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■女子中学生・セーラー服と移転中(11)

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3月8日(水).
 
この日サハリンは2tトラックを運転して札幌に行き、花絵の家でひたすら荷物を積んだ。A・B・C分類の物は全部積み、D分類のものの大半を積んだ。そしてDの残りとE分類のほとんどを花絵の車・日産エクストレイルに積む。
 
残りの荷物(全体の1/3程度)は放置である。取り敢えずトラックが帰ってくるのを待つ。
 
それでサハリンの運転するエルフと花絵のエクストレイルで小樽に向かった。ただし花絵が荷造りで疲れているので、エクストレイルは親友の乃愛が運転してくれた。小樽港ではちゃんと予約していたので、無事2台とも乗れた。乃愛は小樽市内のホテルに泊まって翌日JRで札幌に帰還する(本当は留萌に行った:誰に会いに行ったかは秘密だが、花絵は知っている)。サハリンと花絵は船室で丸一日寝ていく。花絵は荷造りでくたくただったので熟睡していた。
 
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3/9 21時過ぎ。舞鶴港に到着する。2人ともぐっすり寝ているので元気いっぱいで姫路に向かって走る。24時前に姫路に到着。取り敢えず車は千里の家に駐めて、この日は2人とも地下の部屋で寝せてもらったが、花絵は千里の家が巨大なので驚いていた。
 
「道場がデカいだけで住居部分は50坪程度しか無いんですけどね」
と花絵とは顔なじみのコリンが言う。
 
「充分大きいじゃん!」
 

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3/10 花絵の新居に行こうということになる。
 
「この住所なんだけど夏川さん分かる?」
「これ、この団地内じゃないですか!」
「嘘!?」
 
同じ団地内のもっと入口に近い所だった↓

 
それでサハリンたちは100mちょっと移動して、花絵の新居に荷物を運び込むことになる。コリンと小糸も手伝ってくれてとにかく荷物をエルフとエクストレイルから降ろした(司令室には千里Gがいる)。その後A分類の箱を開ける。これは最低限の調理器具、パソコン、“花絵の”寝具などである。
 
電気が来てないことに気づき、聖視の会社を通して電力会社に連絡してもらう。(この付近10軒程を会社が買い、社員住宅として社員に貸している。聖視は会社に家賃を払えばいい)
 
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「他のものは何とかなっても電気と水は無いと困りますよね」
「え?」
 
ということで水も出ないことが判明し、これも連絡した。
 
「今日来てくれなかったら悪いですが今夜もそちらに泊めて下さい」
と貴子に言う。
「何ならずっと居てもいいですよ」
と貴子。
 
「あはは」
 
サハリンは後のことをコリンに任せて舞鶴へ行く。そして(3/10)深夜の便に乗って3/11夜に小樽に着く。そのまま札幌に行き、花絵のお父さんにトラックを渡す。サハリンは札幌の翻田家で1日ぐっすり休ませてもらい、3/13に留萌に帰還した(この時、菊子が同乗した)。
 
なお今回花絵は姫路で千里に会ってない。千里は留萌に居たはずだから、姫路にもいたら変である。しかし花絵の引越先が御近所だったというのは千里たちも驚いた。
 
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3月9日(木).
 
神戸大学で合格発表があり。令明・追風の2人は合格していた。国内でもトップクラスの大学のひとつ(*24)に合格するとは大したものである。2人は関西学院大には辞退の連絡をした。
 
これで千里先生の生徒たちは各々こういう所に行くことになった。
 
姫路市・県立大:九重・清川
西宮市・T大:南田兄弟
西宮市・M女子大:前橋・七瀬・虹彩
神戸市・神戸大:令明・追風
 
この9人と針間工務店の広沢、市咲製材所の横山が“播磨牧場”の初期メンバーになることになる。(猪肉パーティーの仲間)
 
令明・追風の住居については神戸市北部の山中に1haほどの山林を買って、そこに住んでもらうことにした。この山林がまた半分は竹林で「日常の食糧は猪で済みそう」などと言っていた。こちらは女竹林で「たけのこも美味しそう」と言っていた。(真竹のたけのこは早めに採らないとすぐ苦くなる)
 
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(*24) 大学のグループ分け
 
旧帝(旧帝国大) 東大・京大・東北大・九大・北大・阪大・名大
(特に東大と京大は“宮廷”と呼ばれ最上位)
 
旧六(旧官立医大)新潟大・岡山大・千葉大・金沢大・長崎大・熊本大
旧五官立 一橋大学 東京工業大学 神戸大学 つくば大学 広島大学
(この中で一橋と東京工大は一工と呼ばれ少し上位とみられる)
 
早慶 早稲田・慶應
 
A10 旧帝大7校+一橋・慶応・早稲田
B10 神戸 つくば 千葉 首都 金沢 阪市 広島 上智 ICU 東京理科
A11 A10+東京医科歯科
B11 B10+東京学芸
 
国立難関10大学 旧帝大7校+一橋・東京工大・神戸
国公立準難関10大学 新潟・岡山・千葉・金沢・熊本・つくば・横浜国立・広島・首都(*25)・阪市
 
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※関東の大学
MARCH 明治・青山・立教・中央・法政
GMARCH 学習院+MARCH
RGMARCH 東京理科・学習院+MARCH
JMARCH 上智+MARCH
 
法中成 法政・中央・成蹊
日東駒専 日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学
成成明学 成蹊・成城・明治学院
成成明神 上記3校+神奈川
成成独國武 成蹊・成城・独協・國學院・武蔵
成成明学独国武 成蹊・成城・明治学院・独協・國學院・武蔵
 
大東亜帝国 大東文化大・東海大学・亜細亜大学・帝京大学・国士舘大学
関東上流江戸桜 関東学園大学、東京国際大学、上武大学、流通経済大学、江戸川大学、桜美林大学(東京国際大学の代わりに東京経済大学を入れる立場も)
中東和平 中央学院・東京国際・和光・平成国際
中東和平成立 中央学院・東京国際・和光・平成国際・立正
 
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※関西の大学
 
関関同立 関西大・関西学院大・同志社・立命館
産近佛龍 京都産業大学・近畿大学・佛教大学・龍谷大学
産近甲龍 京都産業大学・近畿大学・甲南大学・龍谷大学
摂神追桃 摂南大学・神戸学院大学・追手門学院大学・桃山学院大学
神姫流兵 神戸国際・姫路獨協・流通科学・兵庫
二南四学院 摂南大・阪南大・追手門学院大・大阪学院大・神戸学院大・桃山学院大
大大大大 大阪経済・大阪学院・大阪商業・大阪産業
大仏阪奈 大阪国際・四天王寺国際仏教・阪南・奈良産業
 
※少し特殊な大学
国国学皇 國學院・国士舘・学習院・皇學館
 
筆者が神社巡りをしていた時。話を聞かせてくれた東京の小さな神社の、老齢の宮司さんが「うちの孫が皇學館に今年入ったんですよ」と嬉しそうに話していた。
 
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※敢えてコメントしない
STARS 佐賀・鳥取・秋田・琉球・島根
 
でも経済的に私立は無理という人には鳥取環境大学や北見工業大学もある。
 
(*25) 首都大学東京は2005年4月開学。東京都立大学、東京都立科学技術大学、東京都立保健科学大学、東京都立短期大学、を事実上統合した。
 

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3月9日(木).
 
北海道教育大旭川校の合格発表があり、公世の姉・工藤弓枝は合格していた。1月のセンター試験の自己採点結果が思っていたより良かったので、2次試験を英語で受けて合格した。
「私立大にはやれないからね」
と言われていたので、センター試験の成績が悪かったら北見工業大に行くつもりだったがセンター試験が良かったので当初の希望通り行けた。
 
「北見工業大に行って何するの?姉貴が化学の実験やったら試験管が爆発する」
などと公世にも大樹にも言われていたが。
 
北海道教育大旭川校で弓枝は英語教師を目指す。
 
工藤家では弓枝が旭川、公世が姫路に行き、大樹だけが留萌に残る。弓枝も公世もわりと勉強ができたのに、大樹は成績がとても悪いので公立高校に行けるとは思えず両親は頭が痛い。
 
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マナの姉・佐藤楓もここに合格していた。
 
「うっそー!?信じられない!」
 
と本人がいちばん驚いていた。それで楓の進学先は同じ旭川でもA大学ではなく、北海道教育大旭川校になることになった。楓は国語の先生を目指す。マナは「お姉ちゃんに教えられる生徒が可哀想」と思ったが!
 

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千里Rは久しぶりに(武矢が外出しているタイミングで)自宅に戻ると、母に言った。
 
「弾児叔父さんとこの顕士郎君が今度中学じゃん」
「あ、うん」
 
津気子としては気付かないふりをしていておきたかったことである。
 
「お母ちゃん。お祝いを贈ってあげなよ」
と言って千里は封筒を渡した。
 
「そ、そうだね。ありがとう」
 
それで津気子は千里からもらった2万円を送ってあげたので、光江さんから
「ありがとう」
という電話を受けることになった。
 
「うちの千里が男の子だったら学生服とかも送ってあげられるんだけど」
「さすがに顕士郎はセーラー服は着ないだろうから。それにセーラー服のデザインは学校によってバラバラだもんね」
「あれ統一してほしいよね。でも入学の時って何かとお金かかるよね」
「そちらは千里ちゃん高校進学で大変だったんじゃない?武矢さんの船が廃船になっちゃったんでしょ?」
「ええ。でも千里は剣道で特待生にしてもらえるとかで入学金免除だったのよ」
「それ凄いね!」
「でも玲羅は頭が痛い。どう考えても公立に通るとは思えない」
「あらあら」
 
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3月11日(土).
 
この日、マナは両親と一緒に旭川に出た。実は姉の楓は先月A大学に合格した時点でそこに行くつもりでA大学の入学手続きも済ませていた。ところがまさか通るとは思っていなかった北海道教育大に合格していた。
 
大学は当然、教育大に行く。A大学には辞退の連絡を入れた。この場合、納付済みの約65万円の納付金のうち、入学金20万円を除く45万円ほど(前期授業料40万円と諸経費)は返してもらえる。入学金の20万円は返されない。これは最初から覚悟で先に納付している。
 
しかしもうひとつの問題があった。楓はA大学に行くつもりでその近くにアパートを借りていて、もう賃貸契約も済ませていた。
 
A大学と教育大は13kmも離れていて、そのアパートから教育大に通学することは困難である。キャンセルせざるを得ない。しかしまともにキャンセルすると高額の違約金を請求される。しかし進学先が変わったという事情があるのなら不動産屋さんと交渉してみる価値はある。その交渉をする自信が無いと楓が言うので、父に出て行ってもらうことにしたのである。
 
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マナまで旭川に行ったのはついでである。
 

不動産屋さんはこちらの事情に理解を示してくれた。
 
「なるほどー。通るとは思っていなかった教育大に合格してしまったということなんですね」
「そうなんですよ。何とかキャンセルしていただけませんか。こちらのアパートは契約はしたもののまだ全然使っていませんでしたし」
 
実はまだ鍵も受け取っていない!楓はのんびりとしていて、実際に引っ越す時に受け取ればいいと思っていたのだが、それがかえってよかった。
 
《格言:明日してもよいことを今日するな》
 
「教育大に通われるんでしたら、そちらの近くにアパートをお探しになりますよね」
「そちらはこれからです」
「なんでしたら、そちらの物件をうちで斡旋しましょうか」
「お願いします!そちらも押し迫っているので見付けるのが大変だぞと思ってました」
 
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それで結局キャンセル料としては家賃1ヶ月分だけ払ってくれということになった。敷金は教育大近くのアパートの敷金に振り替えてくれる。差額の1万円だけ払うことにした。つまり家賃が1万円高いが、期日も押し迫っているし、やむを得ない。確保できただけでもありがたい。
 
それでこの1万円+3月の日割り家賃・4月家賃の全合計8万4千円ほどをその場で現金で払った。
 
それで新しいアパートの契約まで済ませた。そちらの入居可能日は3月20日(月)ということになった。実は今楓が住んでいる女子寮を3月20日までに退去しなければならないので、引越は20日1日だけで済ませる必要がある。
 

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