広告:チェンジH blue (TSコミックス)
[携帯Top] [文字サイズ]

■春曙(7)

[*前p 0目次 #次p]
1  2  3  4  5  6  7  8  9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 
前頁 次頁目次

↓ ↑ Bottom Top

このアルバムは3月下旬から約半月かけて録音をおこない、4月中旬にはマスターが完成。(プレス工場が空いていることもあり)速攻でプレスされて4月29日(水祝)に発売されたが、ダウンロードを含めて一週間で30万枚を売り、初アルバム・初プラチナとなった。PVは信濃町ガールズの子たちを関東近辺の自然の豊かな地域に車で運び撮影した映像とスタジオ内で色々な服を着せた葉月を合成しているが、このPV付きのものも10万枚売れている。また、"Rainy days and Mondays"では白いドレスを着てピアノを弾く葉月と赤いドレスを着てヴァイオリンを弾く志乃舞の映像が入っているが、それ自体が美しいと言われた。またマスカレード(仮面劇という意味)のPVでは、葉月と志乃舞がベネチアンマスクをつけて演奏している所が映った。
 
↓ ↑ Bottom Top

演奏環境が取れずに活動不能になっているアーティストの多い中で、葉月の元からのファンだけでなく、10代から25歳程度以下男子のアイドル支持層が買ってくれたし、またカーペンターズということて50代以上の男女も動かした。50代以上の層に、今井葉月というアイドルがいることを周知する結果ともなった。彼らの多くが「あ、ほのぼの奉行所物語に出てる子だ」と言った。むろん彼らは葉月がアクアのボディダブルも務めていることまでは知らない。
 
ちなみに§§ミュージックのホームページのタレント紹介のコーナーでは、今井葉月 2002.8.20 22:15 桶川市生れ Sex:F 本名天月聖子 と書かれていたので「本名の方が芸名っぽい」と多くの人に言われた(元からのファンの間では有名な話)。
 
↓ ↑ Bottom Top

「でも昔は西湖という字だったんだけどね」
「まるで男みたいな名前だから改名したのでは?」
と古いファンの間では話されていた。
「実は男の娘だったということは?」
「女子高のS学園に通っているから、それはあり得ない」
 
「誕生日がアクアちゃんと同じなんだ」
というのもあらためて多くの人に言われたが、これも元からのファンの間では常識となっている話である。
 

↓ ↑ Bottom Top

ローザ+リリンも2月までは様々なテレビ番組に出演したり、あちこちのイベントに呼ばれたりして忙しかったのだが、3月中旬くらいからイベントが中止になったり、テレビ番組の収録が休止されたり、また一部の番組では制作陣と§§ミュージック側との感染対策に関する話し合いが決裂してタレントを引き上げたりしたのもあったので、ぐっと暇になった。そこで3月下旬から4月に掛けてはローズクォーツのアルバム制作にかなり時間が取れることになった。おかげで、『Rose Quarts Plays Pops』も『Rose Quaars Best』も収録が進んで、Plays Popsは4月に、Best も6月にリリースすることができるようになった。
 
「オーディションとかができなくて、次の代理ボーカルを選定できないんだよ。取り敢えず9月くらいまで延長できない?」
とケイナたちは、タカから非公式に要請された。
 
↓ ↑ Bottom Top

「私たちは特に先約もないからいいですよ」
 
それで、UTPの大宮副社長とザマーミロ鉄板の板付社長との話し合いで、代理ボーカルは取り敢えず9月まで延長されることになった。
 
「でも3月・4月はギャラが2月とかの半分以下」
とケイナは言う。
「今は仕方ないねー。みんなそうみたい。でも落ち着いたら回復するよ」
とタカは慰めておいた。
 
そういう訳でローザ+リリンは5月以降は、ローズクォーツの新しいアルバム『String Quarts』の制作に参加することになった。昨年『Brass Quarts』が好評だったので、ブラス・サウンドを入れたアルバムの第二弾というのも構想にあったのだが、コロナ問題で管楽器はできたら避けてくれという要請があり、今年は弦楽器でいくことにした。
 
↓ ↑ Bottom Top

2013年に作った『Rose Quarts Plays Easy Listening』で演奏をしてくれたメンバーが独自に活動を続けている渡部賢一グランド・オーケストラのメンバーが協力してくれた。7年も経つとメンバーは半分以上入れ替わっていたが、当時もいたメンバーも居て、「久しぶりですねー」と言いあった。
 

↓ ↑ Bottom Top

テレビ出演の方は、『夜はネルネル』の他に、4月からクイズ番組にレギュラー出演する話が決まっていたのだが、コロナの影響で番組収録は、とりあえず5月まで休止が決まった。6月に再開されるかどうかは現時点では不明である。
 
新しく§§ミュージックが立ち上げたネット放送局で何か番組を担当してくれないかとコスモスから照会され、ケイナは『ザ・ドサ廻り』という番組の企画を書き、承認された。ただし感染予防のため、移動は全て車にするという条件が付けられた。
 
“アクアのアクア”に乗って2人が移動している様子も撮影された。撮影は原則としてサンシャイン映像制作の柳川裕希さんである。彼女は本来、関西・北陸近辺での撮影にだけ協力する約束でサマーガールズ出版と契約したのたが
 
↓ ↑ Bottom Top

「ケイさんにうまく丸め込まれました。私が飛び回っていて離婚になったらケイさんの責任です」
などと言っていた!
 
サンシャイン映像制作が用意してくれたフリードスパイク(荷物をたくさん乗せるのにはとても都合のいい車)を自ら運転して、アクアのアクアに乗るローザ+リリンと一緒に全国移動しながらの撮影となった。撮影は当然泊まり込みになるので毎週3日は自宅を留守にする。ほんとに御主人がぶつぶつ言っていたらしい!
 
なお、醍醐春海が
「ワクチンありますけど、何なら打っておきます?」
と言ったので
「あ、それ恐かったんです。ワクチンもうできたんですか?お願いします」
と言って打ってもらった。半月あけて2回打つ必要があるということで2回接種してもらった。ケイナも(2回)接種したが、マリナは妊娠中なので、念のため接種はしないことにしたらしい。
 
↓ ↑ Bottom Top


4月7日(火)、仙台市街地に和実が建てていたクレール青葉通り店の建物が竣工した。最初は地上3階・地下1階と考えていたのだが、最終的には地上6階・地下2階という当初構想の倍の規模となった。ここの結界は、青葉が3月上旬に来た時に基本的な仕掛けを作ってくれていたのを竣工当日に和実の手で作動させた。
 
新しいお店のオープンに合わせて新しいメイドを大量に採用している。この子たちには“プラスチック・スタイル”のメイド服を着てもらったが、ほとんどの子が、これを面白がっていた。
 
クレール店内は当初の設計からは大きく間引きされたテーブルを並べ、数々の感染対策をおこなっている。クレールのスタッフには(その日出勤しない人も含めて)全員朝の検温をしてもらっているし、出勤してきた人については、若葉が持ち込んできた簡易検査キット(厚生労働省未認可!)で感染の有無を確認している。
 
↓ ↑ Bottom Top

そしてここを絶対安全空間にしたことで、ビル内の他の店舗の営業も支援したのである。基本的に待ち行列を作らないように、各店舗で番号札を取った後はクレール店内で順番を待ってもらうことにした。順番がきたらクレール店内の電光掲示板と、お客様のスマホに表示される仕組みである。
 
若葉はテナント各店舗に対して「各々準備ができた所で開業して欲しい」と要請、一斉の“グランドオープン”は見送ることにした。
 

↓ ↑ Bottom Top

若葉の作ったお菓子屋さん“ムーランルージュ”と千里が作ったアクセサリーショップ“フェニックス・ドリーム”、スポーツ用品店“フェニックス・スポーツ”は、クレールのオープンと同時に開業した。
 
美容室“新トワイライト・青葉通り店”がその週の木曜日4月9日にオープン、パン屋さん“ニューバンブーパン”が4/13(月)、楽器店“仙台楽器”とCDショップ・TKRサウンズが4/17(金)にオープンし、4/20(月)にTKRスタジオがオープンした。スタジオのオープンが遅れたのは、ビニールシートによる分離や、換気設備の見直しなどに時間が掛かったためである。
 
そしてアクアグッズをはじめとするタレントグッズのお店・§§ファンは5月の連休明けにオープンした。これは連休に大量のファンが仙台に集まってくるのを避けるためで、実は仙台市から、ゴールデンウィーク中の開業は控えてくれと要請されていたので遅らせたのである。
 
↓ ↑ Bottom Top


クレールのメイドさんの大半は若林店に近い、若林植物公園そばの女子寮に住んでいて、シャトルバスに乗って青葉通り店に通勤してくる。当初は東京のエヴォンと同様メイドが2つの店を日替わりで訪れる方式にするつもりだったが、感染拡大防止の観点から、当面メイドの交流はしないことにした。そのため、若林店のメイドは1号棟、青葉通り店のメイドは2号棟に入居させている。
 
ボニアート・アサドの4月のライブは、偶然にもその日は晴れたので、3月と同様に駐車場を利用して、リアルタイム中継する方式で実施した。5月以降のライブについて、新たに隣接する土地に徹底的な感染対策を施した会場を建設中であることを説明し、実際に工事中の現場もボニアート・アサドのマネージャーさんに見てもらったが「これは凄い」と感心していた。
 
↓ ↑ Bottom Top


ゴールデンウィーク明けにオープンした“§§ファン仙台店”だが、お店のオープンと同時に通販サイトを立ち上げ、お店に来なくても、お店に出しているのと同じ商品が買えるようにした。
 
全ての商品に写真・能書きが付属しており「別の角度からの写真も欲しい」などの要望にはどんどん応えた。写真集などもサンプルページを出している。
 
それでこのお店は、通販が店舗売り上げの30倍売れることになる。これまでグッズの出たことが無かった、リセエンヌ・ドオや、大崎志乃舞などのグッズも随分出ていた。
 

↓ ↑ Bottom Top

青葉がメインを務める?『金沢ドイルの北陸霊界探訪』であるが、本来なら6月下旬に放送すべき回はお休みが宣言された。コロナに対応するため放送局はどこも新しい番組制作体制を模索している所で、一般の人への取材などは困難と思われたからである。
 
その時間枠には結局、幸花、明恵、真珠の“3人娘”と、競技によっては青葉の水泳部の後輩・桜池裕夢も加えた4人での運動会(?)が放送されることになった。
 
「あのぉ、裕夢さんの性別は?」
「男ですけど何か?」
「どうしてスカート穿いてるんですか?」
「え?誰でも穿くでしょ?」
 
と裕夢は開き直っていた。彼は声さえ聞かなければ女の子にしか見えない格好をしている。
 

↓ ↑ Bottom Top

種目は、来年に延期されてしまったオリンピックの代わり?ということで、4.2195kmのミニマラソン、25m競泳、スワンボート競争(津幡町石川県森林公園)、射的用の弓で“射ァチェリー”競争(距離5m/3mで6射ずつ:普通のアーチエリーなら50m/30mで36射ずつ)、裕夢を除いた3人と県内のミニバスチームに所属する小学生女子3人との6.75mではなく3.75mラインからの“ツーポイントシュートコンテスト”(ちなみにフリースローは4.225m)とスキルズチャレンジなども行った。バスケは充分な感染対策が施された火牛アリーナで撮影された。
 
ツーポイントコンテストは、最初に“金沢コイル”こと、千里が本来の距離6.75mでスリーポイントコンテストの形式で34点満点をあげる映像(別録りしたもの:ミニバスの小学生たちから「すごー!」という声があがっていた)を流した後で始めるが、幸花は0点という“世界最低記録”をマークして「3.75mって結構遠いよ」と言っていた。ミニバス女子小学生は3人とも7割程度入れていた。その3人が1〜3位で4位真珠、5位明恵、6位幸花である。ちなみに放送しなかったが裕夢にもやらせたところ、幸花と同点“世界最低タイ記録”だった!
 
↓ ↑ Bottom Top

スキルズチャレンジは、レイアップシュート、ドリブル、パス(隣の練習場で使用しているパス受取人形使用)、ミニフリースロー(3.2m)、ミニスリーポイント(4.2m:本来のフリースローの距離)でおこなったが、幸花は4.2mからどうしても入らず棄権失格となった!小学生女子が1〜3位、4位明恵・5位真珠という結果となる。
 
なおバスケはバスケ協会の指針に基づき、ボールは全員専用のものを使って、共用しないようにした。3Pコンテストでは1人ずつボールを全消毒している。(本当はアルコール消毒はボールを痛めるのだが仕方ない)消毒の様子も映像として流した。
 
25m水泳で裕夢は競泳用女子水着姿を曝していたが、彼の水着姿はバストも大きく、お股のラインはスッキリしているので女子にしか見えない。視聴者の間でも
「手術済み?」
「偽装では?」
と意見が別れていた。でもさすがにこの競争は裕夢のぶっちぎりの優勝だったので幸花が
「さすがに男子現役選手にはかなわん。ハンディキャップに1tのおもりを付けるべきだった」
と言い
「それ沈んだまま永久に浮かび上がれないよ」
と裕夢は言っていた。
 
↓ ↑ Bottom Top

この他、アクアゾーン地下プールでの日本代表女子長距離組の練習の風景もレポートしていた。
 

↓ ↑ Bottom Top

前頁 次頁目次

[*前p 0目次 #次p]
1  2  3  4  5  6  7  8  9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 
春曙(7)

広告:放浪息子(2)-BEAM-COMIX-志村貴子