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■東雲(7)

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「だったら、うちのを行かせるよ」
と言って、ケイは翌日のお昼過ぎ、彼女の婚約者である弁護士・木原正望さんを2人の新しいマンションに寄こしてくれた。
 
「ああ、これはかなり減りますよ」
と木原さんは請求書や返済明細などを見て言った。
 
「たぶん1500万くらいあれば完済できると思いますが、資金はありますか?」
と木原さんが言うのでマリナは
「今手元に1000万円くらいはあるのですが」
と言う。実際は2000万ほどあるが全部使うと自分が追納金を払えなくなる。
 
「だったら、差額は私が立て替えておきますから、あとでケイに返してください」
「助かります!」
 
それでその日の午後から翌日いっぱいまで掛けて、ケイナとマリナは木原弁護士と一緒にクレジット会社やサラ金・ヤミ金などを回ったのである。
 
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ヤミ金の中にはかなりヤバそうな雰囲気の所もあったが、弁護士バッジを見るとおとなしく法定利率で引き直してくれて、マリナは残額を支払って精算書を受けとり、あるいは借用証書を返してもらった。数社、過払いの返還が生じたものもあり、マリナは正直助かったと思った。なお、クレジット会社などは、カード自体を返却して解約になった。
 
しかし返済額は結局1300万円ほどで済み、更に200万円ほどの返還金があったので、マリナは木原さんからお金を借りなくても全額を払うことができた。実はその内の400万円くらいは結婚の御祝儀で芸能人関係からもらったお金である(マリからもらった宝くじが当たった100万を含む)。この400万円は2人の共有財産なので、マリナは自分が出した分の700万円分のみ、借用証書をケイナに書かせた。
 
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(マリナは税理士に任せず自分できちんとExcelで帳簿を付けていたし、経費は確実に記録して1200万円ほど計上しており、“所得”額はケイナより低い4300万円、追納額は800万円ほどで済んでいる。先日の2000万円の買物をした後でもちょうどギリギリ、ケイナの借金の精算資金を立て替えてあげられるだけの余裕があった)
 
「すみません。弁護士代を払うお金が無くなってしまって。着手金は払いますから、それ以外については、1ヶ月くらい待ってもらえませんか?」
とマリナは言った。
 
この手の案件は圧縮金額の10%+返還額の20%くらいが成功報酬の目安(弁護士により違う)なので、1700万円圧縮してもらい、200万の返還を受けたので成功報酬は
1700×0.1+200×0.2 = 170+40 = 210
となり、210万円になる。業者が20社あった(よく借りたものだ)ので、基本料金を1社あたり2万円、着手金を30万円として、
2×20+210+30 = 280
となり、弁護士料金は多分280万円くらいかなとマリナは思った。
 
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(借金の整理にもお金が掛かるのである)
 
「ああ、全然構いませんよ」
と木原さんは言う。
 
それでマリナは木原さんへの支払いは着手金としてその場で30万だけ払い、残りは3月に払うことにさせてもらった。当然ケイナに払わせる!
 
(実際には木原さんは残り200万しか請求してこなかった。計算がよく分からないが、業者ごとの基本料金をまけてくれたのかも)
 

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「でも、税務申告の方は大丈夫ですか?」
と木原さんは更に心配してくれた。
 
「銀行から借りて払おうかと思うのですが」
とケイナが言うと
「火野さんは、借金の引き直しをしたから銀行は貸してくれないと思います」
と木原さんは指摘する。
 
「あ、そうか!」
 
借金の整理などをした記録は信用調査機関に登録され、5年程度は記録が残るので、その間、ローンを組んだりカードを作ることはどこの金融機関でも不可能になる。むろん整理をした当該金融会社では永久にカードを作れなくなる。
 
「やはり1200万円貸しましょうか?って貸すのは僕じゃなくてケイですけどね」
「借りちゃおうかな」
 
それで結局、ケイナの確定申告のための追納額1100万円はケイから借りて払ったのである。ケイナは「唐本冬子様」宛の借用証書を書いて木原さんに渡した。マリナへの借金も入れて2020年度は“マイナス1800万円”からのスタートとなった!
 
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(先日の2000万円の買物が無かったら全額マリナが立て替えてあげられたのだが、むしろケイさんからお金を借りることになって良かったかもという気もマリナはした。ケイナとマリナの間の借金だと曖昧にされてケイナは返済せず、結果的にケイナの借金体質は是正されなかったかも知れない)
 
結局ケイナは、ケイへの借金は夏までに、マリナへの借金も年末までには返済することができた。来年同様のことにならないよう、受けとった報酬の9割!を毎月強制的に別口座に移動させた(id/passをマリナに渡してマリナにやってもらった)。どうも昨年は見たこともないような大金を手にして金銭感覚がくるってしまったのも失敗の原因だったようである。ケイナはギャンブルとかはしないので、本来毎月の生活費は、後輩におごってあげたりする費用を入れても20-30万もあれば充分なのである(どこかの先生とは違い銀座で豪遊したりはしない)。
 
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また航空券やJR券購入の控え、ステージ衣装の領収書などはマリナが自分のと一緒に管理するようにした。(芸人の場合、普段着としては着られないような服−例えば腰元に扮する衣装など−の購入費は業務上の経費として認められる)
 
なおカードが無いとAmazonなどの通販にしろ、航空券や新幹線チケットの購入にしろ、いろいろ不便なので、ケイナには、銀行のVISAデビッドを作らせた。(auウォレットはあるのだが、割と使えない所が多い。例えばGSは出光でしか使えない)
 

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青葉が津幡町に“勢いで”買ってしまった土地に建設している“火牛スポーツセンター”(正式名はエグゼルシス・デ・ファイユ津幡)だが、そこに珍しい黄色い彼岸花(正確には鍾馗水仙という近隣種らしい)が自生していたことことから『北陸霊界探訪』の取材班では、これを工事の邪魔にならないようにいったんプランターに移植した上で、取り敢えずプランターのまま南側の場所に並べていた。またZZ町の集会所に咲いていた白い彼岸花(白曼珠沙華)も分けてもらい、やはりプランターに植えて、一緒に敷地の南側に並べておいた。
 
この彼岸花については、真珠が
 
「この敷地の周囲を赤・黄・白の彼岸花で囲むときれいかもね」
 
と言ったので、その後、金沢市内・某川のほとりに咲いているふつうの赤い彼岸花も分けてもらってきて、これも取り敢えずプランターに植えて並べておいた。
 
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しかし12月末に町側から周囲の土地まで売ってもらい、このスポーツセンターの領域が確定したことから、1月中旬、まだ地面への植え替えはしないものの(彼岸花の移植はだいたい6-7月頃がいいらしい)、プランターのまま土地の周辺にぐるっと並べようということになった。
 
この作業は、金沢ドイル(青葉)は多忙で出て来られないものの、霊界3人娘?の、皆山幸花・沢口明恵・伊勢真珠の3人、およびテレビ局が募集して集まってくれた20人ほどのボランティアの手により行われた。
 
「単に場所を移動するだけと思ったけど」
「これはわりと重労働です」
などと明恵や真珠は言っていた。
 
しかし並べ終わると、なかなかの壮観である。
 
「秋に周囲のジョギングコースを走ると、3色の彼岸花を代わる代わる楽しめるんですね」
と真珠が言うと
 
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「よし、若い子2人で走ってみよう」
などと幸花に言われる。
 
「えー!?」
「まだ咲いてないですよー」
「プランターに赤・黄・白のシール貼ってるから、それを見ながら走ろう」
 
ということで、2人は外周1周1200mを走らされた。もっとも一緒に走るはめになった森下カメラマンもお疲れであった。
 

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火牛スポーツセンターは、11月に“プライベートプール”、年末に体育館が竣工しており、年明けから体育館本体と、地下1階に置かれたトレーラー・レストラン“ムーラン”の営業が始まっていた。地下に入居予定のスポーツクラブは現在開店準備中である。またジョギングコースも利用できるようになっていて、雨や雪を気にせず走れることから、結構ジョギングする人の姿が見られていた。
 
2月、体育館を所有運営するサマーフェニックスは、感染症対策のため、次のような改造を急遽おこなった。
 
・体育館に大量の換気用の窓を開ける。
 
・利用者がいる時間は、この窓を全部開放しておく。ただし無風状態の時は換気扇を回して強制換気する。
 
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・トイレの出入り口は常時開放。個室のドアは自動開閉。トイレットペーパーフォルダーのカバーを全撤去。全個室に便座除菌クリーナー設置。男子小便器に飛散防止ドームを投入。
 
・体育館の入口にゲートと赤外線センサーを設置し、ひとりずつ通ってもらって体温の高い人は通れないようにする。(ウォーミングアップで体温があがっている人は係員が確認して通す)
 
・周囲のジョギングコースのドアを開放して風通しをよくする(本来は熊猪避けのため外周ドアは閉鎖していた)。
 
・更にジョギングコース内に大量の扇風機を取り付け、換気を良くする。
 
・ジョギングコースに入る人数を制限するため予約制にする。
 
・ムーランのトレーラーは地下に入れず、体育館前の地上で営業する。
 
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アクアゾーンを建設していたムーランは、アクアゾーンのオープンを無期限延期することを表明。また体育館地下に入居予定だったスポーツジムはオープンを延期(最終的には出店を取り消した)。また春以降に建設予定だった、室内テニスコート・室内グラウンドゴルフ場は取り敢えず建設保留。
 
ただしアクアゾーンの建設は続けることにして、ムーラン建設では感染予防のため、現場に入る作業員の人数を減らしてペースを落とした状態で作業を継続した。
 
しかしそれでは仕事のない作業員さんが困るので、結局室内テニスコートの基礎工事をすることにして、これも本来の半分の人数でゆっくりと作業を進めた。
 
なお作業員さんには全員に体温計を配って毎日検温してもらい、また外部に出る時はマスクを付けてくれるよう言って、マスクは全員に無料配布した。
 
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また風俗店などに行くことを自粛してほしいと言い、独身の男性スタッフには無料でテンガを配布した。ラブドールも希望者には格安価格(それでも結構高い)で提供すると言ったら、10人も希望者がいた。内2人は男性型のラブドールを希望した。むろん誰が買ったかは分からないように情報管理をしっかりやっている。
 
「自動オナニーマシンも欲しい人には1万円で提供します。女の私には分かりませんが、物凄く気持ちいいそうです。ただこのマシンはまだ実験中なので、低確率で男性器を破損する可能性もあるそうです」
 
と言ったら、これには希望者がいなかった!丸山アイから照会されたものだが、“低確率”というのが怪しいよなと若葉も思った。まあ、万が一ちんちんが切れちゃったり、睾丸が潰れちゃったら、修復してあげるんだろうけど、ほぼ人体実験をしたくてたまらないでいるんだろう。
 
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その他、お酒も希望のものを仕入れ価格で分けてあげたが、このお酒の配給がわりと好評だった。
 

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