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■春二(8)

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『竹取物語』の撮影で男役をするために出て来てくれた人は次の日程で地元に戻って行った、
 
杜屋鈴世(水巻アバサ)水戸市 8月31日
藤弥日古(広瀬のぞみ)都城市 8月31日
松崎貴美(月城朝陽)鹿児島市 8月21日(野球の練習があるらしい)
松崎元紀(月城すずみ)福岡市
松崎真和(月城としみ)薩摩川内市 8月31日
 
それで大学生の松崎元紀(月城すずみ)のみが9月になっても残った。彼は夏休みが9月末までである。それで10月2日(日)に藺牟田飛行場に送り届ける予定である。そこから福岡市まで自分の車を運転して帰る。
 
なお彼の車はバッテリーが上がっていたが、父の手でイエローハットに運びバッテリー交換してもらった。その後、バッテリーが上がらないように数日に一度母が起動してくれている。
 
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さてこの5人の内男性的で、すぐ帰郷した松崎貴美(月城朝陽)以外の4人が元々女性的だったのが、東京に滞在している間に急速に女性化しているのを心配した複数の人が、彼らに精液の冷凍を作るよう勧めた。それで杜屋鈴世、藤弥日古、松崎真和の3人は8月中に2回精液の採取をした。元紀は9月まで残るので、9月に入ってからも2回採取して合計4本の冷凍精液を作る予定である。
 
松崎元紀・真和兄弟の場合、精液の採取は1週間置きに、8月22,29日にやり、元紀は更に9月5,12日にもやる予定だった。初期の頃は採取前の禁欲が物凄く苦しかったものの、9月に入ってからはあまり“したい”気分にならず普通に禁欲できた。それで9月5日の採精は順調にできたが、元紀は採精のために自慰すること自体に罪悪感を感じた。
 
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ぼく女の子になりたいのに、男の機能を使うのって嫌だな、と思うのである。でもあと1回だから頑張ろうと思った。
 
“魔女っ子千里ちゃん”との約束で、精液採取が終わったら睾丸を除去してもらうことになっている。睾丸を取ったら性欲も無くなってもう自慰したくなくなるんじゃないかなあと思った。その最後の採精は9月12日(月)である。
 

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9月11日(日).
 
元紀は昼間はあけぼのテレビでドラマの男役を演じてきた。ドラマの中では男役だから男装だが、局に出入りする時はレディススーツ(スカート・タイプ)を着て、お化粧もしていた。男子寮に帰ってから服を脱ぎ、お化粧を落とす。大学のお勉強をしていたら夕食がデリバーされてくるのでそれを食べる。
 
リムーバーと小型のハサミを使ってタックを解除する。お風呂に入ってあの付近をよく洗うが、ペニスに触っても立たない。今の所女性ホルモンは飲んでいないが、気持ちが女の子の気持ちになってるから立たないんだろうなと思った。
 
それで花柄の女性的なパジャマを着て布団に入る。うとうととしていた時、時計が0時になる。すると同時に部屋の中に小学生くらいの女の子が現れる。
 
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「もときちゃん、こんばんわ。睾丸もう要らないんだよね。取ってあげるね」
 
と言って“魔女っ子千里ちゃん”は元紀の服の中に手を入れ、睾丸を取っちゃった♪
 
「じゃこれ捨てとくね」
と言って彼女は姿を消した。
 
「ちょっとぉ、まだ精液の採取する前なのに!」
と元紀は言ったが、“魔女っ子千里ちゃん”はもう姿を現さなかった。
 
「どうしよう?睾丸無しじゃ射精できないよー」
と元紀は思った。
 

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翌朝、元紀が少しぼーっとしてダイニングのテーブルの所に座り紅茶を飲んでいたら朝食がデリバーされてくる。
 
「ありがとうございます」
と元紀が言った時、デリバーしてくれたユキさんだかツキさんだか(元紀にはこの2人が区別付かない)が、
 
「どうかしたの?」
と訊いた。元紀は、ユキさんやツキさんはこの話を理解してくれる気がした。
 
「あの、相談したいことがあるんですが」
「じゃ朝御飯食べてからキュアルームに来て。あそこの相談室で話そう」
「はい、お願いします」
 

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それで元紀は朝御飯を食べた後、普段着の可愛いブラウスを着て秋っぽいグリーンのスカートを穿き、キュアルームに行った。ユキさんだかツキさんがいて、相談室に入る。
 
それで元紀は事情を話した。するとユキさんかツキさんは笑った。
「オーリンは昔から勘違いや物忘れが酷いんだよ」
「オーリンというんですか?」
「ニックネームね。本名は何か難しい名前」
「へー」
 
「でもそれ何も問題無いよ」
とユキさんかツキさんは言った。
「問題無いと言われても」
「だって精液は睾丸から出てくるわけではない」
 
へ?睾丸から出てくるのでなかったらどこから出てくるのだろう?卵巣??
 
「精子は睾丸で生産されるけど、精嚢に溜められる。睾丸が油田、精嚢がガスステーション」
「あ、そうか」
「だから君の身体には1回分の精液が貯められている。ちゃんと射精できるよ」
「なるほどー」
「君の最後の射精になるけどね」
「最後か。。。」
 
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それで元紀はそのユキさんかツキさんに車で送ってもらい(←免許持ってるのか?)婦人科に行って、採精をした。立つかどうか不安だったが、これが最後の射精かと思うとドキドキしてすぐ射精できてしまった。先生が顕微鏡でチェックして「うん。精子は元気だよ」と言った。それで冷凍してもらった。
 
元紀はホッとした。
 
これで安心して女性ホルモンが飲める!女性ホルモン飲み始めたら、もうぼく男の子じゃ無くなるよね?
 
(睾丸を取った時点でもう男子廃業済みと思いますが?)
 

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松崎典佳(月城たみよ:元紀・真和の妹)が学校から帰宅し、女子寮の自分の部屋でフルートの練習をしていたら、唐突に小学生くらいの女の子が出現した。
 
「わっ、君誰?」
「ぼくは“男の娘の味方・魔女っ子千里ちゃん”だよ。君凄くフルートうまいね」
「うん。ぼくピアノはあまり自信無いけど、横笛は小さい頃から頑張って練習してたから。吹奏楽部の助っ人とかもよくやってたよ。そんな時はセーラー服着て参加するんだよ」
「ああ、フルートを吹く少女って絵になるもんね」
「でしょ?」
「君、セーラー服着てたら女の子に見えないこともないかもよ」
「うん。スカートとか履き慣れてないからセーラー服なんて着るとよく裾に足がぶつかって転んじゃうけど(←事実である)、スースーして夏は涼しくていいよね。女装にはまる子がいるのが分かる気がするよ」
「そうそう。女装の一番の楽しみがスカート穿いた感覚だというね」
 
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ん?この子、男の娘?普通に女の子に見えるけど。でも“男の娘の味方”とか言ってたぞ。
 
「ねね、フルート合奏してみない?」
「いいよ。何吹く?」
「そうだなあ。ペールギュントとか」
「ああいいね」
 
それで2人はグリーグの『ペールギュント』をあまりにも有名な『朝』から吹き始めたのである。
 

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『ペールギュント』は劇伴音楽で26+1(後で1曲追加された)の音楽からなっているが、それを通して演奏されることはまずない。だいたい4-10曲程度をピックアツップして適当に並べ直して演奏される。最初が『朝』というのはお互いの暗黙の了解だったが、そのあと何をどの順番で吹くかは何も決めてない。でもひとつの曲が終わると“魔女っ子千里ちゃん”はこちらを見るので、典佳が次の曲を吹き出すと彼女も合わせてくれる。それで2人はこのような曲を吹いた。
 
『朝』→
『花嫁の略奪とイングリッドの嘆き』→
『山の魔王の宮殿にて』→
『山の魔王の娘の踊り』→
『オーゼの死』→
『アラビアの踊り』→
『アニトラの踊り』→
『ソルヴェイグの歌』→
『ペール・ギュントの帰郷』→
『ソルヴェイグの子守唄』→
 
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『ソルヴェイグの子守唄』が最後というのもお互いの暗黙の了解だった。全部で10曲合計40分程度の演奏だった。
 
「君上手いね」
「君上手いね」
とお互いに言い合う。
 
「ねね。凄くいい演奏聴かせてもらったし、ぼくのフルートと君のフルートを交換しない?」
「ん、まあいいよ」
 
それでフルートを交換したが受け取ってギョッと思った。何この重さ?
 

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「今日は楽しかった。じゃね、また」
「うん、また」
 
「あ、そうそう。君のこと気に入ったからお礼に君を女の子に変えてあげようか。本当は君は男の子にしか見えないからぼくのサービスの対象外なんだけど」
 
「女の子になるとか要らないよ。ぼくちんちん無いと困るし」
「そっかー。ちんちんで遊ぶのって楽しいらしいもんね。でも女装はするといいよ。楽しいから」
「考えとく」
「女の子になりたい気持ちになったらぼくをまた呼んで」
「うん」
「この護符を見ながらアニトラの踊りを吹いてくれたら出てくるよ」
と言って何か複雑な図形を描いた護符をくれる。
 
「分かった。でもぼくより兄貴の真和(まな)を女の子に変えてあげてよ。今鹿児島にいるんだけど」
 
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「ああ、薩摩川内市の真和ちゃんなら、今月2日に女の子に変えてあげたよ」
「そうなんだ!」
「そろそろ生理が来るんじゃないかなあ。そうだ、典佳(のりよし)君、真和ちゃんに連絡付くなら、そろそろ生理だからちゃんと準備しとけって伝えてあげて」
 
典佳は少し考えた。
 
「それナプキンも買ってあげたほうがいいかな」
「あ、そうかも。女の子になってすぐはナプキン買うの恥ずかしいもんね。でも典佳君はナプキン買えるの?」
「不純な動機で買ったことあるから大丈夫」
「へー。男の子なのにナプキン買えるって偉いね。中学生だと女の子でも自分で買えない子いいるのに」
「ああいるよね」
「だったら典佳君、女の子ショーツとかも穿くといいよ」
「考えとく」
「じゃねー」
「じゃ」
 
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それで“魔女っ子千里ちゃん”は消えちゃった。
 

典佳(のりか)は少し考えたが、ほんとに真和(まな)“姉ちゃん”にはナプキン送ってあげたほうがいい気がしてきた。きっと生理のこととか何も考えてないよ。
 
これが9月12日(月)夕方のことである。
 

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その真和(高1)は『竹取物語』の制作に参加したあと、様々な音源制作に参加したりテレビに出演したりした後、8月31日に薩摩川内市の実家に戻った。彼が女装で帰宅したのを見ても両親は特に咎めなかった。真和の女装は小さい頃から普通であった。母は真和に
 
「明日から女子制服で学校に行く?」
などと尋ね、“性別変更届け”なんてのまで書いてくれた。
 
え〜!?ぼく明日から女子制服通学?などと両親が書いてくれた“性別変更届け”を手にして悩む。決断ができず、取り敢えず9月1-2日は学校を休んだ。日曜日まで悩んだ末に9月5日(月)は本当に女子制服で家を出る。
 
でもその時母は言った。
 
「あんたその格好で学校に行く気?」
 
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やはり“性別変更届け”は冗談だったのか!うちの母ちゃん、マジとジョークの区別が付かないよ〜。ぼくたくさん悩んだのに、と思う。
 
でもこの日はその格好で学校に出ちゃった。
 
すると友人たちは
「とうとう決断したか」
などと言って彼の女装通学を受け入れてくれた。
 
でも丸一日女生徒として学校生活を送ったが
「ぼく女の子のことがあまりにもよく分からない!」
というのを今更ながら実感した。
 

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それで翌日は普通のブラウス+ズボンという男子制服風の服装に戻してしまった。
 
「うそ。なんでスカートじゃないの?」
「まだ女子制服通学が怖くて」
 
それから9月中は、上はブラウスを着ているものの下はスカートにしたりズボンにしたり、日によってふらふらしていた。
 
女子の友人からは「根性が無い」と非難されている。でも男子トイレの使用を男子たちから禁止されたので、スカートを穿いている日は女子トイレに入れてもらっているものの、ズボンの日は1階の多目的トイレを使っている。
 
友人女子たちは「ズボンでも女子トイレに来ていいよ」と言ってくれているものの真和は「恥ずかしいよぉ」と言っている。
 
でも真和は名前の読みについては「まさかず」ではなく「まな」と呼んでもらうようになった。そして完全な女子に移行するのは時間の問題かなとみんなに思われている。
 
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ズボンで出て来た日でも部活(コーラス部)ではスカートを穿き、ソプラノで歌っている。ズボンとスカートのチェンジは
 
・スカートを穿いてからズボンを脱ぐ
・ズボンを穿いてからスカートを脱ぐ
 
というので、普通の教室でも変更可能である。でも体育の着替えの時は保健室の先生と話しあった上で、保健室のカーテンの向こうで着替えさせてもらうことにした。でも水泳の授業では女子水着姿を曝すことになり(さすがに男子水着を着ることは出来ない)、バストが結構あるし、お股はスッキリなラインであることをみんなに見られている、
 
「ズボン穿いてても中身は女の子なんだから女子更衣室に来ればいいのに」
と女子たちからは言われた。
 
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なお体育の柔軟体操はわりと仲の良い初海ちゃんと組んだ。彼女からは「身体に触った感じが完璧な女の子」と言われていた。それで多数の女子にハグされることになる。
 
また男女で分かれる場合は、女子の方に入った。水泳の授業の仕上げに行われた水泳大会でも、真和は女子の部に出場するよう言われた。でも25mが、一緒に泳いだ女子8人中7位だった。
 
身体測定については、個別測定にしてもらい、彼の下着姿は、保健室の先生と、保健委員の紗希ちゃんだけが見ることになった。でも女子水着姿を曝したのに今更!!
 
でもそういうわけで真和は取り敢えず性別曖昧?な学校生活を送っているのである。
 

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9月14日(水).
 
そんな真和(まな)の所に妹の典佳(月城たみよ)から宅配便が届いた。何だろうと思って開けてみると生理用ナプキンである!羽根つきの昼用・夜用、サニタリーショーツが3枚、携帯用のナプキン入れ、それにパンティライナーも入っている。典佳の手紙も入っている。
 
「“魔女っ子千里ちゃん”から聞いたけど、マナ姉ちゃん女の子になったんだって?性転換おめでとう!お姉ちゃんきっといいお嫁さんになれるよ。ところで女の子になったら生理も頑張らないといけないよ。でもお姉ちゃん、女の子初心者だから、生理のことよく分かってないよね。取り敢えず生理用品一式送るから頑張って勉強してね」
 
「ナプキンの銘柄は中高生女子に人気の高いセンターイン。生理用ショーツの使い方は中の説明を読んで。股布の二重になってる所の間に羽根を入れるんだよ」
 
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そうだったのか!
 
「生理用品入れには普段はナプキン2枚とパンティライナー2枚、生理中はナプキン3枚入れておけばいいと思う。ところで付け方・捨て方は多分知ってるよね?分からなかったら電話して私に訊いてね」
 
「でも生理?ぼくに生理がくるの〜!?」
 

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でも真和はその日の夜からナプキンを付けて寝ることにした。ちなみに下着はもう女の子下着しか使ってないが、この夜から念のため生理用ショーツを着けた。
 
「でもナプキンって男性器があるときちんとフィットしないよね。邪魔なペニスも睾丸も無いから、きちんと着けられる」
 
次の日(9/15)、生理のことを意識したらなんかお腹が痛い気がしてきた。学校で少しお腹を押さえていたら
「どうかした?」
と初海ちゃんに聞かれる。
「なんかお腹が痛くて」
「どの辺が痛いの?」
「この辺」
「それ生理の予兆だと思う」
「やはり?」
 
でも翌日までには学年中の女子が「まなちゃん生理みたい」と知っていた!
 
そして翌日16日(金)の朝、生理は来た。
 
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「ほんとに来たんだ!」
 
でも夜用ナプキンを付けてて、生理用ショーツまで着けてたお陰でパジャマを汚さずに済んだ。
 

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「マナちゃん、お腹の調子どう?」
「今朝、来ちゃった」
「わあ来たんだ」
と言って女子が数人集まってくる!
 
「生理になるの初めて?」
「うん」
「ナプキン付けてる?」
「付けてる」
「交換の仕方分かる?」
「分かると思う」
 
真和は「生理が来た以上、もう完全な女の子たよ」と言われ女子トイレに連行された。それで初めての“学校でのナプキン交換”をしたが、朝にも一度しているので、何の困難も無かった。でも女子トイレでのナプキン交換はドキドキした(←少し不順な気持ちもある)。
 
そしてこの日以降、生理が終わった後も、真和はボトムがスカートかズボンかを問わず、女子トイレを使うようになった。でもまだ着替えは保健室でしていた。
 
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