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■女子中学生・ミニスカストーリー(18)

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スズカは部屋の灯りを点けた、目の前には女の身体になってしまっている初広がいる。胸はAカップくらいの膨らみがあるし、股間には男性を示す象徴は存在せず、女性のような形状になっている。
 
「大陰唇、小陰唇、クリトリス、おしっこの出てくる所、そしてヴァギナらしきもの、全部あるね。いつの間に性転換手術受けたの?」
とスズカは初広の身体に触って確認しながら言う。
 
「そんな手術受けてない」
「だってこれは完全に女の身体だよ」
「そんなはず無いんだ。だって、ぼく、出がけに普通にちんちん使っておしっこしたよ」
「そういえば、食事の後でも男子トイレに入ってたね」
「そうだ。その時も普通に立っておしっこした」
 
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「じゃあの後ほんの1〜2時間の間に女の身体に変化しちゃったということ?」
「そうとしか考えられないんだけど、どうしよう?これじゃセックスできない」
 

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うーん・・・。男の人って、性別の変化に戸惑うより、セックスできるかというのを先に考えるのか?とスズカは呆れたが、それよりスズカは提案した。
 
「はーちゃんが女の子になっちゃったんだったら、今夜はレスビアンセックスしようよ」
「え〜〜〜〜!?」
「気持ち良くしてあげるから」
「マジ?」
「私に任せて。でも、はーちゃんのバージンもらってもいい?」
「バージンも何もぼくたち既に6回セックスしてるよ」
「じゃもらっちゃっていいね?」
「よく分からないけど任せる」
「じゃ、はーちゃんを私のものにしちゃお」
 
そういって、スズカは初広の上に覆い被さった。そして初広はそれから4〜5時間、かつて体験したことのない、めくるめく極上の快感を味わうことになるのである。
 
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翌朝(8/28 Sat)、初広はくたくたではあったが、爽快な気分であった。
 
一眠りしたスズカとキスをする。
 
スズカは語った。
 
「私ね。本当は元々レスビアンだったの」
「そうなの?」
「でもはーちゃんは少し女性的だから、もしかしたら愛せるかも知れないと思って、交際を申し込まれた時、同意しちゃった。でもここ数ヶ月お付き合いしていて、やはりはーちゃん男の子だなあと思って。それでこれ以上はもう自分の気持ちを維持できないから、今夜デートしたら、それを最後の記念のデートということにして別れようと思ってたの」
 
「え〜〜〜!?」
 
「でもはーちゃんが女の子になっちゃったのなら、私ずっと、はーちゃんと一緒に居たい」
「・・・・・」
 
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「だから結婚して」
「ぼくこのままずっと女の子の身体のままかも知れないけど」
「むしろその方が嬉しい」
「あっそうか」
 
「だから結婚しようよ。可能だったら、法的な性別は変更しないで男のままにしておいてくれない?そしたら、私たち法的にも結婚できるし」
「・・・・」
 
「ぼくはスズカと結婚したい」
「じゃOKね。今度宝石店に付き合ってよ。指輪をプレゼントしたいから」
「ぼくも指輪を用意してたんだけど」
「あ、そうか。じゃそれもらう」
「うん」
 
それで初広は用意していたダイヤの指輪を、スズカの左手薬指に填めてあげた。
 
「じゃ私からの指輪は後日」
「分かった」
 
「結婚式はどうする?やはりふたりともウェディングドレス?あるいは私がタキシード着てもいいけど」
 
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「ちょっと待って〜〜〜〜!!」
 

8月28日(土).
 
この日は実に様々な出来事があった(後でタイムラインを提示する)。
 
千里・玖美子・公世・弓枝、清香・柔良の6人は朝8時に駅近くの早朝から開いているカフェに集まり(モーニングを食べる)、留萌まで迎えに来てくれた瑞江が運転するセレナで旭川に出た。10時頃、旭川駅に到着。いったん車を駐車場に駐める。
 
ここで昨日医大での診察のため札幌に行っていて、そちらから母の車で移動してきていた沙苗と落ち合い、また、先輩で旭川在住の女子大生・道田さんとも落ち合った。
 
ここで瑞江はセレナのキーを道田さんに渡し、後をお願いする。道田さんがセレナを運転し、剣道用具の専門店に行く。
 
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(瑞江が離脱するのはセレナの定員(8名)問題。瑞江は駅前の駐車場に駐めていた自分のRX-8でいったん帰宅する)
 

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千里たちは、実はカーボン竹刀を買おうと話し合っていたのである。
 
先日越智さんに新しい竹刀を買ってもらった時は、お店の人からカーボン竹刀を勧められたものの、竹の竹刀を選択した。これには2つの理由があった。
 
(1) これまで竹の竹刀でやってきて、大会前に急に感覚の違う竹刀には変えたくなかったこと。
 
(2)とても高いものなので、越智さん自身はカーボン竹刀でいいよと言っていたものの、あまり負担を掛けたくなかったこと。
 
それで7人の暗黙の視線交換で竹にした。
 
しかし、全国大会ではカーボン竹刀を使っている選手もかなりおり、そういう人と試合をした時に、相手の竹刀の速度感覚が竹とは全然違う。それで、カーボンの相手にも慣れる必要があることを特に、出場した3人は認識した。
 
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それで、自分たちでも取り敢えず1本買ってみて、試してみようという話になったのである。見立て役を道田さんにお願いした。
 
道田さんは個人的には竹とカーボンの両刀遣いである。それで彼女の見立てで全員1本買った。重さはカーボン竹刀の耐久性と自分達の年齢を考えて高校生になっても使えるものにしようということになる。それで全員420g以上のものを選ぶ。が、例によって、公世が
 
「すみません。ぼくは480gの男子規格で」
と言い、
 
「重いのが好きなの?」(*13)
と言われていた!
 
(*13) 竹刀の基準
中学生 男440g以上、女400g以上
高校生 男480g以上、女420g以上
一般 男510g以上、女440g以上
 
長さは中学生114cm以下、高校生117cm以下、一般120cm以下。
 
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それでこの日みんなが買ったのは114cm以下と長さは中学生基準を満たしていて、重さは420/480g以上という高校生基準を満たしていて、結果的に中学でも高校でも使用できるものであった。
 

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ところで、瑞江は、本来A大神の眷属なのに、ほぼ千里の眷属として使役されている。1年ほど前からは1人暮らしすることになった天子の同居人として、話し相手を務めているのだが、この生活は瑞江にとっても楽しいものとなっていた。そして天子が、目が見えないのに勘だけでこれだけ普通に動けるというのを考えると、孫の千里に高い霊的な能力があっても不思議ではないという気がしてきていた。
 
さてこの日は、朝5時半(天子はだいたい4時半に起きる)に自分のRX-8を運転して天子のアパートを出、旭川駅前の駐車場にその車を駐めた。そして同じ駐車場に駐めてあるセレナ(しょっちゅう運転するのでスペアキーを渡されている)に乗り換えて、朝7時半頃に留萌に到着した。約束のカフェでモーニングを食べながら待っている内に千里たち6人が集まった。それで8時半頃に留萌を出発し、10時頃、旭川駅前に到着する。
 
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ここで車を道田さんに引き継ぎ、自分は今朝ここまで乗ってきたRX-8でアパートに帰還した。ところがアパートに戻ってみると、そこにも千里が居て、天子と将棋を指していた。
 
「あ、瑞江さんお帰り〜。早朝からバイトか何か?」
などと千里は言っている。
 
瑞江は「えっと、この千里はRBYの3人の内、どの千里だっけ?」と思ったもののよく分からないのでいいことにした!
 

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一方、カーボン竹刀を買った千里(R)たちは、近くのショッピングモールに行き、そこのロッテリアでお昼にした。
 
「へー。町中に練習場が確保できたの?」
と道田さんは言った。
 
「この春までは墨野道場と言っていた所なんですけどね」
「ああ、あそこか!」
「道田さんはご存じでした?」
「うん。全然流行ってなかった道場」
と道田さんは言う。
 
「私は知らなかった」
と玖美子や柔良は言う。
 
「道場主は八段の腕前ではあったけど、優しくなくてさ。きちんと指導する訳でもなく、入門すると叩きのめされて、戦いの中で相手から技を盗めと言われて」
 
「今どきそういう道場には生徒さん付かないだろうなあ」
「一昔どころか一世紀前の指導法だなあ」
「まそれで、墨野さんが今年の春に亡くなって、息子さんが遺産整理でそこも処分して、うちの親戚が手に入れたのよね。45万円で」
 
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「何か安い気がする」
「広さは?」
「試合場が1個だけの広さ。駐車場は5-6台駐められる。というか、そこにぼろ家が建ってたのを崩して駐車場にさせてもらった」
「なるほどー」
 
「ここは深川留萌自動車道の留萌IC(この時点では仮称)の工事が始まったらすみやかに立ち退かないといけないんだよ。だから安かった」
 
「ああ、あのあたりか」
 
その話でみんなだいたいの場所を把握した。
 

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「それでそこを使わせてもらえることになったんだよ」
 
「あのあたりなら、車がたくさん通る場所だから、鹿や熊は出なさそうだ」
「それは安心かも」
という声が多いが
「鹿肉パーティーも楽しいけど」
という意見の子も居る!
 
「狭いのが難点だけどね」
「まあ市街地ならやむを得ない」
 
「トイレが古いぽっとんトイレだったのを洋式の簡易水洗に改造した」
「簡易?」
「数年以内に立ち退かないといけないから、下水道に接続してもらえない」
「なるほどー。ちょっとだけ水が流せる奴だ」
「そうそう」
 

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「そういう訳で、そこで土日に“勝手に”出て来て、“たまたま”誰かと遭遇したら手合わせするということで」
「おお、建前、建前」
 
S中は原則として土日の部活は禁止されているので千里としては“部活ではない”と主張できる個人レベルの練習ができる場所が欲しかった。清香はR中の部活では適切なレベルの練習パートナーが得られず、むしろ他の部員の指導に多大な時間を取られてしまうので、自分と近いレベルの人と密度の濃い練習が出来る環境が欲しかった、ということで2人の利害が一致した。
 
それで、毎週土日に千里と清香がここで練習することにした。ただしお互い、用事がある時は自由に休む。あくまで勝手に出て来て、たまたま遭遇したら手合わせするという建前である。
 
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この土地が売りに出ていることを芳子さん(A大神の眷属)が教えてくれて、千里は、きーちゃんに頼んでここを買ってもらったのである。そしてまともに使えるようにするのに九重たちに頼んで、改造を加えてもらった。
 
傷んでいた床は新しいフローリング(無料で使えるらしい?ミズナラの板)に交換。エアコンも取り付けた。またトイレも和式が1個だったのを簡易水洗の洋式便器を設置した個室2個を設置した。また清香のリクエストに応え、シャワー室も2つ設置した。それで外観は古ぼけた建物だが、中はかなり快適になった。管理人として千里は太陰(いんちゃん)に当面の間、常駐してもらうことにした(8/12に旭川で頼んだ内容)。
 

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「一応管理人として、知り合いのおばさんで繭子さんという人に土日はだいたい常駐してもらえることになってる」
「ああ。そこを45万円で買った人?」
「その人のお友達で、子供たちも独立して暇してるということだったから」
「へー」
 
「彼女は指導とかはできないから、誰か剣道の強い人を道場主として雇いたいんだけどね。できたら女性で。そうだ。道田さん、誰か留萌かその近辺の人で適当な人とか知りません?」
と千里が言うと
 
「給料はいくら?」
と道田さんは訊く。
 
「段位にもよりますけど、五段くらいの人なら1日3万円、月に10回で計算して月30万くらいかなあ(*14)。むろん報酬は実際の指導日数計算ではなく固定式で」
「固定式の方が助かると思う。四段なら?」
「相談に応じるということで20万くらいでは?」
 
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(*14) 2004年当時、年間の祝日は14個+1である(+1というのは5月4日が、憲法記念日とこどもの日に挟まれることで確実に休日になるから)。ただし、祝日が土曜日に重なると、これより実質少なくなることもある。
 
1年を52週として、年間の休日は52×2+15=119 で12ヶ月平均すると月に9.9日の休日があることになる。実際の休日数は下記である
 
2000 土53日53 祝14(平10土4日0) 国1振0 休計117
2001 土52日52 祝14(平_7土3日4) 国1振4 休計116
2002 土52日52 祝14(平_9土2日3) 国1振3 休計116
2003 土52日52 祝14(平12土1日1) 国1振1 休計117
2004 土52日52 祝14(平13土1日0) 国1振0 休計118
2005 土53日52 祝14(平12土1日1) 国1振1 休計119
 
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※2002年は5/4が土曜日,2003年は日曜日で1日損している。
 
※学校の土休は2002年からなので、2001年以前は学校休みがもう少し少ない(1995-2001は第2,4土曜が休み)。会社の週休2日制は1980年代頃に一般化した。
 

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「私がやりたい」
「え〜〜〜!?」
 
「道田さん、どこかに就職の予定なのでは?」
「いやそれが剣道とバイトに夢中だったから、なーんにも就職のこと考えてなくて」
「だってもう8月も終わりなのに」
「卒論も書かないといけないし、どうしよう?と思ってた」
 
「じゃ道田さんにお願いしようかな」
 
ということで、4月からは道田さんがここの“道場主”になってくれることになった。また“ある事情”で、太陰も引き続き、2006年3月までは管理人を続けることになる。(ここは2006年度以降はもう少し広い所に移転した上で、如月たちが使うことになる)
 
なお報酬は「経理担当兼任!」「休みの週を作りたい」ということで、平均月8回程度の指導で、経理作業(道田さんは簿記の二級を持っている)の報酬も含めて、22万円+交通費、社会保険付き、ということにした。“天野産業”という会社を設立して、その社員にすることにする。(合宿などでの集中指導の際は、別途計算)
 
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天野産業株式会社は、10月くらいに設立を目指すことにする。
 

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女子中学生・ミニスカストーリー(18)

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