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■竹取物語2022(5)

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石作皇子の場合。
 
語り手「石作皇子(いしづくりのみこ)は、一目見た、かぐや姫の美しい姿を思い起こすと『この女のためなら、たとえ天竺(てんじく:インド)にあるものであっても持って来よう』と思いました。
 
しかし冷静になって考えてみると、天竺にでもふたつと無い物(たったひとつしかない物)を、百千万里の彼方へ出かけたとしても得られるはずがない、と思いました(諦めが良い)。それで皇子は自分の従者(ずさ)の土本(三陸セレン)に、かぐや姫への文(ふみ)を届けさせました」
 
「石作皇子(いしづくりのみこ)はこれから天竺へ出発いたします」
 
文を見たかぐや姫は返信はしなかったものの、紫(広瀬みづほ)(*40)に伝言させました。
「どうか、お気を付けて下さい。無理だと思ったら帰って来て、危険なことはしないでくださいね」
 
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(*40) 文字数の関係で前章で説明できなかった、かぐや姫のお付きを演じている人に付いて触れておく。
 
藤(花園裕紀)
『陽気なフィドル』でのしっかりした演技により評価が高まり、かぐや姫家の女房頭役として起用された。
 
桐(箱崎マイコ)
媼の世話役はやはり天然女性でということでそこそこ演技力のある人を起用。でも媼役の入江光江さんに随分優しくしてもらったらしい。
 
紫(広瀬みづほ)
本名:藤真理奈。『陽気なフィドル』と『お気に召すまま』で看板係をしたが、今回は、かぐや姫の取次ぎの女房で、セリフのある役に起用された。
 
今回彼女の兄・広瀬のぞみ(藤弥日古)も宮崎から呼び寄せて参加してもらっている。10月にも大型時代劇に兄妹で参加してもらう予定である。
 
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(10月には姉妹になってたりして)
 

桃(川泉パフェ)
本名:湯谷薫。2022ビデオガールコンテストの事実上の優勝者。演技力も歌も即戦力だったので、アクアと絡みの多い女房役として起用された。男役でも女役でも好きなほうさせてあげるよと言ったら、女の子役がしたいですと言ったので女房役になった。
 
護衛の女房役を演じている川泉スピン(本名:湯谷紡/剣道三段)はパフェの姉。パフェ(152cm) は女の子にしか見えない男の娘だが、スピン(174cm)は天然女子。
 
なお芸名は“紡”から spinスピン で、“薫”から perfume パフューム、長すぎるのでパフュになったのだが、川崎ゆりこが“パフェ”と読み誤って、それで本人に伝え名刺も作ってしまったのでパフェになってしまった。
 
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桜(入瀬ホルン)
本名:吉川萌花 。2022ビデオガールコンテスト5位。女童(めのわらわ)役が2名必要だったので、入瀬姉妹をセットで起用することにした。
 
橘(入瀬コルネ)
本名:吉川日和。入瀬ホルンの姉なのだが、萌花より背が低いし、雰囲気も幼く、まるで小学生のように見えるので大抵こちらが妹と思われる。富山県在住だが、入瀬ホルンとセットで使いたかったので呼び寄せた。
 
(え?お姉さんだよね?お兄さんではないハズ。だって女の子だし)
 
芸名はホルンからの類推でコルネットを短くしてコルネ。ぼく少女のようで「ぼくチョココルネ大好きです」と言っていた。チョココルネという名称自体、コルネットに似てるからそう呼ばれたという説がある。
 
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今回、広瀬みづほの兄の広瀬のぞみも宮崎から呼び寄せ、彼はメゾン・ドゥラ・カデットに泊めているが、入瀬コルネはそのまま女子寮のホルンと同じ部屋に泊めている。彼女も10月の大型時代劇の撮影に妹と一緒に参加してもらう予定。
 

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物語に戻る。
 
かぐや姫から「無理しないでくださいね」という伝言を聞いた石作皇子(弘田ルキア)は「優しい言葉を掛けてくれるなあ」と感動し、館の中の、使っていなかった北の別棟に籠もりました!
 
「殿、天竺へはいつ出発するのですか?」
と従者(ずさ)の砂山(山鹿クロム)が訊きます。
 
「天竺へ出発したということにして私はここに籠もっている」
と皇子(弘田ルキア)。
 

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「え〜?天竺に行くというのは嘘なんですか?」
「しー。人聞きの悪い。私がここに居るとは分からないように、平民の服を用意しろ。私は3年くらいここに籠もっているから」
 
「それは用意しますが、でも“天竺に出発した”皇子様の留守宅に平民の男が住んでいたら不審人物と思われて衛士(*41) が来ますよ」
と土本(三陸セレン)。
 
「そうか?男が籠もっていたら怪しまれるか?」
と皇子。
「女だったら皇子(みこ)様が囲っている女だろう、くらいに思ってもらえるでしょうけどね」
と砂山(山鹿クロム)は何気なく言いました。
 
すると皇子はポンと、右手をゲンコツにして左手の掌を打ちます。
 
「それだ!女の振りをしよう」
「はあ?」
「おい、女の服を用意しろ。俺は3年ほど女の振りをしておくことにする」
「え〜〜!?」
「そうだ。お前たちも女の服を着ろ。女のそばに男の従者(ずさ)が付いていたら変だ。お前たちは俺についている女房(にょうぼう)ということで」
「そんなあ」
 
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(*41) 地方の“軍団”(*42) から交替で派遣されてきて平城京の警備をしていた人たち。必ずしも規律が守られていなかったようで、不逞の者もよく居たらしい。そのため豪族の子弟などで構成した志気の高い親衛隊(名称は色々変遷している)が、衛士たち“から”内裏(だいり)を守っていた。
 
(*42) 軍団とは、天智天皇が白村江(はくすきのえ)の戦いで大敗した後、唐や新羅(しらぎ)が攻めてきた場合に備えて全国から(21-60歳の健康な)男子3人に1人を徴兵して(凄い徴兵率!)組織された地方軍隊。
 
これを組織するために戸籍が作られた。もっとも徴兵逃れで女子と申告する男子が多く(女子は税金も安かった)、異様に女性比率の高い戸籍ができた。だから当時は“女同士”の結婚も多かったかも?
 
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しかし唐や新羅は海を渡ってまで日本には攻めて来なかったので、軍団はコストに見合わないものとみなされ、平安時代になると桓武天皇により廃止された。平安京ではこれに代わる治安維持の仕組みとしてて検非違使(けんびいし)が創設された。また地方では武士が誕生していくことになる。
 

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看板係(麻生ルミナ)が「翌日」と書かれたプラカードを掲げる。
 
麻生ルミナは奈良時代の女官風の衣裳である。髪は頭頂で∞のような形を作る“双髻(そうけい)”にし、絹の上衣に縦縞の裳(も:スカート)を着けている。口紅・頬紅を塗り、唇の両端に靨鈿(めんでん)を打ち、額には鶴のような模様の花鈿(かでん)も入れている。
 
『陽気なフィドル』『お気に召すまま』で広瀬みづほが務めた役を今回は麻生ルミナが担当した。
 

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映像は、石作皇子と2人の従者だが、全員女性の服を着て、お化粧もしている。
 
皇子(みこ)あらため皇女(ひめみこ)は、浅紫の上衣に、深緑の裳(スカート)を着け、髪は宝髻(ほうけい)に結っている。異様に白いお化粧をして、口紅・頬紅を入れ、唇の両側に靨鈿(めんでん)を打ち、額には可愛い桜の花模様の花鈿(かでん)も入れている。
 
(ルキアちゃん可愛い!という視聴者の声)
 
従者(ずさ)あらため女房(にょうぼう)の2人も、だいたい似たような装いだが、上着の色は浅縹で、同色の裳を着けている。花鈿は単純な四つ菱である。
 
実は服の種類や着方、お化粧などがさっぱり分からなかったので、土本の姉(立花紀子)に頼んで衣服を用意してもらい、お化粧もしてもらっている。
 
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以下、石作皇子(みこ)が石作皇女(ひめみこ)に変身する過程が早送りで流れる。美しく変身した“皇女”を前に土本の姉がVサインをしている。
 

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「ね、これトイレとかどうするの?こんな複雑な服を着てたら尿筒(しとづつ)がうまく入れられない」
 
「女はちんちん無いから尿筒など使いません。虎子(おおつぼ)を使います」
と姉(立花紀子)は言います。
 
「おおつぼ?」
「姫君が用を達するには最低2名の補助者が必要です。皇女(ひめみこ)様がトイレをする時は、あんたたちが補助することになるから覚えなさい」
と言って、指導します。
 
ひとりが服をめくって持ち、ひとりが虎子を服の中に入れて維持し、その状態で小をすることになります。このやり方はアニメーションで説明されました。
 
「女って、なんて面倒なんだ!」
と石作“皇女”はトイレをするだけで疲れて声を挙げます。
 
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「でも皇女(ひめみこ)様、ちんちんも無くなってしまって女になられたのでしょう?女になった以上、女ならではの大変なこともありますけど、頑張ってくださいね。最近女になる男の人って結構居るらしいですから、あまり恥ずかしがらなくていいですよ」
などと姉君は言いました。
 
「結構居るのか?」
 
「皇室の血を引く皇女様なら、きっとたくさん男の方から求愛されるでしょうね」
「え?ちょっと待って」
 

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語り手「石作皇子が天竺に出掛けたと聞いた父親の岩戸皇子は驚き、誰か詳しいことを知っているものが残っていないかと思い、石作皇子の家にやってきました」
 
映像は岩戸皇子(スキ也)が石作皇子の家にやってきた所を映す。
 
「そんな遠くまで行くのなら、出発前に挨拶くらいすればいいのに。しかし天竺までとか本当に大丈夫か」
 
などと呟きながら家に入ってきました。家の中に入ったところで、食事のお盆を持った女房が2人、離れのほうに行くのを見ます。誰かいるのかな?と思い、その後を付いていくと、離れには、若い女性と2人の女房がいます。向こうは、こちらを見て驚いたような顔をしています。
 
岩戸皇子はてっきり、石作皇子が囲っていた女性かと思いました。
 
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「こんにちは。私は石作皇子の父です。皇子が不在で何か不自由していることとかはありませんか?」
と笑顔で話しかけます。
 
「あ、えーっと」
と女性は焦っている。
 
「はい?」
「いえ、その父上、私です」
 

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「ん?」
と言って、岩戸皇子は女性の顔をよくよく覗き込みました。
 
「お前、まさか石作か〜!?」
「しー、小さな声で。“石作皇子”はここには居ないのです。しばらく旅に出ているということにしておいて下さい」
 
「お前、どこぞのなかなか靡かない姫の所に盛んに文をやっているとは聞いたが、もしや振られてもう男を辞める気になったか?だから、女になってしまったので“石作皇子”はいなくなったということか」
 
「そういう訳ではないのですが・・・」
 
「分かった。お前には私の後を継いで参議にもなってもらいたかったが、お前が女になってしまったのなら仕方ない。これからはお前を皇女(ひめみこ)と思うことにしよう」
 
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(理解がありすぎる!)
 
「やはり私、皇女(ひめみこ)ですか?」
 
「しかし女ならば、女としてのそれなりの教養も身につけねばならん。早速手配する」
 
「手配って・・・」
 
「しっかり女の教養を身に付けないと嫁にもやれんからな」
「私、嫁に行くんですかぁ〜?」
「可能なら帝に女御(にょうご)として差し上げたいところだ」
「私が女御になるんですか〜?」
 

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語り手「それで石作皇女(いしづくりのひめみこ)は女性であれば弾けなければならない、箏(そう)と和琴(わごん)の先生に来てもらい、それを習うことになります。また女らしい字を書けるように習字の先生にも来てもらい、男っぽい字の矯正をされることになります。また皇女(ひめみこ)が化粧についても全然分かってないので、それも上手な女房を呼んで教えました」
 
人々は噂しました。
 
市井の女1(宮地ライカ)「石作皇子(いしづくりのみこ)様の家に何か女性が住んでるね。皇子(みこ)様が囲っていた女性?」
市井の女2(知多めぐみ)「そうじゃなくて、岩戸皇子(いわとのみこ)様の娘さんらしいよ」
 
「へー。岩戸皇子に娘さんがいたんだ?」
「何でも身分の卑しい女に産ませた子供なんだって。今まで母親と一緒に田舎にいたらしい」
「それを都に呼び寄せたんだ?」
「石作皇子が、天竺に旅立たれて、本当に生きて帰ってくるかどうかも知れないから、そんな娘でも手元に置いておきたくなられたみたい」
「なるほどー」
「田舎育ちだから、まともな字も書けないし、お化粧とかもできなければ、箏(そう)や和琴(わごん)も弾けないから、今それを特訓しているらしい」
「ああ、都暮らしも大変だね。岩戸皇子の娘なら、身分の卑しい女の子供であっても、妻にしたいと思う人は多いだろうからね」
「そそ。本人の器量とかより血筋よね〜」
 
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