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■女子中学生・ミニスカストーリー(24)

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その日(8/29)札幌に帰った真広は、デパート内にあるカネボウの化粧品売場に行く。そして売場のお姉さんに頼んだ。
 
「私実はこれまでほとんどお化粧とかしたことなくて。全然分からないんですけど、必要な化粧品や道具と、基本的なやり方を教えてもらえませんか」
 
「いいよ。こちらにおいで」
と言って、売場のお姉さんは、1時間ほど掛けて、真広にメイクの指導をしてくれた。
 
そして“美しく”変身した真広は、その後、ファッション雑誌を何冊も買って帰った。少し女の子の服について研究してから、明日か明後日買いに来ようという計画である。
 

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翌日(8/30)は(ノーメイクで)午前中ハンバーガー屋さんのバイトに出た後、午後からは度胸付け?に、プール!とお風呂!に行って、女体を楽しんだ。夕方にはイオンに行き、可愛い服をたくさん買った。
 
(イオンで買う所が真広である。初広ならデパートで買う)
 
そして夏休みの最終日 8/31 には、午前中に最後のバイトをしてから(今後も週に2〜3度でもいいから来てと言われたので主として夜間に入ることにした)、美容室に行った。そして
 
「蛯原友里さんみたいな感じの髪型にしてください」
と言って、可愛い髪型にしてもらった。
 
「さて明日からは女子大生生活しちゃお♪」
 

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8月30日(月・満月)の夜23時頃、留萌市内中道橋。
 
ミニ丈のワンピースを着てヴァイオリンケースを持った女子中学生が歩いてきた。橋を渡ろうとする。
 
すると橋の反対側から、セーラー服を着た“男”が歩いてくる。この橋には街灯とかも無いし、高いビルの隙間なので、月灯りも充分には差しこまない。お互いの顔などは見えない。
 
少女と男の距離が3mくらいまで近づいた時、セーラー服の男は、いきなり自分のスカートをめくって、あそこを露出させた。
 
これまでこのパターンでは少女がたいてい悲鳴をあげて逃げて行った。男はその感覚がヤミツキになってしまっていた。
 
ところが今日の少女の反応は違っていた。
 
「やはりお前だったか、勾陳」
「う!?お前まさか千里か!?」
 
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「こないだ、中道橋の痴漢の話をした時に、お前がピクッとしたから、まさかと思っていた。処分は覚悟してるだろうな」
 
「悪かった。二度としないから許してくれ」
 
「悪い奴だ。痴漢は去勢処分にする。二度と性犯罪などしないように、陰茎も陰嚢も切除するから、そこに直れ」
 
と厳しい声で言う。
 

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「去勢なんてされてたまるかよ?」
「私に反抗するのか?」
「お前みたいな小娘に従ってられるか」
 
やはりこいつ、真名を隠蔽してるなと千里は思った。真名をH大神に預けていたら反抗は許されないはずだ。
 
「だったら、私と決闘するか?」
と言って、千里は荷物の中から木刀を2本取り出した。1本を勾陳に渡す。
 
勾陳はその木刀を見ていたが言った。
「真剣にしないか?」
「いいよ」
 
それで勾陳は日本刀を2本取り出し、1本を千里に渡した。
 
重量感に武者震いする。きーちゃんと話した内容を思い出す。
 
“真剣で対峙したら少なくとも一方は死ぬ”
 

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鞘から少し引き出して見る。
 
ようやくビルの隙間から差して来た十五夜の月に刃先(はさき)が妖しく光る。
 
刃文(はもん)が刃先近くに迫る、いかにも切れそうな刀である(*19).
 
いったん鞘に戻す。
 
「これでお前が死ねば、俺はお前が死ぬまで従うという義務が早々に終了する」
「ああ、それは仕事が楽になるな」
「ここは足場が悪い。橋のたもとに降りよう」
「いいよ」
 
それでふたりは日本刀を持って橋のたもとまで降りる。
 
そして、剣を鞘から抜き、中段に構えて対峙する。
 

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「言っておくが、俺は剣道は101段だ」
「へー。私は101段くらいの階段は一気に駆け上がれるよ」
「大したもんだな」
 
「行くぞ」
と言って、勾陳が斬りかかってくる。
 
千里はその攻撃をさっとかわすと、相手が振り返ってこちらに再度斬りかかってくる勢いを利用して、勾陳の左こめかみの所に強烈な一打を打ち込んだ。
 
「ぎゃー」
という声をあげて、勾陳が一瞬ふらつく。
 
勾陳は完璧にやられたと思った。
 
が。
 
出血してない!?
 
まさか峰打ちか!??
 
いや、いくらなんでも、この生死を賭けた戦いで峰打ちとかする訳無い。きっと日本刀なんて持ったことないから刀の前後を間違えたんだ。と思い直す。それで激しい頭痛がする所を必死でこらえて、再度千里に斬りかかろうとする。
 
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ところがここで、千里は左手に持っていた“何か”を勾陳の顔にぶつける。
 
しまった!目潰しか!と思い、勾陳は一瞬目を瞑った。
 
しかし千里は実は“何も投げていなかった”。
 
そして勾陳が目を瞑った瞬間、千里は左手をグーにして思いっきり、勾陳の下顎にアッパーパンチをくわせた。
 
勾陳の身体が吹き飛んで橋脚に激突する。
 
(4.1人分(C1+C2+C1p+Cd+K)の千里のフルパワーをぶつけたものである。このワザは本来は千里たちのハイパーセルフであるGにしか使えないのだが、Rは無意識にGのワザをちゃっかり借りた。万一の場合に備えでRPG-7!!を持って待機していたGが仰天した)
 

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勾陳が橋脚に激突したことで、既にかなり傷んでいた橋が壊れる!橋の破片が大量に勾陳の上に落ちてくる。人間だったらこれだけで死ぬな、と千里は思った。
 
さすがの勾陳も橋の破片を振り払うのに苦労している。千里は一瞬の内に勾陳のそばに寄る。右手でスカートをめくると左手で日本刀を彼の陰茎根元に少しだけ刺した。
 
(下着無しでスカートを穿いている状態がそもそも無防備である。また勾陳はセーラー服のスカートで動きにくく、千里はミニスカートで動きやすかったのもこの対決には影響している)
 

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「ぎゃー!」
と勾陳が悲鳴を挙げる。激痛がしているはずだ。
 
勾陳が思わず刀を落としたので、その刀を右足で思いっきり蹴る。すると刀は30mほど飛んで、向こう岸の地面に突き刺さった。
 
そして千里は勾陳に刀の先を刺したまま言った。
 
「今からこれを切り落とすから覚悟しろ」
「やめてー。助けてー」
 
勾陳は変身して逃げることも考えたのだが、既に刀の先が刺さっている状態では、へたに動くと結果的にペニスが切り落とされてしまいそうで、動けない。
 
「痴漢の罰は去勢、強姦の罰は死刑と相場が決まっている」
「お願いです。もう反抗しません。痴漢もしません。勘弁して下さい。チンコ無くしたくない」
「じゃペニスはやめて代わりに首を切ろうか?主(あるじ)に反抗するような者は殺してもH大神からは咎められないだろうし。それに一度龍を殺してみたかったんだ」
 
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と言って、千里がニヤッと笑うので、勾陳は心底ゾゾゾっとした。
 

「お前クレージーだ!」
「お前みたいな変態の主人は私のような変態にしか務まらないよ」
 
あれ〜。似たようなことを以前にも俺、誰かに言われたことあるぞ、と勾陳は思った。(60年ほど前にまだ若い頃の(先代?)虚空に言われた)
 
「ごめんなさい。もう悪いことはしません。言いつけも守ります」
「以後、本当に私に従うか?」
「従います。誓います」
「痴漢とかレイプはしないか?」
「絶対しません」
「だったら、今度だけは許してやるが、睾丸を没収する」
「え〜〜!?」
 
それで千里は陰茎に刺した日本刀を左手で維持したまま、右手で勾陳の睾丸を掴むと
 
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“取っちゃった”。
 
「嘘〜!」
 

「執行猶予1年だ。悪いことしなかったら、1年後に返してやる」
「ほんとに?」
「私が生きてたらな。だからお前は少なくとも1年間は私を必死で守護しないと、いけないぞ」
「分かった。ちゃんと守護する。1年経った後も、ちゃんと言いつけは守る」
「じゃ今回だけは許してやる。次は本当に殺すぞ」
 
それで千里は日本刀を抜いた。懐紙で刃先を拭き、鞘に収める。
 
「これマジで痛い。血がたくさん出るし」
「唾でもつけといたら?」
「なんか半分くらいチンコ取れ掛かってる」
 
ちょっと力を入れすぎたかな?
 
「半分取れ掛かってるなら、きれいに全部取った方がいいかもね。そしたら今お前が穿いてるスカートを穿いていても誰にも文句言われない身体になれるぞ。スカート穿きたいんだろ?全部取ってやろうか」
 
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「嫌だ」
「だったらセロテープでもつけといたら?」
「セロテープなの〜?」
「ガムテープの方がいい?」
 
(実はリバテープと間違ってセロテープと言った。GとRは言い間違いが多い!)
 

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「ちょっと貸せ」
と言って、千里は日本刀を付き添っていたコリンに渡すと、左手で、切れているペニスの根元を押さえた。そして3分くらいそのまま押さえていた。
 
「これでどうだ?」
「くっついてる!血も止まった。まだ痛いけど」
「よかったね」
 
(この治療はA大神に一時的に力を借りた)
 
「だけど、お前、全国剣道大会の時より強い気がした」
 
ああ、なるほど。こいつはエイリアス使いか。それで自分に付いて小山まできたエイリアスと、留萌で痴漢してたエイリアスが居たんだな。
 
「剣道の試合じゃ殴るとか禁止だし」
 
「確かに」
 

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「それに相手を殺すのも禁止だからね。剣道と実戦の違いだよ。今はお前を殺すつもりでやったから(と言っておく)」
 
「千里、お前はやはり凄い奴だよ」
と勾陳は感心するように言った。
 
「でも壊れた橋はどうしようか?」
「ああ、このくらい、俺が修しておくよ」
「そう?じゃよろしく〜」
と言って、千里は勾陳に手を振って、コリンからヴァイオリン・ケースを受け取ると、2人で一緒に去って行った。その後姿に全く隙が無いのに気付き、勾陳はやはりこの子はタダ者ではないかもと思った。
 
「しかし今のはつい油断しちまったぜ。あいつが刀の前後を間違えてなかったら死んでた」
 
(↑千里がわざと峰打ちにしたとは思ってもいない)
 
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「しかしまあ少しは楽しめそうだし、虚空さんがもう少し大きくなるまで、10年くらい付き合ってもいいかな」
などと勾陳は呟いていた。
 
「あれ?あいつが向こう岸まで蹴った村正(*19)、どこ行った?」
と言って勾陳は千里が蹴飛ばした刀を探したが見付からなかった。
 
「両方ともあいつが持ち去ったのかな??」
 
勾陳はこの時点で虚空が“新しい身体”に生まれ変わったことを知る数少ない人物のひとりだが、“まだ幼くて遊び相手にならない”から、虚空がもう少し成長するまで10年程度は千里で遊んでてもいいかな、くらいに思っている。しかし彼は実際には死ぬまで千里に付き従うことになる。
 

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勾陳は、千里みたいな“小娘”に負けたとあっては恥とばかりに誰にもこの敗戦を言わなかったものの、翌日には全眷属が知っていた!!(実は九重がこっそり見ていて、言いふらしたため)
 
それで他の眷属たちは「やはり千里さんは凄い」と感心して、以降、しっかり千里に従うようになるのである。
 
勾陳は
「千里は、まあ虚空さん、歓喜さんの次くらいに、少し恐い相手かな」
などと呟いていた。
 

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翌朝、8月31日(火)、通勤のためにこの橋の所に来た人たちは、中道橋が真新しい、きれいな橋に架け変わっているのを見て驚いた。
 
「市も結構仕事してくれるね」
「前の橋は歩いていると揺れるし、途中で落ちないかヒヤヒヤだった」
「新しい橋は安心だ」
「でもいつの間に工事したんだろう?」
 
 
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