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■女子中学生・セーラー服と移転中(8)

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2月15日(水).
 
旭川のL女子高で一般入試が行われ、新田優美絵(しんでん・ゆみえ)などが受験した。実は優美絵の父は現在留萌駅の助役なのだが、4月から旭川駅の助役に異動することになっており、優美絵にも旭川の高校に行かせようと考えた。
 
しかし生憎優美絵はあまり成績が良くない。問題が解けないわけではないのだが、万事スローテンポなので、時間内に問題の最後まで辿り着けないことが多い。
 
ということで、優美絵でも合格しそうな高校ということでここを受けさせた。
 
翌日(2/16)合格発表があり、優美絵は合格していた。それで無事4月から一家で旭川に移り住むことになった。
 
優美絵の2人の姉は札幌の大学と高校に行っている(2人で住んでいる)。長姉は雑誌のモデルをしたり、ローカルのCMに出たりもしている。次姉もよくモデルの仕事をしている。
 
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沙苗はわりと仲の良い優美絵が同じ高校に進学することになり、とても心強く思った。
 
優美絵は沙苗に言った。
「旭川のL女子高は庶民的な学校なのに、道外の人からは同系の札幌L女子高と混同されて『凄いお嬢様学校を出られたんですね』とか言われたりしてね」
 
「あ、それうちの伯父さんにも言われたー」
 
でも優美絵ちゃん、おっとりしたところがお嬢様っぽく見えるかも、と沙苗は思った。
 

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2月16日(木).
 
神戸空港が開港した。
 
これでビジネスジェットを持っている人なら神戸と旭川の間を1時間半ほどで移動できることになった!
 
ちなみに神戸空港と旭川空港はどちらも“市営空港”である!
 

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2月16日(木).
 
第164回通常国会において、民主党の永田寿康・衆議院議員は、ライブドアの堀江貴文前社長が自らの(郵政解散後の)衆議院選挙立候補にあたって、武部勤自民党幹事長の次男へ3000万円の振り込みを指示したメールが存在すると発言した。
 
あまりにも馬鹿馬鹿しすぎる“堀江メール事件”の始まりだった。
 
この事件ではメールの差出人が堀江氏のメールアドレスになっていたことから、これは堀江氏本人が出したメールであると永田は思い込んでしまった。彼はメールの差出人というのはシステムが自動で付与するもので郵便の消印のようなものであり偽装は困難と思っていたようである。
 
永田氏の発言直後から、ネットでは間違いなく偽メールという意見が圧倒的だった。メールの差出人なんて、封筒の裏書きと同程度のもので誰でもFrom:にそのアドレスを書けばそうなる。“偽造”未満のこと、と言われた。要は永田氏がネットについてあまりにも無知すぎたことがこの事件の原因である。
 
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そもそも賄賂をおくるなら、指示は口頭か電話、現金払いが常識である。証拠の残り易い、メールとか振込を使う訳が無い。更に国政選挙がらみで3000万円という金額も安すぎる。
 
この事件では「民主党の代議士ってこんなレベルか」と言われて、民主党自体の評価を落とすことになる。
 

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2月17日(金).
 
留萌唯一の私立高校U高校で入学試験が行われた。S高校に間違っても通りそうにないセナや白石真由奈などがここを受けた。
 
ちなみにS高校は(特進以外は)九九が分かっていれば合格すると言われている。セナなどはそのあたりがかなり怪しい(7x6=40だったっけ?とか言ってる)。
 
U高校の場合は答案に自分の名前を書けたら合格すると言われている!
 

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2月18日(土).
 
旭川N高校で一般入試が行われた。千里はこの日朝一番7時の高速バスで旭川に出て行き、一般受験生と同様の問題を別室で解いた。留実子も千里の次の8時の高速バスで出て行き、やはりこの試験を受けた。留実子はバスの中ではワイシャツとズボンだったが、旭川に到着する前にバスのトイレの中でセーラー服に着替えて降り、学校に入った。
 
千里はもちろんセーラー服である!
 
蓮菜は千里に「ちゃんと正しい制服を着てきたな」と言い千里は何のことだろう?と思った。また留実子は「千里、その制服で受けるとは大胆だな」と言ってて、それも千里はどういう意味かな?と思っていた。
 
このテストは推薦入学生の場合任意である。このテストを受けて点数が良ければ、入学金・授業料が減免される可能性がある。
 
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実際にこの試験を受けたのはY1と思われた。最初出て行ったBwが「自信無ーい。誰か代わって」と言ってY1が出て来た。しかしY1は
「これ何の試験?」
と蓮菜に訊いて呆れられていた。蓮菜以上に呆れた試験官から
「試験を受ける気が無いなら出ていきなさい」
と言われて
「いや是非受けさせてください」
と言い、蓮菜も
「この子夜遅くまで勉強していて今ちょっと記憶が混乱したみたいです」
と口添えし、何とか許してもらった。
 
しかし結果的にY1は「そうか。自分は旭川N高校に進学するのか」と思ったようである。
 
試験科目は英国数で社会が入っていないのでY1が充分解ける科目ばかりだった。
 
試験の結果。千里は推薦入学生中5位の成績で、入学金は全免になり、既に支払済みの3万円は3月17日までに返還しますということであった。蓮菜は1位の成績で全免、留実子は授業料免除ではないものの学費補助が出ることになった(実質2-3割の免除)。
 
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2月19日(日).
 
兵庫県立西はりま天文台(佐用町)が、国内最大の反射望遠鏡「なゆた」(有効口径2000mm) を使った観測で、プレアデス星団(すばる)にある恒星“おうし座28番星”の周辺に2つの円盤があるのを発見した。
 
おうし座28番星というのは、固有名はプレイオネ(Pleione) で、すばるの中で7番目に明るい星である。ただしもっと明るい星アトラスの(見かけ上)そばにあるため、肉眼で識別するのは困難である。プレイオネというのはプレアデス姉妹の母親の名前である。
 
この星は分光連星で主星と伴星の距離は24天文単位程度(太陽と天王星や海王星との距離程度)と推定されている。この星は伴星による食がある上に、このふたつのガス状円盤(角度が異なる)のために極めて複雑な相変化をしており、その実態は2023年現在でもまだ充分解明されていない。
 
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2月20-22日(水).
 
S中で最後の学年末テストが行われた、高校受験で受けられない子については戻って来てから再試が行われた。
 
千里たちは、5教科については、Rが英語・国語・社会を受け、数学はBs, 理科はY1が受けたと推測された。その他の筆記試験は、音楽と美術はR、保健は多分Y1が受けた。
 
音楽の実技はいつものようにRがリコーダーで吹くべき曲をファイフで吹いた。
 
「千里ちゃんがなぜリコーダーを吹けないのかは謎のままだった」
と先生から言われていた。
 
美術・家庭・技術は普段の授業で評価すると言われた。また体育はスキー大会の結果で半分採点し、あと半分はバスケットのテストで評価するということだった。このテストはBsが受けて、ドリブル、ランニングシュート、フリースローを完璧に決めて満点となり体育の点数をかなり上げた(スキー大会の成績はあまり良くない)。
 
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2月23日(木).
 
トリノオリンピック女子フィギュアスケートで、荒川静香が金メダル獲得。今回のオリンピック日本代表では別の選手が注目されていて、荒川はあまり期待されていなかった。それが大殊勲の金メダルだったのでよけい騒がれた。
 
そして静香が演技の中で見せた“イナバウアー”が一躍流行語となる。ネットでは「イナバウアー100人乗っても大丈夫(大丈V)」というAA(アスキーアート)が大流行した。
 
AAの例↓

(やっぱりイナバウアー、100人乗っても大丈夫!)
 
なお本来のイナバウアーというのは、両足を180度開いて真横に滑る技のことで、上半身をそらせるのは荒川静香のオリジナルである。しかしそのそらせた上半身に人が乗れるのでは?というので、“稲葉の物置”のCM「やっぱりイナバ。100人乗っても大丈夫」とミックスして、このAAが生まれた。
 
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この名前はドイツのスケート選手イナ・バウアー(Ina Bauer 1941-2014) にちなむ。
 

2月25日(土).
 
工藤公世の姉・弓枝が北海道教育大旭川校の2次試験を受けた。佐藤マナの姉の楓もここを受けた。楓はA大学にも合格して入学手続きも済ませてはいるが、教育大学は半ば力試しのつもりで受けた(全然合格する自信が無い)。
 
また九重・清川・南田兄弟が兵庫県立大の二次試験を受けた。
 
そして令明・追風の2人は神戸大学!の二次試験を受験した。自己採点結果からは判定Cだった。君たち頭いいね!と千里先生が感心していた。
 
九重たちが受けたのは県立大の環境人間学部というおよそ建築を想像できない学部名のところだが、ここでちゃんと建築士の受験資格を得るための単位が取れるのである。しかもこの学部は姫路市内(新在家本町)にある。ここにこの4人が合格してくれれば、4人はこれから少なくとも千里が高校を卒業するまでの3年間、千里にとても近い所でお勉強をすることになる。
 
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2月28日(火).
 
U高校の第1次合格発表が行われたが、これは例によってほぼ無意味な合格発表である。セナや真由奈の名前は無かったが、全然気にしない。
 

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2月28日(火).
 
堀江メール問題で民主党は当該メールは偽物であったと断定。国会でこの問題を取り上げた永田寿康議員は6ヵ月の党員資格停止処分とされた。
 

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3月1日(水).
 
玩具メーカーでリカちゃんなどの女児用玩具で知られるタカラと、プラレールやトミカなど男児用玩具で知られるトミーが合併し、タカラトミーが発足した。
 
どちらも玩具メーカーではあっても分野が全く異なるメーカー同士の合併には驚きや戸惑いの声があった。もっともチョロQやベイブレードはタカラの商品でタカラも実は男児用玩具を制作していた。
 
蓮菜が
「男の子と女の子の合体だな」
と言うと恵香が
「それ凄くHな意味にも聞こえるのだけど」
と言う。
 
「君は心が汚れているな」
 

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3月1日(水).
 
杉村古広はこの日無事高校を卒業することができた。これで無事4月からは女子大生になれることが確定した。古広は卒業式にはちゃんと女子制服で参列した。
 
この高校には、妊娠した場合・妊娠させた場合は退学!という校則があるので彼女が無事高校を卒業できるかは、柚美を妊娠させ子供を生ませたことが学校にバレないかという点にかかっていたのである。友人たちはかなり知っていたし、先生たちの中には気付いていた先生も何人かいたが、みんな知らんぷりしてくれて、なんとか最後までバレずに済んだ。
 
なお彼女は高校を出たら働いて柚美と子供を養うと言っていたのだが、大学は出ていたほうがいいと言われ、彼女が大学を卒業するまで、生活費は父が出してくれる約束である。
 
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古広は20歳になったら性転換手術を受けたいと言っているが、そんな費用まで父が出してくれるとは思えないので、結局大学在学中は性別変更できない可能性がある。父は性転換には今更反対しないが、その前に男の子を4人以上作れと言っている。
 
自分が男の子を3人作って跡継ぎは安泰と思っていたら3人とも女になってしまったからである!それで4人以上なのである。
 
ただし女になってしまった元兄(現姉)の真広は、精液が保存されているので、そちらにも男系の孫ができる可能性はまだある。夫予定者の桂助が男の子を産めば!
 

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P神社常連巫女の純代がS高校を卒業した。彼女は来月から旭川のA大学に進学するので、今月中に留萌を離れることになる。貴重な高校生巫女がひとり減るが、来期、セナ(U高校)・美都(K高校)・高木紀美(K高校)が留萌市内の高校に行く予定で、高校生巫女は広海(4月から高2)を含めて4人になる。
 
純代はこの日の夕方も神社に来たのでみんなでお祝いを言い、善美さんがみんなにケーキを配ってささやかなお祝いをした。
 

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3月1日(水).
 
S中では身体測定が行われ、佐藤マナは初めて女子生徒と一緒に測定を受けた。
 
「個別測定する意味なーい。ちゃんと女子として受けなよ」
と紀美に言われたことで、みんなと一緒になった。
 
「まあ他の女子と一緒でも何も問題無い状態と私も思ってたけどね」
と保健室の清原先生も言っていた。
 

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3月1日(水).
 
小町が男の子1匹と女の子2匹の3匹の子供を出産した。とても安産で母子ともに元気だった。この出産は、養母である小春が主導し、小鳩・小鴨もサポートした。源次(現在暫定的に?源子)も自分の子供の誕生に歓喜していた。
 
 
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女子中学生・セーラー服と移転中(8)

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