものを借りて来た。
 

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語り手「新しい館を建てたり真珠を求めさせたりしている内に1年ほど経ちましたが、探しに行った者は誰も戻って来ません。実際には誰も探していないので当然ですね。待ちくたびれた大納言は、家人が出払っているので、朝廷から派遣されている舎人(とねり)2人を連れて難波の港まで行きました」
 
映像は大納言(森原准太)が2人の舎人(城村銀河・城村流星 (*127))を連れて港に来た所。
 
大納言は船から荷下ろしをしていた船の船頭らしき男(獄楽)に尋ねます。
「大伴大納言の部下で、龍の玉を探しに船で出た者とか聞いてないか?」
「変なことを聞かれますな。そんな馬鹿な話聞いたことないし、そんな訳の分からないことで船を出す船頭などいませんよ」
と言って笑っている。
 
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「ふん。龍を怖がるとは腰抜け者どもめ。私がその大伴大納言だ。お前たち私の弓の力を知らないだろう。龍など一発で射殺してみせるわ。しかし難波の船頭は弱虫者ばかりのようだな」
 
船頭はカチンと来ます。
 
「大納言だか青首大根だか知らねぇが(*126)、難波の船子(ふなこ)を馬鹿にする奴は許せん。船を出してやろうじゃないか」
 
「よし」
 
(*126) むろんこの時代に青首大根は存在しない!
 

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それで大伴大納言(森原准太)が船に乗り込みます、舎人たちは岸に留まっています。
 
「お前たちどうした?」
「私たちも行くんですか〜?」
「当たりまえだ。お前たち私の供だろう?」
 
2人の舎人は嫌そうな顔をして船に乗り込みました。
 

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船縁に座っていた女性(恋珠ルビー)(ガラスの靴を履いてる!)が
 
「あれ?出港するの?」
と訊きます。
 
「龍の玉を取りに行きます」
と船頭(獄楽)。
 
「何それ〜〜!?」
「大伴大納言のご所望なので」
「大納言!?」
 
「郎女(いらつめ)殿、今回の航海は危険です。残りますか?」
「行ってやろうじゃん。これでも私は難波の船主だ」
「上等です」
 
「ところで龍の玉って、オスの龍を捕まえるの?」
「その玉ではありません!」
 

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(*127) 城村銀河・城村流星は、しまうららの四男・五男になる双子の兄弟。兄たち(長男・次男の真城聖広・歌広)が揃って性転換して姉たち(長女・次女の真城聖美・歌美)(*128) になってしまったので
 
「あんたたちは性転換しないよね?」
と母から訊かれ
 
「ぼくたち女の子になりたくはないです」
「ちんちん無くしたくないです」
と答えたが、念のためと言われて精液の冷凍を作らされた!
 
もっともこの2人の女装が凄い美人姉妹になるのはバラエティなどで確認済みである。全然男っぽくないので「実は既に睾丸は取っているのでは」などという噂まで流れていて、本人たちは去勢説は否定しているものの、母のしまうららとしては、とても心配である。この2人と姉2人の4人姉妹?で撮った写真集が近い内に出るという話もある。
 
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(*128) 雨宮先生はアナ・オナと命名した:身体に穴(ヴァギナ)を開けたからアナ、女になったからオナらしい。
 

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語り手「船は食料と酒を積んだ上で、漕ぎ手が艪を回して出港して行きます」
 
映像は船頭の指揮のもと、水夫(かこ)たちが艪(ろ)を操作している様子。
 
水夫:樟南・在杢・釜倉・稲邑・釣丘・銭荒(サウザンズ)
 
(銭荒はサウザンズのサポートメンバー。船頭がサウザンズのリーダーである樟南ではなく極楽なのは演技力の問題である!)
 
★音楽:サウザンズ『航海して行こうかい』
 
語り手「この船の船主・新田玲良子(しんでんれいらこ←酷い名前!)は、大伴大納言と2人の舎人に、『船の上では大したものはありませんが』と言いながらもお酒とお菓子を出して接待しました」
 
「お酒があるとは思わなかった」
と舎人のひとり。
 
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「船の上ではこれが飲料水です。水を載せていてもすぐ腐ってしまうので」
「そういうものなのか」
 
「しかし女の身で船主(ふなぬし)なんですね」
「親も兄たちも死んでしまって後を継ぐ男が居なくなったので」
「どなたか良き人はおられないんですか」
「私に剣術で勝てる男が居たら結婚してやってもいいよ」
 
舎人のふたりは顔を見合わせています。
 
「舎人さん、取り敢えず腕相撲してみる?」
 
と言って船主(恋珠ルビー)は舎人たち(城村銀河・城村流星)と腕相撲をするものの、あっという間に勝負は付いて、船主が舎人に勝ちます。
 
(この腕相撲はガチである。男性であっても非力な城村兄弟とスポーツ少女の恋珠ルビーでは勝負にならなかった。視聴者も「やる前から勝負は見えてた」という意見)
 
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語り手「船は太平洋に漕ぎ出し、四国南岸を西行。船はやがて九州の近くまで漕ぎ進められて来ました」
 
「しかし大納言殿、龍はどこに居るんですかね」
と船頭が訊きます。
 
「龍はたくさん居ると思うから、適当に船を進めていればいつか遭遇する思うのだが。遭遇したら私がこの強弓(こわゆみ)で龍を倒してやる」
 
などと大伴大納言(森原准太)は強弓を持っておっしゃっています。
 
(視聴者の声「森原准太に本当にあの強弓が引けるのか?ルビーちゃんの方がまだ行けそうだが」)
 
(腕相撲はルビーと森原准太でもやったらしいが放送しなかった!)
 

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竹取物語2022(15)

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