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■春二(23)
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10月22-23日(土日)は(富山県高岡市)伏木の青葉家で“ミュージシャンアルバム”の制作をした、先月の制作の最後で取材した羽田小牧ちゃん(2007 中3 2020.4 debut)が、12月11日の放送予定で年内最後になるが、今回の取材者が1月15日放送予定で2023年のトップバッターになる。選ばれたのはビンゴ・アキちゃん(2005 高2 2020.1 debut)であった。
ビンゴアキは本当は3月31日に取材するはずだったが青葉が『霊界探訪』スタッフにより拉致されて!キャンセルになっていた。その後アキが忙しいこともあり、なかなかタイミングが取れなかったのがやっと取材できることになった。
さて2022最終の羽田小牧と2023最初のビンゴアキは、ふたりとも地名を2つ並べた名前の構成も似てるし、デビュー時期も近く、当初はよく混同された、羽田小牧に出演依頼があり行ってみると女性衣裳が用意されていたなどということもよくあった。
もちろん女役の仕事で今更交替もできないので不本意に女役を演じた。それで上手いと褒められた。誰も彼が女性でないとは思いも寄らなかった!それで益々女役のオファーが多数舞い込んだ。
また2人は共演も多く仲もいいので、一時期はファンが勝手に恋愛要素を想像することもあったが、2人は「お友達です」と宣言しており、現在はファンもそれで納得している。
これは小牧が「半分女の子みたいなものだし」というので勝手に納得された面もある。初期の頃は女装させられる仕事も多かった(というよりほぼ100%だった)が現在は全部断っている。それでもうまく欺されて!時々女装させられている。女装すると普通に女の子にしか見えない!
小牧は割と女性楽屋に放り込まれてしまい、仕方無いのでそこで着替えるというのもよくある。可愛いから女性楽屋に居ても“お姉様”たちに可愛がられている。本人もそれをネタにしている。彼は女性タレントとのサイン色紙交換数がとても多い。
取材ではそのあたりも結構話していた。
「アキちゃんのファースト写真集の『ビンゴ・ポン』にはスカート穿いた小牧ちゃんの写真がけっこう映ってたよね」
「あれで小牧ファンも随分買ってくれたみたいですよ。お陰で売上が伸びました。あの頃は彼もデビュー直前の時期で女の子の服着てと言われたのを断れなかったんですよ。でも実はこちらのエージェントはてっきり小牧ちゃんのこと、近々デビュー予定の新人少女俳優と思い込んでたらしくて」
「ありがちありがち」
と町田朱美。
「多分今でも小牧ちゃんは普通の女優と思ってる人国民の2割はいると思う」
とビンゴアキ。
「あれ?羽田小牧ちゃんって女の子じゃなかったの?」
と東雲はるこ。
「君は本人のインタビューまでしておいて今更何を言ってる?」
「えー?女の子と思い込んでた」
「こういう人もいる」
先月のインタビューの中でも
「女装の仕事がたくさん来るから困ってる」
「女装なんてできる内にどんどんしとけばいいのに」
などという会話を小牧と朱美でしていたのに、はるこはきっとボーッとしていて聞いてない。
「“先週のドラマ”で小牧ちゃんを『可愛い女優さんだね』とか思う人が国民の2割は増えたよね」
とアキ。
「あれ凄く可愛かったね。私も知らなかったら女優さんとしか思わない。若い女優さんに男の子の役をさせるのは普通だもん」
と朱美。(*61)
「お嫁さんにしたい女性タレントに小牧ちゃんがランキングされるのも時間の問題だな」
「いや、公表されたランキングには明記されてなかったけど。昨年のランキングに既に入ってたらしい」(*62)
「そうだったのか」
(*61) この会話は台本である。詳細は朱美とアキも聞かされてない。この番組は2023年1月15日(日)に放送される予定である。つまり1月7日か8日頃に何かがある。
(*62) ここで“昨年”と言っているのはこの番組が年明けに放送されることを想定したもので今年(2022)のことである。2022年の「お嫁さんにしたいタレント」ランキングは下記であった。
1.アクア(2001)
2.オク@UFO(2006)
3.ビンゴ・アキ(2004)
4.常滑舞音(2005)
5.ミント@スパイスミッション(2006)
6.水埜香奈絵@赤いトマト(2004)
7.鴨川ルリナ(2004)
8.宮村尚子@ファレノプシス(2001)
9.大内小猫(2007)
10.河村恋@東青山少女合唱団(2008)
小牧ちゃんは14位に入っていたらしい。このランキングは11位以下は非公開。ちなみにアクアの票は2位のオクの票の3倍ほどあったらしい。舞音はきっと小学生たちに「お姉さんにしたいタレント」を訊けばトップ。なお上記の4位と5位の間も大きく空いている。
なんか全体の3割くらいは朱美とアキで“小牧ちゃんの可愛らしさ”についておしゃべりしていた気もする。
ビンゴアキ自身のデビューのきっかけ、初期の仕事についても多数話した。また初主演作となった『赤ずきん』(2021.07.03) についても語った。
「あの時は『えー、私が主役〜?』というのでもうドキドキして夜も眠れませんでした」
「緊張するよね〜」
「でも学校で授業中に眠ってて先生に叱られましたけど」
「あはは」
「主役というのは独特の緊張があるよね。私も初めての主役ではほんとに緊張したよ。でもビンゴアキちゃん凄く可愛い赤ずきんだった」
「けっこうNG出したんですけどね。オオカミ役のケンネルさんが『俺なんて40回NG出したことあるから』とか言ってみんなを笑わせてくれて、それで次のテイクではOKもらえたんですよ」
「ケンネルさんは真面目に頑張る人には優しいんだよ」
「ああ」
「逆に名前は売れててもいい加減な演技する人には凄く厳しい」
「じゃ私真面目にやってると判断してくれたのかなあ」
「アキちゃんいつも全力投球だから評価されるんだと思うよ」
「でももっと頑張らなきゃ」
「うん。この世界、一時的なブームで売れる人もあるけど、まじめにやる人と適当にやる人の差は10年20年で明らかに出るって、雨宮先生が言ってたよ」
「そういうものかも知れないですね」
10月22日の午後はスカイロードをお迎えした。朱美が物凄い興奮気味で
「大好きです!結婚したいなんて言ったらファンの人に殺されるから言わないけど(←言ってるじゃん)、CD・DVD・写真集全部持ってます」
と昂揚した顔で言っていた。
「小学校の頃、スカイロード派とウドゥン4派に分かれてたよね」
と珍しく東雲はるこも発言する。
ラピスラズリがあまり興奮しているので、千里が
「ちょっと息抜きに」
と言って音源を流す。
「なつかしー!」
とスカイロードの面々が言う。
「このCD持ってる人は多分宝物にしていいよね」
「そうだと思います。多分40-50枚しか出てないと思う」
とkomatsu.
「これはどういう音源なんですか?」
と朱美が尋ねる。
「これは2011年頃にスカイロードが自主制作で作った音源。実はスカイロードのマネージャー波釣さんが知り合いに配ったもののひとつなんだよ」
波釣が頷いている所をすかさずカメラが映す。
「これ聞いて『いいじゃん』と思って私は雨宮先生にプッシュしたんだよ。そのあと色々あったんだけど、結果的にそこからデビューに進んだ」
「じゃスカイロードのデビューに醍醐先生が絡んでいたんですか」
と朱美が驚いたように言う。
「あの時はお世話になりました」
と波釣さんが言う。
「私は橋渡しのきっかけを作っただけですけどね」
「いや、パイロットロープを掛けていただきましたよ」(*63)
しかしスカイロードのメンツは知らなかったようで驚いていた。
kpmatsuが数人と小声で話してから言った。
「醍醐先生。この音源僕たちも持ってないんです。一部コピーもらえませんか?」
「コピーは取ってるから、このCDそのものをあげるよ」
「ありがとうございます!」
(*63) この会話は“スカイロード”というのが「橋」を意味することに掛けたダジャレ。スカイロードのメンツも朱美も、青葉でさえ理解しているが、例によって東雲はるこはキョトンとしている。でもはるこはこういう役回りの担当!
パイロットロープというのは吊り橋のメインケーブルを掛ける前に最初に渡す軽くて細いロープ。これを頼りにしてメインケーブルを掛け、そこからハンガーロープを下ろして、橋の本体を空中に固定して行く。それで“空中の道”が完成する。
パイロットロープの掛け方は、伝統的には浮き子工法、フリーハング工法、空中渡海工法などがあったが、近年ヘリコプターによる渡海工法が開発され航路を遮断せずに渡海できるとして明石海峡大橋などで採用された。
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