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■神様のお陰・愛育て(5)

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(c)Eriko Kawaguchi 2012-07-16
 
お母さんを玄関で見送ってから理彩が
「これもらっちゃったー」
と言って命(めい)に見せたのはコンドームである。
「えーっと・・・・」
「使っちゃおうかなぁ。勉強の息抜きにちょっとしない?」
「・・・いいよ」
 
命(めい)は一昨日たっぷりセックスした後で「まだ恋人になれない」などと言われて、少しもやもやしたものが残ってしまっていたので、もう一度して気持ちを整理したい気分だった。
 
「でね。女装して欲しいの」
「なんで〜!?」
「だって、私、女の子の命(めい)の方が好きなんだもん」
「まあ。いいよ。でも僕女装やめるつもりなのに〜」
「ふふふ。いいじゃん、今日は」
 
理彩の部屋にも命(めい)の女物の下着は何セットも置いてあるので、軽くシャワーを浴びてからその服に着替え、理彩が選んだトレーナーとスカートを穿いた。理彩もシャワーを浴びてきた。理彩はジーンズのスラックスを穿いている。理彩がシャワーを浴びている間に命(めい)がお布団を1つ敷いておいた。
 
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「命(めい)、そこに寝て」
「何するつもり?」
「命(めい)さ、私が男の子で命(めい)が女の子になってたら、私にコンちゃん付けてって言ったよね」
「うん」
「だから、今日は私がコンちゃん付ける」
「はあ?」
 
「さあ、お嬢ちゃん、お股を開きな」
「ちょっと待って。何するつもりさ?」
「命(めい)に私がインサートするに決まってるじゃん」
「まさか・・・・」
 
理彩はコンドームを開封すると自分の右手中指にかぶせた。
「これふつうのおちんちんより細くて短いと思うから、あまり満足させてあげられないかも知れないけど」
「ねえ、どこに入れるつもり?」
「入れられる所に入れるだけよ」
「やだ。あそこに入れるの禁止」
「遠慮しなくていいよ。いつも自分で入れてるんでしょ?」
「そんなの入れたこと無ーい」
「ほらほら、気持ちよくしてあげるから」
 
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理彩は強引に左手で命(めい)の敏感な器官を握り少々荒っぽく手を動かすとともに、コンちゃんを付けた右手中指を、その穴にぐいっと進入させた。
「きゃー。やめてー」
と命(めい)は最初嫌がったものの、理彩が強引にそこに入れていくと諦めたかのように、だまってされるがままにされていた。
 
「なんかこれ、入れ方が難しいな。入る方角がある。。。。。。。どう?」
「・・・・気持ちいいかも・・・」
「やはり」
 
理彩は命(めい)がついそう言ってしまうと楽しそうに指をゆっくりと何度も出し入れした。
 
「私、昔夢の中で命(めい)にこんなことしたのよねー。でもその時は私、本物のおちんちんがあって、命(めい)には本物のヴァギナがあったんだ」
「夢じゃなくてリアルだったりして」
「かも知れないね。あれ、付けずにやっちゃったの、やばかったかなと後から思った」
「僕あのあと、緊急避妊薬飲んだから大丈夫」
「へー」
「結構副作用辛かったよ。でも今日は理彩ちゃんと付けてくれてるから」
「今度からは付けるよ」
 
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少しHな会話をしながら理彩がずっと指の出し入れをしていると、やがて命(めい)は昂揚していた脳内の回路が限界点を超えて興奮度が落ち始めるのを感じた。
 
「逝ったかも・・・・」と命(めい)が言う。
「え?まだ出してないのに。というか、柔らかくなってきてるし」
「後ろの逝きと、前の逝きは両立しないかも」
「あぁ」
「じゃ、こっちは抜くね」
と言って理彩は指を抜く。そしてそのまま裏返すようにして指から外し、机の中から取りだした黒いビニールの小袋に入れた。
 
「気持ち良かった?」
「うん。でもおしり痛い」
「慣れたら平気になるよ、きっと。またしてあげるね」
「いや、しなくていいから、普通のセックスさせて」
「でも、逝っちゃったんでしょ?」
「僕まだ男の子としては逝ってない。今度は理彩が女の子になってよ」
「ああ。でもコンちゃん使っちゃったよ」
「一昨日のが残ってるじゃん」
「あ、そうか」
と言って理彩はスポーツバッグの内ポケットから一昨日の残りのコンちゃんを2枚取り出す。(残り2枚は命(めい)の自宅の荷物の中)
 
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「じゃ付けてあげるね」
と言って理彩は命(めい)のおちんちんを握って少し動かし、大きくなってきたところでコンドームを装着した。
「ねぇ、脱いじゃおう」
「うん」
 
理彩はズボンとトレーナーを脱ぎ、ブラとショーツも外してしまう。命(めい)もトレーナーとスカートを脱ぎ、ブラを外した。
 
あらためて抱き合う。そして布団の上にそのまま横になる。命(めい)は理彩のをいじってあげようとしたが、既にかなり濡れている!
 
「ねぇ、入れながらクリちゃんいじれる?」
「正常位じゃ無理。座位にしよう」
「どうやるの?」
「まずバックで入れるから四つん這いになって」
「わぁ」
 
四つん這いになった理彩に後ろからインサートする。理彩はバックで入れられること自体が初めてだったので「ひー」などと言っている。そしてそのまま理彩を抱きかかえるようにして背面座位(乱れ牡丹)に移行した。
 
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「きゃー、ちょっとこれ恥ずかしい!」
「そう。これ女の子の羞恥心を刺激する体位なの」
「ひぇー。じゃ、今度命(めい)にもしてあげるね」
「あはは。じゃ、揉み揉みしちゃうよー」
 
結合状態で後ろから抱きかかえたまま理彩のクリちゃんをグリグリと揉む。
「気持ちいいよー。なんで命(めい)、こんなに上手いのよ?」
「内緒」
 
実は命(めい)は自分の女体でクリちゃんの揉み方やGスポットの刺激の仕方を研究していたのだが、それは命(めい)自身男性体になっている時は忘れている。ただかなり研究したということだけは覚えていて、命(めい)は実際問題として記憶の矛盾に悩んでいた。
 
「ごめん・・・・私、先に逝っちゃったみたい」と理彩。
「いいよ。僕もこれから逝くから」
と言って命(めい)はつながったまま理彩を半回転させて対面座位に移行する。そのまま自分の腰を動かして5分ほどでフィニッシュに到達した。そのままぎゅっと理彩を抱きしめる。理彩も命(めい)を抱きしめる。
 
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「ああん。気持ち良かったよぉ。命(めい)、結婚してよ」
「いいよ。今から役場に行って婚姻届もらってこようか?」
「あ、でも私1年間浮気するんだった」
「あ、そう?」
 
「他の男の子としたら、また違った感覚なのかなあ」
「僕とつながったまま、他の男の子のこと考えるって、理彩、ある意味凄い」
「私、たぶん他の男の子ともセックスするけど、命(めい)のことがいちばん好きだからね」
「凄い開き直りようだ。でも今日は許してあげる」
 
「私、命(めい)自身のこと好きだから無理して男の子みたいなことしないで。私の可愛い『らぶりーがーる』でいて欲しいの」
「別に無理しないよ。僕、元々男の子だから」
「それダウトだし、私は女の子の命(めい)の方が好きだから、私が女の子の格好してといったら、女の子になってほしい」
「いいよ。僕と理彩の間のお遊びでなら女装くらいするよ」
 
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「えへへ。命(めい)のことだーい好き」
「僕も理彩のこと、だーい好き」
 
二人はまだつながったまま、唇で熱くキスをした。
 
この日のセックスで一昨日ちょっとできていたふたりの間のわだかまりはきれいに消えてしまった。
 

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その日帰宅した母から理彩は
「命(めい)君とした?」
と訊かれ笑顔で
「した」
と答えた。
「そう」
と言った母はとても安心した顔をしていた。
 
命(めい)は理彩の母が戻る前に帰宅したが、久しぶりにスカートを穿いて夕飯の支度をしている命(めい)に母は
「理彩ちゃんと、今日したの?」
と訊いた。
「うん。した。でもちゃんと付けてしたから」
「もちろん、それはちゃんと付けなきゃね」
と言って、命(めい)の母も楽しそうな顔をした。
 

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命(めい)と理彩は3月1日に卒業式を迎えた。そして8日阪大の合格発表があり、ふたりとも合格していた。同じ日、神戸大学でも合格発表があり春代と香川君は無事合格していた。命(めい)と理彩はすぐに入学手続きをし、その後4月から住むアパートを探すために各々の母と一緒に大阪に出た。
 
同じ大学ではあるが、理学部と医学部でキャンパスが違うのでアパートを探す地域も別である。命(めい)は豊中市、理彩は吹田市で探した。大手の不動産屋さんに行き、通学の便、環境や治安、そして家賃などを勘案して候補を絞る。一応その日の内にまあまあのアパートが見つかり契約。夕方大阪市内で4人で食事をした。
 
「あんたたち、一緒に住む気になったら、ちゃんと親にも言いなさいよ」
「お母さん、まだ私たち、そこまでの関係じゃないから」と理彩。
「あと1年は友だち関係を続けようなんて言ってるんですけどね」と命(めい)。
 
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「友だち関係とはあんたたち中学頃から言ってるけど、誰が見ても仲のいい恋人って雰囲気なのに」
「理彩、あんまり引き延ばしてると、命(めい)ちゃんを他の女の子か男の子かに取られちゃうよ」
「ふふ。それは無いな。命(めい)は私に首ったけだから、私以外に恋人を作ることは無いよ」と理彩。
「ええ。僕は理彩以外に恋人作るつもりは無いです」
 
「あんた、そんなこと言って浮気するつもりなんじゃ?」と理彩の母。
「ふふふ」
「命(めい)ちゃん、この子に少し焦らせた方がいいよ」
「そうだね。命(めい)、ボーイフレンドでも作ってみる?」と命(めい)の母。
「なんでボーイフレンドなの!?」
 
ふたりの母は「あんたたちはゆっくり帰っておいで」と言って市内のホテルをふたりのために予約した上で19時の電車で村に戻った。ふたりはコンビニでおやつを買ってからホテルに入る。
 
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部屋はダブルルームが「斎藤」の名前で予約されていたので、ふたりは斎藤命(めい)、斎藤理彩、の名前で宿泊した。昨年5月にダブルルームを予約されていた時はツインに変更して泊まったが、もうこういうことで遠慮する仲ではない。それに昨年5月の時は見た目が女同士だったが、今回は男女である。
 
「ダブルに泊まるの初めてだねー」
と言って理彩はベッドの上で跳ねている。
「女装する?」
「しない、しない。今日は僕は男の子」
「ふーん。。。」
 
「ねぇ、理彩。一緒にお風呂に入らない?」
「えー!?」
「嫌?」
「うーん。。。いいよ。その代わり、私をベッドまでお姫様抱っこして運んで」
「OK」
 
一緒にお風呂に入るというのは、幼稚園の頃以降したことがなかったので、結構ドキドキだった。お互いにシャワーを掛け合い、お股の所だけは各自洗うことにしたものの、それ以外の部分は相手の身体を洗ってあげる。理彩のバストを命(めい)が洗った時は、命(めい)はもうドキドキして早くベッドに行きたい気分になった。
 
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身体を拭いてから、バスルームの出口のところで命(めい)が理彩を抱き上げて何とかベッドの上まで運んだ。熱い口付けをする。
 
「僕今日3枚持って来てるんだけど、足りるよね」
「3回では許さない。最低7回はしてもらう。こないだが6回だったからね」
と言って理彩は自分の荷物の中から未開封の避妊具の箱を取りだした。
 
「あ、こないだ偽装工作で買った箱!」
「うん。10回まではできるよ」
「そんなにやったらスイートデスしちゃう」
「死んでもいいよ。私の記憶に永遠に残してあげる」
「理彩と結婚するまではまだ死にたくない」
 
ふたりはその日最初の愛の儀式に取りかかる。
 
こないだのバックから座位に移ったのが理彩は気に入ったようでそれを要求されたので、1回目は正常位だったが2回目はバック、3回目は背面座位から対面座位、4回目は理彩がリードしたいと言って騎乗位で。ここでいったん休憩し、体力が残っている理彩が近くのコンビニに行って食糧を買ってきた。疲れ果てている命(めい)はその間仮眠していた。
 
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理彩はとんかつ弁当、命(めい)は唐揚げ弁当を食べて再戦である。5回目は理彩が上になって逆正常位、6回目は松葉から対面座位に移行。そして7回目は理彩が後ろに回る背面座位という難しい結合の仕方をして、理彩が命(めい)にたくさん恥ずかしい言葉を言わせた上で最後は正常位でフィニッシュした。これでお互い体力の限界という感じになり、そのまま眠ってしまった。
 

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