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■春二(6)

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「教えられないならどうやって覚えたんです?」
 
「内緒。性別を変える術には実は他にも、千里B(*26) が使っている方法、千里Aurumが使っている方法があるけど、全部別の方法みたい。詳細は不明」
 
「うーん・・・(千里さんは何人居るんだ?と思っている)」
 
「龍ちゃんが赤ちゃんの時に出会ったのは千里3(本当は千里Y)で、小学1年の時に出会ったのは千里2だよ」
 
「へー!!」
 
(「赤ちゃんの時に出会ってたのか」と思ってる)(*27)
 
「西湖が男性器を奪われるのを防ぐためにいったん女性に変えたのは3番。チンターマニチャクラ逆転の法を使っているから、1年間次の術は掛けられなかった」
 
Fはしばらく考えて言った。
 
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「今ここにいる千里さんは6番さんですよね」
「内緒。私明日の夜も再度来るから」
「分かりました」
 

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(*26) ここで言う“千里B”はBlueの意味では無くABCDEのB。千里の代理人である。
 
A=千里1,B=貴人、C=青龍、D=天后、E=朱雀、F=勾陳。
 
なお勝手に千里の振りをして暗躍?している“偽千里”として下記が居る。
 
千里X=虚空、千里Z=円。
 
(*27) 2003.12.26に松戸市のコンビニで遭遇した。龍虎が泣いていたので千里は彼の頭を撫でて「お化けが来たらお姉ちゃんがやっつけてあげるから」と約束した。その約束通り、翌日朝、龍虎を殺しに来た生霊(いきりょう)を千里が倒した。
 

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翌日の朝、Mが寝ている内にFはMのベッドを襲撃?してMのお股を見てみた。
 
「へー。完全な男性にしたのか。ちんちんもタマタマもあるし、ヴゥギナは無い。これおしっこはどこから出るんだろう」
 
と呟きながらペニスを握ると往復運動する。
 
ちゃんと立つ!
 
しかしさすがにMは起きた!
 
「こら何してる?」
「遊んでただけ」
「そういうのは理史君にしてやれよ」
「自分の身体なんだからいいじゃん」
「それ人が聞いたら絶対誤解する」
 
「これ立つし、ぼくとセックスしない?」
「そんなことして万一妊娠したらどうすんだよ?」
「コンちゃん付けてたら大丈夫だよ」
「それにしても浮気!」
「自分とセックスするのはオナニーの一種だと思うけどなあ」
「その考えかた絶対おかしい」
 
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そんなことを言っていた時、桜井さんから電話が掛かって来たのである。
 
「ねぇ、龍ちゃん。私たち長い付き合いなんだからさ、もう欺しっこは無しにしようよ。龍ちゃんの性別について本当のこと教えて」
 
電話を受けたFはMと顔を見合わせる。Mは頷いた。
 
「でしたらこちらのコテージにいらっしゃいませんか?」
「うん」
 

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ノックがあるのでカメラで確認してから中に入れる。
 
「やはり双子だったのね」
と桜井さんはアクアFとアクアMが並んでいるのを見て言ったが、アクアたちは
「違います」
と言い、
「私たちは“同一人物”なんです」
と主張する。
 
それで双方アルコール検知器で0mg/Lの状態でFがチューハイ(自分がCMしてる製品!)を飲むと、FだけでなくMもアルコール度数が出るのを見せる。またMだけに見せた単語をFが答えるなどの実演もしてみせる。
 
「私たちが同一人物というのは分かりました?」
「それで片方と撮影した時のポーズを他方も覚えていたのか」
「台本を覚える時は2つに分けて半分ずつ覚えるんですよ」
「便利だね」
「でも、片方が電車を降りるともう片方もつられて電車を降りたりするんです」
「不便だね!」
 
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「それで結局女の子と男の子なんだよね?」
「桜井さんだからお見せしますよ」
と言って2人は服を脱いで裸を見せた。
 

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「すごいね。バストとお股の形以外は完全に同じ体型だ」
「お酒の実験でもお見せしたように私たち体液が共通なんです。だからホルモン状態が同じなので体型も同じになっちゃうようです」
「なるほどー」
「私だけバストが発達するのはきっと女性ホルモンのレセプターの問題です」
「ああ」
 
実際にはMのバストも膨らむのだが、しばしば誰かに元に戻してもらっている。
 
「でも確認させて」
と言って桜井さんはMのペニスを刺激してそれが立つことを確認していた!
 
「うん、これは本物だ」
などと言っている。
 
更に桜井さんはFのバストをくすぐって!本物であることを確かめた。
 
「だから私たちバストの分だけFの方が体重があるんですよ」
「確かにペニスと睾丸はバストより遙かに軽い」
 
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「でもFちゃんのほうが僅かに背が高いね」
「Mが高い日もあります。でもふたりの身長差は朝と夕の身長差の範囲より小さいです」
「それでは服着たら見分け付かない」
 
2人は服を着た。
 

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「今Mちゃんが女の子の服、Fちゃんが男の子の服着た」
「さすが写真家の観察眼ですね〜」
 
「でもあなたたち、最初から2人なの?」
「私たちは2017年4月に唐突に3人に分かれました」
「じゃ5年前からか・・・3人!?」
「2017年にM.F.Nの3人に分かれたんですが、2020年1月にNが消えてM,Fの2人になりました。その後Nは時々出て来ていたのですが、半年ほどで全く出てこなくなりました。だから次に消えるのは私だと思って、私が存在した証(あかし)に室田先生にヌード写真を撮って頂いたんです」
 
「やはりあの時、ヌードも撮ったのか」
 
「これ一部コピーしました。コスモス社長の許可も得ましたから桜井先生にも1個進呈します」
と言ってUSBメモリを渡す。
 
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桜井がアクアのパソコンを借りて見てみる。
 
「おぉ!すごい!」
と桜井さんは興奮している。
「さすが室田さんだね。これ女の写真家には撮れないよ。この写真集発表したらきっと100万部出るよ」
「でもその後は一切写真集は売れなくなります」
「あっそうか」
「だからこれは永遠に非公開です」
「なるほどー。もったいないけど」
 

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「この写真撮った時は私もいづれ消えるだろうと思ってたんですけどね」
「実際2020年の11月から2021年のお正月くらいに掛けて1人になったり2人になったりを繰り返していたんです」
「うーん・・・」
「1人になる時は私が残ったりMが残ったり不安定でした」
「あぁ」
 
「でも2021年1月下旬くらいからは安定して2人のままです」
「でもいつ1人になっちゃうか分かりません」
「うむむ」
 
「私たちが2人であることを公開できないのは、だからなんです」
「へ?」
「つまり2人だったはずなのに1人だけになったら、片方は殺されたのでは?と世間の人は思います」
「ああ」
「そうなったら警察に取り調べされたりして大変なことになります。人間が分裂したり統合されたりとか誰も信じてくれませんよ」
「私今でも信じがたいんだけど」
 
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「だからアクアが2人いるということは絶対に公開できないんですよ」
「実際、2年前に3人から2人になっちゃいましたからね」
「うーーん」
 
「だから他の人が誰も居ない状態なら、2人で写真撮ってもいいですよ。§§ミュージックのスタッフも、そちらの助手の方もいない状態なら」
「それでいいから撮らせて!」
 

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それでアクアたちと桜井さんは、葉月・千里とアクアの個人秘書である竜崎由結・和城理紗だけを助手に使って「希望」の像のところの写真を撮った。実はこれが写真集の表紙に使用された。そのほか30点ほど(600枚くらい)の写真を撮った。この撮影には§§ミュージックのスタッフも桜井さんの助手も関わっていない。花ちゃんは昨日ガールズたちと一緒に帰っている。
 
「あなたたちFちゃんが男装してMちゃんが女装すること多いの?」
「Fの女装とMの男装では雰囲気が違いすぎるんですよ」
「なるほどー」
「Fはどうしても表情が女っぽくて、Mは男っぽくなります。だからFが男装してMが女装したほうがどちらも中性的になるんです」
「なるほどー」
「それもここ1〜2年が限度だろうというのが醍醐先生のご意見です」
 
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桜井さんは考えていた。
 
「私もそんな気がするよ」
と桜井さんは言った。
 

この“秘密の撮影”は15時頃終了した。それで Honda-JetRedで神戸空港から仙台空港に移動する。クレールの社員寮4号館で休む。
 
と千里が出てくる。
「みちおちゃーん、男の子の身体は不快だよね。少し調整してあげるね」
「何を調整するんですか〜?」
「まず睾丸を除去する」
「取っちゃうんですか?」
「だって付けてたら声変わりしちゃう」
「ああ、それは困りますよね」
とFが言っている。
 
「国民の総意によりアクアに睾丸はあってはならないことになっている」
「国民の総意なの〜?」
 
「それとヴァギナも造ってあげるね」
「え〜!?」
と嫌そう。
 
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「だって膣が無いと彩佳ちゃんが困るよ」
「うーん。膣があると半分女みたいで」
「ちんちんがあれば男だよ」
とFは言う。
 
「ちんちんのサイズは0.5cmくらいでいいかな」
「それではクリトリスです!おしっこもしにくいし」
「大丈夫。おしっこは女の子と同じ位置から出るようにするから」
「そんなぁ」
 
でも千里は構わずMにタッチすると出て行ってしまった。
 

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翌朝またFが寝ているMのおまたを確認している。
 
「ほぼ女の子の形だなあ。これ女湯に入れるのでは?」
などと言ってクリトリスを刺激する。
 
(バストが無いから女湯は無理だと思う)
 
FがMのクリトリスを刺激していたら、クリトリスが伸びてくる。
 
「おっこれ凄い」
などといってたところでMが目を覚ます。
「何してんだよ!」
 
「自分の身体なんだから触ってもいいじゃん。みちおもぼくの女性器好きにしていいからね」
「触らない」
「フィニッシュまでしたら?ぼく見ててあげるから」
「見るなよ」
「見られてたほうが興奮しない?」
「いや、トイレでしてくる」
 
「ぼくのヴァギナに入れてもいいよ」
「入(い)れない」
「あるいは自分のヴァギナに入れてみるとか」
「物理的に無理〜」(*28)
 
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それでMはトイレでそのペニクリ?の性能を確認してきたようだった。Mの表情から、ちゃんと射精できたようだなとFは思った。わりと早く出てきたので、どうも昨年秋にMのペニスが実質消滅する以前より性能は改善しているようである。但し睾丸が無いから彩佳を妊娠させることはない(はず)。
 
(*28) 1960年代頃?完全両性体の人が話題になり、彼(彼女)は「そのペニスをそのヴァギナに入れてみたいと思うことは無いですか?」と訊かれていたが「結果が怖いのでしません」と言っていたらしい。しかし物理的に無理な気がする。自分のペニスを自分のヴァギナに入れるにはかなり曲げる必要があるが勃起した状態ではそんなに曲がらない。
 

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Mはバストも消失していた。ちなみにアクアMの骨格はFと同形なので完全に女子の骨格である。1万年後に化石で発見されたら「ホモサピエンスのメスの骨格」と判断されるのは間違い無い。きっと赤ちゃんも産める。もし子宮があったら!
 
それで8月27,30日のライブはいつものように前半をMが白いドレスで歌い、後半はFがメンズスーツで歌った。
 
「女装するなら、バストはあったほうがいいだろうに」
「やだ」
「だって偽乳を着けてたら蒸れない?リアルおっぱいを大きくしようよ」
「ブレストフォームで充分」
 

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でも彩佳からは
「あれ〜?このクリトリス、まるでペニスみたいに大きくなる。千里さんからは『みちおちゃんは完全な女の子に変えたからよろしく』と言われたのに」
 
「男の子に戻してもらった。睾丸は無いけど」
「セックスにはヴァギナしか使わないんだからペニスなんて要らないのに」
「ぼくも入れたい」
「じゃジャンケン」
 
それでじゃんけんすると彩佳が勝った。
 
「じゃ今夜も龍が女の子役ね」
「えーん」
「寝てていいからね」
 
龍虎は、ペニスを“生殺し”状態にされた上で、ヴァギナにインサートされ、彩佳が出し入れしている最中に眠ってしまった!実は3月頃からずっと性交中に眠ってしまう状態が続いている。
 

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