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■夏の日の想い出・いろはに金平糖(30)
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目次 8
時間索引 #
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3月1日(火)に卒業式を終えた落合翠は、その日の夜、両親および兄と一緒に引越し荷物の一部をプリウスに積んで、宇ノ気の実家を出発した。岬の両親と兄姉も一緒にこちらはアテンザで出発し、2台の車は前後に並んで走行した。アテンザにも一部翠の荷物を積んだ。
2台の車は、3月2日(水)朝、東京都江東区の新居に到着する。そしてまずは積んできた荷物を新しい家に置く。双方の母と姉でプリウスに乗り、五反野の女子寮に行った(父・兄たちはアテンザで、100円ショップとホームセンターでメモを書いて頼まれていたものを買いに行く)。
茜(町田朱美)と岬(東雲はるこ)は学校に行っているものの、寮母さんに挨拶して荷物の搬出を行う。予約していた便利屋さんが2トントラックを持って来てくれている。それで、母と姉、便利屋さんの手で、2人の部屋の荷物がトラックに積み込まれ、新居に移動された。
大型の家具などを指定場所に設置する所まで便利屋さんにやってもらい、その後は、家族の手で片付けることにする。
茜と岬は、倉橋光枝マネージャーの運転するVolvo V40 PHV で23時頃に新居に帰宅した。
そして倉橋さんも一緒に焼肉をして、引越祝いとした。
3月2日の夜は、下記のようにして寝た。
茜・岬・翠:各々自分の部屋
茜の母:翠の部屋
岬の姉・母:岬の部屋
茜の兄・父、岬の兄・父:LDKでゴロ寝
倉橋:茜の部屋
そして3月3日朝、SCCのドライバーさんが、茜と岬を迎えに来たのを見送り、翠以外のメンツはプリウスとアテンザで宇ノ気に戻った。倉橋はボルボで茜を最寄りのスーパーまで送り、帰りはSCCのドライバーを呼ぶように言って、取り敢えず女子寮に向かった。そこに車を停めて仮眠するためである!
こうして町田朱美と東雲はるこは女子寮を退寮した。
女子寮からの退出者は(本宅に移動した高崎ひろかを除けば)2019年3月に信濃町ガールズを退団した山口優花以来(桜木ワルツの退寮は2018年春)。コロナ以降では、この2人が最初である。
2022年3月3日 2:35.
吉田和紗(桜木ワルツ)が、女の赤ちゃんを出産した。天月聖子(今井葉月)との間の最初の子供であるが、現状聖子は生殖能力を(一時的に?)失っているので、最後の子供になる可能性もある。更に面倒なことに、聖子は誰かさんのよけいな親切のおかげで法的な性別が女に修正されてしまっているためこの子の法的な父親になることができない。それで聖子はこの子を自分の養子にする予定である。つまりこの子は、法的には、和紗を実母、聖子を養母とする子供になる予定。
名前は、ふたりで話し合って、比奈(ひな)とすることにした。ひな祭りに生まれたからである!(この子は誕生日はいつもひな祭りと一緒にされそう)。
コスモスに報告したら
「次は5月5日に男の子を産もう」
と言っていた。
「そんな上手くいきませんよー」
「4月4日生まれの男の娘でもいいけど」
3月3日(木).
あけぼのテレビでは、19:00-20:00の時間帯で、ひな祭り特集を放送した。昨年同様、段飾りの雛人形をリアルで構成するが、今年は“高校生以下限定”というルールにした。ただし3月に卒業した子までは、まだ高校生に準じる。それでこのような構成になったのである。
お雛様:常滑舞音(高1)
お内裏様:白鳥リズム(高2)
三人官女:水森ビーナ(高1)石川ポルカ(高3)甲斐絵代子(中2)
五人囃子:水谷康恵(中3)水谷雪花(中2)七尾ロマン(高1) 恋珠ルビー(中3)花貝パール(中3)甲斐波津子(高1)
左大臣:東雲はるこ(高1)
右大臣:町田朱美(高1)
仕丁:夕波もえこ・鈴鹿あまめ・古屋あらた
五人囃子が6人居るのは愛嬌である。持ち物は、扇・大鼓(おおつづみ)・小鼓(こつづみ)・琵琶・笛・太鼓(たいこ)になっている。通常のものに琵琶が加わっている。ちなみに扇を持っている人は唄係(ボーカル!)である。
ビーナは「また十二単(じゅうにひとえ)着るの〜?」
と言ったものの、
「だってお雛様だもん」
と言われて、着せられた。
朱美の男装は珍しくないが、はるこは初めての男装である。川崎ゆりこが直接はること話し合い、はるこは「大丈夫です。男装行きます」と言って束帯を着けた。彼女も女の子として2年近くやってきて、自分の性別についてかなり心の整理が付いてきているようだ。
五人囃子も男装なのだが、性別がよく分からない服装(元服前の少年の衣裳)なので、甲斐絵代子はあまり抵抗なく少年の扮装をした。絵代子は、根性が無い性格なので、いまだに自分の性別意識がふらふらしている。むろん男の子に戻りたいような気持ちは全く無いのだが。
“あけぼのテレビ3人娘”が壇に並んだので、この日の司会は松島ふうかが薬王みなみと2人でおこなっている。
一方で、信濃町ガールズたち(他局の仕事などで出ている子を除く)が、白酒代りのカルピスと、菱餅ケーキ・ひなあられを食べている様子が映る。むろんひとりずつ充分な距離を置いて座っている。ふうかがひとりずつマイクを向けて、全員にひとことずつ言わせていた。
昨年はここで五衣唐衣裳姿のアクアが出て来て桃の歌の解説をしたのだが、今年は、五衣唐衣裳を着た高崎ひろか・品川ありさ・山下ルンバ・米本愛心が、春っぽい対談をした。話題はもっぱら、おやつの話である!
「でも、ひなあられって地域によって違うよね」
「そうそう。本当におせんべいの小さいのの“あられ”を使う地域と、ポン菓子を使う地域があるのよね」
「私東京に出て来てびっくりした」
とルンバが言っていた。
(一般に東日本ではポン菓子タイプ、西日本ではあられタイプが多いとされるが、製造元に零細企業が多く、ひとつの地域でも結構なバリエーションがある)
その後、ColdFly5++ が登場して和楽器(西洋音階に調律した特製品)を演奏する。
龍笛:米本愛心、琵琶:田倉友利恵、笙:栗原リア、篳篥:花咲鈴美、鞨鼓:木原扇歌、箏:坂出モナ、楽太鼓:弘田ルキア、鉦鼓:神田あきら
(一昨年のColdFly+3から、鉦鼓だけが交替している)
全員、五衣唐衣裳を着ている。つまりルキアも五衣唐衣裳である!もっとも彼の女装はごく普通なので、誰も違和感を覚えなかった。
最初にこのメンツで『越天楽』『さくらさくら』そして瀧廉太郎の『花』を演奏した。『花』は雛壇から降りてきた常滑舞音と水谷姉妹が歌唱した。
演奏が終わった所で舞音と一緒に歌っていた水谷姉妹がマイクを持って、ルキアに“突撃インタビュー”する。
「ルキアさん、モナさんとの結婚式はいつ挙げるんですか?」
「え、えっと・・・」
とルキアが真っ赤になって!言いよどんでいたら、モナが寄ってきて
「3月13日日曜日に婚姻届けを提出しまーす」
と言う。
「おお、それはおめでとう!」
と言って、祝福の嵐となる。
「豪華結婚式はどこで挙げるの?」
「そんな豪華結婚式とかしません。双方の親族を呼んでささやかなお祝いだけします」
「よし、あけぼのテレビでそれを中継しよう」
「え〜〜〜!?」
「結婚式は何時からする予定?」
「午前中に婚姻届け出してきて、お昼を双方の親戚と一緒に取るだけだよ」
「何時から?」
「一応13時に予約してる。芸能人だから一般客が騒ぐとまずいというので、貸し切りにしてもらった」
「お食事の場所は?」
モナが雪花の耳に囁く。
「その店には、ネット中継できる設備があったはずです」
「え〜〜〜〜!?」
「あまめちゃん、あまめちゃん」
と言って雪花が鈴鹿あまめを手招きする。
「ルキアちゃんとモナちゃんの結婚式の様子を中継していいよね?」
「13日の13時から1時間なら、信濃町ガールズの番組の予定だったから入れ替えていいよ」
(本当はちゃんとアルト社長の許可を取っている)
「では3月13日日曜日13:00-14:00 モナとルキアの結婚式生中継決定」
と水谷雪花は宣言した。
「うっそー!?」
とモナとルキアは驚いていた(2人にだけ報せてなかった:双方の親の承認済み)。
「2人ともウェディングドレスだよね?」
「内輪の食事会だから、普段着だよー」
「いや、ウェディングドレスを着てもらおう」
ということで、モナもルキアもウェディングドレスを着ることになった!
2022年3月5-6日(土日).
仙台市若林公園を舞台に、東日本大震災・復興支援イベント2022が行われた。今回のイベントでは、バックダンサーとして、地元の東北および東海・関西の信濃町ガールズを動員する。
しかしリハーサルをおこなう3月4日(金)には中高生主体の彼女たちが使えないことから、クレールのメイドさんたちに協力してもらうことにした。クレールのメイドさんを使うのは、彼女たちが厳密な健康管理をされていて、出演者に感染させる可能性がほとんど無いからである。
彼女たちはむろんノーギャラだが、勤務時間を使うので、その時間分のお給料はクレールから出る。協力してくれる放送局のスタッフなどと同様である。それでイベントの協賛にクレールも名を連ねることになる。(勤務時間にしないと何かあった時の労災の問題もある)
仙台への移動大作戦は3月3日から始まった。先遣隊としてイベント・スタッフ、伴奏者たちを3/3 午前中にA318で、熊谷から仙台空港に輸送した。これに現地の責任者として川崎ゆりこが同乗する。ついでに“暇な”Flower Four, XANFUSも輸送する。
夕方、CRJ200-Aで西宮ネオン、原町カペラ、花咲ロンド、姫路スピカ、桜野レイア with ignis(4)、ヴァンドール(4), 三田雪代、太田芳絵、招き猫バンド(4)、Flower Sunshineの高卒メンバー(6)、上野美津穂、の25名を仙台に移動。
そして3月4日の朝いちばんに、Honda-Jet
Silverで、ケイ、高崎ひろか、品川ありさ、花ちゃん、ポルカ、それにローズ+リリーのライブに参加してくれるヴァイオリニスト2名の合計7名を仙台に移送し、リハーサルが始まる。
リハーサルは機材の入れ替えを実際にやってみることと、カメラ位置の確認などが主たる目的である。本番の歌手がまだ到着していないケースが多いので、適宜来ている人に代替させる。会場の織姫は前後にステージが作られており、交替で使用して演奏中に反対側のステージを清掃消毒する。モニターを載せた客席は180度回転させる。それを実際におこなって、トラブルが起きないかを確認する。これもリハーサルの重要な目的である。
なお伴奏者はエレメントガード以外は全員来ているので本人たちが伴奏する。ダンサーは前述のように、クレールのメイドさんたちに交替で入ってもらった。彼女たちには「照明の当たり方を確認するだけだから、立ってるだけでいい」と言っておいたが、実際にはみんな結構気持ち良くダンスしていた。
■3/5分
_8:00- 常滑真音with CAT sisters→姫路スピカwith Flower Sunshine
_8:25- AT3(東京)→愛心・友利恵・リア
東京のスタジオからの放送枠だがColdFly5は東京にいる。
_8:50- みなみ&甲斐姉妹→ロンド・カペラ・ポルカ
_9:15- 煌&ビーナ→木下・篠原
この2人は招き猫のメンバーだが、川崎ゆりこが使いやすいのでどんどん雑用に駆り出される。木下君に「ビーナ役だからドレス着て」と言ったら「はいはい」と言って着ていた。
_9:40- ジョナ&水谷姉妹→芳絵・雪代・ポルカ
10:05- 七尾ロマン→カペラ
10:30- ルビー&パール→暢香&瑞絵
10:55- 川内みねか→本人
11:20- 西宮ネオン→本人
11:45- 高崎ひろか→本人
12:10- 品川ありさ→本人
12:35- 白鳥リズム→三田雪代
13:00- 姫路スピカ→本人
13:25- ロンド&カペラ&ポルカ(クレール)→本人
ここはクレール2号館からの中継枠である(織姫はアクアのステージ準備中)。
13:50- アクア→太田芳絵 with ナイスエンジェルズ
(休憩)
太田芳絵はアクアの代理と聞いて「え〜〜〜!?」と超絶驚いていたが、4日の段階で来ているメンツの中では彼女がいちばん歌が上手いのである。スピカでさえも、アクアの歌の上の方の音が全然出ない。(要するに、歌は上手いのに売れてなかった)
■3/6分
15:00- ラピスラズリ→佐藤&南田
15:25- ローザ+リリン(東京)→滝沢小股+遠下美笑干
東京のスタジオからの放送枠で同じ事務所の後輩に代替させる(*27).
15:50- AYA→ロンド
16:15- KARION→ヴァンドール
16:40- XANFUS→本人
酔っていたので大林亮平から叱られていた!彼女たちの部屋から(飲用の)アルコール類を全回収した!
17:05- Flower Four (クレール)→本人
17:30- Olive Lemon (東京)→BunBun+2
東京のスタジオからの中継枠で東京に居るBunBun(+2)が代役を務める。
17:55- 桜野レイア with ignis-ex →本人
18:20- 川崎ゆりこ→本人
18:45- Golden Six→カペラ・ポルカ+招き猫
19:10- Rose+Lily→雪代・芳絵 (この2人だと原キーで全部歌える)
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